JPS58190859A

JPS58190859A - セメントモルタル組成物

Info

Publication number: JPS58190859A
Application number: JP57072715A
Authority: JP
Inventors: 泰弘亀田; 一彦新井; 末永　龍夫; 坂井　正美
Original assignee: Kajima Corp; Nippon Kokan Ltd
Current assignee: Kajima Corp; JFE Engineering Corp
Priority date: 1982-04-30
Filing date: 1982-04-30
Publication date: 1983-11-07

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】この発明はセメントモルタル組成物に関する。その目的
は未硬化時の流動性が高く、高比重で圧縮強度か高い硬
化物を得ることができる放射線辿敞壁、耐震、遮音壁等
の構造物用として好適なモルタル組成物を提案するにあ
る。

セメントモルタルを高比重とするためには。

従来細骨材として磁鉄鉱粉砕砂、あるいは砂鉄等高比重
の粒体が用いられた。これら細骨材を用いると川砂等を
用いたものに比べ、高比重化を図ることができるか必ず
しも満足できるものではなかった。特にモルタルの流動
性（フロー値）を高めグラウト材として用いる場合は、
水比な高めたり、あるいは細骨材量を減じなくてはなら
ず、このため硬化物の比重が低下してしまい流動性と高
比重化を両立させることはできなかった。

この発明は上記の事情に鑑みなされたものであり、その
要旨は細骨材が転炉風砕スラグであることを特徴とする
セメントモルタル組成物である。

この転炉風砕スラグ（以下、単に風砕スラグと呼ぶ）は
転炉から出た溶融スラグな溶融状態のまま、高速空気流
（例えば風速１００ｆＲ／　ｓｅ＝　）で吹きとばし、
風砕しつつ急冷固化してなったものである。この溶融ス
ラグは空気流で吹きとばされる過程で、粒径３Ｗ以下。

平均約１−１粒径分布が０．５〜２．５鰭に集中した粒
体に風砕され、同時に急速凝固時高い表面張力が作用し
表層に硬いスキン層がある球形となる。また、溶融スラ
グには高速空気流か激しく接触するのでスラグ中のＦｅ
Ｏが酸化されて密度が高いＦｅ、Ｏ，の割合が増大する
。

その化学成分９代表的物性値および標準粒度分布は第１
表、第２表および第１図に示すごと（である。

第１表第　　２　　表（３）すなわち、この風砕スラグは標準砂等の他の細骨材に比
べ、絶乾比重、単位容積重量が極めて高く、安息角が小
で流動性がよい。また、粒径が小で０．３〜２．５ｍ＋
に集中し、吸水量が略０の状態で得られる特徴をもって
いる。

この風砕スラグの鉱物組成とし【は、２ＣａＯ・Ｆｅ１
Ｏ，（ダイカルシウムフェライト）相と、２ＣａＯ−８
ｉＯ，（ダイカルシウムシリケート）相と（Ｍｇ、Ｃａ
、Ｍｈ、Ｆｅ）Ｏ（マグネシウムウスタイト）相が主体
で、通常の徐冷スラグにみられるライム固溶体はほとん
ど存在しない。

この風砕スラグを細骨材としたセメントモルタルは、細
骨材が高比重、高年位容稠重量でしかも球状で流動性が
高いので、高いモルタルフロー値でありながら高比重モ
ルタルの仕様値例えば絶乾比重２．３０以上を満足する
ことができる。例えば同一フロー値とするには、従来の
高化、寓細骨材である砂鉄モルタルに比べ、単位水量お
よびセメントｔをそれぞれ約１０１（２０〜３０す／−
）、約１２ｇ６（４）（１００〜１２０　ｈ／ｌｔｔ　）減少することが可能
となる。従って同−水セメント比の場合は細骨材量の割
合を太くすることか可能となり、高密度化が達成できる
、このセメントモルタル組成物はこのように高いフロー値
と高比重化を兼備えているので、高い対射５ｕｉｔ敞性
能か要求される原子炉壁。

あるいは耐震、防音性能が要求される壁あるいは機械装
置の基礎構造物用として用い好適であり、モルタル打設
位置に複雑な配管、配筋があったり、小間隙かあったと
しても、流動性がよいので欠陥部分を残すことなく高比
重のモルタル硬化物を注入形成することができる。

この組成物を注入用グラウト材として用いる場合は。

水：セメント：風砕スラグ＝１：（２〜５−５　）　：
　（５〜８）重量比が好適であり、より好ましくはＩＦ
２．５〜３．２）：（６〜７）であり、フロー値２５０
〜３００　ｍｌ、佃ｌ化物比重ｖ２．３以上を満足する
ことかできる。

なお、風砕スラグは絶乾状態で入手できるので、モルタ
ルの調製に当り容易正確に計量できるので、川砂等を細
骨材に用いた場合に比べ、正確な配合比のモルタルを常
に得ることができる。また、使用目的に応じ、セメント
と風砕スラグとを所定の割合に混合し防湿性包装を施し
ておくならば、長期の保存に耐え、容具かつ正確な配合
比のモルタルを随時調製することかできる。このモルタ
ル組成物はセメント、風砕スラグのほか、無収液性混和
材、減水剤等の混和材を目的に応じ添加することは云う
までもない。

以下、実施例を挙げて説明する。

（５！施例１）磁鉄鉱粉砕砂、砂鉄な細骨材としたモルタルを比較例と
して、無収縮性混和材を併用し、下記グラウト用そルタ
ル組成物をｉｌｌ＊してテストした。

（７を特ｍ昭５８−１９０８５９（３） ○単位水量：風砕スラグモルタルは砂鉄モルタルと比べ
同一フローの場合、普通セメント使用で、４６４／ｓ／
１７ライアツシユ使用で７０（／−低減できる。また、
磁鉄鉱粉砕石ψモルタルハ風砕スラグモルタルに比ベフ
ロー値が小さいにもかかわらず、単位水量は１２０４７
−多（なる。丁なわち、風砕スラグを骨材として用いる
ことにより水量を減じることができる。

○セメント量：風砕スラグモルタルは磁鉄鉱モルタル、
および砂鉄モルタルに比べそれぞれ７０４／ｊ、１５０
４／−減少できる。

○細骨材量：細骨材量は風賃％ジターの１金車位水量お
よびセメント量が減少するものでその減少容積分増量で
きるとともにモルタルの単位容積重量を増加することが
できる。

セメント（フライアッシュを含む）を１としたときの細
骨材の重量比は同一フロー値の場合砂鉄モルタルは１．
５に対し、風砕スラグモルタルは２．２５となっている
。

○混和材量：風砕スラグモルタルは砂鉄モルタルに比し
混和材を約４０４／Ｉ？／低減できる。混和材の材料単
価は高価であることから経済性に富む。

○単位水量とフロー値との関係：風砕スラグモルタル（
実施例１−１）と砂鉄モルタル（比較例１−２）とは第
２図のごとくである。

○線上りおよび絶乾時のモルタル単位容積重量：風砕ス
ラグモルタル（５Ｊ！施例１−１）と砂鉄モルタル（比
較例２−２）との比較は第３図のごとくである。すなわ
ち、線上り重量１００に対し絶乾重量は、風砕スラグモ
ルタル平均９４．４．砂鉄モルタル平均９五１で風砕ス
ラグモルタルは１チ程度重量減か小さい。この結果、風
砕スラグモルタルは絶乾比重２．８以下の仕様に適合す
ることができる。

Ｏ初期膨張収縮：実施例１−１の風砕スラグモルタルに
つき試験した結果は第４図のごとくであり、練り混ぜ後
３０分までは急激に＋１．４チまで膨張し、その後収縮
し、４時間後には＋０．５−程度となり、以降殆んど変
化しない。

（実施例２）砂鉄モルタルを比較例として、減水剤を併用し、下記グ
ラウト用モルタル組成物を訳合しテストした。

１帽闇５８−１！０８５９（４） ○単位木蓋：風砕スラグモルタルは同−水セメント比同
一フロー値の砂鉄モルタルに比し、普通ポルトランドセ
メントのみを使用した場合でも約６０し／−の単位水量
を減少でき、セメントの一部にフライアッシュを混入子
ればさらに単位水量の減少か可能である。

○セメントｉ＃：風砕スラグモルタルは−１−水セメン
ト比同一フロー値で砂鉄モルタルに比しセメント・フラ
イアッシュを約１２０４／ジ低減できる。

○細骨材蓋：風砕スラグモルタルは砂鉄モルタルに比し
単位水ｌおよびセメント・フライアッシュ低減容積分細
骨材の使用蓋か増える。

セメントに対する細骨材の重量比率は前者を１としたと
き砂鉄モルタルは２．０４．風砕スラグモルタルは２．
７１〜６．２８である。

○混和剤′Ｍ：混和剤蓋は風砕スラグモルタルの万が砂
鉄モルタルよりセメントｆｉが少ないので約２〜３Ｋｆ
／−低減できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は風砕スラグの粒度分布を示すグラフ、第２図は
モルタルの単位水ｌ゛とフロー値との相関グラフ、第３
図はモルタルのＭｌ、９上り時と絶乾時との単位容積重
ｌ゛の相関グラフ、第４図はモルタルの経過時間と膨張
率との相関グラフである。慇　　　　　　　　　　　　　　　＾さ　　Ｎ！！濯ｔＱ甲＝？’＋（Ｑ枡愉椿棒酬融　　題
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Claims

【特許請求の範囲】

（１）細骨材が転炉風砕スラグであることを特徴とする
セメントモルタル組成物。