JPS5818205Y2 - 漏電トリツプ表示装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は漏電トリップ表示装置に関する。

この種の漏電トリップ表示装置は、漏電時にトリップ状
態を表示する手段として、例えば漏電ブレーカに用いら
れるものであり、一般に漏電によリドリップしたことを
表示する方法としては表示釦を漏電ブレーカの本体がら
外部へ突出させる方法があるが、この表示釦が突出して
いる場合には操作の安全を図るためハンドル投入ができ
ないように漏電ブレーカを構成する必要がある。

しかるに、かかる構成を得るためには漏電ブレーカ内に
配設された電磁式引外し機構に特別のロック機構を新た
に付設する必要があり、この場合、使用部品点数が増加
し構成が複雑となるため組立が煩雑になると共に１製造
コストが高くなるおそれがあった。

さらに、電磁式引外し機構の電磁石の可動部と表示釦と
が独立に構成されて夫々が動作する構成のものにおいて
は、電磁石の可動部が僅かに動作し引外しがまだ完全に
行なわれる前に表示釦との係合が解かれ表示釦が突出し
たり、あるいは機械的衝撃により表示釦が突出してしま
うおそれがあった。

本考案は上記の欠点を改善し、構成が簡単であると共に
、確実に動作し得る漏電トリップ表示装置を提供しよう
とするものである。

以下１図面について本考案の漏電トリップ表示装置を説
明する。

第１図は本考案の一実施例の分解斜視図を示すもので１
図において１はヨークでこのヨークに設げられた上板２
および下板３には透孔４が夫々穿設されていると共に、
上板２と下板３との間にコイル５が配設され更には前記
上板２０両側から上方に向って延びる側板６の両端部に
はコ字状の係合部Ｔが対向して設ゆられている。

８はプランジャで、このプランジャの円柱部９が前記ヨ
ーク１０下板３に穿設された透孔（図示せず）内に摺動
可能に配設され且つプランジャ８０円柱部９先端に穿設
された孔１０にプランジャ８と連動し得るように表示釦
１１の下端部１２が上板２の透孔４を介して挿通されプ
ランジャ８の孔１０・と嵌合、シ、プランジャ８と表示
釦１１とが一体に結合されている。

前記表示釦１１のほぼ中央部には孔１３を有する係合部
１４が設げられ表示釦１１を上・下に押圧するように、
例えばＣ形状の線バネ１５からなる弾性体の両端部が孔
１３に挿通・係上されると共に、線バネ１５の中央部が
前記ヨーク１の係合部７に支持されている。

第２図イ乃至ハは前述のように構成された本考案の漏電
トリップ表示装置１−６を漏電ブレーカ１１に装着した
場合の動作状態を示すもので＼表示釦１１は通常時にお
いては漏電ブレーカ１７内に収納されている。

しかして、漏電によりコイル５が励磁されるとプランジ
ャ８が吸引さし、一端カトリップ機構（図示せず）と係
合されているトリップレバー１８の他端が、プランジャ
８と当接するためトリップレバー１８は枢着部１９を中
心に反時計方向に回動し、トリップレバー１８の一端と
トリップ機構との係合がはずれトリップ状態になる。

この場合、プランジャ８の吸引移動に伴い表示釦１１が
上動し、表示釦１１の係合部１４に対し下向きに位置し
ていた線バネ１５からなる弾性体が上向きに反転すると
共に、プランジャ８と一体に結合された表示釦１１が矢
印で示すように上動し漏電ブレーカ１７の本体に穿設さ
れた透孔から外部へ突出し） ＩＩツブ表示をなす。

第３図イはＣ形状の線バネ１５０代りにコイル状ノハネ
１５ａからなる弾性体を用いた他の実施例であり、コイ
ル状のバネ１５ａ一端が表示釦１１の係合部１４の孔１
３に挿通して係東されている。

第３図印まＨ状の溝が形成された平板状の反転バネ１４
ｂを弾性体として用いたもので、反転バネ１５ｂの先端
部１５ｂ′が表示釦１１のほぼ中央に形成された四部１
１ｂに係上されている。

なお、これらの実施例において他の構成および作用は前
述の第１実施例と同様である。

叙述のようにプランジャ８と表示釦１１とが一体に結合
され、かつ弾性体が配設された本考案によれば、 イ、構成が簡単で確実に動作し得る。

口１表示釦の先端にツマミを付設した場合、外部からツ
マミを引っばるだげでトリップさせることができ漏電ブ
レーカの動作をチェックし得る等の実用的効果を釘する
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の漏電トリップ表示装置の一実施例を示
す分解刺視図、第２図イ乃至ハは同動作説明図、第３図
イ１口は夫々他の実施例である。 １・・・・・・ヨーク、２・・・・・・上板、３・・・
・・・下板、４・・・・・・透孔、５・・・・・・コイ
ル、６・・・・・・側板、１・・・・・・係合部、８・
・・・・・プランジャ、９・・・・・・プランジャ円柱
部、１０・・・・・・孔、１１・・・・・・表示釦、１
２・・・・・・下端部、１３・・・・・孔、１４・・・
・・・表示釦の係合部、１５・・曲Ｃ形状の線バネ、１
５ａ・・・・・・コイル状バネ、１５ｂ・・・・・・板
状の反転バネ、１−６・・・・・・漏電トリップ表示装
置、１７・・・・・・漏電ブレーカ、１８・・・・・・
トリップレバー １９・・・・・・枢着部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．コイル５が配設されたヨーク１に１吸引動作時にト
   リップレバーと当接可能なプランジャ８を摺動可能に取
   付げると共に、前記プランジャ８の先端に穿設された孔
   １０に、はぼ中央部に係合部１４が設げられた表示釦１
   １の下端部１２を嵌合させ両者を一体に結合せしめ、前
   記係合部１４と前記ヨーク１０側壁６の上端部に設ゆら
   れた係合部Ｔとを介し弾性体を配設してなる漏電トリッ
   プ表示装置。 ２、前記弾性体はＣ形状の線バネ１５でなる実用新案登
   録請求の範囲第１項記載の漏電トリップ表示装置。 ３、前記弾性体はコイル状のバネ１５ａでなる実用新案
   登録請求の範囲第１項記載の漏電トリップ表示装置。 ４、前記弾性体はＨ状の溝が形成された反転バネ１５ｂ
   でなる実用新案登録請求の範囲第１項記載の漏電トリッ
   プ表示装置。