JP2004500140A - 舌側歯ブラシおよびそれを作成する方法 - Google Patents

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Abstract

歯の舌側の改善されたブラッシングを促進する歯ブラシ(1000)は、少なくとも1つのヘッド(1000)およびヘッドの毛を担持する表面(1009)に固定された毛(1007)の配置構成を含む。1つの実施形態では、少なくともヘッドの毛を担持する表面が、例えば歯のブラッシング表面に対して凸状の湾曲を含むことなどによって、歯の舌側における口の幾何学的形状を近似するよう形成される。別の実施形態では、様々な長さの毛をヘッドの毛を担持する表面に固定し、歯の舌側における口の一般的な幾何学的形状を近似する全体的輪郭を形成する。口中での歯ブラシの操作性を改善するため、曲線または角度を設けたネック(1003)および角度を設けた柄(1005)も含むことができる。

Description

【0001】
(発明の分野)
本発明は概ね歯ブラシおよびその作成方法に関する。特に、本発明は、このような歯ブラシを個人が使用して自分の歯をブラッシングすると、歯の舌側および歯の間から歯垢を効果的に除去するよう作成された歯ブラシに関する。
【0002】
(発明の背景)
歯および義歯をクリーニングするため、様々な形状およびサイズの歯ブラシが知られている。通常、歯ブラシは、長方形または楕円形のヘッド即ち頭部分、柄、および柄をヘッドに接続するネックを含む。ヘッドは、最終的にブラッシング中に歯から歯垢および異物を除去することになる列状の毛を含む。ヘッド(毛を除く)、ネック即ち首状部分、および柄は通常、成形プロセスを通して一体器具として形成される。
【0003】
ヘッドはネックに接続して、ネックは柄に接続し、したがってヘッド、ネックおよび柄の組合せは、その縦軸に沿って相対的に直線であることが多い。しかし、米国意匠特許第44,997号、第47,669号、第73,245号、第77,115号、第175,894号、第259,977号および第282,603号で例示されているように他の幾つかの実施形態では、ネックおよびヘッドは「T」字形に相互に垂直で配向される。柄は通常は直線で、相対的に長く剛性であるが、歯ブラシの実施形態によっては、使用者が保持したり、歯の届きにくい表面に歯ブラシでアクセスする使用者の能力を改良したりするため、使用者にとってより快適にするよう、柄が曲げ部または角度を含むことがある。
【0004】
上述したタイプの歯ブラシは、歯または義歯の大部分の区域をクリーニングするには効果的であるが、特定に制限も有する。これらの制限は、主に、毛がその性質により、クリーニングされる表面にほぼ垂直に延在した場合に最も効果的にクリーニングすることから生じる。人間の口という制約内で、長く直線で剛性の柄を有する装置を使用する場合に存在する動作の制限および配置から判断して、使用者は、歯、歯科工作物および歯肉、特に歯の舌側にある区域の全域で最も効果的なクリーニングを実行できるよう、先行技術の歯ブラシを容易に配置することができない。これらの欠点は、ヘッドを小型化したり、ブラシの柄および/またはヘッドに角度を付けたり、柄に可撓性接合部を提供したり、様々な長さの毛を配置して、不規則な形状の構造への侵入性を改善するよう意図された特殊な輪郭を有する房を形成したりなど、歯ブラシヘッドの操作性を改善するよう意図された様々な改良によって、多少改善されてきた。その改良点の幾つかの例が、米国特許第4,463,470号、第4,800,608号、第5,613,262号および第5,628,082号に記載されている。
【0005】
しかし、このような改良点は、歯の全域、特に歯の舌側および歯間の区域を効果的にクリーニングできるようにするには、完全に十分ではない。例えば、典型的な先行技術の歯ブラシヘッドは、毛の縦軸に対して垂直な1つの面に沿って存在する平坦な表面から延在する列状の毛を含む。これに対して、歯の舌側は凸状の湾曲を画定する。この凸状湾曲は、口の前部分で特に顕著である。したがって、このような幾何学的不適合性のため、歯ブラシ・ヘッドは、ネックおよびヘッドの形状(つまり直線かT字形か)に関係なく、全ての舌側前歯表面を効果的にクリーニングすることができない。また、大部分の歯ブラシのネックは直線であるため、歯ブラシ・ヘッドを歯の裏(つまり舌)側で操作することが困難になる。ネックが歯に当たり、ブラシのヘッドが歯の舌側表面との適切な接触から外れるからである。
【0006】
先行技術の歯ブラシ形状の欠点を克服するため、歯ブラシの使用者は、歯の舌側表面をより効果的にクリーニングしようと、より大きい力をかけて歯の舌側表面に毛を係合させる傾向がある。しかし、より大きい力でブラッシングしても、必ずしも歯のクリーンさが向上しない。毛は、毛の剛性に関して特定の力の範囲内にある力で、その先端がクリーニングされる表面と係合する場合に、最も効果的にクリーニングする。力が十分大きくない場合、毛の先端がクリーニングされる表面と係合する力は、効果的なクリーニング作業を実行するのに十分な圧力ではない。これに対して、力が大きすぎると、毛は、クリーニングされる表面とその先端ではなく側部で係合するよう、曲がったり、平らになったりし、これも最適なクリーニングではない。また、毛と歯の係合角度および加える力に応じて、一部の毛が平らになり、その結果、歯ブラシ・ヘッドの毛全体が近接しているので、他の毛も平らになる。例えば、奥歯の舌側をブラッシングする場合は、通常、前歯を回避しようと歯ブラシに角度を付け、そのためほぼ必然的に歯ブラシ・ヘッドの前端で歯の舌側表面が毛の先端と係合する。毛に加える力が増加するにつれ、前部の毛が歯ブラシ・ヘッドの後部に向かって屈曲し、隣接する毛と接触して、隣接する毛を同様に後方に屈曲させる。このドミノ効果は、毛がその先端ではなく側部で歯の表面と係合するような方法で、全ての毛に影響を与える。このような側部の係合は、歯ブラシ・ヘッドを口の中で前後に移動するたびに繰り返される。上述したように、歯の表面が毛の側部と係合すると、最適なクリーニングにならない。
【0007】
先行技術の歯ブラシの上述した欠点は、歯間のクリーニングにも及ぶ。毛は、その先端が歯間に突き出す場合に、最も効果的に歯間をクリーニングする。しかし、歯ブラシのヘッドの平坦な形状および歯ブラシ・ネックの幾何学的形状のため、歯間、特に歯の舌側からのクリーニングは困難である。その結果、歯ブラシの使用者は、通常、毛の先端を歯間の空間に押し込もうと、毛に過度の力を加える。過度の力を加えると、通常は、毛の先端が撓んで、クリーニングしようとする表面から離れ、クリーニングの効率が低下する。
【0008】
したがって、歯の舌側および歯間の効果的なクリーニングを容易にし、歯ブラシの使用者がブラッシング時に歯ブラシの毛の剛性に対して適切な量の力を加えていることに十分自身を持つことができ、それにより最適なクリーニングではなくなる過度の力を回避する歯ブラシ、およびそれを作成する方法に対する要求がある。
【0009】
(発明の概要)
本発明は、その1つの態様によると、底面(つまり毛を担持する面)および好ましくは上面(つまり毛を担持しない面)が、歯の舌側で典型的な人間の口の幾何学的形状を補完する凸状湾曲を有するヘッドを含む歯ブラシを提供することにより、先行技術の以上の問題および制限を克服する。このような凸状湾曲は、滑らかな連続的曲線または2つ以上の面が角度をつけて交差することにより形成された区分的近似でよく、歯の舌側における口の幾何学的形状を近似する。本発明の別の態様によると、歯ブラシは、毛が毛を担持するヘッドの面から、毛の遠位端(つまり先端)が歯の舌側における口の湾曲をほぼ補完する概ね凸状の輪郭を形成するのに適切な距離だけ突き出す、毛の配置構成を含む。したがって、本発明は、口の形状を概ね補完するヘッドの毛担持面の湾曲、毛の配置構成、またはその両方で、歯の舌側における口のおおよその幾何学的形状に対応しようとする。歯の舌側における口の幾何学的形状と、ヘッドの毛担持面の形状および/または毛の輪郭とを効果的に合わせることにより、本発明は、毛の有意な量が適切な角度および力で歯の舌側表面と連続的に係合する可能性を向上させ、それによって舌側のクリーニング効率を向上させる。
【0010】
本発明のさらに別の態様によると、歯ブラシは、さらに、歯のブラッシング面に対して凹状湾曲または角度を有するネックを含む。このような凹状湾曲は、滑らかな連続的曲線、または2つ以上の面が角度をつけて交差することにより形成されたセグメント状近似でよい。ネックに凹状湾曲があることで、歯ブラシの使用者は、ネックが直線の歯ブラシを使用する場合に遭遇するような干渉とは異なり、歯自体と干渉することなく、歯ブラシのヘッドおよび毛を歯の舌側でより簡単、自然かつ確実に操作することができる。
【0011】
本発明のさらなる態様によると、歯ブラシには、歯ブラシの使用者が前歯の裏側で歯ブラシ・ヘッドを捜査するために、腕および手首でかなりの曲芸を実行する必要なく、前歯の舌側に容易にアクセスするよう、T字形を指向するネックおよびヘッドを設ける。つまり、ヘッドの縦軸がネックの縦軸とほぼ直角になるよう、ネックがヘッドの中心区域に結合される。T字形歯ブラシの好ましい態様では、ネックは、ブラッシング面から離れる角度でヘッドに結合される。この方法でヘッドとネックを結合すると、口蓋または舌の下側にある口の底部分の湾曲に対応するよう、より効果的にヘッドが上方向にわずかに傾斜する。
【0012】
本発明のさらなる態様によると、歯ブラシは、さらに、ネックに結合された柄を含み、柄は歯ブラシの把持および口中における歯ブラシの操作を補助するため、1つまたは複数の曲げ部または角を含むことが好ましい。このような柄の曲げ部または角は、1つの面または複数の面にあってよい。
【0013】
本発明は、さらに、歯の舌側の改良されたブラッシングを容易にする歯ブラシを作成する方法を提供する。その1つの態様では、この方法は、歯の舌側における口の幾何学的形状を補完する凸状湾曲を有するようヘッドを形成するステップと、毛がヘッドの表面から外側に突出するよう、ヘッドに複数の毛を固定するステップとを含む。その別の態様によると、本発明の方法は、ヘッドを提供するステップと、毛の遠位端が歯の舌側における口の湾曲をほぼ補完する概ね凸状の輪郭を形成するのに適切な距離だけ、毛がヘッドの表面から突出する毛の配置構成を提供するステップと、毛がヘッドの表面から外側に突出するよう、毛をヘッドに固定するステップとを含む。
【0014】
本発明の以上およびその他の態様および利点は、好ましい実施形態に関する以下の詳細な説明を、同様の参照番号が同様の品目を指示する添付図面と関連づけて検討することにより、当業者にはさらに明白になる。
【0015】
(好ましい実施形態の詳細な説明)
図1は、人間の顎の上または下部分における歯101〜116の配置構成の平面図であり、口100の幾何学的形状を示す。各歯101〜116は、従来、舌側118および相互に対向する顔、前または頬側120を有すると言われる。歯101〜110は、概ね奥歯と呼ばれ、歯111〜116は概ね前歯と呼ばれる。歯101〜116は、口100の中で、歯101〜116の舌側118にある歯の表面が、図1に示すような歯面に対して口100の凸状湾曲を画定するよう配置される。他方側では、歯101〜116の顔側120にある歯面は、このような歯面に対して口100の凹状湾曲を画定する。歯101〜116の舌側118にある口100の凸状湾曲は、通常、歯101〜116のグループを横断するにつれ、曲線122および124で示すように度数が変化する。しかし、大抵の人では、口100の舌側118全体に、通常は識別可能な凸状湾曲が存在する。凸面の程度は、通常、前歯111〜116の舌側118で最も顕著である。このように凸状に湾曲し、歯101〜116が口100区域へと上方向または下方向に突き出し、口100の開口角度が制限されているので、歯101〜116の舌側118にある歯面を効果的にブラッシングすることは、先行技術の歯ブラシでは困難である。本発明は、先行技術の歯ブラシの制約を克服し、歯101〜116の舌側の効果的なクリーニングを容易にする歯ブラシを提供する。
【0016】
図2は、本発明の第1の好ましい実施形態による歯ブラシ200の斜視図である。歯ブラシ200は、ヘッド201、ネック203、柄205、および複数の毛207を含む。明快さを期して、個々の毛207はサイズが誇張されている。図示より非常に小さいサイズ直径の毛を、これより非常に多く含むことが好ましいことが理解される。実際、図で個々の毛207として図示されているものは、毛の束を備えることが好ましく、それぞれが約20から約30本の、図示よりはるかに小さい直径の個々の毛を含むことができる。
【0017】
ヘッド201は、毛を担持する底面209および底面209から隔置されて相互に対向する上面211を含む。本発明によると、少なくとも底面209、および好ましくは両方の面209、211が、歯(図3の番号301参照)のブラッシング表面に対して図示のように凸状湾曲を有する。底面209および上面211の一方または両方の湾曲は、口の前領域に存在する湾曲122のように、歯101〜116の舌側118における口100の凸状湾曲を補完することが好ましい。底面209および上面211の一方または両方の凸状湾曲は、図2および図4で示すように滑らかな連続曲線を備えることが好ましいが、代替的に、図6および図7で図示し、以下でさらに詳細に説明するように、2つ以上の面が角度をつけて交差することにより形成される区分的またはセグメント状の近似を備えてもよい。
【0018】
ネック203は、上面215から隔置された底面213を含む。ネック203の両面213、215は、以下でさらに詳細に説明するように、歯のブラッシング表面に対して凹状の湾曲または角度を有することが好ましい。柄205は直線として図示されているが、例えば図5、図10、図13および図14に関して以下で説明するような代替的な柄の実施形態を使用してもよい。
【0019】
ヘッド201、ネック203、および柄205は、周知の射出成形技術を使用して、1つの一体ユニットとして作成することが好ましい。したがって、作成後は、図2に示すようにヘッド201はネック203に結合され、これは柄205に結合される。
【0020】
毛207は、ヘッド201の底面209から外側に突出し、歯101〜116の舌側118における口100の湾曲をほぼ補完する概ね凸状の輪郭を形成する。好ましい実施形態では、毛207は図2および図4に示すように区分的な線形の凸状輪郭を形成する。代替実施形態では、毛207の長さは、図2および図4で示すヘッド201の上面および底面209、211の凸状湾曲の輪郭と類似した連続的曲線の凸状輪郭を形成するような長さである。好ましい実施形態では、毛207の突出部分(つまりヘッド201の底面209から外側に延在する部分)の長さは先細になり、したがってヘッド201の中心付近にあるこれらの毛の突出部分は、ヘッド201の対向する各端部に近い毛の長さより非常に長い。
【0021】第1の好ましい実施形態では、例えば、毛207は3つのグループ217〜219に分割される。第1グループ、つまり中央グループ217は、ほぼ等しい長さ(例えばヘッド201の底面209から測定して約10から約12mmの長さ)の突出部分を有する毛207を含み、他の2つのグループ、つまり端部グループ218と219間に位置する。端部グループ218、219の毛207は長さが減少し、最も長い毛207が中央グループ217に直に隣接し、最も短い毛207はヘッド201の遠位端にある。好ましい実施形態では、端部グループ218、219にある毛207の突出部分の長さは、中央グループ217から端部グループ218、219へとほぼ直線的に減少する。例えば、図2で示すように、端部グループ219にある毛207の長さは、中央グループ217からヘッド201の端部へと、ヘッド201の底面209から測定して最低約3から約5mmの長さまで直線的に減少することが好ましい。
【0022】
代替実施形態では、毛207は、毛207がヘッド201とともに、湾曲124、より好ましくは湾曲122などの、歯101〜116の舌側118における口100の凸状湾曲に相捕的な形状である凸状湾曲に、少なくとも近似的に、好ましくは密接に輪郭が対応するなら、様々な先細の構成を有することができる。例えば、毛207は、ヘッド201の表面209、211が平坦な場合など、長さが変化して、集合的に歯のブラッシング表面に対して区分的または滑らかな凸状湾曲を形成するか、あるいは毛207は、ヘッド201がアーチ状または曲線で、歯101〜116の舌側118における口100の凸状湾曲を補完する毛の輪郭を近似的に生成するなら、ほぼ同じ長さでよい。
【0023】
毛207は、現在知られている技術または今後開発される技術を用いてヘッド201に固定することができる。つまり、毛207をヘッド201に固定するために使用するプロセスは、本発明では重要ではない。好ましい実施形態では、毛207は、最初にヘッド201に複数の穴を生成し、次に毛207の束を各穴に配置して、最後に毛207の突出部分の輪郭が歯101〜116の舌側118における口100の凸状湾曲にほぼ相捕的な形状になるよう、毛207を適切な長さにトリミングすることによって、標準的な歯ブラシ製造技術によりヘッド201に固定する。
【0024】第1の好ましい実施形態では、ネック203がヘッド201に対してほぼ垂直に配向され、好ましくは図3に示すように歯301のブラッシング表面に対して凹状湾曲を含む。ネック203の底面213はヘッド201の底面209に結合され、ネック203の上面215はヘッド201の上面211に結合される。ヘッド201の凸状湾曲および/または毛207の輪郭と同様、ネック203の凹状湾曲は、図3に示すように滑らかな連続的曲線か、図5に示すように2つ以上の面が角度をつけて交差することによって形成される区分的近似でよい。
【0025】
図3に示す実施形態では、ネック203の上面215の凹状湾曲の中心点304が、歯のブラッシング表面にほぼ平行な面303にあり、ヘッド201の上面211の端点(図4の端点401および403参照)を含む任意の面(例えば面305)よりブラッシング表面301から遠い距離にあるので、ネック203の凹面は鋭利である。つまり、ネック203の凹面は、毛207の中央グループ217の先端にあるブラッシング表面301と、ネック203の上面215の凹状湾曲の中心点304を含む面303との間の距離307が、ブラッシング面301とヘッド201上面211の端点を含む任意の面(例えば面305)との間の距離309より大きくなるような凹面である。このようにネック203の凹面が鋭利であるので、ネック203は、歯101〜116の舌側118をブラッシングする間に、口区域内に突出する高い輪郭の前歯111〜116でさえ回避することができる。前歯111〜116を回避するような凹状湾曲または角度を有するネック203を作成することにより、前歯111〜116の舌側118のより効果的なブラッシングを達成することができる。というのは、ネック203と前歯111〜116との接触により毛207が撓んで歯の舌側表面から離れる程度が減少するか、それが解消されるからである。小児の歯などの輪郭が低い歯を指向する代替実施形態では、ネック203の凹面が減少するか、全くなくなる一方、それでもヘッド201の凸状形状および/または毛207の輪郭のため、歯101〜116の舌側118を効果的にクリーニングする。
【0026】
ネック203は、歯のブラッシング表面301から離れる方向の角度でヘッド201の中心区域に結合することが好ましい。例えば、線311は、歯のブラッシング表面301と平行である表面を示し、線313は、ネック203がヘッド201と結合する区域でネック203の中心線と平行である表面を示す。図示のように、ネック203は、ネック203がヘッド201と結合する点で、角度315(約15から約30度の範囲であることが好ましい)だけブラッシング表面から離れる方向である。ネック203がヘッド201に結合または接合する点でネック203がブラッシング表面301から離れる角度をつけることにより、ヘッド201は、前歯111〜116の舌側118の縦方向輪郭と概ね合致するよう、効果的に角度または傾斜が設けられ、それにより、毛の係合および前歯111〜116の舌側118のクリーニングの改善を促進する。
【0027】
代替実施形態では、ネック203は、ヘッド201および/またはヘッド201の中心区域以外の区域に対して90°以外の角度(つまり直角以外の角度)でヘッド201に結合してもよい。例えば、ネック203は、約45°の角度でヘッド201に結合したり、ネック203を中心からずらして結合したりしてもよい。ヘッド201に対するネック203の角度、およびネック203がヘッド201に結合する位置は、本発明では、ヘッド201の形状および/または毛207の配置構成ほど重要ではない。したがって、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、様々なネックとヘッドとの結合形状を使用することができる。
【0028】
図4は、ヘッド201の好ましい凸状湾曲を示す、図2の歯ブラシ200の前面図である。この図で示すように、ヘッド201の底面209の中心点411は、歯のブラッシング表面301にほぼ平行な面409にある。底面209は、底面209の端点401および403が底面209の中心点411を含む面409に対して約15から約45°の個々の角度405、407で配置されるよう湾曲する。同様に、ヘッド201の上面211の中心点413は、歯のブラッシング表面301にほぼ平行な面414にある。上面211は、上面211の端点415および417が、上面211の中心点413を含む面414に対して約15から約45°の個々の角度419、421で配置されるよう湾曲する。
【0029】
第1の好ましい歯ブラシ200では、角度405および407は、約15から約25°の範囲の値で等しいことが好ましく(つまり湾曲が中心点411に関して対称であることが好ましく)、角度419および421は、約15から約25°の範囲の値で等しいことが好ましい(つまり湾曲も中心点414に関して対称であることが好ましい)。代替実施形態では、湾曲は対称でなくてもよい。さらに、ヘッド201の幾何学的形状は、ヘッド201の形状と毛207の輪郭との組合せが、歯101〜116の舌側118における口200の幾何学的形状と概ね対応する限り、湾曲する必要はない。例えば、ヘッド201は、図6および図7で図示し、以下でさらに詳細に説明するように、好ましい毛の配置構成の多角形輪郭と合致するよう作成してもよい(例えば中心部分が平坦で、端部分は、ブラッシング表面301から約15から約45°の範囲の角度にある)。あるいは、毛207の輪郭が、歯101〜116の舌側118における口100の形状にほぼ対応するなら、ヘッド201は長方形または楕円形でよい。
【0030】
図5は、図2の歯ブラシ200の代替実施形態の側面図である。この実施形態では、ネック503は図2より長く、2つの面509、511の角度をつけた交差によって形成され、歯101〜116のブラッシング表面301に対する区分的またはセグメント状の凸状湾曲の近似を含む。また、柄505は、歯101〜116のブラッシング表面301に向かって屈曲するか、角度を有する。ヘッド505にブラッシング表面301への角度をつけると、歯ブラシの使用者は、柄505が直線である場合のように歯ブラシを操作する必要なく、前歯111〜116の舌側118に到達することができる。好ましい実施形態では、柄505に結合されたネック503の区間を含む面502と、柄505自体を含む面504とによって形成された角度501は、約50から約25°の範囲にある。
【0031】
図6は、図2の歯ブラシ200のヘッド201に対する第1の代替実施形態の前面図である。この実施形態では、ヘッド201の底面209は、3つの面603、613、615の角度をつけた交差によって形成され、歯101〜116の舌側118の凸状湾曲を区分的またはセグメント状に近似する。ヘッド201は中央区間および2つの端区間を含む。中央区間は、面603にある中心点601を含む。第1端区間は端点605を含み、第2端区間は端点607を含む。端区間は、中央区間から先細になり、したがってヘッド201の底面209の形状は、歯101〜116の舌側118における口100の湾曲の形状に概ね対応する。端点605は、面603に対して約15から約45°の範囲の角度609にあることが好ましい。同様に、端点607は、面603に対して約15から約45°の範囲の角度611にあることが好ましい。
【0032】
図7は、図2の歯ブラシ200のヘッド201に対する第2の代替実施形態の前面図である。この実施形態では、ヘッドの底面209が、図6に関して上述した代替実施形態のように、歯101から116の舌側118における口100の形状に概ね対応するばかりでなく、ヘッド201の上面211もこのように作成される。したがって、ヘッド201の上面211は、3つの面703、713、715の角度をつけた交差によって形成され、歯101〜116の舌側118の凸状湾曲を区分的またはセグメント状に近似する。底面209と同様に、上面211は中央区間および2つの端区間を含む。中央区間は、面703にある中心点701を含み、これは面603に平行であることが好ましい。第1端区間は端点705を含み、第2端区間は端点707を含む。端区間は中央区間から先細になり、したがってヘッド201の上面211の形状は、歯101〜116の舌側118における口100の湾曲の形状に概ね対応する。端点705は、面703に対して約15から約45°の範囲の角度709に位置する。同様に、端点707は、面703に対して約15から約45°の範囲の角度711に位置することが好ましい。
【0033】
図8は、使用中の図2の歯ブラシ200を示す人の頭部の側面図である。図示のように、ネック203の好ましい凹状湾曲により、ヘッド201が前歯111〜116の舌側118に比較的容易にアクセスすることができる。また、ネック203の凹状湾曲により、ネック203はブラッシング中に(言うまでもなく口が開いていれば)前歯111〜116との接触を回避することができ、これにより毛は歯の舌側表面との接触を維持することができる。
【0034】
図9は、使用中の図2の歯ブラシ200のヘッド201を示す口100の平面図である。上述したように、ヘッド201の好ましい凸状湾曲は、前歯111〜116の舌側118における口100の湾曲にほぼ対応し、これにより毛207はブラッシング中に前歯111〜116の舌側歯表面との係合を維持することができる。また、好ましい毛の配置構成により、毛207は、ヘッド201に力を加えてヘッド201を上下左右に動かす間、ほぼ直線を維持することができる。さらに、好ましい毛の配置構成の短い方にある剛性の端部の毛218、219は、ヘッド201に力を加えると、前歯111〜116間に突出し、これによって隣接歯間の歯表面のクリーニングが改善される。
【0035】
図2から図9に関して上述したように、本発明は、使用者が前歯111〜116をブラッシングする間に、このような歯の舌側歯表面を効果的にクリーニングするよう作成された歯ブラシ200を提供する。少なくとも近似的に、好ましくは密接に歯101〜116の舌側118における口100の形状を補完する歯ブラシ200のヘッド201および/または毛207の全体的輪郭を作成することにより、本発明は、平均してより多くの毛207がブラッシング中に歯の下側表面との接触を維持する可能性を向上させ、それにより歯ブラシ200のクリーニング効率を改善する。さらに、ネック203の凹状湾曲を含むことにより、好ましい歯ブラシ200は、歯の舌側表面に対するヘッドの容易なアクセスを促進して、ネック203がブラッシング中に前歯111〜116に接触する可能性を低下させ、それにより毛207がブラッシング中に歯の舌側表面との接触を維持する可能性をさらに高める。さらに、ネック203にブラッシング表面301から離れる角度を設け、それによりヘッド201を傾斜させることにより、好ましい歯ブラシ200は、歯ブラシ200を複雑に操作する必要なく、毛が各歯の全長に沿って歯の舌側表面と接触する可能性を高める。
【0036】
図10は、本発明の第2の好ましい実施形態による舌側歯ブラシ1000の斜視図である。図2の歯ブラシ200と同様に、図10の歯ブラシ1000はヘッド1001、ネック1003、柄1005、および複数の毛1007を含む。しかし、図2の歯ブラシ200とは異なり、歯ブラシ1000のネック1003は、ヘッド1001の中心区域ではなくヘッド1001の一方端に結合される。また、図2に示すネック203とヘッド201とが垂直または角度のある方向であるのに対して、ネック1003の縦軸はヘッド1001の縦軸と同一線上にある。
【0037】
ヘッド1001は、上面1011から隔置された底面1009を含み、両方の表面1009、1011は滑らかで、歯のブラッシング表面に対して連続的な凸状湾曲を有することが好ましい。ネック1003は、上面1015から隔置された底面1013を含み、両方の表面1013、1015は滑らかで、歯のブラッシング表面に対して連続的な凹状湾曲を有することが好ましい。
【0038】
柄1005は、2つのセグメント、つまり直線セグメント1006および角度付きセグメント1008を含むことが好ましい。直線セグメント1006は柄1005の全長の約3分の1であり、角度付き1008は柄1005の全長の約3分の2である。直線セグメント1006は、柄1005全体が直線であった場合と同じように、ネック1003に接続される。角度付きセグメント1008は直線セグメント1006に接続され、直線セグメント1006を含む面に対して好ましくは約10から約20°の範囲の角度で、歯のブラッシング表面から屈曲する。代替実施形態では、柄1005は(例えば図2に示す柄205のように)直線であるか、図5に関して上述したか、図13および図14に関して以下で述べるような方法で構成してもよい。ヘッド1001、ネック1003、および柄1005は、周知の射出成形技術を使用して、1つの一体ユニットとして作成することが好ましい。
【0039】
第2の好ましい実施形態では、第1の好ましい実施形態と同様、毛1007がヘッド1001の底面1009から外側に突出し、歯101〜106の舌側118における口100の湾曲をほぼ補完する概ね凸状の輪郭を形成する。好ましい実施形態では、毛1007は、図10および図11に図示したように、区分的な線形の凸状輪郭を形成する。代替実施形態では、毛1007の長さは、図10および図11に示すヘッド1001の上面および底面1009、1011の凸状湾曲輪郭と同様の連続的な凸状輪郭を形成するような長さである。好ましい実施形態では、毛1007の突出部分(つまりヘッド1001の底面1009から外側に延在する部分)の長さは先細になり、したがってヘッド1001の中心に近いこのような毛1007の突出部分は、ヘッド1001の対向する各端に近いこのような毛1007の長さよりはるかに長い。
【0040】
例えば第2の好ましい実施形態では、毛1007は3つのグループ1017〜1019に分割される。第1グループ、つまり中央グループ1017は、ほぼ等しい長さ(例えばヘッド1001の底面1009から測定して約10から約12mmの長さ)の毛を含み、他の2つのグループ、つまり端部グループ1018と1019間に位置する。端部グループ1018、1019の毛1007は長さが減少し、最も長い毛1007が中央グループ1017に直に隣接し、最も短い毛1007はヘッド1001の遠位端にある。好ましい実施形態では、端部グループ1018、1019にある毛1007の長さは、中央グループ1017から端部グループ1018、1019の端部へとほぼ直線的に減少する。例えば、図10で示すように、端部グループ1018にある毛の長さは、中央グループ1017からヘッド1001の端部へと、ヘッド1001の底面1009から測定して最低約3から約5mmの長さまで直線的に減少することが好ましい。
【0041】
代替実施形態では、毛1007は、毛1007がヘッド1001とともに、歯101〜116の舌側118における口100の凸状湾曲に相捕的な形状である凸状湾曲に、少なくとも近似的に、好ましくは密接に輪郭が対応するなら、様々な先細の構成を有することができる。例えば、毛1007は、ヘッド201の表面209、211が平坦な場合などのように、長さが変化して、集合的に歯のブラッシング表面に対して区分的または滑らかな凸状湾曲を形成するか、あるいは毛207は、ヘッド201がアーチ状または曲線で、歯101〜116の舌側118における口100の凸状湾曲を補完する毛の輪郭を近似的に生成するなら、ほぼ同じ長さでよい。
【0042】
毛1007は、現在知られている技術または今後開発される技術を用いてヘッド1001に固定することができる。つまり、毛1007をヘッド1001に固定するために使用するプロセスは、本発明では重要ではない。好ましい実施形態では、毛1007は、最初にヘッド1001に複数の穴を生成し、次に毛1007の束を各穴に配置して、最後に毛1007の突出部分の輪郭が歯101〜116の舌側118における口100の凸状湾曲にほぼ相捕的な形状になるよう、毛1007を適切な長さにトリミングすることによって、標準的な歯ブラシ製造技術によりヘッド1001に固定する。
【0043】
第2の好ましい実施形態では、上述したように、ネック1003がヘッド201とほぼ同じ一般的方向(つまり同じ縦軸方向)に配向され、好ましくは図11に示すように歯のブラッシング表面1101に対して凹状湾曲を含む。ネック1003の底面1113はヘッド1001の底面1009に結合され、ネック1003の上面1015はヘッド1001の上面1011に結合される。
【0044】
図示の実施形態では、ネック1003の上面1015の凹状湾曲の中心点1104が、歯のブラッシング表面1101にほぼ平行な面1103にあり、ヘッド1001の上面1011の端点を含む任意の面(例えば面1105)よりブラッシング表面1101から遠い距離にあるので、ネック1003の凹面は鋭利である。つまり、ネック1003の凹面は、毛1007の中央グループの先端にあるブラッシング表面1101と、ネック1003の上面1015の凹状湾曲の中心点1104を含む面1103との間の距離1107が、ブラッシング面1101とヘッド1001上面1011の端点を含む任意の面(例えば面1105)との間の距離1109より大きくなるような凹面である。このようにネック1003の凹面が鋭利であるので、ネック1003は、歯101〜116の舌側118をブラッシングする間に、口区域内に突出する高い輪郭の前歯111〜116でさえ回避することができる。
【0045】
前歯111〜116を回避するような連続的またはセグメント状(例えば区分的)凹状湾曲または角度を有するネック1003を作成することにより、奥歯101〜110の舌側118のより効果的なブラッシングを達成することができる。というのは、ネック1003と前歯111〜116との接触により毛1007が撓んで歯の舌側表面から離れる程度が減少するか、それが解消されるからである。また、ネック1003の凹状湾曲により、歯ブラシの使用者は、奥歯の舌側にさらに低い歯肉の窪みがある場合でも、典型的な歯ブラシより奥歯101〜110の舌側118にある低い部分に到達することができる。小児の歯などの輪郭が低い歯を指向する代替実施形態では、ネック1003の凹面が減少するか、全くなくなる一方、それでも歯101〜116の舌側における口100の幾何学的形状に対してヘッド1001の相捕的形状および/または毛1007の輪郭のため、歯101の舌側118を効果的にクリーニングする。
【0046】
代替実施形態では、ヘッド1001の形状と毛1007の全体的輪郭との組合せにより、歯101〜116の舌側118における口100の形状を少なくとも近似的に、好ましくは密接に補完するなら、凸状以外の形状でもよい。例えば、ヘッド1001は、図6および図7に関して上述したいずれかの実施形態の形状を有してもよい。あるいは、ヘッド1001の表面は、ヘッド1001の形状と毛1007の全体的輪郭との組合せが、歯101〜116の舌側118における口100の一般的形状を有するなら、(典型的な先行技術の歯ブラシと同様)平坦でもよい。
【0047】
図10に関して上述したように、歯ブラシ1000の第2の好ましい実施形態の好ましい柄1005は、直線セグメント1006および角度付きセグメント1008を含む。柄1005の直線セグメント1006を含む面1111と柄1005の角度付きセグメント1008を含む面1113とによって形成される角度1110は、約10から約20°の範囲であることが好ましい。この方法で柄1005に角度を設けると、使用者は、柄1005が直線である場合ほど歯ブラシ1000を操作する必要なく、奥歯101〜110の舌側118に到達することができる。
【0048】
図12は、使用中の図10の歯ブラシ1000のヘッド1001を示す、口100の平面図である。上述したように、ヘッド1001の好ましい凸状湾曲は、歯101〜116の舌側118における口100の湾曲にほぼ対応し、それにより毛1007はブラッシング中に歯101〜116の舌側歯表面との係合を維持することができる。また、好ましい毛の配置構成により、毛1007は、ヘッド1001に力を加えてヘッド1001を上下左右に動かす間、ほぼ直線を維持することができる。使用者が最初にヘッド1001を口100に挿入すると、端部グループ1018の短い方の毛が歯の舌側表面に接触する。使用者がブラッシング中に圧力を加え、ヘッド1001を前後に動かすにつれ、端部グループ1018の短い方の毛との初期接触が、中央グループ1017の長い方の毛との継続的接触を案内する。中央グループ1017にある長い方の毛が歯の舌側表面に接触するにつれ、端部グループ1018および1019の短い方の毛による支持および剛性のため、長い方の毛の平坦化が減少することにより、クリーニング効率が改善される。つまり、端部グループ1018は短く剛性の毛を含むので、端部グループ1018の毛は、端部グループ1018の毛が歯の表面と最初に接触した時に、中央グループ1017へと屈曲しない。端部グループ1018の毛が中央グループ1017の毛へと屈曲しないので、中央グループ1017の毛は、その側部ではなく先端で歯の表面と接触し、それにより改善されたクリーニング効果を提供する。また、端部グループ1019の毛は短く剛性であるので、ヘッド1001を歯101〜116に押し付け、上下左右にしても、中央グループ1017の毛の屈曲を制限し、それによってブラッシング中に歯の表面で維持される毛の先端の接触量が改善される。
【0049】
中央グループ1017の長い毛が効果的にクリーニングできるばかりでなく、端部グループ1018、1019の剛性の毛は、ヘッド1001に圧力を加えると、歯101〜116間に突出し、それによって隣接歯間の歯表面のクリーニングを改善する。最後に、以上の説明は、本発明の舌側のクリーニング効率に焦点を絞っているが、図10の歯ブラシ1000は、舌側表面を効果的にクリーニングするのと同じ多くの理由により、歯101〜116の顔側表面も効果的にクリーニングする。したがって、図10の歯ブラシ1000およびその様々な実施形態は、効果的な毎日の歯科衛生に使用することができる。
【0050】
図13および図14は、図10の歯ブラシ1000の代替実施形態の平面図である。図13の柄1300は左利きの人が歯ブラシを保持するのを容易にする曲げ部1302または角度を含む。これに対して、図14の柄1400は、右利きの人が歯ブラシを保持するのを容易にする曲げ部1402または角度を含む。柄1300、1400の曲げ部1302、1402により、柄1300、1400は使用者の手中により快適に収まることができ、したがって歯ブラシ1000のより快適な使用を促進する。図13および図14に示す実施形態に加えて、柄205、1005は、代替的に、例えば図5に示すようにブラッシング表面301、1101に向かって角度をつけるか、例えば図11に示すように、ブラッシング表面301、1101から角度をつけてもよい。当業者には、本明細書で述べる歯ブラシ200、1000の好ましい代替実施形態で、様々な柄の形状を含むよう構想することができる。このような柄の形状は全て、本発明の精神および範囲に入るものとする。
【0051】
様々な柄の実施形態に加えて、図10の歯ブラシ1000には、ネック1003の様々な実施形態を作成することができる。上述した好ましい実施形態では、ネック1003は、ブラッシング表面1101に対して鋭利な連続的凹状湾曲を含むよう作成する。しかし、低い輪郭の(例えば小児の)歯に使用するものなど、代替実施形態では、凹状湾曲または角度は(例えば図5で示すように)それほど鋭利でないか、ネック1003が直線でもよい。
【0052】
図10から図14に関連して上述したように、本発明は、このような歯を個人がブラッシングする間に、歯の全表面を効果的にクリーニングするよう作成された歯ブラシ1000を提供する。歯101〜116の舌側118における口の幾何学的形状を補完するような輪郭のヘッド1001および/または毛の配置構成により、歯ブラシ1000は、先行技術の歯ブラシとは反対に、歯および歯肉の舌側118をクリーニングするのに特に効果的である。また、歯ブラシ1000は、歯および歯肉の顔側をクリーニングするにも非常に効果的であり、したがって毎日の歯科衛生に使用することができる歯ブラシである。
【0053】
以上は本発明の特定の好ましい代替実施形態を構成するが、本発明はこれに制限されるものではなく、本発明の開示に鑑みて、当業者には他の様々な実施形態が明白であることが理解される。例えば、図13および図14の柄1300、1400の角度と同様の角度、または曲線を、歯ブラシ200、1000のネック203、1003に含めて、歯ブラシ200、1000をそれぞれ左利きまたは右利きの人がより快適に使用できるようにすることができる。したがって、本発明の全ての法律上の同等物を含むよう解釈されるべき添付の請求の範囲で特に指摘され、明確に主張されるような本発明の範囲から逸脱することなく、変更をできることが理解される。
【図面の簡単な説明】
【図1】
口の幾何学的形状を示す人間の顎の上または下部分における、歯の配置構成の平面図である。
【図2】
本発明の第1の実施形態による歯ブラシの斜視図である。
【図3】
図2の歯ブラシの側面図である。
【図4】
図2の歯ブラシの前面図である。
【図5】
図2の歯ブラシの代替実施形態の側面図である。
【図6】
図2または図10の歯ブラシのヘッドの第1代替実施形態の前面図である。
【図7】
図2または図10の歯ブラシのヘッドの第2代替実施形態の前面図である。
【図8】
使用中の図2の歯ブラシを示す人間の頭部の側面図である。
【図9】
使用中の図2の歯ブラシのヘッドを示す口の平面図である。
【図10】
本発明の第2の好ましい実施形態による歯ブラシの斜視図である。
【図11】
図10の歯ブラシの側面図である。
【図12】
使用中の図10の歯ブラシのヘッドを示す口の平面図である。
【図13】
図10の歯ブラシの第1代替実施形態の平面図である。
【図14】図10の歯ブラシの第2代替実施形態の平面図である。

Claims (80)

  1. 歯の舌側の改善されたブラッシングを促進する歯ブラシであって、
    第1表面および第2表面を含むヘッドを備え、前記第1表面は前記第2表面から隔置され、少なくとも前記第1表面が歯のブラッシング表面に対して凸状の湾曲を有し、前記第1表面の第1端点が、前記第1表面の中心点を含む面に対して、約15から約45°の範囲の第1角度で配置され、前記第1表面の第2端点が、前記面に対して約15から約45°の範囲の第2角度で配置され、少なくとも前記第1表面の前記凸状湾曲が、歯の舌側における口の湾曲とほぼ対応し、さらに、
    前記ヘッドに結合され、前記ヘッドの前記第1表面から外側に突出する複数の毛を備える歯ブラシ。
  2. 前記毛の遠位端が、歯の舌側における口の前記湾曲をほぼ補完する概ね凸状の輪郭を形成するのに適切な距離だけ、前記複数の毛が、前記ヘッドの前記第1表面から突出する、請求項1に記載の歯ブラシ。
  3. 前記複数の毛が中央グループと2つの端部グループに分割され、前記中央グループが、前記2つの端部グループ間に配置されて、ほぼ等しい長さの毛を含み、前記2つのグループが、前記中央グループから前記端グループの個々の端点まで長さが減少する毛を含む、請求項2に記載の歯ブラシ。
  4. 前記ヘッドの前記少なくとも前記第1表面の前記凸状湾曲が、連続的曲線、および少なくとも2つの面が角度をつけて交差することによって形成される区分的近似のうち少なくとも一方として形成される、請求項1に記載の歯ブラシ。
  5. さらに、
    前記ヘッドのほぼ垂直に配向されたネックと、
    前記ネックに結合された柄とを備える、請求項1に記載の歯ブラシ。
  6. 前記ネックが、前記ブラッシング表面から離れる方向の角度で、前記ヘッドの中心区域に結合される、請求項5に記載の歯ブラシ。
  7. 前記ネックが前記ブラッシング表面に対して凹状の湾曲を含む、請求項5に記載の歯ブラシ。
  8. 前記ネックが第1表面および第2表面を含み、前記ネックの前記第1表面が前記ネックの前記第2表面から隔置され、前記ネックの前記第1表面が前記ヘッドの前記第1表面と結合され、前記ネックの前記第2表面が前記ヘッドの前記第2表面と結合され、前記ネックの前記第1表面および前記ネックの前記第2表面が、前記凹状湾曲を含み、前記ネックの前記第2表面の前記凹状湾曲の少なくとも1点が、前記ブラッシング表面にほぼ平行な面にあり、前記ヘッドの前記第2表面の端点を含む任意の面より前記ブラッシング表面からさらに距離がある、請求項7に記載の歯ブラシ。
  9. 前記ネックの前記凹状湾曲が、連続的曲線、および少なくとも2つの面が角度をつけて交差することによって形成される区分的近似のうち少なくとも一方として形成される、請求項7に記載の歯ブラシ。
  10. 前記柄が前記ブラッシング表面に向かうよう角度がついている、請求項5に記載の歯ブラシ。
  11. さらに、
    前記第1端点および前記第1表面の前記第2端点のうち一方と結合されたネックと、
    前記ネックに結合された柄とを備える、請求項1に記載の歯ブラシ。
  12. 前記ネックが前記ブラッシング表面に対して凹状の湾曲を含む、請求項11に記載の歯ブラシ。
  13. 前記ネックが第1表面および第2表面を含み、前記ネックの前記第1表面が前記ネックの前記第2表面から隔置され、前記ネックの前記第1表面が前記ヘッドの前記第1表面と結合され、前記ネックの前記第2表面が前記ヘッドの前記第2表面と結合され、前記ネックの前記第1表面および前記ネックの前記第2表面が、前記凹状湾曲を含み、前記ネックの前記第2表面の前記凹状湾曲の中心点が、前記ブラッシング表面にほぼ平行な面にあり、前記ヘッドの前記第2表面の端点を含む任意の面より前記ブラッシング表面からさらに距離がある、請求項12に記載の歯ブラシ。
  14. 前記ネックの前記凹状湾曲が、連続的曲線、および少なくとも2つの面が角度をつけて交差することによって形成される区分的近似のうち少なくとも一方として形成される、請求項12に記載の歯ブラシ。
  15. 前記柄が、右利きの人による前記柄の把持を補助する少なくとも1つの角度を含む、請求項11に記載の歯ブラシ。
  16. 前記柄が、左利きの人による前記柄の把持を補助する少なくとも1つの角度を含む、請求項11に記載の歯ブラシ。
  17. 前記柄が直線である、請求項11に記載の歯ブラシ。
  18. 前記柄が前記ブラッシング表面から離れる角度を有する、請求項1に記載の歯ブラシ。
  19. 歯の舌側の改善されたブラッシングを促進する歯ブラシであって、
    第1表面および第2表面を含むヘッドを備え、前記第1表面は前記第2表面から隔置され、少なくとも前記第1表面が中心点および2つの端点を含み、前記第1表面の第1端点が、前記第1表面の中心点を含む第1面に対して約15から約45°の範囲の第1角度で配置され、前記第1表面の第2端点は、前記第1面に対して約15から約45°の範囲の第2角度で配置され、前記第1表面が、歯の舌側における口の幾何学的形状とほぼ対応し、さらに、
    前記ヘッドに結合され、前記ヘッドの前記第1表面から外側に突出する複数の毛を備える歯ブラシ。
  20. 前記ヘッドの前記第2表面が中心点および2つの端点を含み、前記第2表面の第1端点が、延期第2表面の前記中心点を含む第2面に対して約15から約45°の範囲の第3角度で配置され、前記第2表面の第2端点が、前記第2面に対して約15から約45°範囲の第4角度で配置され、前記ヘッドの前記第1表面および前記第2表面が、歯の舌側における口の幾何学的形状とほぼ対応する、請求項19に記載の歯ブラシ。
  21. 前記毛の遠位端が、歯の舌側における口の前記幾何学的形状をほぼ補完する概ね凸状の輪郭を形成するのに適切な距離だけ、前記複数の毛が、前記ヘッドの前記第1表面から突出する、請求項19に記載の歯ブラシ。
  22. 前記複数の毛が中央グループと2つの端部グループとに分割され、前記中央グループが、前記2つの端部グループ間に配置されて、ほぼ等しい長さの毛を含み、前記2つのグループが、前記中央グループから前記端グループの個々の端点まで長さが減少する毛を含む、請求項21に記載の歯ブラシ。
  23. さらに、
    前記ヘッドに結合されるネックと、
    前記ネックに結合される柄とを備える、請求項19に記載の歯ブラシ。
  24. 前記ネックが、歯のブラッシング表面に対して凹状の湾曲を含む、請求項23に記載の歯ブラシ。
  25. 前記ネックが第1表面および第2表面を含み、前記ネックの前記第1表面が前記ネックの前記第2表面から隔置され、前記ネックの前記第1表面が前記ヘッドの前記第1表面に結合され、前記ネックの前記第2表面が前記ヘッドの前記第2表面に結合され、前記ネックの前記第1表面および前記ネックの前記第2表面が前記凹状の湾曲を含み、前記ネックの前記第2表面の前記凹状湾曲の少なくとも1点が、歯のブラッシング表面にほぼ平行な面にあり、前記ヘッドの前記第2表面の端点を含む任意の面より、前記ブラッシング表面からさらに距離がある、請求項23に記載の歯ブラシ。
  26. 前記ネックが前記ヘッドに対してほぼ垂直に配向される、請求項23に記載の歯ブラシ。
  27. 前記ネックが、前記ヘッドの前記第1表面の前記第1端点と前記第2端点との一方に結合される、請求項23に記載の歯ブラシ。
  28. 歯の舌側の改善されたブラッシングを促進する歯ブラシであって、
    第1表面および第2表面を含むヘッドを備え、前記第1表面が前記第2表面から隔置され、さらに、
    前記ヘッドに結合され、前記毛の遠位端が、歯の舌側における口の前記幾何学的形状をほぼ補完する概ね凸状の輪郭を形成するのに適切な距離だけ、前記ヘッドの前記第1表面から突出する、複数の毛を備える歯ブラシ。
  29. 前記複数の毛が中央グループと2つの端部グループとに分割され、前記中央グループが、前記2つの端部グループ間に配置されて、ほぼ等しい長さの毛を含み、前記2つのグループが、前記中央グループから前記端グループの個々の端点まで長さが減少する毛を含む、請求項28に記載の歯ブラシ。
  30. 前記ヘッドの少なくとも前記第1表面が、歯のブラッシング表面に対して凸状の湾曲を有する、請求項28に記載の歯ブラシ。
  31. 前記ヘッドの前記少なくとも前記第1表面の前記凸状湾曲が、連続的曲線、および少なくとも2つの面が角度をつけて交差することによって形成される区分的近似のうち少なくとも一方として形成される、請求項30に記載の歯ブラシ。
  32. 前記ヘッドの前記第1表面の第1端点が、前記第1表面の中心点を含む面に対して約15から約45°の範囲の第1角度で配置され、前記ヘッドの前記第1表面の第2端点が、前記面に対して約15から約45°の範囲の第2角度で配置され、前記ヘッドの前記第1表面の幾何学的形状が、歯の舌側における口の幾何学的形状とほぼ対応する、請求項28に記載の歯ブラシ。
  33. 前記ヘッドの前記第2表面の第1端点が、前記第2表面の中心点を含む面に対して約15から約45°の範囲の第1角度で配置され、前記ヘッドの前記第2表面の第2端点が、前記面に対して約15から約45°の範囲の第2角度で配置され、前記ヘッドの前記第2表面の幾何学的形状が、歯の舌側における口の幾何学的形状とほぼ対応する、請求項32に記載の歯ブラシ。
  34. さらに、
    前記ヘッドに結合されたネックと、
    前記ネックに結合された柄とを備える、請求項28に記載の歯ブラシ。
  35. 前記ネックが歯のブラッシング表面に対して凹状の湾曲を含む、請求項34に記載の歯ブラシ。
  36. 前記ネックが第1表面および第2表面を含み、前記ネックの前記第1表面が前記ネックの前記第2表面から隔置され、前記ネックの前記第1表面が前記ヘッドの前記第1表面に結合され、前記ネックの前記第2表面が前記ヘッドの前記第2表面に結合され、前記ネックの前記第1表面および前記ネックの前記第2表面が前記凹状の湾曲を含み、前記ネックの前記第2表面の前記凹状湾曲の少なくとも1点が、ブラッシング表面にほぼ平行な面にあり、前記ヘッドの前記第2表面の端点を含む任意の面より、前記ブラッシング表面からさらに距離がある、請求項35に記載の歯ブラシ。
  37. 前記ネックの前記凹状湾曲が、連続的曲線、および少なくとも2つの面が角度をつけて交差することによって形成される区分的近似のうち少なくとも一方として形成される、請求項35に記載の歯ブラシ。
  38. 前記ネックが前記ヘッドに対してほぼ垂直に配向される、請求項34に記載の歯ブラシ。
  39. 前記ネックが、歯のブラッシング表面から離れる方向の角度で、前記ヘッドの中心区域に結合される、請求項38に記載の歯ブラシ。
  40. 前記ネックが前記ヘッドの端部に結合される、請求項34に記載の歯ブラシ。
  41. 前記柄が、前記柄の把持を補助する少なくとも1つの曲げ部を含む、請求項34に記載の歯ブラシ。
  42. 前記柄が前記ブラッシング表面から離れる角度を有する、請求項34に記載の歯ブラシ。
  43. 歯ブラシであって、
    第1表面および第2表面を含むヘッドを備え、前記第1表面が前記第2表面から隔置され、前記第1表面と前記第2表面とがそれぞれ、歯のブラッシング表面に対して凸状の湾曲を有し、前記第1表面および前記第2表面の前記凸状湾曲が、歯の舌側における口の湾曲とほぼ対応し、さらに、
    前記ヘッドに結合され、前記ヘッドの前記第1表面から外側に突出する複数の毛と、
    前記ヘッドにほぼ垂直に配向されたネックとを備え、前記ネックは、前記ブラッシング表面から離れる方向の角度で、前記ヘッドの中心区域に結合され、さらに、
    前記ネックに結合された柄を備える歯ブラシ。
  44. 前記ヘッドの前記第1表面の第1端点が、前記第1表面の中心点を含む面に対して約15から約45°の範囲の第1角度で配置され、前記ヘッドの前記第1表面の第2端点が、前記面に対して約15から約45°の範囲の第2角度で配置される、請求項43に記載の歯ブラシ。
  45. 前記ネックが歯のブラッシング表面に対して凹状の湾曲を含む、請求項43に記載の歯ブラシ。
  46. 前記ネックが第1表面および第2表面を含み、前記ネックの前記第1表面が前記ネックの前記第2表面から隔置され、前記ネックの前記第1表面が前記ヘッドの前記第1表面に結合され、前記ネックの前記第2表面が前記ヘッドの前記第2表面に結合され、前記ネックの前記第1表面および前記ネックの前記第2表面が前記凹状の湾曲を含み、前記ネックの前記第2表面の前記凹状湾曲の少なくとも1点が、ブラッシング表面にほぼ平行な面にあり、前記ヘッドの前記第2表面の端点を含む任意の面より、前記ブラッシング表面からさらに距離がある、請求項45に記載の歯ブラシ。
  47. 前記ヘッドの前記第1表面および前記第2表面の前記凹状湾曲が、連続的曲線、および少なくとも2つの面が角度をつけて交差することによって形成される区分的近似のうち少なくとも一方として形成される、請求項43に記載の歯ブラシ。
  48. 前記毛の遠位端が、歯の舌側における口の前記湾曲をほぼ補完する概ね凸状の輪郭を形成するのに適切な距離だけ、前記複数の毛が、前記ヘッドの前記第1表面から突出する、請求項43に記載の歯ブラシ。
  49. 前記複数の毛が中央グループと2つの端部グループとに分割され、前記中央グループが、前記2つの端部グループ間に配置されて、ほぼ等しい長さの毛を含み、前記2つのグループが、前記中央グループから前記端グループの個々の端点まで長さが減少する毛を含む、請求項43に記載の歯ブラシ。
  50. 前記柄が歯の前記ブラッシング表面に向かう角度を有する、請求項43に記載の歯ブラシ。
  51. 前記柄が前記ブラッシング表面から離れる角度を有する、請求項43に記載の歯ブラシ。
  52. 歯ブラシであって、
    第1表面および第2表面を含むヘッドを備え、前記第1表面が前記第2表面から隔置され、前記ヘッドの前記第1表面と前記第2表面とがそれぞれ、歯のブラッシング表面に対して凸状の湾曲を有し、さらに、
    前記ヘッドに結合され、前記ヘッドの前記第1表面から外側に突出する複数の毛と、
    前記ヘッドの一方端結合されて、第1表面および第2表面を含むネックとを備え、前記ネックの前記第1表面は前記ネックの前記第2表面から隔置され、前記ネックの前記第1表面は前記ヘッドの前記第1表面に結合され、前記ネックの前記第2表面は、前記ヘッドの前記第2表面に結合され、前記ネックの前記第1表面と前記ネックの前記第2表面とはそれぞれ、前記ブラッシング表面に対して凹状の湾曲を含み、前記ネックの前記第2表面の少なくとも1点が、ブラッシング表面にほぼ平行な面にあり、前記ヘッドの前記第2表面の端点を含む任意の面より、前記ブラッシング表面からさらに距離があり、さらに、
    前記ネックに結合された柄を備える歯ブラシ。
  53. 前記毛の遠位端が、歯の舌側における口の幾何学的形状をほぼ補完する概ね凸状の輪郭を形成するのに適切な距離だけ、前記複数の毛が、前記ヘッドの前記第1表面から突出する、請求項52に記載の歯ブラシ。
  54. 前記複数の毛が中央グループと2つの端部グループとに分割され、前記中央グループが、前記2つの端部グループ間に配置されて、ほぼ等しい長さの毛を含み、前記2つのグループが、前記中央グループから前記端グループの個々の端点まで長さが減少する毛を含む、請求項52に記載の歯ブラシ。
  55. 前記ヘッドの前記第1表面の第1端点が、前記ヘッドの前記第1表面の中心点を含む面に対して約15から約45°の範囲の第1角度で配置され、前記ヘッドの前記第1表面の第2端点が、前記面に対して約15から約45°の範囲の第2角度で配置され、前記ヘッドの前記第1表面および前記第2表面の前記凸状湾曲が、歯の舌側における口の湾曲とほぼ対応する、請求項52に記載の歯ブラシ。
  56. 前記柄が、右利きの人による前記柄の把持を補助する少なくとも1つの角度を含む、請求項52に記載の歯ブラシ。
  57. 前記柄が、左利きの人による前記柄の把持を補助する少なくとも1つの角度を含む、請求項52に記載の歯ブラシ。
  58. 歯の舌側の改善されたブラッシングを促進する歯ブラシを作成する方法であって、
    第1表面および第2表面を含むヘッドを形成するステップを含み、前記第1表面は前記第2表面から隔置され、前記ヘッドの少なくとも前記第1表面が、歯のブラッシング表面に対して凸状の湾曲を有し、前記第1表面の第1端点が、前記第1表面の中心点を含む面に対して約15から約45°の範囲の第1角度で配置され、前記第1表面の第2端手が、前記面に対して約15から約45°の範囲の第2角度で配置され、前記ヘッドの前記第1表面の前記凸状湾曲が、歯の舌側における口の湾曲にほぼ対応し、さらに、
    複数の毛を、前記複数の毛が前記ヘッドの前記第1表面から外側に突出するよう、前記ヘッドに固定するステップを含む方法。
  59. 前記複数の毛を前記ヘッドに固定するステップが、
    前記複数の毛を中央グループと2つの端部グループとに分割するステップを含み、前記中央グループがほぼ等しい長さの毛を含み、前記2つの端部グループが、長さの変化する毛を含み、さらに、
    前記中央グループを、前記2つの端部グループの毛の長さが、前記中央グループから前記端部グループの個々の端点まで減少するよう、前記2つの端部グループ間に配置するステップを含む、請求項58に記載の方法。
  60. さらに、ネックを前記ヘッドに結合するステップを含む、請求項58に記載の方法。
  61. 前記ネックを前記ヘッドに結合するステップが、前記根っこを前記ヘッドにほぼ垂直に結合するステップを含む、請求項60に記載の方法。
  62. 前記ネックを前記ヘッドに結合するステップが、前記ネックを、前記ブラッシング表面から離れる方向の角度で前記ヘッドの中心区域に結合するステップを含む、請求項61に記載の方法。
  63. さらに、前記ブラッシング表面に対して凹状の湾曲を含むよう、前記ネックを形成するステップを含む、請求項60に記載の方法。
  64. 前記ネックを前記ヘッドに結合するステップが、前記ネックを前記第1表面の前記第1端点と前記第2端点のうち一方に結合するステップを含む、請求項60に記載の方法。
  65. さらに、柄を前記ネックに結合するステップを含む、請求項60に記載の方法。
  66. さらに、前記柄に前記ブラッシング表面に向かう角度を設けるステップを含む、請求項65に記載の方法。
  67. さらに、右利きの人による前記柄の把持を補助するため、前記柄に少なくとも1つの角度を含めるステップを含む、請求項65に記載の方法。
  68. さらに、左利きの人による前記柄の把持を補助するため、前記柄に少なくとも1つの角度を含めるステップを含む、請求項65に記載の方法。
  69. ヘッドを形成し、ネックを前記ヘッドに結合し、柄を前記ネックに結合する前記ステップが、歯ブラシを1つの一体ユニットとして成形することによって実行される、請求項65に記載の方法。
  70. 歯の舌側表面の改善されたブラッシングを促進する歯ブラシを作成する方法であって、
    第1表面および第2表面を含むヘッドを形成するステップを含み、前記第1表面が前記第2表面から隔置され、前記第1表面と前記第2表面はそれぞれ、中心点および2つの端点を含み、前記第1表面の第1端点が、前記第1表面の中心点を含む第1面に対して約15から約45°の範囲の第1角度で配置され、前記第1表面の第2端点が、前記第1面に対して約15から約45°の範囲の第2角度で配置され、前記第2表面の第1端点が、前記第2表面の中心点を含む第2面に対して約15から約45°の範囲の第3角度で配置され、前記第2表面の第2端点が、前記第2面に対して約15から約45°の範囲の第4角度で配置され、前記第1表面および前記第2表面が、歯の舌側における口の幾何学的形状にほぼ対応し、さらに、
    前記複数の毛を、前記複数の毛が前記ヘッドの前記第1表面から外側に突出するよう、前記ヘッドに固定するステップを含む方法。
  71. 前記複数の毛を前記ヘッドに固定するステップが、
    前記複数の毛を中央グループと2つの端部グループとに分割するステップを含み、前記中央グループがほぼ等しい長さの毛を含み、前記2つの端部グループが、長さの変化する毛を含み、さらに、
    前記中央グループを、前記2つの端部グループの毛の長さが、前記中央グループから前記端部グループの個々の端点まで減少するよう、前記2つの端部グループ間に配置するステップを含む、請求項70に記載の方法。
  72. さらに、
    ネックを前記ヘッドに結合するステップと、
    柄を前記ネックに結合するステップとを含む、請求項70に記載の方法。
  73. さらに、歯のブラッシング表面に対して凹状の湾曲を含むよう、前記ネックを形成するステップを含む、請求項72に記載の方法。
  74. 前記ネックを前記ヘッドに結合するステップが、前記ヘッドに対してほぼ垂直に前記ネックを結合するステップを含む、請求項72に記載の方法。
  75. 前記ネックを前記ヘッドに結合するステップが、歯のブラッシング表面から離れる方向の角度で前記ネックを前記ヘッドの中心区域に結合するステップを含む、請求項72に記載の方法。
  76. 前記ネックを前記ヘッドに結合するステップが、前記ネックを、前記ヘッドの前記第1表面の前記第1端点と前記第2端点のうち一方に結合するステップを含む、請求項72に記載の方法。
  77. 歯の舌側の改善されたブラッシングを促進する歯ブラシを作成する方法であって、
    第1表面および第2表面を含むヘッドを提供するステップを含み、前記第1表面が前記第2表面から隔置され、さらに、
    複数の毛を、前記毛の遠位端が、歯の舌側における口の前記幾何学的形状をほぼ補完する概ね凸状の輪郭を形成するのに適切な距離だけ、前記複数の毛が前記ヘッドの前記第1表面から突出するよう前記ヘッドに固定するステップを含む方法。
  78. さらに、歯のブラッシング表面に対して凸状の湾曲を含むよう前記ヘッドを形成するステップを含む、請求項77に記載の方法。
  79. さらに、
    ネックを前記ヘッドに結合するステップと、
    柄を前記ネックに結合するステップとを含む、請求項77に記載の方法。
  80. さらに、歯のブラッシング表面に対して凹状の湾曲を含むよう前記ネックを形成するステップを含む、請求項79に記載の方法。
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