JPS5817532B2 - 耐熱性樹脂組成物 - Google Patents

耐熱性樹脂組成物

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JPS5817532B2
JPS5817532B2 JP13560777A JP13560777A JPS5817532B2 JP S5817532 B2 JPS5817532 B2 JP S5817532B2 JP 13560777 A JP13560777 A JP 13560777A JP 13560777 A JP13560777 A JP 13560777A JP S5817532 B2 JPS5817532 B2 JP S5817532B2
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JP
Japan
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compound
maleimide
resin composition
epoxy resin
allyl
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JP13560777A
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伊藤武雄
梶浦貞夫
鈴木脩一
和田守叶
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Toshiba Corp
Original Assignee
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は熱硬化性樹脂組成物に係り、特に150℃以上
の高温でもすぐれた電気的、機械的特性を発揮する耐熱
性良好な熱硬化型樹脂組成物に関する。
−般にアミンと無水マレイン酸との反応によって得られ
るマし・イミド系化合物の重合体(硬化樹脂)は耐熱性
にすぐれているばかりでなく上記硬化重合反応が付加反
応であるため揮発性成分の生成もないので緻密な硬化樹
脂層を形成しうる。
しかしこのマレイミド系化合物は一般有機溶媒に対する
溶解性が低いため溶液化するには極性の強いジメチルホ
ルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリ
ドンなど高沸点の溶媒を必要とする。
−ガム(実用に供されている耐熱性樹脂としてはフェノ
ールノボラックやクレゾールノボラックから誘導された
エポキシ系樹脂がある。
しかしこのエポキシ系樹脂は150℃以上で長時間使用
した場合、機械的特性、電気絶縁特性が著しく低下する
ため、180℃以上で連続作用する絶縁材料としては適
さない。
このためマレイミド系化合物に例えばエポキシ樹脂を添
加配合して変性することも知られている(特開5O−2
1098)が、一般に室温附近で沈澱を生じ易いため無
溶剤型として使用し難いと云う問題がある。
またビスマレイミド−エポキシ−ポリアミン系(特開5
O−13268)、ビスマレイミド−エポキシ−ビニル
化合物(特開5O−13497)、マレイミド−エポキ
シ−ジアリルイソフタレートポリマー(特開5O−76
194−)等の変性技術についても知られている。
しかしながらこれら変性技術では一般にマレイミド系化
合物の難溶性のため室温付近で沈澱を生じ易い傾向があ
るほか、マレイミド化合物の全組成系に対する配合割合
が一般に20重量パーセント程度に抑える必要があるた
め耐熱性を十分に発揮出来ないという難点がある。
一方耐熱性樹脂としてマレイミド化合物とアルケニルフ
ェノール及び/もしくはアルケニルフェニルエーテルを
組成分とする樹脂組成系が知られている。
(特開52−994)この樹脂組成系は耐熱性に優れて
いるという特徴があるが貯蔵時にマレイミド系化合物の
沈澱が生ずるという問題があるほか、200°d以下で
硬化反応させた場合の初期電気特性が劣ること、ガラス
クロスなどの無機材料との親和性に欠ける難点がある。
本発明者らはこのような点に鑑み検討を進めた結果、マ
レイミド系化合物とアリルフェノール系化合物もしくは
アリルフェニルエーテル系化合物とを予め50℃〜20
0℃、好ましくは70℃〜150℃で5分〜24時間反
応を進めた場合室温冷却しても沈澱を発生せずかつエポ
キシ系樹脂を添加配合しても均一に混合し得る事を見い
出した。
更にこれら組成分系は200℃以下でも十分硬化し、か
つガラスクロスなどの無機材料との親和性も良好で緻密
な硬化物を与えることを見い出した。
本発明は上記知見に基づき耐熱性がすぐれ且つ電気絶縁
材料として、含浸、注型、成形、積層、接着などの用途
に適した熱硬化型の耐熱性樹脂組成物を提供しようとす
るものである。
以下本発明の詳細な説明すると本発明は (a) マレイミド系化合物とアリルフェノール系化
合物もしくはアリルフェニルエーテル系化合物・の少く
とも1種とを室温冷却に於てマレイミド系化合物の析出
が起生じない程度に予備加熱反応せしめた組成物、 (b) エポキシ樹脂 および (C) 硬化剤を組成分として含むことを特徴とする
耐熱性樹脂組成物である。
本発明において予めアリルフェノール系化合物もしくは
アリルフェニルエーテル系化合物と反応する組成分とし
て用いるマレイミド系化合物としては一般式 (但し式中Xはアルキレン基、シクロアルキレン基、単
環もしくは多環式のアリレーン基などの2価の炭化水素
基、または−CH2−1−CO−1−SO,、−CON
H−など2価の原子団によって結合された2価の炭化水
素基) で示されるものや、一般式 (式中m、nは0または1〜4の数) で示される混合ポリアミンと無水マレイン酸との反応で
得られるマレイミド化合物である。
この種のマレイミド系化合物としては例えばN−N’−
フェニレンビスマレイミド、N、 N/ ヘキサメチ
レンビスマレイミド、N−N’−メチレン−ジーp −
フェニレンビスマレイミド、N−N’−オキシ−ジー
p −フェニレンビスマレイミド、N−N’−4・4′
−ベンゾフェノン−ビスマレイミド、N−N’−p −
ジフェニルスルホンマレイミド、N −N’−(3・3
′−ジメチル)−メチレン−ジ−p−フェニレンビスマ
レイミド、N−N’−4・4’−ジシクロヘキシルメタ
ン−ビスマレイミド、N−N′−m(又はp)−キシリ
レン−ビスマレイミド、N・N’−’(3・3′−ジエ
チル)−メチレン−ジ−p−フェニレンビスマレイミド
、N−N′−メタトルイレン−ジ−マレイミドを始め、
アニリンとホルマリンの反応生成物である混合ポリアミ
ンと無水マレイン酸との反応生成物である。
しかしてこれらビスマレイミド系化合物は1種もしくは
2種以上の混合系で用いてもよく、またN−アリル−マ
レイミド、N−プロピル−マレイミド、N−へキシル−
マレイミド、N−フェニルマレイミドナトモノマレイミ
ド化合物で60重量%程度を限度に置換してもよい。
一方本発明の一組成分として予めマレイミド化合物と反
応させるアリル−フェニルエーテル系化合物は例えばビ
スフェノールA1ビスフエノールF1 ビスフェノール
S、フェノールボラック、ハイドロキノンなどのフェノ
ール性水酸基を有する化合物とアリルクロライド、アリ
ルブロマイドなどのハロゲン化合物とをアルカリ触媒の
存在下に於て反応させて得られる。
一方アリルフェノール系化合物は上記アリルフェニルエ
ーテル系化合物を加熱し転移させる(り−yイゼン転移
)ことにより製造し得る。
本発明に於て使用することのできるアリルフェニルエー
テル系化合物としては、4・4′−ビスアリルオキシジ
フェニルメタン、4・4′−ビスアリルオキシジフェニ
ルプロパン、アリルフェニルエーテル、4・4′−ビス
アリルオキシジフエニノシスルホン、アリルオキシ−フ
ェノールノボラック、0(又はp)アミノ−アリルオキ
シフェノール、ビスアリルオキシハイドロキノン、アリ
ルオキシレゾルシンなどが挙げられる。
一方アリルフェノール系化合物としては同上化合物の加
熱転移反応によって得られるビス−(4−ヒドロキシ、
3−アリルフェニル)−メタン、0・σ−ジアリルービ
スフェノールA1オルソアリルフェノール、0・Ol−
ジアリル−ビスフェノール510−アリル−フェノール
ノボラック、アミノ基置換−オルソアリルフェノール、
オイゲノールなどが挙げられる。
本発明においてさらに他の一組成分をなすエポキシ樹脂
としては例えば次のようなものが挙げられる。
即ちビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノール
F型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹
脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、脂環式エポ
キシ樹脂、トリグリシシールインシアネートやヒダント
インエポキシの如き合接素環エポキシ樹脂、水添ビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂、プロピレングリコール−ジ
グリシジルエーテルやペンタエリスリトールーホリーグ
リシジルエーテルなどの脂肪族系エポキシ樹脂、脂肪族
もしくは芳香族カルボン酸とエピクロルヒドリンとの反
応によって得られるエポキシ樹脂、スピロ環含有エポキ
シ樹脂、オルソ−アリル−フェノールノボラック化合物
とエピクロルヒドリンとの反応生成物であるグリシジル
エーテル型エポキシ樹脂、ビスフェノールAのそれぞれ
の水酸基のオルソ位にアリル基を有するジアリルビスフ
ェノール化合物とエピクロルヒドリンとの反応生成物で
あるグリシジルエーテル型エポキシ樹脂などである。
さらに本発明に使用する硬化剤としては三弗化ホウ素モ
ノエチルアミン錯体、三弗化ピペリジン錯体などの三弗
化ホウ素アミン錯体、トリエチルアミン、ベンジルジメ
チルアミン、ヘキサミン、ジメチルアニリンなどの第3
級アミン、テトラメチルアンモニウムブロマイドなどの
第4級アンモニウム塩、トリフェニルボレート、トリク
レジルボレートなどのボレート化合物、N−メチルイミ
ダゾール、N−エチルイミダゾール、N−フェニルイミ
ダゾール、N−ビニルイミダゾールナトのイミダゾール
化合物、酢酸亜鉛、酢酸ナトリウム、ナフテン酸コバル
ト チタンアセチルアセトネート、鉄アセチルアセトネ
ート、ニッケルアセチルアセトネート、ナトリウムメチ
ラート、ナトリウムエチラート、テトラブトキシチタネ
ートなどの金属系化合物、アミン化合物とカルボン酸化
合物より得られるアミド化合物、尿素化合物、メラミン
化合物、ジフェニルメタンジイソシアネート、ジフェニ
ルエーテルジイソシアネート、ジフェニルスルホンジイ
ソシアネート、トリレンジイソシアネートなどのごとき
イソシアネート化合物、ジフェニルメタンジシアネート
、ジフェニルエーテルシアネート、ジフェニルスルホン
シアネートナどのシアネート化合物、ビスフェノールA
、ビスフェノールF、ビスフェノールS1ピロガロール
、レゾルシン、カテコール、ハイドロキノンやフェノー
ルとアルデヒド類もしくはケトン類の反応によって得ら
れる各種フェノール系樹脂などのごときフェノール系化
合物、フェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン
、ジアミノジフェニルエーテル、ジアミノジフェニルス
ルホン、ジアミノジフェニルサルファイド、及びこれら
のハロゲンもしくはアルキル置換体からなる芳香族アミ
ン化合物やエチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン
などの脂肪族アミン化合物もしくはこれら芳香族、脂肪
族のN−アルキル置換アミン化合物のほかアニリンとア
ルデヒドの反応によって得られる各種アミン化合物など
のアミン系化合物さらに無水フタル酸、ヘキサヒドロ無
水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、メチル−テト
ラヒドロ無水フタル酸、メチル−ヘキサヒドロ無水フタ
ル酸、ナジック酸無水物、メチル−ナジック酸無水物、
クロレンデイツク酸無水物ドデシニル無水コハク酸、メ
チル無水コハク酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸無
水物、ピロメリット酸無水物、無水マレイン酸などの酸
無水物等が挙げられるほかジクミルパーオキサイド、タ
ーシャリ−ブチルパーベンゾエート、メチルエチルケト
ンパーオキサイド、アゾビスイソブチロニトリル、など
の過酸化物などの硬化剤が挙げられる。
本発明に於て前記マレイミド系化合物、アリルフェノー
ル系化合物もしくはアリルフェニルエーテル系化合物、
エポキシ樹脂および硬化剤の組成比は用途、要望する耐
熱性などに応じて適宜選択するが一般的には次のように
選ぶ。
即ちマレイミド系化合物の組成比は10〜85重量%程
度に、またアリルフェノール系化合物の組成比は5〜7
0重量%程度に、エポキシ樹脂は5〜80重量%程度に
、さらに硬化剤も目的により適宜選択するが、例えば酸
無水物を使用する場合にはエポキシ当量当り1〜0.6
当量程度にそれぞれ選ぶのが好ましい。
しかして本発明に係る樹脂組成物は上記マレイミド化合
物とアリルフェノール系化合物もしくはアリルフェニル
エーテル系化合物、エポキシ樹脂、硬化剤から成るもの
であるがマレイミド化合物とアリルフェノール化合物、
もしくはアリルフェニルエーテル系化合物を予め50〜
200℃好ましくは70〜150℃で通常5分〜24時
間程度反応を進める必要がある。
この理由は50℃以下で反応させた場合後でエポキシ樹
脂、硬化剤を添加した際にマレイミド化合物の沈澱を起
生せしめ取り扱いが困難となるからである。
一方200℃以上で反応させた場合には反応が急激に進
行しゲル化に到り易い問題があるからである。
しかして当該条件で反応させた場合、後でエポキシ樹脂
、硬化剤を添加配合しても組成系は良好に相溶し、長期
保存しても分離することなく均一な系を保持するもので
ある。
一方必要に応じて本発明に使用するカップリング剤とし
てはビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メ
トキシエトキシ)シラン、γ−メタクリルオキシグロピ
ルトリメトキシシラン、γ−グリシドオキシグロピルト
リメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシ
ラン、n(−トリメトキシ−シリルプロピル)エチレン
ジアミン、n−(ジーメトキシメチルーシリルグロビル
)エチレンジアミン、γ−クロロプロピルトリメトキシ
シラン、ビニルトリクロロシラン、β−(3・4−エポ
キシシクロヘキシルエチルトリメトキシシラン、γ−メ
ルカプトグロピルトリエトキシシラン、などが挙げられ
る。
通常カップリング剤の使用量は0.01〜4%程度好ま
しくは0.1〜2.0%程度に選択するのが好ましい。
更に必要に応じて用いるフルフリルアルコールはマレイ
ミド化合物1尚量に対して0.6当量以下カ好ましい。
この理由はフルフリルアルコールが多くなると硬化樹脂
の架橋密度が減少し耐熱性の低下を来す傾向があるから
である。
一方丈に必要に応じてアリル系化合物と重合可能なビニ
ル系化合物、他のアリル系化合物、アクリル系化合物を
添加配合しても良い。
例えばスチレン、α−メチル−スチレン、ヒドロキシ−
ビニルフェノール、ビニル−トルエン、アリル−フェノ
ール、アリルオキシ−ベンゼン、アリルオキシ−トルエ
ン、ジアリル−フタレート、トリアリル−イソシアヌレ
ート、トリアリル−シアヌレート、アクリレート、メタ
アクリレート、アクリロニトリル、アリルグリシジルエ
ーテル、N−アリル−アクリルアミド、メチル−アリル
ケトンなどを適宜配合してもよい。
しかして上記エチレン結合を有する化合物の配合組成比
は用途、要望する耐熱性などに応じて適宜選択するが一
般的には2〜60重量%に選ぷのが好ましい。
゛ 本発明に係る耐熱性樹脂組成物は組成比の選択など
にもより粘度も異なるが所謂る無溶剤型として、注型、
含浸、成形用などに適するばかりでなく、ジオキサン、
テトラヒドロフランなどの低沸点溶媒にも容易に溶解す
る。
従ってガラスクロスや紙などへの含浸塗着も容易となる
ため積層板形成用にも使用しうる。
しかして本発明の樹脂組成物は各組成分の相溶性も良好
なため、熱硬化した場合にも均質な組織を構成する。
しかも硬化樹脂はすぐれた耐熱性、機械的特性、電気的
絶縁特性を維持発揮する。
かくして本発明の樹脂組成物は無溶剤型乃至易溶解性な
どに伴なう取扱い易さと相俟って含浸乃至注型用または
積層板用接着用などとして好適する材料と云える。
次に本発明の実施例を記載する。
実施例 1 (a) 先ずマレイミド系化合物を次のようにして製
造した。
即ち攪拌機、温度計、冷却器を備えた51の三つロフラ
スコ内に無水マレイン酸490′y′とジノチルホルム
アミド6507を投入し、均一に溶解した。
これに3002のジメチルホルムアミド−4961の4
・47−ジアミツジフエニルメタン系溶液を攪拌しなが
ら30分間で添加した。
これら混合系を70℃に加熱し、1時間反応を継続して
アミック酸化合物を得た。
次にこの反応系に無水酢酸637.25′i?、無水酢
酸ナトリウム82グを添加し、70℃で1時間30分加
熱反応を進めた後、8℃に冷却した。
次いで氷冷動水25J中に前記冷却溶液を滴下し、沈澱
を得、これを1別した。
この1別した生成物を更に氷冷動水で繰り返し洗浄後、
減圧乾燥し収率98%で目的のマレイミド化合物(5)
を得た。
(b) 攪拌機、温度計、還流冷却器を備えた5、e
の四つロフラスコ内にビスフェノールF(犬日本インキ
に、 K、商品名BPF)456グ、水酸化カリウム2
30′iI′、トルエン1200m11水800m1を
投入して加熱還流下で1時間攪拌をする。
しかる後、アリルブロマイド50ozをゆっくり添加し
、70℃で5時間反応を継続した後室温まで冷却し、分
液ロートでトルエン層と水層に分離する。
分離したトルエン層を水で洗浄し中性とした後無水硫酸
ナトリウムを投入して24時間放置し、水分を除去した
得られた1液を減圧下に90℃で加熱し、トルエンを完
全に溜去し25℃での粘度が0.88ポイズのジアリル
ビスフェニルエーテル化合物(B)560Pを得た。
(C) 上記で得たアリルフェニルエーテル化合物4
00グを採取し、減圧下で180〜220℃の温度に加
熱してクライゼン転移反応を起生せしめ25℃での粘度
が21ポイズのジアリルビスフェノールF化合物(C)
を得た。
上記マレイミド化合物囚、ジアリルビスフェニルエーテ
ル化合物(B)、ジアリルビスフェノールF化合物(C
)を表1の如き組成並びに反応条件で予備反応をし、し
かるのちビスフェノールエーテル型エホキシ樹脂エピコ
ー)808 (商品名、シェル社)、フェノールノボラ
ック型エポキシ樹脂EPN〜1138(商品名、チバガ
イギー社)、酸無水物系硬化剤HN2200(商品名、
日立化成社)、その他の硬化剤などを表1に示す組成比
(重量ニゲラム)に選び配合して7種の無溶剤型樹脂組
成物を調製した。
かくして得た樹脂組成物を注形用型に流し込み150℃
×3時間、さらに200℃×15時間それぞれ加熱を施
し厚さ1朋の硬化樹脂板を得た。
この成形板から1010X10の片を切り出し加熱減量
をまた残りの片について電気的特性をそれぞれ測定した
結果を表1に併せて示した。
実施例 2 実施例1のマレイミド系化合物の合成例に於て使用する
アミン化合物をジアミノジフェニルエーテル500グと
したほかは実施例1とまったく同様にしてマレイミド系
化合物口を得た。
一方また塩酸を触媒としてオルソ−アリル−フェノール
とホルマリンとを反応させフェノールの水酸基のオルソ
位にアリル基が結合したオルンーアリルーフェノールノ
ボラック系化合物(8)を合成した。
更にこのオルノーアリル−フェノールノボラック化合物
の一部を採取してこれをエピクロルヒドリンと反応させ
30℃での粘度が17〜23ポイズのグリシジルエーテ
ル型のエポキシ樹脂口を得た。
かくして得たマレイミド系化合物の)、オルソ−アリル
−フェノール系化合物(8)、実施例1で得たマレイミ
ド化合物(5)を表2に示した反応条件で予備反応を進
めた後エポキシ樹月明及び他のエポキシ樹脂硬化剤など
を表2に示す組成比(重量ニゲラム)に選び5種の耐熱
性樹脂組成物を調整した。
かくして調製した樹脂組成物について実施例1の場合と
同じ条件で樹脂硬化板を作製し、200℃X1000時
間、250℃X100O時間加熱による加熱減量および
180℃における電気的特性をそれぞれ測定した結果を
表2に併せて示した。
実施例 3 実施例1で用いた場合と同じマレイミド系化合物(A)
113f!、ジアリルビスフェノールF化合物(C)2
5P、フェノールノボラック型エポキシ樹脂EPNI
138 (商品名)251をジオキサン170f?に加
え60〜80℃で溶解しジクミルパーオキサイド5?お
よびN−N−ジメチルベンジルアミン0.51を加えた
上記樹脂溶液をアミノシラン処押した平織りガラスクロ
スに塗布し風乾後、150℃で30分間乾燥を施し樹脂
付着約45重量%のプリプレグを作製した。
かくして得たプリプレグ片(200X200mg)8枚
を重ね合せ、180℃に加熱されたプレスで1時間加圧
成形して積層板を作り200℃×5時間アフターキュア
ーした。
かくして得た積層板について240℃、1000時間加
熱による重量減少を求めたところ8.6%であり、また
加熱後における電気特性も表3に示す如(であった(測
定は室温)。
さらに機械的特性について測定したところ240℃X1
00O時間後でも初期値の60%を維持していた。
実施例 4 実施例1のジアリルビスフェノールF化合物(qの合成
に於てフェノール系化合物としてビスフェノールA4.
51’を用いるほかは実施例1とまったく同様にしてジ
アリルビスフェノールA化合物9)を合成した。
かくして得たジアリルビスフェノールA化合物C)、ビ
スマレイミド化合物穴を表4の条件で予め反応せしめ、
エポキシ樹脂エピコート828(シェル社、商品名)、
EPN−1138(商品名)及び硬化剤などを表4に示
す組成比(重量;グラム)に選び5種の樹脂組成物を調
製した。
この樹脂組成物を用℃・実施例1の場合と同じ条件で硬
化樹脂板を作成して引張強度を測定した結果を表4に併
せて示した。
また上記樹脂組成物をサンドペーパーで表面処理し、脱
脂した幅25mm、長さ120’mx1厚さ1關の鉄板
に塗布し重なり面積が3critになるよう2枚の鉄板
を重ね合せ圧力0.5〜2kg/crA、、170℃で
1時間加熱圧着して貼り合せた後200℃×15時間ア
フターキュアを施し、せん断接着強度測定用試験片を得
た。
この試験片について室温および180℃におけるせん断
接着強度の測定結果を表4に併せて示した。
実施例 5 ビスフェノールS(小西化学製品)とアリルブロマイド
をアルカリ触媒存在下に反応させてビスフェノールSの
ジアリルエーテル化合物■を得た。
この化合物302、実施例1で得たジアリル化合物(C
) 50 P及びマレイミド系化合物(A)300 P
に更KN−(2−メチル−フェニル)−マレイミド50
2、EPN1138(チバガイギー社エポキシ樹脂)4
02をジオキサンに溶解し、ジクミルパーオキサイド5
2、テトラフ薯・キシチタン52をそれぞれ加えた。
上記樹脂組成物をサンドペーパーで表面処理し、脱脂し
た幅25龍、長さ120mm、厚さ1mmの鉄板に塗布
し重なり面積が3c4になるよう2枚の鉄板を重ね合せ
圧力0.5〜2 kg/crA、170℃で1時間加熱
圧着して貼り合せた後200℃×15時間アフターキュ
アな施しせん断接着強度測定用試験片を得た。
この試験片について室温および 。180℃における
せん断接着強度の測定結果はそれぞれ142 kg/c
rit、及び98 kg/crAであった。
一方200℃、225℃、250℃で500時間加熱劣
化した後の強度は135 kg/crA、120kg/
crA、105 kg/cTLであった。
実施例 6 実施例1においてジアミン成分を3・3′−エチル−4
・4′−ジアミノ−ジフェニルメタン(日本化薬に、に
、商品名カヤ・・−ドAA)625?に置き換えたほか
は同じ条件でマレイミド化合物(I)を、合成した。
一方攪拌機、温度計、水分分溜器および冷却器を備えた
21の四つロフラスコ内にトルエン300y、メチル置
換−1・2・3・6−テトラヒドロ無水フタル酸HN2
200(商品名、日立。
化成)664Pを先ず収容した。
次いでこのフラスコを冷水で冷却しつつフラスコ内の温
度が40℃以上に昇温しない程度の速さでアリルアミン
2’28.4′?を加え、この添加終了後60〜70℃
に加熱し1時間攪拌を続行した。
その後フラスコ内をトルエンの沸点温度まで上昇させ、
トルエン還流下で3時間反応を継続し理論量の縮合反応
生成水を部用させた。
上記反応終了後フラスコ内容物をナス型フラスコ内に移
しロータリーエバポレーターでトルエンを除去してから
減圧下(1mmHg )で蓋部し沸点122〜126℃
のN−アリル−メチル置換−1・2・3・6−チトラヒ
ドローフタルイミド(J)を得た。
尚上記反応生成物フタルイミドは30℃で粘度56セン
チポイズ、比重1.16であった。
かくして合成したマレイミド系化合物(I)50?、実
施例1で合成したマレイミド化合物(A)50Pとジア
リルビスフェノールF化合物(C)100 Pヲ130
℃で1時間反応させた後ジオキサン200rulとメチ
ルセロソルブ120m1に溶解し、エポキシ樹脂エピコ
ー+−828,1207、化合物(J)20 P、フル
フリルアルコール6g、シランカップリング剤Al 8
7 (UCCCC社名品名、2?を投入し均一に攪拌し
た後更にジクミルパーオキサイド4グ、テトラブトキシ
チタネート2りを投入して樹脂溶液を調整した。
上記樹脂溶液をエポキシシラン処理した平織りガラスク
ロスに塗布し風乾後、150℃で30〜40分間乾燥を
施し樹脂付着約46重量%のプリプレグを作製した。
かくして得たプリプレグ片(200X200朋)8枚を
重ね合せ、180℃に加熱されたプレスで1時間加圧成
形して積層板を作り200℃×5時間アフターキュアー
した。
かくして得た積層板について240’C,1000時間
加熱による重量減少を求めたところ56%であり、また
加熱後における電気特性も表5に示す如くであった。
実施例 7 実施例1に於てジメチルホルムアミドの代りにジメチル
アセトアミド4002を用いる他はまった〈実施例1と
同様にしてマレイミド化合物■を合成した。
かくして得たマレイミド化合物■、実施例2で合成した
オルソアリルフェノールノボラック化合物(E)、エポ
キシ樹脂エピコー1−808、ブレンマーG(日本油脂
に、 K、、商品名)、オルソメチルN−フェニルマレ
イミド、オルソノドキシN−フェニルマレイミド、ジア
リルイソフタレートその他の硬化剤、−カップリング剤
、A−172(UCCCC社名品名Al 87 (UC
CCC社名品名Al100(UCCCC社名品名どを表
6の如く調整し、実施例1の場合と同じ条件で樹脂硬化
板を製作し、200℃xiooo時間、250℃×10
00時間の条件で加熱劣化を行った。
・ この結果を併せて表6に示した。
実施例 8 実施例1で合成したオルソアリルフェノールノボラック
化合物(社)100グ、実施例7で合成したマレイミド
化合物(K)100y、を95℃で3時間反応させたの
ちジオキサン100P、エポキシ樹脂EPN1138(
チバガイギー社、商品名)1001を投入し40〜60
℃で均一に攪拌し、更にジクミルパーオキサイド2.5
り、テトラブトキシチタン2グを添加して樹脂溶液を調
整した。
かくして得た樹脂溶液120?に平均粒径5.5μの天
然グラファイト50グを徐々に添加しペースト状組成物
を得、このペースト状組成物から減圧沢過法で溶媒を除
いた後、120℃で乾燥を施してから金型温度200℃
圧力100 kg/crriで30分間加熱加圧成形を
施して成形板を得た。
この成形板を210℃でアフタキュアを施し、摩擦摩耗
試験機(EFM−III−B型、東洋ボールドウィン社
)で摩擦係数を測定したところ100kyの荷重下でμ
=0.17、発熱温度160℃、pv値は5000であ
った。
上記の実施例から明らかなように本発明に係る樹脂組成
物は低粘度化が可能なほか、低沸点溶媒にも可溶なため
含浸、注形、接着剤などに適するほか積層板類、成形材
料、プリプレグ、バインドテープ、楔類、軸受材料など
電気機器の絶縁用素材として適するものと云える。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1(a)マレイミド系化合物とアリルフェノール系化合
    物もしくはアリルフェニルエーテル系化合物の少くとも
    1種とを室温冷却に於てマレイミド系化合物の析出が起
    生じない程度に予備加熱反応せしめた組成物、 (b) エポキシ樹脂 および (c) 硬化剤を組成分として含むことを特徴とする
    耐熱性樹脂組成物。 2、特許請求の範囲第1項の樹脂組成物にシランカップ
    リング剤もしくはフルフリルアルコールの少くとも1種
    を添加配合して成る耐熱性樹脂組成物。
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