JPS581818Y2 - グラフイツク表示装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はグラフィック表示装置に関するものである。

さらに詳しくはラスクスキャン方式のグラフィック表示
装置において、パターン表示位置を任意に変えられるよ
うにした表示装置に関するものである。

ラスクスキャン方式のＣＲＴグラフィック表示装置にお
いては、表示すべき文字や図形のビデオ信号はあらかじ
めパターンジェネレータに記憶されており、外部計算機
等からの指定に応じてＣＲＴに出力され、グラフィック
表示が行なわれる。

この種の装置においては、ＣＲＴの画面はとばん目状に
区切られ、各マス目が１字分の固定的な表示区画をなし
ている。

そして、ビデオ信号はＣＲＴ上の１字分のマス目に固定
的に描かれるドツトパターンとして記憶されているので
、パターンの表示位置はマス目単位でしか変えられない
。

そのためあるパターンを任意の位置に表示しようとすれ
ば、そのパターンについて、それがマス日内のいろいろ
な位置にある状態についてそれぞれビデオ信号をパター
ンジェネレータ内に用意しなければならないが、そうす
るとパターンジェネレータが大きな記憶容量を持たなけ
ればならず、その割に表示テキるパターンの種類は少な
いので不経済である。

本考案の目的は、パターンジェネレータの内容を増やさ
なくても、パターンの表示位置をマス目に無関係に任意
に変えることができるラスクスキャン方式のグラフィッ
ク表示装置を提供することにある。

以下図面によって本考案を説明する。

第１図は本考案実施例装置の概念的な構成図である。

第１図において、１は外部計算機で、表示すべきデータ
を含む情報を与えるものである。

２は制御回路、３はリフレッシュメモリ、４はパターン
ジェネレータ、５はラスク修飾回路、６は同期輝度制御
回路、７はタイミング回路、８はＣＲＴである。

制御回路２は外部計算機１から与えられたデータをリフ
レッシュメモリ３に記憶させる。

リフレッシュメモリ３に記憶されたデータは表示期間中
に読出され、パターンジェネレータ４とラスク修飾回路
５にそれぞれ与えられる。

パターンジェネレータ４に与えられるデータには表示す
べきパターンの所在を示すアドレス信号が含１れる。

ラスク修飾回路５に与えられるデータにはラスク修飾に
関する信号が含まれる。

ラスタ修飾回路はパターンジェネレータ４に対するラス
タ指定信号を生じる。

パターンジェネレータ４はアドレス指定とラスタ指定に
応じてビデオ信号を発生し、同期輝度制御回路６に与え
る。

同期輝度制御回路６は輝度信号をＣＲＴ８に与える。

タイミング回路７は制御回路２、リフレッシュメモリ３
、ラスタ修飾回路５および同期輝度制御回路６にそれぞ
れタイミング信号を与え、それらの動作の進行をつかさ
どる。

タイミング回路７からラスタ修飾回路５に与えられる信
号はラスタ指定信号である。

リフレッシュメモリ３に記憶されるデータの構成は、た
とえば第２図のようになっている。

第２図において、パターンジェネレータアドレスはパタ
ーンジェネレータ４内の所望のパターンにアクセスする
ためのアドレス、カラー指定は表示されるパターンの色
を指定する信号、ブリンキング指定はパターンの表示の
際のブリンキングを指定する信号、移動方向指定はパタ
ーンの移動方向を指定する信号、ラスタ修飾はパターン
の移動量を指定する信号である。

このようなデータのうちパターンジェネレータアドレス
、カラー指定むよびブリンキング指定はパターンジェネ
レータ４に与えられ、移動方向指定とラスタ修飾はラス
タ修飾回路５に与えられる。

ラスタ修飾回路５はタイミング回路７から与えられるラ
スタ指定信号を、リフレッシュメモリ３から与えられる
移動方向指定信号とラスタ修飾信号に応じて修飾し、そ
の結果をラスタ指定信号としてパターンジェネレータ４
に与える。

パターンジェネレータ４からは修飾されたラスタに対応
するビデオ信号が出力される。

このように構成された装置の動作は次のとおりである。

動作説明図を第３図に示す。第３図ａはパターンジェネ
レータ４に記憶された１つのパターンである。

パターンはＣＲＴ上の１字分のマス日内に納する大きさ
をもつ。

パターンはドツトの連なりで形成される。

マス目はラスタに対応して８分割され、各ラスタについ
て８つのドツト発光位置が割当てられている。

したがってパターンジェネレータ４において１つのパタ
ーンの記憶領域は８ビツト、８ワードの大きさをもつ。

ドツトの組合わせによって文字、記号、図形等を表わす
さｌざｌなパターンを形成することができる。

い１第３図ａのパターンを同図すのように行の異なる２
つのマス目Ａ、Ｂにまたがって表示させるとすると、マ
ス目Ａにおいてパターンを５ラスタ分だけ下にずらして
表示し、マス目Ｂに勢いて同じパターンを３ラスタ分だ
け上にずらして表示すればよい。

表示位置を上下にずらすのはパターンジェネレータ４に
与えるラスタ指定を変更することにより行なえる。

ラスタ指定の変更はラスタ修飾回路５によりリフレッシ
ュメモリ３から与えられるデータに従って行なわれる。

すなわちマス目Ａのように表示するときは、リフレッシ
ュメモリ３からラスタ修飾回路５に与えるデータを、移
動方向は「下」、ラスタ修飾「５」とする。

そうするとラスタ修飾回路５は、タイミング回路７から
与えられるラスタ指定信号のうちラスタ５以降の指定信
号を、パターンジェネレータ４においてラスタＯから始
するラスタ指定信号となるように修飾する。

これによって、マス目Ａにおいてはラスタ５によって始
めてパターンの頂点が現われ、ラスクロ。

７によって頂点に続くパターンの残りの部分が現われる
。

捷たマス目Ｂのように表示するには、リフレッシュメモ
リ３からラスタ修飾回路５に与えるデータを、移動方向
は「上」、ラスタ修飾は「３」とする。

そうするとラスタ修飾回路５はタイミング回路７から与
えられるラスタ指定信号を、パターンジェネレータ４に
おいてラスタ３から始するラスタ指定信号となるように
修飾する。

これによって、マス目Ｂにおいてはラスタ０によってパ
ターンのラス２３０部分が現われ、以降のラスタによっ
てパターンの残りの部分が現われる。

マス目Ａとマス目Ｂに表示された部分パターンは監察者
の視覚によって台底され完全なパターンとして認識され
る。

このようにしてマス目Ａ内の正規の位置から５ラスタ分
だけ下に変位したパターンが表示される。

パターンの移動量はラスタ修飾によって任意に変えられ
るので、パターンの表示位置は任意に変えることができ
る。

したがって従来のように同一パターンについているいろ
な移動状態のビデオ信号を用意する必要がなく、パター
ンジェネレータの記憶容量を効率よく利用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の概念的構成図、第２図はリフレ
ッシュメモリ内のデータの構成図、第３図は第１図の装
置の動作説明図である。 １・・・・・・外部計算機、２・・・・・・制御回路、
３・・・・・・リフレッシュメモリ、４・・・・・・パ
ターンジェネレータ、５・・・・・・ラスタ修飾回路、 ６・・・・・・同期輝度制御回路、 ７・・・・・・タイ ミンク回路、 ８・・・・・・ＣＲＴ０

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表示画面がとばん目状に区切られ各マス目がそれぞれ１
   字分の固定的な表示区画をなす表示器と、ビデオ信号が
   表示画面上の１字分のマス目に固定的に描かれるドツト
   パターンとして記憶されたパターンジェネレータとを有
   するラスクスキャン方式のグラフィック表示装置におい
   て、パターンジェネレータの読み出しをラスク修飾をと
   もなって行なうようにしたことを特徴とするグラフィッ
   クディスプレイ装置。