JPS6041221Y2 - 温風式採暖具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は温風式採暖具にかかり、さらに詳しくは、やぐ
らこたつにより採暖する温風式採暖具に関するものであ
る。

一般にやぐらこたつは、やぐらこたつ本体にランプ発熱
体をユニットとして直接取り付け、前記ランプ発熱体か
らの放射熱により採暖を行なうようにしているが、この
場合は、やぐら本体内における場所を非常に多くとるた
め、多人数での採暖時に前記ユニットが邪魔になるケー
スが多かった。

またランプによる反射熱および放射熱の場合は、熱源の
直下に位置する部分は非常に暖いが、そのまわりは余り
暖かくないという欠点があった。

またこれとは別に、布団をかぶせたやぐらこたつ本体内
に温風を送り込むことにより、採暖を行なうようにした
ものもあるが、この場合は、流速の早い温風をやぐらこ
たつ本体内に放出するようにしているため、布団の隙間
から外へ出る温風の流速がきわめて早く、のどの乾き等
を訴える人もいた。

本考案は上記従来の欠点を解消し、かつ熱損失の少ない
省エネルギー型の温風式採暖具を提供しようとするもの
で、以下本考案をその実施例を示す図面にもとづいて説
明する。

第１図において、１は温風発生ユニットで、この温風発
生ユニット１は非常にコンパクトな形状ならびに大きさ
と腰かつ温風調節も自由にできるようにコントローラ２
を取り付けている。

３は温風発生ユニット１の温風吐出口４より延出したホ
ースで、このホース３は袋状マット５の一端部に設けた
温風送入口６に流体的に連結する。

また前記袋状マット５はナイロン等の化学繊維により構
成され、かつ通気度は、温風発生ユニット１から温風が
送り込まれると自刃で袋状にふくらむ程度のものとして
いる。

なお、無通気性の袋状マットにする場合は、袋状マット
が温風発生ユニットの風量に合わせ、しぼまない程度の
排気孔を設ける。

第２図は袋状マット５をやぐらこたつ本体７内に挿入し
た状態を示したもので、８はやぐらこたつ本体７を覆う
掛は布団、９は掛は布団８の上に載置した敷き板である
。

そしてやぐらこたつ本体７内に褒状マット５を挿入した
状態で、温風発生ユニット１を駆動させると、温風が袋
状マット５内に送り込まれるため、袋状マット５はやぐ
らこたつ本体７内で、温風発生ユニット１からの風量に
合わせて自刃でふくらむ。

この状態で第３図に示すように、使用者がやぐらこたつ
本体７内に足１０を入れた場合、熱源となる袋状マット
５は、使用者の足１０の形状に従って、自由にその形を
変えるため、使用者がどのようなかつこうをしても、暖
かく採暖することができる。

以上のように本考案によれば、温風発生ユニットから送
り込まれた温風を袋状マット内に封じ込めるようにして
いるため、従来においては得られない低温輻射熱と流出
速度のきわめて遅い温風とにより、やぐらこたつ本体内
と使用者の身体を効果的に暖めることができ、また温風
を袋状マット内に封じ込めることにより、熱源の容量も
少なくてすむため、省エネルギー化にもつながる等実用
的価値の高い温風式採暖具を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す温風式採暖具の分解斜
視図、第２図および第３図は同採暖具の袋状マットをや
ぐらこたつ本体内に挿入した状態を示す側面図である。 １・・・・・・温風発生ユニット、５・・・・・・袋状
マット、７・・・・・・やぐらこたつ本体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. やぐらこたつ本体と、この本体内に挿入される袋状マッ
   トと、この袋状マットに温風を送り込む温風発生ユニッ
   トとを備え、前記袋状マットを、温風が送り込まれると
   自刃でふくらむ程度の通気性を有するように構成したこ
   とを特徴とする温風式採暖具。