JPS5818800Y2 - クツシヨン材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はマフラ、ふとん、座ぶとん等に用いられる、全
く新規な構成を有するクッション材に関するものである
。

従来マフラ、ふとん等に用いられるクッション材は綿等
の自然繊維、ポリプロピレン等を素材とする合成繊維に
関係なく、第１図に示すようにクッション材を構成する
繊維１は連続してつながっており、このため一定形状を
保持し易いという特性がある反面、クッション性に欠け
、そのまま洗濯すると型くずれを起し長期間使用してい
ると全体的に固まってくるという欠点があった。

したがって、本考案の目的はクッション性に優れ、任意
の形状に形成することができ、かつ長期の使用に対して
もクッション性を失わないクッション材を得ることにあ
り、細い繊維集合体からなる主体部と該主体部より延出
する単繊維とがらなり、該単繊維は主体部を主体部間に
空間を形成するように連結し、これによりクッション材
を形成したことを要旨とするもので゛ある。

以下図面を参照しつつ本考案の実施例を説明する。

第２図および第３図は本考案の実施例を示すものであり
、第２図はクッション材の単体Ａを示している。

クッション材の単体Ａの素材は従来公知の素材でよく、
この実施例に係るクッション材はポリオレフィン系の素
材、例えばポリプロピレンを素材とする繊維を用いてい
る。

クッション材の単体Ａは複数本の細い繊維の集合体より
なり、多数の繊維が互いに絡みあっている主体部２及び
主体部２より外部に延出されている単繊維３とからなる
。

単体Ａの主体部２と該主体部２からのびる単繊維３は厳
密に区別できるものではなく、まりものような形状を呈
しており単繊維３は主体部２において絡み合った繊維の
端部にすぎない。

上記の単体Ａは多数集めると第３図に示すような集合体
となる。

既ち主体部２から延びる単繊維３が互いに絡み合って主
体部２を主体部２間に空間を形成するように連結してい
る。

この集合体が本考案のクッション材となる。

即ち第３図に示すようにクッション材を包装体４内に充
填すればふとん、マフラ等のクッション材として使用す
ることができることとなる。

本考案のクッション材は以上の如く構成したがら、クッ
ション材の単体群はそれらの単繊維３の弾性により常に
一定距離だけ離れるように集積する。

したがって単体間に大きく空間を形成するがら、クッシ
ョン材の重量は軽く柔軟で弾力性に優れ含気率が非常に
高いからふとんに用いた場合、きわめてあたたかい。

特に細い繊維からなる繊維集合体の主体部間に大きな空
間が形成されることにより、例えば単体・内のみに空間
を保有するものに比べて、クッション性が良くまた柔軟
性にも富みやさしい肌ざ゛わりとなって、特に乳幼児の
ふとんや衣類のクッション材として好適である。

また本考案のクッション材は固まることはないが仮に体
積が小さくなった場合でもポンポと叩くだけで元の体積
を回復し、何度でも元の形態を回復させることができる
。

また、本考案のクッション材は長く連続していないから
任意の形状とすることができまた必要に応じて追加が自
由である。

更にきわめて密度が低いことから乾燥が早く洗濯すら可
能となったのである。

また物理的な刺激を加えるだけで初期の型を回復するこ
とからクッションとしての型くずれも発生しないという
効果もあり理想的なりツション材を得るに至ったのであ
る。

なお、本考案のクッション材は図面において実物大で表
わされているが、形状や大きさは使用目的に応じて任意
に選べるものである。

また、本考案に係るクッション材を包装体に入れる場合
は空気流により簡単に送り込むことができるからふとん
製作がきわめて容易となるという付随的効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来技術による繊維で形成されたクッション材
の側面図、第２図は本考案に係るクッション材の単体を
示す側面図、第３図は多数の単体の集合体よりなるクッ
ション材の側面図である。 １・・・・・・繊維、２・・・・・・主体部、３・・・
・・・単繊維、４・・・・・・包装体、Ａ・・・・・・
クッション材の単体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 細い繊維の繊維集合体からなり不定形で集積している多
   数の主体部を備え、該主体部はその周囲に延びる多数の
   単繊維を有し、それらの単繊維は主体部を主体部間に空
   間を形成するようにして連結し、そして上記繊維集合体
   は集合して包装体の中に充填されることを特徴とするク
   ッション材。