JPS58181775A - 炭素を含む摺動層およびこの摺動層を有する工具 - Google Patents

炭素を含む摺動層およびこの摺動層を有する工具

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JPS58181775A
JPS58181775A JP58029588A JP2958883A JPS58181775A JP S58181775 A JPS58181775 A JP S58181775A JP 58029588 A JP58029588 A JP 58029588A JP 2958883 A JP2958883 A JP 2958883A JP S58181775 A JPS58181775 A JP S58181775A
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sliding
layer
friction
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、互いに対向し又は互いに相接して移動するI
!!画間の炭素を含む摺動層、並びにそのような層を製
造する方法に関するものである。
固定された摺動つまり滑り表面の摩擦抵抗を減少させる
ため、材料の摩滅とエネルギー消費とを減少させる潤滑
剤が用いられる。
固定された摺動表面の摩擦においては、摩擦力すなわち
接線方向の力には、摺動表面の摩擦係数μと、摺動表面
が互いに相接し又は互いに対向して摩擦する負荷Pとに
依存する。すなわち、K== μ・P 僧動表面すなわち滑り面は、与えられた一定の圧力のも
とで、もう一方の機械加工部品の対向面上Kilして摺
動する機械加工部品の表面を意味するものと理解される
べきである。
摩擦係数μは、摩擦する表面の表面粗さに依存する。し
かしながら、平滑な、すなわちなめらかな表面の場合に
は、材料の組合わせに依存し、それ故、周囲の雰囲気に
依存するほか、摺動表面の材料に依存する。
摩擦を減少させかつ摩擦する表面の摩滅を減らすため、
摺動する表面を異なった物質で被覆することによって乾
燥した摩擦の摩擦係数を変えることが知られている。
それらの材料の性質な基礎として、この目的のために用
いられる既知の同体潤滑剤は、種々の群を形成する。す
なわち、 L 層となった結晶構造を基礎として良好な滑り摩擦の
性質を有する物質、例えば、黒鉛、又はモリブデン、タ
ングステン及びニオブのような金属のカルコゲン化物。
1m性のある金属、例えば、金、銀、鉛又は錫。
龜 硬度の大きい材料、例えば、硼化物、珪化物、窒化
物、炭化物。
前記の材料を、薄層工学技術、例えば、真空における蒸
気堆積すなわち蒸着、又は陰極スパッタリングに普通用
いられる方法によって、薄層の形の摺動表面間にゆるく
設けるか又は細動★E上に固く設けることができる。
これらの固体潤滑剤はすべてそれらの特別の利点と欠点
とを有する。
固体潤滑剤としての黒鉛の特別の欠点は、大気の状態で
は、値ましい低い滑り摩擦係数(μ;O11〜0.3)
を有するけれども、乾燥した雰囲気では可成り増大した
滑り摩擦係数(μzO08)を示すということである。
これは、黒鉛が非常に柔かい材料であり、すなわち少し
しか耐摩耗性がなく、その上この摩擦力1黒鉛の増大し
た滑りIll擦係数によって増大されるので、摩擦面の
摩滅が乾燥した雰囲気では大きいという結果になる。
余り高くない温度における摩擦の問題は、上述の種類の
カルコゲン化物によって容易に解くことができるが、こ
れらの材料の使用は高温では間組を提出する。MOS、
は空気中で400℃より高い温度で分解する。それ故そ
のような化学的非安定性は、原則として固体潤滑剤とし
て容易に好適になるという材料の使用を制限する。その
上、Mo8゜は、黒鉛と対比して、乾燥雰囲気では非常
に低い摺動単振係数(μ≧0.4)を有するが、しかし
正規の雰囲気状態では摺動摩擦係数−が約0.2に増え
る。
層となった構造−黒鉛及びM083両者に適用する−を
有する材料の一般的な欠点は、さらK、それらの低い硬
度のほか、それらの不十分な耐摩耗性である。
延性を有する金属、例えば、金、鍋、鉛及び錫は、比較
的低い摺動摩擦係数(μ;06g〜0.4)を有するの
で、良好な固体潤滑剤である。しかしながら、これらの
金属は非常に柔かい一他方においてはそれらの金属に良
好な滑りの性質を与える−ので、これらの金属は又はん
の小さな耐摩耗性しか持たない。
^い耐摩耗性の層を得るため、為い硬度の材料、例えば
、珪化物、硼化物、窒化物及び炭化物が滑り面すなわち
摺動面に用いられる。
島い硬度のこれらの材料を用いて良好な耐摩耗性を達成
することができるけれども、これらの摺動摩擦係数が、
それらの低い摺動摩擦係数により固体S滑剤として容易
に用いることができる材料、黒鉛(A;0.1 S−0
,Sl )又は二硫化モリブデンMO8,(14; 0
.04 )の値を可成り上廻る#;;0.8〜0.7の
値を有することが見出された。
鋼部品が、流体力学的な潤滑なしに、又は不十分な流体
力学的な潤滑によって互いに摺動する摩擦的に掛合する
組合わせが、特に工業技術的に非常に重要である。その
ような摩擦の組合わせについては、非常に畏い寿命、す
なわち、周間の条件に依存しない小さな摩擦のほか、少
ない摩滅が、原則として望ましい。
鋼に対する摩擦相手としてのダイヤモンドのような結晶
構造を有する炭素層が、ドイツ特許公開箒guseoa
o号から知られていて、それは真空中又は不活性ガス中
の状態では特に低い清り岸嶺係数μを有し、同時に為い
耐摩耗性と硬度とを有する。しかしながら、これらの炭
素層は、空気の相対湿度に略々依存しない低い摩擦係数
を持たない欠点がある。
それ故、本発明の目的は、炭素を含む摺動層が、空気の
相対湿度に依存しない低い摩擦係数を示すように固体潤
滑剤の機能を有し、さらに既知の炭素層の好都合な性質
を維持する、すなわち、特に鋼に容易に粘着し、耐摩耗
性で硬く、さらに−に対する低い摺動摩擦係数を有する
炭素を含む摺動層を改良することである。
本発明によればこの目的は、炭化物の化字蓋論的の比に
相当しない比の、50.1〜99.9原子%の炭素と、
0.1〜49.9原子%の少なくとも111/iの金−
元素とから摺動層すなわち滑り層を構成することにおい
て達成される。
本発明の修正した有利な実施例によれば、摺動層は、6
0〜97原子シ、lf!1K80〜96原子%の炭素と
、8〜40原子%、特に5〜20原子%の少なくとも1
種の金属元素とから成る。
本発明の修正した有利な実施例によれば、前記金属元素
は、元素の周期律表(p’rg)のilb。
11b 、 [1、IV 、 Va 、 Vla 、■
a及び/又は暖簾の群のうちの元素である。
先ず第1に、元素鋼(Cu )、1jkk (Ag )
、金(Au)、粗鉛(Zn)、カドミウム(Cd)、硼
素(B)、アルミニウム(AI)、ガリウム(Ga)、
インジウム(In)、タリウム(Tl)、珪素(81)
、チタン(T1)、ゲルマニウム(Ge)、ジルコニウ
ム(Zr)、錫(Sn)、ハフニウム(Hf)、鉛(p
b)、バナジウム(V”)、ニオブ(Nl))、タンタ
ル(Ta)、クロム(Cr)、モリブデン(MO)、タ
ングステン(W)、マンガン(Mn)、レニウム(Rθ
)、鉄(Fe)、ルテニウム(Ru)、オスミウム(0
8)、コバルト(Co)、ロジウム(Rh)、イリジウ
ム(Ir) 、ニッケル(Ni) 、パラジウム(Pd
)、及び/又は白金(pi)が含まれるべきである。
本発明の特に有利な、さらに別の実施例によれば、金属
元素はタンタル、ルテニウム、タングステン、鉄又は珪
素である。
前記摺動層、つまり滑り層を製造する方法は、砿榎すべ
き基板上に化学的又は物理的蒸気堆積つまり蒸着によっ
て摺動層を堆積させ、該摺動層には特に炭素及び選ばれ
た金属元素を不活性ガス雰囲気で陰極スパッタリングす
ることによって堆積させることを特徴とする特 炭素及び選ばれた金属元素が、不活性ガス及び炭化水素
ガスの#囲気にて選ばれた金属元素から作られたターゲ
ットのスパッタリングによって特に堆積される。
この方法の特に好都合な実施例によれば、不活性ガスだ
けを含む雰囲気にて先ず堆積工程を出発させ、次いで不
活性ガス−炭化水素ガスの雰囲気のもとでこの堆積工程
を継続させる。これでその利点は、接着性を刺激する層
であることが判った選ばれた金属元素だけから成る層を
先ず堆積させ、次いで、金属元素に加うるに炭素を含む
実際の摺動層を堆積させることに関連する。
本発明は、摩擦比及び特に鋼への接着に関して本質的に
良好である夕゛イヤモンドの様な構造を有する既知の炭
素層の性質を、層を形成する炭素が金属元素のマトリッ
クスに堆積する場合にはさらに改良できるという事実の
&!鐵にその基礎なお(。
このマ11ツクスは硬度を改善しかつ基板への炭素層の
接層を決定的に改良する。本発明の範囲内において、植
々の金属元素を金属マトリックスを構成するのに用いる
ことができる。その金属マトリックスには、化学的又は
物理的蒸気堆積すなわち蒸着によって基板に金属元素を
被着できるのを条件として、炭素が疑似混入、すなわち
準混入されている。この金属元素は、固体潤滑剤を目的
としてずでに上に述べた既知の展性を有する金属であら
ねばならないとい5必賛は全くない。この目的のためこ
のあと記載されるべきFe −0層の実施例が参雇され
る。
炭素単独では、局!M雰囲気の相対湿度に応じて、例え
ば鋼に対する滑り摩擦係数に比較釣具なった値を示す。
比g1度−独立性(すなわち非依存性)摩擦の比は、炭
素に加えられる周期律表の前記の可能な群からの材料成
分の選択によって4Iに決定される。
さらに、これは、要求された基板への層の接着に決定的
であり、それは機械的に応力を加えられた層の使用にと
って非常に重要である。
この層における金属元素の割合は、いずれKせよ、49
.9 i子%よりも多くしてはならないことを強調すべ
きである。これは、さもなければこの摺動層の所望の性
質が決定的に悪化するからである。
略々すべての金属元素は、との摺動層の炭素が混入して
いるマトリックスとし【用いるのに好適であることが見
出された。  ゛ 炭素と協働してこの金属マトリックスが低い滑り摩擦係
数を有するそのように優れた摺動層を製造できるのは驚
くべきことである。
前記の層組成物のうちの個々の成分の材料の性質に基ず
いては、前記の効果は各場合において全く予期できなか
っただろう。例えば、鉄を含む鋼相手の摩擦係数は、標
準の雰囲気においてμ20゜6〜μzlの範囲にある。
それ故鉄は、−に対する潤滑層を組立てるのは完全に不
適当な材料であろう。
しかしながら、好ましくは炭素と協働して低摩擦係数が
標準雰囲気(空気の50%相対湿度)においてμ;0.
14を伴なって生れる。
本発明によって得られる利点は、本発明による摺動層が
、単に硬度が高く、耐摩耗性があり、しかも基板に容易
に接着するばかりでなく、又空気の相対湿度に対し略々
独立性がある(すなわち、依存性がない)鋼に対する低
い摺動摩擦係数を有することに%に存するものである。
考慮されるべきさらに別の利点は、本発明による摺動層
が、それらの対摩耗性により工具表面の摩滅を減少させ
ることができるため、特に−1具用の被積層とし【用い
ることができるということである。
本発明による摺動層を製造する方法の特別の利点は、特
に簡単な方法で、かつ工程を中断されずに、先ず、摺動
層の接着に好都合の層を、マトリックスを形成する金属
元素から堆積することができるということに考慮すべき
である。丁度鋼基板をねらって、鋼基板と、炭素及び少
なくとも1楕の金属元素から成る実際の摺動層との関に
、極めて容易に接着する金属元素の最適中間層が、この
方法で得られる。
本発明の範囲内では、金属元素は、固体状態においての
み光を通さず、高度の光反射能力の結果光沢を示し、電
気及び熱の良導体であり、ロール圧延、引抜き、プレス
加圧、切断等により塑性変形でき、さらに原子格子を有
する化学元素であると狭−に理解すべきである。しかし
ながら、広義には、これらの金属元素は、非金属ではな
く、明白な金属特性を有する化学元素、例えば、あると
きは半金属として又あるときは金属として引用される元
素、例えば珪素をも含むものと理解すべきである(例え
ば、リューグル、「技術事実」ドイツ出版社シュツット
ガルト、第4輯1961年第2巻第686真対照せよ)
特許請求の範囲で請求される層が、熱力学的に安定な炭
化物、例えばTiC又はWCに関するものではなく、す
なわち、ここで記載される層が原則としてXNで無定形
でありかついかなる所望の組成でも製造することができ
ることを指適するのが重要である。低摩擦値に対して′
要求される炭素の割合は、化合物に対し必要とする化学
Il論的に正確な組成を可成り上廻って存在する。−非
常に低いM!1!係数は80〜95原子%を用い・ての
みしばしば達成される。さらに、特許請求の範囲で請求
される層組成物の多くは安定な炭化物(例えば、Ru−
c)として知られている。安定な炭化物(例えば、Ti
c 、 WC’ )は、摩擦相手としての鋼に対し、μ
; O,S〜0.4の摩擦係数を示し、それは特許請求
の範囲にて端末する層が示す値を可成り上廻っている。
本発明の範囲内で製造されかつ91原子%のR素と9原
子シのタングステンとを有するt−CMに対し【は、摩
擦相手としての鋼により空気の相対湿度60%において
、摩擦係数μ20.14が測定されζ又摩擦相手と同じ
組成の第2のw−cwt用いて**係数μzO006が
測定された。
それと共に、本発明による層は、例えば、摺動軸承及び
振動摩擦組合わせ(例えば、電気ひげそり器のシェイピ
ングヘッド)用又はナイフ用、例えば、金属板の切断用
の潤滑及び保繰層として非常に1費である。
以下本発明の実施例を図面につき説明しかつそれらの作
動を記載する。
図面は、基板lと、この基板lへの接着を促進する中間
層8と、その上に設けた摺動層すとの連続層の断面図で
ある。
J鉄−炭素層の製造 図面は、例えば、純鉄から成る接着を促進する中間層8
と、鉄及び炭素から成る摺動層5とを有する、クロム/
ニッケルー鋼の基板lの断面図である。これらの層を、
例えば、次の如(得ることができる。すなわち、20ミ
リバールの圧力の不活性ガス、例えばアルゴンと、0.
2ミリバールの圧力の炭化水素、例えばアセチレンとか
ら成る雰囲気での純鉄ターゲットの陰極スパッタリング
によって、厚さ0.9趨及びマイクロ硬[15XIO’
N/mm ”を有する層を製造した。100Cr6鋼の
平らなリングを基板として用いた。約20原子%の鉄と
、78原子%の炭素と、さらKIOI)原子%までの残
りの未知の不純物(それは陰極スパッタリング工程の雰
囲気からのガスの分は前に関するものと推測される。)
とから成る層は、それらの基板に対し優れた接着性を示
す、。しかしてこの優れた接着性は、液種工程の最初の
少しの間は陰極スパッタリング工程が純粋な不活性ガス
雰囲気に【行なわれたため最初純鉄層が堆積したという
事実にとりわけ基ずくものである。次いでさらに別の被
覆が上述の雰囲気にて行なわれた。か(して製造された
層は、乾燥雰囲気(<0゜1%相対湿度)にてμ; O
,Oaの滑り摩擦係数を示し、湿+18It囲気(z8
0%相対湿Iil:)にてμ; 0.16の滑′り摩擦
係数を示す。
不活性ガス−炭化水素ガス雰囲気にて、それぞれ、鉄タ
ーゲツトと、鉄炭素ターゲットとのスパンタリン?yよ
って灸造した層は、15XlO〜80X108N/ln
−の範Hの硬度(クヌープ硬度)を示す。摩擦相手とし
ての鋼に対する摺動つまり滑り摩擦係整は、一般に被覆
条件に依存するμ20.06〜0.8の範囲にある。例
えば、:>5o、i原子大の炭素、すなわち50.1よ
り大きい原子%の炭素のほか、(4L9原子%の鉄、す
なおち49.9より小さい原子%の鉄を含む層に対し、
空気の相対湿度に依存するのが純戻嵩層の場合よりもは
るかに少ない摩擦係数を達成させることができる。純炭
素に対し、0.1%より小さい空気の相対湿[において
鋼に対する摩擦係数塵の値は、μ; O,OSであり、
95%の空気の相対湿度においてはμの値は、μz0.
2である。
別の組成、すなわち84原子%の炭素と16Ill。
子%の鉄との鉄−炭素層を、同じ製造条件のもとで製造
し、空気の50%相対湿度において、**相手として鉄
に対しても又同じ組成の層に対しても両方共μ; 0.
14の摩擦係数を示した(表4と比較せよ)。
原則として、災素量及びその構成の一部をなす金属元素
の童についての層の組成を、ターゲット組成にわたり、
かつスパッタリング雰囲気の、それぞれ、炭化水素カス
の割り前にわたって制御することができ、例えば、層の
炭素濃度を高くしなければならない場合には、従って、
スパッタリング雰囲気の炭化水素の割合を増加させると
いう意味において、制御することができる。その正1な
比を簡単な実験によって決定することができる。
摩擦相手としての鋼によるほか同じ組成の層の形の摩擦
相手を用いた、i3.7JQ子%の鉄と95.5原子%
の炭素とさらK O,8原子%の残留ガスとを有する組
成の鉄−炭素層に対する摩擦係数μが、空気の異なった
相対湿度によって、どんな風に影響されるかを以下fi
lに示す。
炊 1 8.7原子% )i’e       1;10   
  (1,160,18+             
  50      0.14   0.1295.5
原子% C100゜18  0.11+       
          l       O,07t)、
070.8原子% 残留ガス  (0,40,040,
015μ、−滑り層と同じ組成の層の形の摩擦相手によ
る摩擦係数。
μ、−摩擦相手としての鋼に対する傘擦係1鉄−炭木層
の製造に対するさらに別の実施例として、陰極スパッタ
リング法で得られた層に混入されたガスから成る全体で
100原子%までの残りを含む65.2〜95.5原子
%の範囲の炭素と82.9原子%の鉄とのさらに別の組
成が、それらの摩擦挙動に対し試験された(表3と比較
せよ)。
これらの鳩を、上記の鉄−炭素層に対し示された同じ製
造パラメーターのもとに製造した。摩擦相手として鋼を
用い空気の60%相対lJi度を有する雰囲気における
; 0.10〜; 0.17の摩擦係数μと、摩擦相手
と同じ組成の層に対する; 0.18〜8:′0.22
0μの値とが測定された。関連する摩擦係数としてこれ
らの層組成に対する特別の指示が表2に記録される。
表2 2.8 98  4.?  0.16  Ll、16)
3.7  G5.5 0.8 0.14 0.1g14
.8 7L1 7.1 0.14 0.1?20.8 
78゜7 1.0 0.18 0.1582.9 65
.2 1.G1 0.22 0.10μm−50%の空
気の相対fi&と、滑り層と同じ組成の層の形の摩擦相
手とを用いた摩擦係数。
μ、−60%の空気の相対湿度と、摩擦相手としての鋼
とを用いた摩擦係数。
2、タンタル−炭素層の製造 鉄−炭素層の例におけるように、20ミリバールの圧力
の不活性ガス、例えば、アルゴンと、0゜S〜0.1ミ
リバールの圧力の炭化水素ガス、例えば、アセチレンと
から成る雰囲気にて純タンタルターゲットの陰極スパッ
タリングによって、0.9μmの厚さの層を製造した。
基板として又、−リング又はシリコン単結晶円板を用い
た。
95原子%の炭素と5原子%のタンタルとを有する層は
、空気の相対湿度50%の雰囲気において、μ; O,
OSの鋼に対する摩擦係数と、μ20.08の摩擦相手
と同じ組成の層に対するJlvs係数とを示した(六4
と比較せよ)。
8ルテニウム−炭素層の製造 goミリバールの圧力の不活性ガス、例えば、アルゴン
と、0.2〜1.0ミリバールの圧力の炭化水素、例え
ば、アセチレンとの雰囲気で、純ルテニウムターゲット
の陰極スパッタリングによって、帆9μmの厚さを有す
る層を製造した。基板として、鋼リング又はシリコン単
結晶円板な文相いた。
18原子%のルテニウムと82原子弊の炭素とから成る
層は、空気の相対湿度60%を有する雰囲気にて、摩擦
相手としての鋼を用いてμ; 0.05の滑り摩擦係数
を示し、かつ摩擦相手と同じ組成の層とのμ; 0.0
8の滑り摩擦係数を示す(表4と比較せよ)。
表タングステンー炭素層の製造 20ミリバールの圧力の不活性ガス、例えば、アルゴン
と0.2〜1.0ミリバールの圧力の炭化水素ガス、例
えば、アセチレンとから成る雰囲気における純タングス
テンターゲットの隙極スノ(ツタリングによって、0.
9趨の厚さと21 X l O”N/mm ”のマイク
ロf&度とを有する層を製造した。
他の実施例に対して記載されたように、基板として、鋼
リング又はシリコン単結晶円板が用いられた。
9原子%のタングステンと91原子%の炭素とを含む層
は、空気の60%相対湿度をもった雰囲気におい【、j
l1m相手として鋼を用いμ;0.14の滑り摩擦係数
を示し、かつ摩擦相手と同じ組成の層とのμzO606
の滑り摩擦係数を示す(表4と比較せよ)。
りyグステ/−炭素層の製造に対するさらに別の実施例
として、陰極スパッタリングエ根中に得られた層に混入
されたガスから成る全体で100原子%までの残りを含
む66゜2〜96゜5原子%の範囲の炭素及び80.6
〜1.6 m子%の範囲のタングステンのさらに別の組
成が、それらの摩擦挙動に対し試験された(表3を比較
せよ)。鉄−炭素層、タンタル−炭素層及びルテニクム
ー炭素層に対し上に述べたように、同じ製造パラメータ
ーのもとにこれらの層を製造した。摩擦相手として鋼を
用い空気の60%相対密度をもった雰囲気において; 
0.10〜; 0.17の摩擦係数μが測定された。層
組成及び関連する摩擦係数に対する特別の指示が表8に
示されろう 表8において、59.8原子%のタングステン、86.
7原子%の炭素、及び4.0原子%の陰極スパッタリン
グ雰囲気からの残留ガス割り当によって層の組成が又記
録される。すなわち、前記の層組成は、特許請求の範囲
の組成範囲を越える。それは、基板への貧弱な接着力、
摩擦試験における高い摩滅損耗、及び空気の相対湿度5
0%の雰囲気において摩擦相手として鋼を用いた摩擦係
数μ20.4を示した。
表8によるタングステン−炭素層において、これらの層
が、炭素の割り前が増加すると共に減少する滑り層の摩
擦係数を示すのが見られる。
表8 1.6 94.5  B、Q  O0l?B、8 96
.5 0.7 0.10 4、Q  95  0.1 0.18 5、B  92.9 1.8 0.168、Gl  9
0゜80゜8 0.14摩滅 岸、−空気の50%の相対湿度において、摩擦相手とし
て鋼を用いた摩擦係数。
5シリコン−炭素層の製造 SOミリバールの圧力における不活性ガス、例えば、ア
ルゴンと、0.2〜l。θミリバールの圧力における炭
化水素、例えばアセチレンとの雰囲気にお゛ける純シリ
コンターゲットの陰極スパッタリングによって、0.9
μmの厚さを有する層を製造した。、鋼リング又はシリ
コン単結晶円板が又基板として役立った。
zO〜5原子%のシリコンと80〜96原子%の炭素と
から成る層は、μ0.07の空気の相対湿度60%を有
する雰囲気における鋼に対する滑り摩擦係数を示す(表
番と比較せよ)。
表4 Si−080−9520−60,0? Ta−09560,0B 0.08 W−C9190,060,14 Ru−CD   18 0.0g 0.06Fe−C8
4160,140,14 μ、−空気の50%相対ffl&と、摺動層と同じ組成
の層の形の摩擦相手とにおける摩擦係数。
μ、=空気の50%相対湿度と、摩擦相手としての鋼と
における摩擦係数。
摩擦相手として鋼を用いるほか、同一組成の層の形のI
I#擦相手を用いた、1.6111ij子%のタングス
テン、94.6原子%の炭素及び8.9原子%の残留ガ
スの割り前を有する組成のタングステン−巌素層に対す
る摩擦係数μが、空気の異なった相対湿度によって、ど
んな風に影響されるかを次の表5に示す。
表 1 1.6原子% W      GOO,100,16+
               50        
   0.08  0.1294.5原子% C100
,060,0?+                 
l             O,020,068,9
原子% 残留ガス  <0.4      0,01 
0゜02声、=摺動層と同じ組成の層の形の摩擦相手と
の摩擦係数。
μ、=摩擦相手としての鋼に対する摩擦係数。
本発明の実施に当っては以下の緬項を実施上の条件とす
ることができる。
(1)  畿動する摩擦組合わせの被覆用に特許請求の
範囲第1項ないし第11項に記載の薄層を用いること。
(il)  工具、例えばドリル工具、パンチェ具、切
断工具及び変形工具の被覆用に特許請求の範囲第1項な
いし第11項に記載の薄層な用いること。
以上要するに本発明は、炭化物の化学量論的の比に相当
しない比の0.1〜49.9原子%の蓋の、炭素のほか
、少なくとも1株の金属元素を含む、互いに対向し又は
互いに相接して移動する摺動表面間の炭素を含む摺動層
である。
【図面の簡単な説明】 図面は、基板と、この基板への接着を促進する中間層と
、その上に設けた摺動層との連続層の断面図である。 l・・・基板、       8・・・中間層、5・・
・摺動層。 特許出願人  エヌ・ベー・フィリップス・フルーイラ
ンペン7アプリケン

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 L 互いに対向し又は互いに相接して移動する摺動面間
    の縦木を含む摺動層において、該摺動層が、炭化物の化
    学量論的の比に相当しない比の、50゜1〜1.9 原
    子%の炭素と、0゜1−49.9原子%の少な(ともl
    権の金属元素とから成ることを特徴とする縦索を含む摺
    動層。 2 前記摺動層が60〜97原子%の炭素と、40−8
    原子%の少なくとも1種の金属元素とから成ることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の摺動層。 & 前記摺動1−が80〜95原子%の炭素と、20〜
    5原子%の少なくとも1%の金属元素とから成ることを
    特徴とする特許請求の範囲第2項記載の摺動層。 娠 前記金属元素が、元素の周期律衆(PTE)の第1
    b 、 Ilb 、 m 、 IV 、 Va 、 V
    la 、■a及び/又は■族の鮮からの元素であること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第8項いずれ
    かの記載の摺動層。 狐 前記金属元素が珪素(Sl)、タンタル(Ta)、
    タングステン(W)、ルテニウム(Ru)、及び/又は
    鉄(Fe)であることを特徴とする特許請求の範囲IK
    4項記載の摺動層。 亀 互いに対向し又は互いに相接して移動する摺動面間
    の炭素を含む摺動層を製造する方法において、 液種すべき基板上に化学的又は物理的蒸着によって摺動
    層を堆積させ、該摺動層には特に炭素及び選ばれた金属
    元素を不活性ガス雰囲気で陰極スパッタリングすること
    によって堆積させ、前記摺動層を、炭化物の化学量−−
    的の比に相当しない比の、50.1〜99.9 y子%
    の炭素と、u、 l−49,9原子%の少な(ともl穐
    の金属元素とから構成することを特徴とする炭素を含む
    摺動層を製造する方法。 L 炭素と選ばれた金属元素とを、炭素と選ばれた金属
    元素とから作られたターゲットの陰極スパッタリングに
    よって堆積させることを特徴とする特許請求の範囲第6
    項記載の方法。 & 炭素と、選ばれた金属元素とを、不活性ガス及び炭
    化水素ガスの雰囲気にて選ばれた金属元素から作られた
    ターゲットの陰極スパッタリングによって堆積させるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第6項記載の方法。 1 不活性ガスだけを含む雰囲気にて先ず堆積工程を出
    発させ、次いで不活性ガス−炭化水素ガス雰囲気のもと
    に堆積工程を継続することを特徴とする特許請求の範囲
    第8項記載の方法。 11L  不活性ガスとしてアルゴンを用いることを特
    徴とする特許請求の範囲第8項又は第9項いずれかの記
    載の方法。 IL  炭化水素ガスとしてアセチレンを用いることを
    特徴とする特許請求の範囲第8項又は第9項いずれかの
    記載の方法。
JP58029588A 1982-02-27 1983-02-25 炭素を含む摺動層およびこの摺動層を有する工具 Granted JPS58181775A (ja)

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