JPH11128120A - 冷暖房便座 - Google Patents
冷暖房便座Info
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- JPH11128120A JPH11128120A JP29820497A JP29820497A JPH11128120A JP H11128120 A JPH11128120 A JP H11128120A JP 29820497 A JP29820497 A JP 29820497A JP 29820497 A JP29820497 A JP 29820497A JP H11128120 A JPH11128120 A JP H11128120A
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- Japan
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- cooling
- air
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Abstract
(57)【要約】
【課題】便座本体11を冷暖房できるようにする。
【解決手段】送風ファン15の吐出側に電子冷却素子1
7及びヒーター16を配設し、便座本体11内に、前記
送風ファン15に連通する送風通路13を形成し、電子
冷却素子17によって送風ファン15からの送風を冷風
にして便座本体11を冷却するか又はヒーター16によ
って送風ファン15からの送風を温風にして便座本体1
1を暖房する。また便座本体11の中空内に高温用及び
低温用の蓄熱材22,23を配設すると共に、これらの
蓄熱材22,23を加熱する手段と冷却する手段とを配
設する。これにより、夏場等の暑い環境下では、便座本
体を冷却して使用でき、冬場等の寒い環境下では、便座
本体を温かくして使用できるので、快適な使用が可能で
ある。
7及びヒーター16を配設し、便座本体11内に、前記
送風ファン15に連通する送風通路13を形成し、電子
冷却素子17によって送風ファン15からの送風を冷風
にして便座本体11を冷却するか又はヒーター16によ
って送風ファン15からの送風を温風にして便座本体1
1を暖房する。また便座本体11の中空内に高温用及び
低温用の蓄熱材22,23を配設すると共に、これらの
蓄熱材22,23を加熱する手段と冷却する手段とを配
設する。これにより、夏場等の暑い環境下では、便座本
体を冷却して使用でき、冬場等の寒い環境下では、便座
本体を温かくして使用できるので、快適な使用が可能で
ある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温風又は冷風によ
り便座本体を加熱して温かくするか又は冷たくして利用
できるようにした冷暖房方式の便座に関するものであ
る。
り便座本体を加熱して温かくするか又は冷たくして利用
できるようにした冷暖房方式の便座に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】今日では、冬期や寒冷地等の寒い環境に
おける便器の使用に際し、便座の着座面を温めて使用す
る暖房便座が広く普及しており、最近では、消費電力量
を少なくするために、蓄熱材を用いたものも開発されて
いる。この蓄熱式の暖房便座は、電気式のヒーターと、
ポリエチレングリコール等の蓄熱材とを併用し、電気式
のヒーターで所定時間加熱した後は、ヒーターをOFF
にしておき、その後はヒーターによって温められた蓄熱
材からの熱によって便座の着座面を温める方式のもので
ある。
おける便器の使用に際し、便座の着座面を温めて使用す
る暖房便座が広く普及しており、最近では、消費電力量
を少なくするために、蓄熱材を用いたものも開発されて
いる。この蓄熱式の暖房便座は、電気式のヒーターと、
ポリエチレングリコール等の蓄熱材とを併用し、電気式
のヒーターで所定時間加熱した後は、ヒーターをOFF
にしておき、その後はヒーターによって温められた蓄熱
材からの熱によって便座の着座面を温める方式のもので
ある。
【0003】図5の図(A)及び図(B)は、従来の蓄
熱式暖房便座の一例を示すものである。この蓄熱式の暖
房便座1は、実開昭50−73035号公報に開示され
た技術である。該暖房便座1は、便器本体5の便鉢上面
に開閉自在に載置される便座本体6を、耐熱性の合成樹
脂で中空状かつドーナツ形状に成形し、便座本体6の内
周面にグラスファイバーその他からなる断熱材7を配設
している。そして、断熱材7の内方に、エチレングリコ
ール、水若しくはポリビニールアルコール等からなるゼ
リー状の蓄熱材8を内蔵し、この蓄熱材8と断熱材7と
の上部側の境界付近にニクロム線若しくは熱電素子等の
ヒーター9を配設している。
熱式暖房便座の一例を示すものである。この蓄熱式の暖
房便座1は、実開昭50−73035号公報に開示され
た技術である。該暖房便座1は、便器本体5の便鉢上面
に開閉自在に載置される便座本体6を、耐熱性の合成樹
脂で中空状かつドーナツ形状に成形し、便座本体6の内
周面にグラスファイバーその他からなる断熱材7を配設
している。そして、断熱材7の内方に、エチレングリコ
ール、水若しくはポリビニールアルコール等からなるゼ
リー状の蓄熱材8を内蔵し、この蓄熱材8と断熱材7と
の上部側の境界付近にニクロム線若しくは熱電素子等の
ヒーター9を配設している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記蓄熱式
の暖房便座は、ヒーター9で温めて使用するだけであ
り、夏場等の暑い環境下ではこれに対処することができ
なかった。すなわち、暑い環境下では、便座本体6へ使
用者の肌が張りついたり、粘着する感触を受けたりし、
また使用者が汗をかく等の不快感があった。
の暖房便座は、ヒーター9で温めて使用するだけであ
り、夏場等の暑い環境下ではこれに対処することができ
なかった。すなわち、暑い環境下では、便座本体6へ使
用者の肌が張りついたり、粘着する感触を受けたりし、
また使用者が汗をかく等の不快感があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は従来の前記課題
に鑑みてこれを改良除去したものであって、便座本体を
冷暖房できるようにした技術を提供せんとするものであ
る。
に鑑みてこれを改良除去したものであって、便座本体を
冷暖房できるようにした技術を提供せんとするものであ
る。
【0006】而して、前記課題を解決するために本発明
が採用した請求項1の手段は、送風ファンの吐出側に電
子冷却素子及びヒーターを配設し、便座本体内に、前記
送風ファンに連通する送風通路を形成し、電子冷却素子
によって送風ファンからの送風を冷風にして便座本体を
冷却するか又はヒーターによって送風ファンからの送風
を温風にして便座本体を暖房するようにしたことを特徴
とする冷暖房便座である。このように構成することで、
夏場等の暑い環境下では、送風ファンの風を電子冷却素
子で冷たくして便座本体内の送風通路へ供給し、便座本
体を冷却して快適な使用ができるようにしている。また
冬場等の寒い環境下では、送風ファンの風をヒーターで
温かくして便座本体内の送風通路へ供給し、便座本体を
温めて快適な使用ができるようにしている。
が採用した請求項1の手段は、送風ファンの吐出側に電
子冷却素子及びヒーターを配設し、便座本体内に、前記
送風ファンに連通する送風通路を形成し、電子冷却素子
によって送風ファンからの送風を冷風にして便座本体を
冷却するか又はヒーターによって送風ファンからの送風
を温風にして便座本体を暖房するようにしたことを特徴
とする冷暖房便座である。このように構成することで、
夏場等の暑い環境下では、送風ファンの風を電子冷却素
子で冷たくして便座本体内の送風通路へ供給し、便座本
体を冷却して快適な使用ができるようにしている。また
冬場等の寒い環境下では、送風ファンの風をヒーターで
温かくして便座本体内の送風通路へ供給し、便座本体を
温めて快適な使用ができるようにしている。
【0007】また本発明が採用した請求項2の手段は、
便座本体の中空内に高温用及び低温用の蓄熱材を配設す
ると共に、これらの蓄熱材を加熱する手段と冷却する手
段とを配設したことを特徴とする冷暖房便座である。夏
場等の暑い環境下では、低温用の蓄熱材を冷却して便座
本体を冷たくして使用し、冬場等の寒い環境下では、高
温用の蓄熱材を加熱して便座本体を温かくして使用する
ことが可能であり、しかも、その消費電力量を少なくす
ることができる。
便座本体の中空内に高温用及び低温用の蓄熱材を配設す
ると共に、これらの蓄熱材を加熱する手段と冷却する手
段とを配設したことを特徴とする冷暖房便座である。夏
場等の暑い環境下では、低温用の蓄熱材を冷却して便座
本体を冷たくして使用し、冬場等の寒い環境下では、高
温用の蓄熱材を加熱して便座本体を温かくして使用する
ことが可能であり、しかも、その消費電力量を少なくす
ることができる。
【0008】更に、本発明が採用した請求項3の手段
は、便座本体の中空内に高温用及び低温用の蓄熱材を配
設すると共に、これらの蓄熱材を加熱又は冷却するため
の送風通路を形成し、便器本体側には温風及び冷風の発
生装置を設けて成り、該温風及び冷風発生装置の吐出口
と前記送風通路の流入口とを連通接続したことを特徴と
する冷暖房便座である。この発明では、温風及び冷風で
便座本体の冷暖房を行うことが可能である。
は、便座本体の中空内に高温用及び低温用の蓄熱材を配
設すると共に、これらの蓄熱材を加熱又は冷却するため
の送風通路を形成し、便器本体側には温風及び冷風の発
生装置を設けて成り、該温風及び冷風発生装置の吐出口
と前記送風通路の流入口とを連通接続したことを特徴と
する冷暖房便座である。この発明では、温風及び冷風で
便座本体の冷暖房を行うことが可能である。
【0009】更にまた、本発明が採用した請求項3の手
段は、蓄熱材と接触した後の温風又は冷風が便座本体の
前方側へ吐出され、使用者の脚部等を温めるか冷却する
ようになっていることを特徴とする請求項1〜3のいず
れか1つに記載の冷暖房便座である。温風又は冷風が使
用者の脚部へも吐出されるので、足元等の冷暖房がで
き、また部屋全体の冷暖房へも寄与する。
段は、蓄熱材と接触した後の温風又は冷風が便座本体の
前方側へ吐出され、使用者の脚部等を温めるか冷却する
ようになっていることを特徴とする請求項1〜3のいず
れか1つに記載の冷暖房便座である。温風又は冷風が使
用者の脚部へも吐出されるので、足元等の冷暖房がで
き、また部屋全体の冷暖房へも寄与する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の構成を図面に示
す発明の実施の形態に基づいて説明すると次の通りであ
る。図1は本発明の第1の実施の形態に係る冷暖房便座
10を示す横断平面図である。同図に示す如く、この冷
暖房便座10は、便座本体11と便座ボックス12とを
有し、便座ボックス12が便器本体に取り付けられて固
定されており、便座本体11は便座ボックス12に対し
て開閉自在に取り付けられている。前記便座本体11
は、中空のケース状に成形されており、その内部には送
風通路13が形成されている。また便座本体11の手前
側(使用者が着座した状態で足元側)の底ケースには吐
出口14が形成されている。
す発明の実施の形態に基づいて説明すると次の通りであ
る。図1は本発明の第1の実施の形態に係る冷暖房便座
10を示す横断平面図である。同図に示す如く、この冷
暖房便座10は、便座本体11と便座ボックス12とを
有し、便座ボックス12が便器本体に取り付けられて固
定されており、便座本体11は便座ボックス12に対し
て開閉自在に取り付けられている。前記便座本体11
は、中空のケース状に成形されており、その内部には送
風通路13が形成されている。また便座本体11の手前
側(使用者が着座した状態で足元側)の底ケースには吐
出口14が形成されている。
【0011】一方、便座ボックス12内には、送風ファ
ン15が配設されている。送風ファン15の吐出側に
は、ヒーター16及びペルチエ素子等の電子冷却素子1
7が取り付けられている。この送風ファン15は、便鉢
の空間領域へ連通する局部乾燥用の通路18と、前記便
座本体11内の送風通路13へ風を供給するための通路
19とを有しており、両通路の選択を開閉弁20によっ
て切り換えることができるようになされている。またこ
の便座ボックス12内に設けられた通路19の吐出口1
9aと、便座本体11内に設けられた送風通路13の流
入口13aとは、便座本体11の使用状態のときに連通
するように構成されるか又は常時連通するように構成さ
れている。
ン15が配設されている。送風ファン15の吐出側に
は、ヒーター16及びペルチエ素子等の電子冷却素子1
7が取り付けられている。この送風ファン15は、便鉢
の空間領域へ連通する局部乾燥用の通路18と、前記便
座本体11内の送風通路13へ風を供給するための通路
19とを有しており、両通路の選択を開閉弁20によっ
て切り換えることができるようになされている。またこ
の便座ボックス12内に設けられた通路19の吐出口1
9aと、便座本体11内に設けられた送風通路13の流
入口13aとは、便座本体11の使用状態のときに連通
するように構成されるか又は常時連通するように構成さ
れている。
【0012】而して、夏場等の暑い環境下では、送風フ
ァン15の風を電子冷却素子17で冷たくして便座本体
11内の送風通路13へ供給し、便座本体11を冷却し
て使用することにより、快適な使用ができるようにして
いる。またこのとき、便座本体11の手前側に形成した
吐出口14からも冷風が吐出されるようにし、使用者の
足元等を冷却し、より快適な使用ができるようにしてい
る。更には、前記吐出口14から吐出された冷風は、ト
イレ室内の全体を冷却する効果もある。一方、冬場等の
寒い環境下では、送風ファン15の風をヒーター16で
温かくして便座本体11内の送風通路13へ供給し、便
座本体11を温めて快適な使用ができるようにしてい
る。この場合も、吐出口14から温風が吹き出されるよ
うにし、足元の暖房及びトイレ室内全体の暖房が行える
ようにしている。
ァン15の風を電子冷却素子17で冷たくして便座本体
11内の送風通路13へ供給し、便座本体11を冷却し
て使用することにより、快適な使用ができるようにして
いる。またこのとき、便座本体11の手前側に形成した
吐出口14からも冷風が吐出されるようにし、使用者の
足元等を冷却し、より快適な使用ができるようにしてい
る。更には、前記吐出口14から吐出された冷風は、ト
イレ室内の全体を冷却する効果もある。一方、冬場等の
寒い環境下では、送風ファン15の風をヒーター16で
温かくして便座本体11内の送風通路13へ供給し、便
座本体11を温めて快適な使用ができるようにしてい
る。この場合も、吐出口14から温風が吹き出されるよ
うにし、足元の暖房及びトイレ室内全体の暖房が行える
ようにしている。
【0013】図2は、本発明の第2の実施の形態に係る
蓄熱式の冷暖房便座21を示す横断平面図である。同図
に示す如く、この冷暖房便座21は、便座本体11の送
風通路13内に高温用の蓄熱材22(図面では白抜き丸
印で表されている)と、低温用の蓄熱材23(図面では
点々で表されている)とが混合した状態で封入されて配
設されている。高温用の蓄熱材22は、約40℃程度を
維持することが可能であり、酢酸ナトリウム、チオ硫酸
ナトリウム、工業用ワックス等の材料から成る。また低
温用の蓄熱材23は、約20℃程度を維持することが可
能であり、工業用ワックス等の材料から成る。更に、こ
れらを封入してなるパック材料24は、PP(ポリプロ
ピレン)、PE(ポリエチレン)等の材料から成る。
蓄熱式の冷暖房便座21を示す横断平面図である。同図
に示す如く、この冷暖房便座21は、便座本体11の送
風通路13内に高温用の蓄熱材22(図面では白抜き丸
印で表されている)と、低温用の蓄熱材23(図面では
点々で表されている)とが混合した状態で封入されて配
設されている。高温用の蓄熱材22は、約40℃程度を
維持することが可能であり、酢酸ナトリウム、チオ硫酸
ナトリウム、工業用ワックス等の材料から成る。また低
温用の蓄熱材23は、約20℃程度を維持することが可
能であり、工業用ワックス等の材料から成る。更に、こ
れらを封入してなるパック材料24は、PP(ポリプロ
ピレン)、PE(ポリエチレン)等の材料から成る。
【0014】ところで、前記高温用の蓄熱材22と低温
用の蓄熱材23とは、図3の図(A)〜図(F)で示す
ように、パック材24へ混合封入し、便座本体11内へ
配設することができる。図2の図(A)は、便座本体1
1の中空の中央部分にパック材料24で封入された蓄熱
材22,23を配設し、その余の領域を送風通路13と
したものである。また同図の図(B)は、便座本体11
の中空を上下に二分割し、下側半分の領域にパック材料
24で封入された蓄熱材22,23を配設し、上側半分
の領域に送風通路13を形成したものである。また同図
の図(C)は、中空の中央部分に送風通路13を形成
し、その余の領域にパック材料24で封入した蓄熱材2
2,23を配設したものである。更に、図(D)及び図
(E)は、前記図(A)及び図(C)に示すパック材料
24に伝熱面積を増加させるためのフィン25を取り付
けた場合のものであり、図(F)は中空の全領域にパッ
ク材料24で封入した蓄熱材22,23を配設し、その
内部に管等を利用した送風通路13を多数形成するよう
にしたものである。その他の構成は、前記第1の実施の
形態の場合と同じである。
用の蓄熱材23とは、図3の図(A)〜図(F)で示す
ように、パック材24へ混合封入し、便座本体11内へ
配設することができる。図2の図(A)は、便座本体1
1の中空の中央部分にパック材料24で封入された蓄熱
材22,23を配設し、その余の領域を送風通路13と
したものである。また同図の図(B)は、便座本体11
の中空を上下に二分割し、下側半分の領域にパック材料
24で封入された蓄熱材22,23を配設し、上側半分
の領域に送風通路13を形成したものである。また同図
の図(C)は、中空の中央部分に送風通路13を形成
し、その余の領域にパック材料24で封入した蓄熱材2
2,23を配設したものである。更に、図(D)及び図
(E)は、前記図(A)及び図(C)に示すパック材料
24に伝熱面積を増加させるためのフィン25を取り付
けた場合のものであり、図(F)は中空の全領域にパッ
ク材料24で封入した蓄熱材22,23を配設し、その
内部に管等を利用した送風通路13を多数形成するよう
にしたものである。その他の構成は、前記第1の実施の
形態の場合と同じである。
【0015】次に、このように構成された第2の実施の
形態に係る冷暖房便座21の動作態様を説明する。例え
ば、夏場等の暑い環境下では、夜間等の一般の使用電力
量が少なく、電気料金も安いときに、送風ファン15及
び電子冷却素子17をON動作させ、電子冷却素子17
によって冷却された冷風を便座本体11内の送風通路1
3へ供給する。送風通路13へ供給された冷風は、その
循環途中において、高温用と低温用の蓄熱材22,23
と接触して熱交換する。ところが、冷風であるため、高
温用の蓄熱材22は反応せず、低温用の蓄熱材23が反
応して約20℃程度に冷却される。また同時に、循環す
る冷風は、便座本体11自体を直接冷却する。そのた
め、低温用の蓄熱材23の冷却が終わった昼間は、送風
ファン15及び電子冷却素子17をOFFにしておき、
低温用蓄熱材23からの冷却により、便座本体11を冷
却すればよい。
形態に係る冷暖房便座21の動作態様を説明する。例え
ば、夏場等の暑い環境下では、夜間等の一般の使用電力
量が少なく、電気料金も安いときに、送風ファン15及
び電子冷却素子17をON動作させ、電子冷却素子17
によって冷却された冷風を便座本体11内の送風通路1
3へ供給する。送風通路13へ供給された冷風は、その
循環途中において、高温用と低温用の蓄熱材22,23
と接触して熱交換する。ところが、冷風であるため、高
温用の蓄熱材22は反応せず、低温用の蓄熱材23が反
応して約20℃程度に冷却される。また同時に、循環す
る冷風は、便座本体11自体を直接冷却する。そのた
め、低温用の蓄熱材23の冷却が終わった昼間は、送風
ファン15及び電子冷却素子17をOFFにしておき、
低温用蓄熱材23からの冷却により、便座本体11を冷
却すればよい。
【0016】一方、冬場等の寒い環境下では、やはり、
夜間等の一般の使用電力量が少なく、電気料金も安いと
きに、送風ファン15と今度はヒーター16をON動作
させ、ヒーター16により温められた温風を便座本体1
1内の送風通路13へ供給する。送風通路13へ供給さ
れた温風は、その循環途中において、高温用と低温用の
蓄熱材22,23と接触して熱交換するが、今度は高温
用の蓄熱材22のみが反応して約40℃程度に加熱され
る。循環する温風は、便座本体11自体をも直接加熱す
る。そのため、昼間等は、送風ファン15及びヒーター
16をOFFにしておき、高温用の蓄熱材22からの放
熱により、便座本体11を暖房するようにすればよい。
夜間等の一般の使用電力量が少なく、電気料金も安いと
きに、送風ファン15と今度はヒーター16をON動作
させ、ヒーター16により温められた温風を便座本体1
1内の送風通路13へ供給する。送風通路13へ供給さ
れた温風は、その循環途中において、高温用と低温用の
蓄熱材22,23と接触して熱交換するが、今度は高温
用の蓄熱材22のみが反応して約40℃程度に加熱され
る。循環する温風は、便座本体11自体をも直接加熱す
る。そのため、昼間等は、送風ファン15及びヒーター
16をOFFにしておき、高温用の蓄熱材22からの放
熱により、便座本体11を暖房するようにすればよい。
【0017】このように蓄熱材22又は23によっても
便座本体11を加熱又は冷却することで、使用電力量を
少なくすることができ、省エネルギー化が可能である。
便座本体11を加熱又は冷却することで、使用電力量を
少なくすることができ、省エネルギー化が可能である。
【0018】図4は、本発明の第3の実施の形態に係る
蓄熱式の冷暖房便座26を示す横断平面図である。同図
に示す如く、この冷暖房便座26は、高温用の蓄熱材2
2と低温用の蓄熱材23とを放射状に且つ交互に配設
し、しかも、図3の図(B)に示すように、これらの蓄
熱材22及び23が送風通路13の下半分側に配設され
るようにしている。その他の構成並びに、2種類の蓄熱
材22及び23の基本的な作用効果は前述した各実施の
形態の場合と同じである。
蓄熱式の冷暖房便座26を示す横断平面図である。同図
に示す如く、この冷暖房便座26は、高温用の蓄熱材2
2と低温用の蓄熱材23とを放射状に且つ交互に配設
し、しかも、図3の図(B)に示すように、これらの蓄
熱材22及び23が送風通路13の下半分側に配設され
るようにしている。その他の構成並びに、2種類の蓄熱
材22及び23の基本的な作用効果は前述した各実施の
形態の場合と同じである。
【0019】ところで、本発明は上述した各実施の形態
に限定されるものではなく、適宜の変更が可能である。
例えば、高温用の蓄熱材22と低温用の蓄熱材23と
を、図4に示すように、交互に且つ放射状に便座本体1
1内に配設し、高温用の各蓄熱材22を連続したヒータ
ー等で直接に加熱すると共に、低温用の各蓄熱材23を
多数の電子冷却素子で直接に冷却するようにすることも
可能である。
に限定されるものではなく、適宜の変更が可能である。
例えば、高温用の蓄熱材22と低温用の蓄熱材23と
を、図4に示すように、交互に且つ放射状に便座本体1
1内に配設し、高温用の各蓄熱材22を連続したヒータ
ー等で直接に加熱すると共に、低温用の各蓄熱材23を
多数の電子冷却素子で直接に冷却するようにすることも
可能である。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明にあっては、
送風ファンの吐出側に電子冷却素子及びヒーターを配設
し、便座本体内に、前記送風ファンに連通する送風通路
を形成し、電子冷却素子によって送風ファンからの送風
を冷風にして便座本体を冷却するか又はヒーターによっ
て送風ファンからの送風を温風にして便座本体を暖房す
るようにしたから、夏場等の暑い環境下では、送風ファ
ンの風を電子冷却素子で冷たくして便座本体内の送風通
路へ供給し、便座本体を冷却して使用することができ、
快適な使用が可能である。また冬場等の寒い環境下で
は、送風ファンの風をヒーターで温かくして便座本体内
の送風通路へ供給し、便座本体を温めて使用することが
できるので、その場合も快適な使用が可能である。
送風ファンの吐出側に電子冷却素子及びヒーターを配設
し、便座本体内に、前記送風ファンに連通する送風通路
を形成し、電子冷却素子によって送風ファンからの送風
を冷風にして便座本体を冷却するか又はヒーターによっ
て送風ファンからの送風を温風にして便座本体を暖房す
るようにしたから、夏場等の暑い環境下では、送風ファ
ンの風を電子冷却素子で冷たくして便座本体内の送風通
路へ供給し、便座本体を冷却して使用することができ、
快適な使用が可能である。また冬場等の寒い環境下で
は、送風ファンの風をヒーターで温かくして便座本体内
の送風通路へ供給し、便座本体を温めて使用することが
できるので、その場合も快適な使用が可能である。
【0021】また本発明にあっては、便座本体の中空内
に高温用及び低温用の蓄熱材を配設すると共に、高温用
の蓄熱材を温風又はヒーター等で加熱するようにしてお
り、低温用の蓄熱材を冷風又は電子冷却素子等で冷却す
るようにしている。そのため、夏場等の暑い環境下で
は、低温用の蓄熱材を冷却して便座本体を冷たくして使
用し、冬場等の寒い環境下では、高温用の蓄熱材を加熱
して便座本体を温かくして使用することが可能であり、
しかも、その消費電力量を少なくすることができる。
に高温用及び低温用の蓄熱材を配設すると共に、高温用
の蓄熱材を温風又はヒーター等で加熱するようにしてお
り、低温用の蓄熱材を冷風又は電子冷却素子等で冷却す
るようにしている。そのため、夏場等の暑い環境下で
は、低温用の蓄熱材を冷却して便座本体を冷たくして使
用し、冬場等の寒い環境下では、高温用の蓄熱材を加熱
して便座本体を温かくして使用することが可能であり、
しかも、その消費電力量を少なくすることができる。
【0022】更に、蓄熱材と接触した後の温風又は冷風
を便座本体の前方側へ吹き出すようにしており、使用者
の足元の冷暖房及びトイレ室全体の冷暖房を行うことが
可能である。
を便座本体の前方側へ吹き出すようにしており、使用者
の足元の冷暖房及びトイレ室全体の冷暖房を行うことが
可能である。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る冷暖房便座の
横断平面図である。
横断平面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る冷暖房便座の
横断平面図である。
横断平面図である。
【図3】図(A)〜図(F)は、それぞれ第2の実施の
形態に係る蓄熱材と温風通路との配置関係を示す便座本
体の一部を示す縦断面図である。
形態に係る蓄熱材と温風通路との配置関係を示す便座本
体の一部を示す縦断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る冷暖房便座の
横断平面図である。
横断平面図である。
【図5】従来技術に係るものであり、図(A)は便器の
全体を示す斜視図、図(B)は便座本体の一部を示す縦
断面図である。
全体を示す斜視図、図(B)は便座本体の一部を示す縦
断面図である。
10,21,26…冷暖房便座 11…便座本体 12…便座ボックス 13…送風通路 13a…送風通路の流入口 14…送風吐出口 15…送風ファン 16…ヒーター 17…電子冷却素子 22…高温用の蓄
熱材 23…低温用の蓄熱材
熱材 23…低温用の蓄熱材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊吉 英文 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式 会社イナックス内
Claims (4)
- 【請求項1】送風ファンの吐出側に電子冷却素子及びヒ
ーターを配設し、便座本体内に、前記送風ファンに連通
する送風通路を形成し、電子冷却素子によって送風ファ
ンからの送風を冷風にして便座本体を冷却するか又はヒ
ーターによって送風ファンからの送風を温風にして便座
本体を暖房するようにしたことを特徴とする冷暖房便
座。 - 【請求項2】便座本体の中空内に高温用及び低温用の蓄
熱材を配設すると共に、これらの蓄熱材を加熱する手段
と冷却する手段とを配設したことを特徴とする冷暖房便
座。 - 【請求項3】便座本体の中空内に高温用及び低温用の蓄
熱材を配設すると共に、これらの蓄熱材を加熱又は冷却
するための送風通路を形成し、便器本体側には温風及び
冷風の発生装置を設けて成り、該温風及び冷風発生装置
の吐出口と前記送風通路の流入口とを連通接続したこと
を特徴とする冷暖房便座。 - 【請求項4】蓄熱材と接触した後の温風又は冷風が便座
本体の前方側へ吐出され、使用者の脚部等を温めるか冷
却するようになっていることを特徴とする請求項1,2
又は3のいずれか1つに記載の冷暖房便座。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29820497A JPH11128120A (ja) | 1997-10-30 | 1997-10-30 | 冷暖房便座 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29820497A JPH11128120A (ja) | 1997-10-30 | 1997-10-30 | 冷暖房便座 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11128120A true JPH11128120A (ja) | 1999-05-18 |
Family
ID=17856570
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29820497A Pending JPH11128120A (ja) | 1997-10-30 | 1997-10-30 | 冷暖房便座 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11128120A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007000540A (ja) * | 2005-06-27 | 2007-01-11 | Kurabe Ind Co Ltd | 便座装置 |
CN102217909A (zh) * | 2010-04-15 | 2011-10-19 | 河南鸿昌电子有限公司 | 一种冷暖座便盖垫圈 |
JP2012010834A (ja) * | 2010-06-30 | 2012-01-19 | Aisin Seiki Co Ltd | 暖房便座装置 |
CN111920336A (zh) * | 2020-07-14 | 2020-11-13 | 李强 | 一种易清洁马桶坐垫 |
-
1997
- 1997-10-30 JP JP29820497A patent/JPH11128120A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007000540A (ja) * | 2005-06-27 | 2007-01-11 | Kurabe Ind Co Ltd | 便座装置 |
CN102217909A (zh) * | 2010-04-15 | 2011-10-19 | 河南鸿昌电子有限公司 | 一种冷暖座便盖垫圈 |
JP2012010834A (ja) * | 2010-06-30 | 2012-01-19 | Aisin Seiki Co Ltd | 暖房便座装置 |
CN111920336A (zh) * | 2020-07-14 | 2020-11-13 | 李强 | 一种易清洁马桶坐垫 |
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