JPS5818606Y2 - 温風式あんか - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は温風により布団を温めるようにした温風式あん
かに関する。

一般に冬季等寒冷時においては、就寝する場合ふとんが
冷えているため、寝つきにくいものである。

そこで従来では、このような寒冷時における就寝時に電
気あんかを使用することがある。

ところが従来の電気あんかは、あんか本体の外面より熱
を直接人体あるいはふとんに伝導するものであるため、
人体の一部例えば足元しか温めることができず、またふ
とんも狭い範囲でしが温めることができず、総じて加温
範囲が狭いと共に、加温効率が悪いものであった。

従ってこのような電気あんかを使用する場合、必要とは
いえども長時間使用することになるから、消費電力の増
加を来たすばかりか、１台の電気あんかでもって一人（
一つのふとん）しか使用できないといった欠点があり、
さらには健康上好ましくなく、その上火傷の危険さえあ
った。

従って本考案の目的は、加温範囲を拡大し得ると共に、
加熱効率の向上を図り得、また消費電力の減少をも図り
得、さらに多数のふとんにも使用でき、それに健康的で
あると共に火傷の危険を防止できる温風式あんかを提供
するにある。

以下本考案の一実施例につき第１図及び第２図を参照し
て説明する。

１は温風機であり、以下これについて述べる。

即ち、２は温風機ケース、３は該温風機ケース２内に設
けられた送風機（送風源）で、該送風機３はシロッコ形
と称され、送風ケース４内にファン５を設け、該ファン
５をモータ６に直結して成る。

７は送風ケース４の吐出口４ａに接続した加熱用筒体で
、これの内部には熱源たるヒータ８を設けており、該加
熱用筒体７の先端開口部即ち温風供給口９を温風機ケー
ス２外に突出させている。

尚、１０は温風機ケース２の上部に形成した把手である
。

一方、１１は中空状をなすあんか本体で、以下これにつ
いて述べる。

即ち、１２は底部が丸みをおびた円形容器状をなす本体
ケースで、これの上端開口部にこれを閉塞する蓋ケース
１３を連結ピン１４を介して被冠している。

蓋ケース１３はその上面が丸みをおびており、且つ本体
ケ−ス１２の開口縁部１２ａに当接する周縁部１３ ａ
の外径を本体ケース１２の周側壁１２ ｂのそれよりも
径大となし、以って該蓋ケース１３の周縁部１３ａを本
体ケース１２に対してひさし状の段部となす。

１５は複数の温風吐出口で、これらはひさし状の段部即
ち蓋ケース１３の周縁部１３ａの下方に位置するように
して本体ケース１２の周側壁１２ｂに形成されている。

１６は温風吸入口で、本体ケース１２の側壁上部に形成
されている。

１７は伸縮自在なホースで、これの両端部を温風機１の
温風供給口９及びあんか本体１１の温風吸入口１６に着
脱可能に接続している。

次に上記構成の本実施例の作用につき説明する。

第１図に示すように、敷布団Ａ及び掛布団Ｂ間にあんか
本体１１を挿入配置する。

これによって両布団Ａ、Ｂ間には空間Ｃが形成される。

しかる後図示しない電源スィッチをオン操作してモータ
６及びヒータ８に通電し、モータ６従ってファン５を回
転させると共にヒータ８を発熱させる。

すると、送風機３によって送風される風が、加熱用筒体
７を通過する際にヒータ８によって温風と化し、該温風
は温風供給口９、ホース１７及び温風吸入口１６を順に
通ってあんか本体１１内に流入する。

そして該あんか本体１１内に充満した後、温風吐出口１
５より外部即ち空間Ｃに吐出され、該温風は空間Ｃの隅
々まで行渡って複画布団Ａ、Ｂ内に侵入し、両市間Ａ、
Ｂを広範囲にわたって温める。

一方、両市間Ａ、Ｂにおいて温風が行届き難い部分即ち
あんか本体１１に接触している部分は、内部の温風によ
り加熱されたあんか本体１１によって直に温められる。

このように両市間Ａ、Ｂは、あんか本体１１の熱伝導を
も加えつつ全体には温風によって温められるから、加温
効率が非常によく、短時間で両市間Ａ、Ｂが温まる。

而して、このような布団加温を所望時間桁なった後、モ
ータ６及びヒータ８を断電する。

これによりあんか本体１１への温風の供給は停止される
が、あんか本体１１内には温風が滞溜するから、この後
長時間、両ふとんＡ、Ｂは保温された状態になる。

そしてこのあんか本体１１を取出して、使用者が両市間
Ａ、Ｂにて就寝する場合、両市間Ａ、Ｂが広範囲にわた
って適度に温められているから、使用者は快適に睡眠で
きるし、健康的で且つ火傷の危険もない。

以上のように本実施例によれば、温風によって両市間Ａ
、Ｂを温めるようにしたから、両市間Ａ。

Ｂに対する加温範囲を拡大できると共に、加温効率を大
幅に向上でき、従って消費電力を減少できて非常に経済
的である。

さらに、両市間Ａ、Ｂを温風により適度に温めることが
できるから、健康の点においても優れたものとなし得る
と共に火傷の危険も防止できる。

加えて、両市間Ａ、Ｂが温風によってふんわりとした肌
ざわりになるから、寝心地が良く快適な睡眠を期待でき
る。

さらにまた、加温効率が高いから、温風機１としては、
その温風生成能力が比較的低くても十分であり、その能
力を既存のへアードライヤー程度の能力と同程度に設定
することができ、従って温風機１をヘアードライヤーと
しても使用できる。

それに、あんか本体１１を中空状に形成したから、あん
か本体１１に対する温風の供給を停止しても、その後し
ばらくの間、温風をあんか本体１１内に滞溜させ得、保
温効果をも奏する。

さらに温風吐出口１５を複数形成したから、あんか本体
１１から吐出する温風を拡散でき、これによっても加温
範囲を一層拡大できる。

さらに、温風吐出口１５をあんか本体１１の土壁（蓋ケ
ース１３）や底壁ではなく周側壁（本体ケース１２の周
側壁１２ａ）に形成したから、あんか本体１１の外周囲
の広範囲にわたり素早く且つ均一に加温できると共に両
市間Ａ、Ｂによって該温風吐出口１５が塞がれるといっ
た不具合を防止できるのに加えて、特に本実施例によれ
ば、温風吐出口１５をひさし状の段部即ち蓋ケース１３
の周縁部１３ａの下方に位置するように設けたから、温
風吐出口１５が掛布団Ｂによって閉塞されるといった不
具合を一層確実に防止でき、温風による加温作用を確実
にならしめることができる。

また、温風機１に温風供給口９を形成すると共に、あん
か本体１１に温風吸入口１６を形成し、これら温風供給
口９と温風吸入口１６とをホース１７にて接続し、以て
温風機１をあんか本体１１と分離するようにしたから、
熱源たるヒータ８を有する温風機１を両布団Ａ、Ｂ外に
配置でき、使用上安全である。

第３図は本考案の他の実施例を示すものであり、第１図
及び第２図と異なる部分につき説明する。

該第３図に示すものは、温風機１をあんか本体１１に内
蔵した構成であり、従って、蓋ケース１８の下面には端
板１９を取着し、該端板１９にて本体ケース２０の開口
部を閉塞すると共に、該端板１９の略中央部には吸気口
２１を形成している。

また、蓋ケース１８の周側壁には多数の通風口２２を形
成している。

−古本体ケース２０内には、ファン２３が吸気口２１に
対向するようにして送風機２４を設けると共に、ファン
２３と温風吐出口２５との間に位置させて環状のヒータ
２６を設けている。

このようにすれば、同図に矢印で示すような温風の循環
により両布団Ａ、Ｂを加温できるから、前記実施例と同
様の効果を奏するのに加え、加温効率を一層高めること
ができる。

さらに全体のコンパクト化を図り得る。

本考案は以上説明したように、温風機からの温風をあん
か本体の温風吐出口より布団内に送り込む様にしたから
、加温範囲の拡大を図り得ると共に、加温効率を大幅に
向上でき、さらに健康上優れたものとなし得、それに火
傷の危険をも防止でき、また寝心地を良好になし得、総
じて寒冷時において使用者に快適な眠りを叶えることが
でき、加えて一台の温風式あんかでもって多数の布団に
使用でき、さらには消費電力を減少できて経済的に優れ
たものとなし得、それにあんか本体を中空状になすと共
にその周側壁に温風吐出口を形成したから、あんか本体
の外周囲の広範囲にわたり素早く且つ均一に加温できる
と共に、保温効果さえも奏し、そしてその温風吐出口を
上記あんか本体周側壁のひさし状の段部の下方に位置さ
せて形成したから、該温風吐出口が布団によって塞がれ
る不具合をも確実に防止でき、よって温風による加温作
用が確実に得られると共に安全性をも良好に確保し得る
温風式あんかを提供し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案の一実施例を示し、第１図は
使用状態の側面図、第２図は拡大縦断側面図であり、第
３図は本考案の他の実施例を示す縦断側面図である。 図面中、１は温風機、２は温風機ケース、３は送風機（
送風源）、８はヒータ（熱源）、９は温風供給口、１１
はあんか本体、１３ａは蓋ケースの周縁部（ひさし状の
段部）、１５は温風吐出口、１６は温風吸入口、１７は
ホース、２４は送風機（送風源）、２５は温風吐出口、
２６はヒータ（熱源）である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．熱源及び送風源を有しこれら熱源及び送風源により
   温風を生成する温風機と、中空状をなしその周側壁にひ
   さし状の段部を有すると共に該段部下方の位置に複整の
   温風吐出口を有して前記温風機からの温風を該温風吐出
   口より外部に吐出するあんか本体とを具備して成る温風
   式あんか。 ２、温風機が温風供給口を有すると共に、あんか本体が
   温風吸入口を有し、且つこれら温風供給口と温風吸入口
   とをホースにて接続したことを特徴とする実用新案登録
   請求の範囲第１項に記載の温風式あんか。