JPS5818849B2 - ビニ−ル電線の切断・芯線露出方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はビニール電線を所定位置で切断するとともに、
切断位置に所定の長さの芯線を露出させるビニール電線
の切断・芯線露出方法に関する。

従来、ビニール電線を所定の寸法に加工、即ち、一定の
長さのビニール電線の両端に半田付は若しくは圧着等に
必要な長さの芯線を露出させるためには、通常、ビニー
ル電線を一旦所定の長さに切断した後、ビニール電線の
被覆をニッパ或はワン・・ンド操作の皮剥き工具等で剥
いている。

従って、ビニール電線の所定寸法加工のためには、電線
切断工程の他に、各端末毎に皮剥き工程を必要とし、し
かも、皮剥き作業においては、皮剥きした後に産業廃棄
物として好ましくないビニール電線の被覆が作業量によ
っては大量に出る上、皮剥き時においては相当の熟練工
にしても何本かの芯線を切断し或は傷付けることがある
等の欠点があった。

本発明の目的はビニール電線の被覆を引張ってからビニ
ール電線を切断するビニール電線の切断・芯線露出方法
を提供することによって、前記従来の欠点を除去するこ
とにある。

次に、本発明の一実施例の構成を図面によって説明する
。

ビニール電線１の切断位置Ｃから左側に距離１Ｌ１離れ
た位置には半割りの受圧体２と押付体３と図示省略のエ
アシリンダ等からなるビニール電線１クランプ・アング
ランプ用クランプ装置４が取付けられ、又、ビニール電
線１には、爪体５内を挿通したビニール電線１をコレッ
ト本体６に対１する爪体５の突出量と締付体７によるね
じ締めによって予め設定した一定の締付力で締付けるコ
レットチャック８が取外し可能に取付けられている。

なお、９はコレット本体６に対する爪体５の突出量を調
整後に、これらを固定するナツトである。

？ 次に、本実症例の作用について説明する。

まず、ビニール電線１をその切断位置Ｃから左側に距離
Ｌ１隔てた位置クランプ装置４を介して固定し、更に、
同左側位置においてビニール電線１をコレットチャック
８を介して予め設定した−１定の締付力で締付けるとと
もに、この締付は状態のままコレットチャック８をビニ
ール電線１切断位置Ｃから右側に距離Ｌ１隔てた位置ま
で引張り、切断位置Ｃのビニール電線１被覆を引延ばし
てのこの引張り状態においてビニール電線１の切断位置
を図示省略のカッタによって切断する。

この切断によって、クランプ装置４とコレットチャック
８とによって引張られていたビニール電線１の被覆は、
切断の端末部においてのみ引張力を解放された状態に戻
り、その結果、引延ばされた被覆の復元収縮によるこの
戻り量に対応した長さｔｌの芯線１０が端末部において
突出状態で露出するとともに、この露出が引延ばされた
被覆の復元収縮状態において無理なく自然に行われるた
め、この芯線１０露出時に芯線１０端末の撚りが戻って
ばらつくこともない。

なお、この芯線１０露出状態は、実験の結果、相当の期
間（１〜２週間以上）経過しても何ら変化のないことを
確認している。

又、本実施例においては切断位置Ｃの左右一方を固定し
、他方を引張ったが、双方を同時に引張っても前記同様
の作用を得ることができ、又、切断位置Ｃに対する左右
距離Ｌ１は芯線１０の露出寸法ｔ、に対応して任意に設
定することができ、又、切断位置Ｃに対する左右距離の
比を変化させることによって芯線１０の左右露出寸法の
比を変化させることができ、又、ビニール電線１の引張
り及び切断手段は本実施例の他、ビニール電線１の太さ
或は大量切断・芯線露出にともなう機械による自動化或
はワンハンド操作等の工具化等にともない任意の構成と
することができる。

次に、本発明の効果について説明する。

本発明はビニール電線の被覆を引張ってビニール電線切
断位置の被覆を引延ばしてからビニール電線を切断する
ビニール電線の切断・芯線露出方法にある。

これによって、本発明はビニール電線の切断と同時に、
切断位置ビニール電線被覆の復元収縮によって切断した
被覆端から芯線を突出した状態で容易かつ芯線の撚りを
戻してばらげることなく露出させることができ、又、こ
のビニール電線の切断・芯線露出に際してビニール電線
の被覆等の産業廃棄物を出すことがなく、又、この作業
によって芯線が切断して露出本数が少なくなったり或は
芯線に傷が付く等の心配がなく、又、作業者の個人差が
作業結果に出ることなく品質の一定した作業結果を得る
ことができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の破断側面図、第２図と第３
図はその作業状態を示す説明図である。 １・・・・・・ビニール電線、４・・・・・・クランプ
装置、８・・・・・・コレットチャック。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ビニール電線の切断位置から任意の距離隔てた左右
   倒れか一方の側を固定するとともに、ビニール電線の被
   覆を前記一方のμ０から他方の側に引張ってビニール電
   線の切断位置部分の被覆を引延ばした後、ビニール電線
   を前記切断位置で切断することによる被覆の復元収縮に
   よって被覆端よりビニール電線の芯線を突出状態で露出
   させることを特徴とするビニール電線の切断・芯線露出
   方法。 ２ ビニール電線の切断位置から任意の距離隔てたビニ
   ール電線被覆の左右双方をそれ雫れの方向に引張ってビ
   ニール電線の切断位置部分の被覆を引延ばした後、ビニ
   ール電線を前記切断位置で切断することによる被覆の復
   元収縮によって被覆端よりビニール電線の芯線を突出状
   態で露出させることを特徴とするビニール電線の切断・
   芯線露出方法。