JPS58186677A - 繊維製品処理用発泡性シリコ−ン組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、織物（織布）等の繊維製品処理用発泡性シリ
コーン組成物に関Ｔるものである。

布等の織布その他の繊維製品に防水あるいは発水の目的
で樹脂パラフィンあるいはウレタンゴム、アクリルゴム
等の処理剤を用いてコーティング処理する方法はよく知
られており、実用的にも確立された方法であるが、これ
らの処理によって得られる縁布は効果も不充分であった
り、またきわめて硬い仕上り風合となる欠点がある。こ
のため従来衣料として使用する目的等に対しより柔軟な
しかも低湿下でも性質を失なわないものが望まれていた
。

一方また上記処理剤で処理した織布を用いて作られた衣
服は、通気性、３１！湿性に欠けるため、夏期あるいは
労働、運動時の外装として用いた場合、汗あるいは熱の
発散が妨げられるため、きわめて不快感をともなう欠点
があった。

しかして、特公昭４２−１７９４号公報には末端にけい
素と結合した水酸基を有する硬化性シリコーンゴムを主
成分とする処理液を繊布に塗布し加熱処理することによ
り、また特公昭４２−１５５９７号公報には硬化性シリ
コーンゴムとアクリル系、ウレタン系ゴムとを主成分と
する処理液を繊布に塗布し加熱処理することにより、そ
れぞれ防水布を製造する方法が開示されており、これに
よればシリコーンゴム処理による柔軟なすべり感のある
風合が得られるが、通気性ａ湿性に劣る欠点がある。

本発明者かはかかる欠点を解決する目的で鋭意研究した
結果、液状ジオルガノポリシロキサンを主成分とする硬
化性シリコーン組成物１００重量部に、発泡剤１〜２０
０重量部配合してなる発泡性シリコーン組成物は、これ
を用いて繊維製品を処理すると、■いわゆるシリコーン
タッチとＶ）われる柔軟なすべり感のある風合、および
防水性、発水性を保持したままで従来の場合に比べて５
〜１０倍の透湿性を得ることが可能である、Φしかも何
ら新しい工程、装置を必要とすることもなく通常行なわ
れている処理操作ですぐれた効果を実現することができ
る、■上記■で述べたように格段にすぐれた３３！ｌ湿
性が得られるので、衣料に適用した場合従来の場合に比
べて汗、熱が容易に透過し、快適な着心地が実現できる
、というすぐれた効果がもたらされ゛ることを確認し、
本発明を完成した。

本発明に使用される硬化性シリコーン組成物は、１分子
中にけい素原子に結合した官能基を２側以上含有する本
質的に直鎖状の液状ジオルガノポリシロキチン（ベース
ポリシロキサン）と１分子中に該官能基と反応し得る官
能基を３個以上有する液状けい素化合物とを主体とし、
これらに適宜硬化用触媒を添加してなるものである。上
記直鎮状の液状ジオルガノポリシロキチンに関する官能
基としては水酸基、ビニル基、アリル基などのアルケニ
ル基、エポキシ基、メルカプト基などが例示され、これ
らは１分子中に少なくとも２ｍ有することが必要とされ
る。一方このベースポリシロキチンと組合せ使用される
液状けい素化合物に関する官能基としては、けい素原子
に結合した水素基、アミノ基、ビニル基、アリル基、ア
ルコキン基、アｉ／ｒ：ＩキＶ＆、オキシム基、アミノ
キシ基、イソプロペノキシ基などが例示され、これらは
１分子中に少なくとも３個有することが必要とされる。

上記ベースポリシロキチンと液状けい素化合物は、両者
の官能基同志が縮合反応あるいは付加反応を起こして硬
化するそれぞれ組合せで使用されるのであるが、それら
組合せの代表的な例を示せばつぎの（１１〜（３）のと
おりである。

（１）　　一般式 （式中のＲ１、Ｒ２は炭素原子数１〜２０の一価の炭化
水素基であり、ハロゲン化アルキル基な含有することが
でき、すくなくとも５０モル％はメチル基である）で示
される分子餉両末端が水酸基で封鎖されたジオルガノポ
リシロキチンと、１分子中にけい素原子に結合した水素
原子を３個以上有するオルガノハイドロジェンボ９Ｖロ
キチンと、縮合触媒との組合せからなるもの。

（２）上記（１）での分子−両末端が水酸基で封鎖され
たジオルガノポリシロキチンと、１分子中ば二けい素原
子に結合した加水分解性基を３＠３２１上有する液状け
い素化合物（シラン化合物またはりロキサン化合物）と
、縮合触媒との組合せからなるもの。

（３）１分子中にけい素原子に結合したビニル基を２個
有するオルガノポリンロキチンと、１分子中にけい素原
子に結合した水素原子を３個以上有するオルガノへイド
ロジエンボリシロキ夛ンと、付加反応触媒との組合せか
らなるもの。

上記各組合せに使用される縮合触媒としては、ジブチル
すずジラウレート、ジオクチルすずジラウレート、オク
チル酸ＴずなどのＴず化合物、鉄、亜鉛、船等の有機酸
塩、あるいはアミン化合物等が例示され、また付加反応
用触媒としては白金ブラックあるいは塩化白金酸などの
白金化合物などが例示される。

また上記（２）における液状けい素化合物としてのシラ
ン化合物は、一般式　ＲＥ！ｉＸ、　　で示されるもの
であり、このＲとしてはメチル基、フェニル基などの炭
化水素基が、またＸとしてはメトキシ墓、エトキシ基、
プロポキシ基等のフルコキレ基、アセトキシ基、オキシ
ム基、アミノキシ基、インプロペノキシ基等の加水分解
性基がそれぞれ例示される。

つぎに、本発明に使用される発泡剤としては、プラスチ
ック工業あるいは合成ゴム工業で広く使用されている熱
分解型の有機発泡剤あるいは低沸点の液体を耐溶剤性の
ある樹脂フィルムで包みマイクロカプセル化した発泡剤
等が使用される。熱分解型の有機発泡剤について具体的
に例示すると、アゾビスイソブチロニトリル、ジニトロ
ソペンタメチレンテトラミン、アゾビスホルムアミド等
の熱分解性の化合物があげられ、またマイクロカプセル
タイプの発泡剤としては塩化ビニリデン樹脂で低沸点の
炭化水素系溶剤あるいはノ蔦ロゲン化炭化水素系溶剤を
カプセル化したもの、水、アルコール等ｔｔ／９コーン
樹脂でカプセル化したものカニあげられる。

本発明の発泡性シリコーン組成物は、前述した液状ジオ
ルガノポリシロキチンを主成分とする硬化性シリコーン
組成物１　（＋　０１量部に、上記発泡剤を１〜２００
重量部（望ましくは１０〜１００重量部）配合すること
ｉ二より得られる。この配合は事前にあるいは使用直前
のいずれで行ってもよく、適当な粘度になるように有機
溶媒等で希釈し処理液とするが、これには必要に応じて
無機充填剤、ａ料等を含有させてもよい。繊維製品の処
理は上記処理液で繊維製品をコーティングあるいはディ
ッピング処理し、予備乾燥後加熱処理することにより行
われ、この結果発泡硬化し透湿性６二すぐれた処理被膜
が得られる。

処理対象とされる繊維製品としては一般の布（繊布）、
するいはレインコート、アノラック、ジャンパー、スポ
ーツ衣料、その他雨具、作業服のほか、通気性、透湿性
を必要とする各種のシート類があげられる。さらには処
理されたコーティング被膜は煮沸消毒に十分耐え、かつ
シリコーン特有の軽剥離性を有しているため、傷口火傷
等の保護用ガーゼの代用品としても有用である。

つぎに実施例をあげる。

実施例１．比較例１ 分子鎖両末端が水酸基で封鎖された相対粘度２．３のジ
メチルポリシロキサン（シロキチン−１）１００重量部
と、２０℃における粘度３５ｃ８の）ｆルへイドロジエ
ンボリシロキサン（しロキチン−２）１０１置部の混合
物をトリクロロエチレンに溶解し、濃度２０重置％、２
０℃における粘度２３，０００ｃＰの組成物を得た。こ
れ％：４１１１成物Ａとする。

つぎにこの組成物Ａに塩化ビニリデン樹脂で作られたマ
イクロカプセル型の発泡剤ミクロパールＦ−３０（松本
油脂製薬（株）製）を組成物Ａ：Ｆ−３０＝１００　：
１０の重量比で均一混合した。

この混合物を組成物Ｂとする。

組成物Ａおよび組成物Ｂを各々１００重量部に、硬化用
触媒としてジオクチルすずジアセテート０．５重量部を
添加均一混合した後、ポリエステルタフタ布にナイフコ
ーティングによりコーティングを行った。１００℃７１
分の乾燥後１５０℃／２分の硬化を行い、得られた処理
布の評価を行ったところ、１ｊ４１表に示すとおりの結
果が得られた。

発泡剤を配合した組成物Ｂにおいては表面に微細な発泡
が認めら糺、透湿性が約３倍以上に向上した。ただし、
透湿性の測定はＪＩ８Ｚ２０８に記載のカップ法に準じ
て４０’Ｃ／９５％ＲＨのふん囲気下で行った。

第１表 実施例２〜３、比較例２ 分子鎖両末端が水酸基で封鎖された粘度が１０万０８の
ジメチルポリシロキチン（シロキナンー３）、式 Ｍｅ：メチル基 で示される水素基含有オルガノポリシロキチン（シロキ
サン−４）、架橋反応用触媒として塩化白金酸の１％オ
クチルアルコール溶液、および発泡剤として実施例１で
用いた塩化ビニリデン樹脂のマイクロカプセル（Ｆ−３
０）　、４．４’−オキシビス−ベンゼンスルホニルヒ
ドラジッド（三筒化成（株）製商品名セルマイク８）を
１ｇ２表に示す組成で配合した。この組成物を用いてポ
リエステルタック布にナイフコーティングし、１００℃
／１分１５０℃／２分の加熱によって硬化しコーティン
グ布を得た。評価の結果はｖＩ２表に示すとおりであり
ζ。

この結果かられかるように、得られたコーティング布の
耐水圧度は発泡剤を添加しない場合とほぼ同等であった
が、透湿性では明らかな改良効果が認められた。

実施例４〜５、比較例３〜４ 前述のシロキサン−１、シロキサン−４、および分子鎖
両末端がビニル基で封鎖された粘度５０万Ｃ８のジメチ
ルポリシロキサン（シロキチン−５）、架橋剤としてメ
チルトリメトキシシラン、発泡剤としてミクロパールＦ
−３０，セルマイクＳを組合せてそれぞれ組成物とした
。

これらの組成物を用いて第３表に示すごとく、反応触媒
としてジオクチル丁ずジアセテートまたは塩化白金酸の
１％オクチルアルコール溶液を添加したコーティング量
配合液Ｖａ＋整し、ポリエステルタフタ布にナイフコー
ティングを行ない、処理布を１００℃／１分＋１５０’
ｃ／２分の加熱硬化を行なってコーティング布を得た。

評価の結果は第３表に示すとおりであった。

第３表 （ＩＩ）ＩＩ７１褐

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、　液状ジオルガノボリシロキナンを主成分とする硬
   化性シリコーン組成物１００重量部に、発泡剤１〜２０
   ０重量部配合してなる繊維製品処理用発泡性シリコーン
   組成物 １　硬化性ｖ’Ｊコーン組成物として、１分子中にけい
   素原子に結合した水酸基を２個以上含有する本質的に直
   鎖状の液状ジオルガノボリνロキナンと１分子中にけい
   素原子Ｃ：結合した水素原子を３個以上含有する液状オ
   ルガノへイドロジエンボリシロキチンと縮合触媒とから
   本質的になるものを使用する特許請求の範囲第１項記載
   の繊維製品処理用発泡性シリコーン組成物３、硬化性シ
   リコーン組成物として１分子中にけい素原子に結合した
   アルケニル基ｖ２個以上含有する本質的に直鎖状の液状
   ジオルガノポリシロキチンと１分子中にけい素原子（；
   結合した水素原子を３個昼上含有する液状オルガノへイ
   ドロジエンポリνロキチンと付加反応用触媒とから本質
   的になるものを使用する特許請求の範囲１１１項記載の
   繊維製品処理用発泡性シリコーン組成物 ４、硬化性シリコーン組成物として、１分子中にけい素
   原子に結合した水酸基を２個以上有する本質的に直鎖状
   の液状ジオルガノポリシロキサンと１分子中にけい素原
   子に結合した加水分解性基を３個以上含有する液状けい
   素化合物と縮合触媒とから本質的になるものを使用する
   特許請求の範囲第１項記載の繊維製品処理用発泡性シリ
   コーン組成物 １　発泡剤として低沸点溶媒をポリ塩化ビニリデンで封
   入したマイクロカプセルを特徴する特許請求の範囲第１
   項記載の繊維製品処理用発泡性シリコーン組成物 ６、゛発泡剤として熱分解性の有機発泡剤を使用する特
   許請求の範囲第１項記載の繊維製品処理用発泡性シリコ
   ーン組成物 ７、発泡剤として水および／または低級アルコールをシ
   リコーン樹脂でマイクロカプセル化したものを使用する
   特許請求の範囲第１項記載の繊維製品処理用発泡性シリ
   コーン組成物