JPS58170871A

JPS58170871A - スクロ−ル・コンプレツサ

Info

Publication number: JPS58170871A
Application number: JP5257182A
Authority: JP
Inventors: Kanji Sakata; 坂田　寛二; Shigemi Nagatomo; 長友　繁美
Original assignee: Toshiba Corp; Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1982-03-31
Filing date: 1982-03-31
Publication date: 1983-10-07

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の技術分野〕本発明はスクロール・コンプレッサに係り、特に固定ス
クロール翼と旋回スクロール翼との摺動面間に潤滑油を
確実に供給して圧縮効率を向上できるようにしたスクロ
ール・コンプレッサに関する。

〔発明の技術的背景と問題点〕

一般にスクロール・コンプレッサは、うず巻状の固定ス
クロール翼に対してうず巻状の旋回スクロール翼をかみ
合せ、吸込口から吸入したガスを固定スクロール翼と旋
回スクロール翼との間に形成された圧縮室内に閉じ込め
、旋回スクロール翼の旋回動に伴って圧縮室の容積を漸
次減少させ。

この間にガスを圧縮して高圧ガスとし、固定スクロール
翼のうず巻の中心近くに設けられた吐出口より吐出室内
に吐出するようにしたものであり、原理自体は公知のも
のである。

この種のコンプレッサにおいては、圧縮工程中、固定ス
クロール翼と旋回スクロール翼とが常に２個所の翼腹で
接触し、この間に圧縮室を画成し、間が生ずるとガスが
すき間から漏洩し、圧縮仕事の低下を来たし、その結果
、圧縮効率が低下してしまう。また、固定スクロール翼
と旋回スクロール翼との摺動面間にＩ％Ｉ！滑油ｌこよ
る油膜が絶えず形成されていないと、摺動面の摩耗、か
じりおよび焼き付き等を招来し、さらに運転中の騒音を
発生する原因ともなる。特に旋回スクロール諷を高速で
旋回動させる場合には、潤滑油の油膜を保持することが
一層難しく問題となっていた。

〔発明の目的〕

そこで１本発明の目的は、固定スクロール翼と旋回スク
ロール翼との摺動面間に確実に潤滑油を供給して油膜を
形成し、圧縮効率を向上できるようにしたスクロール・
コンプレッサを提供することにある。

〔発明のｇ要〕

上記目的を達成するため、本発明は、うず巻状の固定ス
クロール減と旋（ロ）スクロール簀とをかみ合せ、上記
旋回スクロール属の仮組動軸を駆動軸の軸端に形成され
た偏心穴内に遊嵌させ、オルダム機構を介して上記旋回
スクロール翼を固定スクロール翼に対して旋回駆動させ
１両方のスクロール萬間に形成された圧！！室内でガス
を圧縮するようにしたスクロール・コンプレッサにおい
て、潤滑油を教い上げる送油路を上記駆動軸の軸内に形
成し、この送油路の出口側を上記偏心穴の底部の油溜り
室に開口させ、この油溜り室と旋回および固定スクロー
ル翼の摺動部とを連絡する給油路を上記被駆動軸の軸内
に形成したことを特徴とするものである。

〔発明の実施例〕

以下本発明によるスクロール・コンプレッサの実施例を
図面を参照して説明する。

第１図において、符号１は密閉したケーシングを示し、
このケーシング１の内側には取付フレーム２が圧入固定
されている。この取付フレーム２内には、収容室３．ヘ
ッド受孔４および軸受孔５が段階的に形成されている。

上記軸受孔５内には駆動軸６が回転可能に嵌挿され、こ
の駆動軸６の上端の軸ヘッド７が上記ヘッド受孔４内に
遊嵌され、軸ヘッド７の下端面７＆が取付フレーム２に
よって支承されている。また、駆動軸６はケーシング１
の下方に向って延鎖し、その下端がケーシング１の底部
に貯溜された潤滑油８内に没入されている。

才た、上記駆動軸６の軸上には、駆動電動機を構成する
ロータ９が固着されており、一方、上記ロータ９の外側
にはステータ１０が同心的に配置され、ステータ１０は
ケーシング１の側に保持されている。

一方、上記軸ヘッド７には、駆動軸６の軸心から偏心し
た偏心穴１１が形成されている。

この偏心穴１１には、全体を符号１２で示した旋回スク
ロールの被駆動軸１３が遊嵌しており、被駆動軸１３に
は翼支持円盤１４が一体的に連設され、さらにその上面
には旋回スクロール真１５が一体的に形成されている。

上記旋回スクロール賦１５は、その横断面が矩形をなし
、翼端面１５ａと、平行関係にある翼腹面１５ｂ　、　
１５ｃとを有している。上記翼支持円盤１４は、その下
面をオルダムリング１６によって支承されており、この
オルダムリング１６は、横断面が矩形状のリングであっ
て第２図から明らかなように、その両端面には、互に直
交関係にあるキー１４１７および１８が形成されている
。このうちキー溝１８は、上記収容室３の底面に設けら
れた直径線上のキー１９と嵌合する一層、他方のキー溝
１８は、上記翼支持円盤１４の下面に増付けられ、かつ
上記キー１９と直交関係にあるキーと嵌合している。し
たがって、駆動軸６の回転によって被駆動軸１３は。

駆動軸６の軸心まわりに円運動をするが、旋回スクロー
ル１２はオルダムリング１６の作用によって旋回運動す
ることになる。

しかして、上記取付フレーム２の上方には、シュラウド
２１が旋回スクロール１２を挾むようにして固着され、
このシュラウド２１は、内側外方に環状の吸込室ｎを備
え、さらにその内側に固定スクロール翼おを有し、この
固定スクロール翼乙のうず巻の中心には吐出ボート２４
が開口している。上記固定スクロール翼羽は、前記旋回
スクロール翼１５と同形同大に製作され、翼の高さも正
確に同一高さを与えるように加工することが望ましい。

なお、上記吸込室ηにはケーシング１を貫通した吸込バ
イブロが接続されており、また、上記シュラウド２１と
ケーシング１の天板との間には吐出室がか形成され、こ
の吐出室謳に吐出管２７が接続されている。さらにまた
、上記駆動軸６内には送油路四が形成されており、この
送油路あは入口油路酋と連絡油路（資）と出口油路３１
とからなり、入口油路四の入口ポート２９＆は駆動軸６
のはゾ軸心位置で開口し、出口ボート２９ｂは上記軸受
孔５の下方位置ζこ開口している。また出口油路３１は
かぎ形に形成され、入口ポート３１ａが軸受孔５の上部
位置に開口し、出口ボー）３１ｂは、上記駆動軸６の細
心より偏心した位置に開口しており、被駆動軸１３の一
部の下方には穴壁によって形成された油溜り室諺が形成
されている。したがって、駆動＃６が回転すると、出口
ボート３１ｂが偏心位置にあるために遠心力の作用下で
潤滑油が送油路公を通して油溜り室３２内に供給される
ようになっている。

そして、本発明の各実施例によれば、被駆動軸１３をは
ゾ軸方向に貫通する給油路おが形成され、油溜り室ｎ内
の潤滑油の一部を固定スクロール翼ｎと旋回スクロール
翼１５の摺動面間であって旋回スクロール翼１５のつけ
根に開口している出口に供給する。

第１図に示された実施例においては、給油路おは、油溜
り南北と固定スクロール８２３と旋回スクロール翼１５
との間で形成された圧縮室あとを連絡するように設けら
れている。また、第３図に示された実施例においては、
給油路おは、入口から異方向へ分岐した２つの給油路Ｉ
、３６とから構成され、これらの給油路ア、３６は、中
心に関して対称な２つの圧縮室ア、３４に接続されてい
る。

さらに、第４図に示された実施例においては、給油路お
は、旋回スクロール翼１５の翼内を軸方向に貫通し翼端
面１５＆に開口している。したがって、油溜り室ｎ内の
潤滑油の一部は、給油路おを通して翼端面間に給油され
るようになっている。

本発明は上述したように構成されているから、電動機の
付勢によってロータ９が回転し駆動軸６が回転駆動され
ると、送油路公の出口ポート３１ｂが回転中心から偏心
した位置に開口しているため。

遠心力の作用下で、入口ポート２９ｍより潤滑油を吸引
し、送油路さ中を上方へ導かれ、途中軸受孔５内を潤滑
し、出口油路３１を通して油溜り北向へ導かれる。この
油溜り室ｎ内の潤滑油の一部は、被駆動軸１３と偏心穴
１１の周壁とのすき間を通して収容室３内へ導出し、オ
ルダムリング１６および翼支持円盤１４とシュラウド２
１との接触面間を潤滑する。一方、油溜り室ｎ内の潤滑
油は、給油路お。

ア、３６を通してそれぞれ旋回スクロール翼１５と固定
スクロール翼ｎとの摺動面間に強制給油されて油膜を効
果的に形成する。この油膜は絶えることなく形成される
から、圧縮室内の圧縮されつつあるガスが漏洩せず圧縮
効率を向上させることができる。また、潤滑油が強制給
油されるから、旋回スクロール翼を高速旋回させても摺
動面が摩耗せず、焼きつきも生ぜずしかも靜東な運転を
行なうことができる。

一方、吸込バイブロより吸込室ｎ内へ吸引されたガスは
、＋！ｌ！！回スクロール翼１５と固定スクロール翼ｎ
の翼間に形成された２個所の圧縮室ア、３４内にとじ込
められ、旋回スクロール翼１５の旋回動に伴って圧縮室
の容積が漸次減少され、ガスは圧縮され圧縮工程の終期
で吐出ポート冴より吐出室が内へ吐き出される。第５図
は圧縮工程中の固定スクロール翼乙と旋回スクロールＸ
１５の関係位置を示し、（ａ）から（ｄ）へ移行するに
したがって圧縮室ＣＩ＋Ｃ１の容積が漸次減少している
ことがわかる。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように１本発明によれば、旋回
スクロールの被駆動軸を連結する駆動軸の軸端の偏心穴
の底部に油溜り室を形成し、この油溜り室へ駆動軸の回
転によって生ずる遠心力の作用下で送油路を通して潤滑
油を吸い上げ、この潤滑油を固定および旋回スクロール
翼の摺動面間に強制的に給油するようにしたから、摺動
面間に油膜を形成して圧縮室内のガス漏れを防ぎ１．圧
縮効率を高めることができる。また、摺動面間に油膜を
確実に形成できるから、摩耗や焼きつきを防げることは
もちろん運転中の騒音の発生を防ぐこともできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるスクロール・コンプレッサの一実
施例を示した縦断面図、第２図はオルダムリングを示し
たｆ＋視図、第３図および第４図は本発明の他の実施例
によるスクロール・コンプレッサを示した縦断面図、第
５図は圧縮工程中の固定および旋回スクロール翼の関係
位置を示した線図である。１・・・ケーシング、６・・・駆動軸、１１・・・偏心
穴、１２・・・旋回スクロール、１３・・・被駆動軸、
１４・・翼支持円盤、１５・・・旋回スクロール翼、１
５ａ・・・翼端面、１６・・・オルダムリング、４・・
・シュラウド、お・・・固定スクロール翼、あ・・送油
路、３２・・・油溜り室、３３・・・給油路、あ　圧縮
室、ア、３６・・・給油路。出願人代理人　　猪股　渭第１図豹２圃第３０第４図躬す図

Claims

【特許請求の範囲】１、うず巻状の固定スクロール翼と旋回スクロール翼と
をかみ合せ、上記旋回スクロール翼の被駆動軸を駆動軸
の軸端に形成された偏心穴内に遊嵌させ、オルダム機構
を介して上記旋回スクロール翼を固定スクロール翼に対
して旋回駆動させ、両方のスクロール翼間に形成された
圧縮室内でガスを圧縮するようにしたスクロール・コン
プレッサにおいて、潤滑油を吸い上げる送油路を上記駆
動軸の軸内に形成し、この送油路の出口側を上記偏心穴
の底部の油溜り室に開口させ、この油溜り室と旋回およ
び固定スクロール翼の摺動部とを連絡する給油路を上記
被駆動軸の軸内に形成したことを特徴とする、スクロー
ル・コンプレッサ。２、上記旋回スクロール翼の被駆動軸内に形成された給
油路が旋回スクロール翼の翼支持円盤を横断し旋回スク
ロール翼のっけ根のところで開口するようにしたことを
特徴とする特許請求の範囲第１項に記載のスクロール・
コンプレッサ。３、上記旋回スクロール翼の被駆動軸内に形成された給
油路が旋回スクロール翼の翼内を軸方向に貫通し、Ｘ肩
面で開口するようにしたことを特徴とする特許請求の範
囲第１項に記載のスクロール・コンプレッサ。