JPS5816896B2 - シキユウナイソウニユウグ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は心棒の両側に横向に延びた２つの弾性を有する
片持アームをその一端で担持した長手の心棒を備える、
子宮内に挿入される子宮内挿入具に関し、前記心棒は管
状外被内に収容されており、前記外被と共に子宮頚を通
り子宮腔内に挿入される。

前記外被は挿入後引き出される。子宮内に挿入するこの
種の周知の器具は大半が子宮腔内で所定の大きさまで広
がる前、極めて狭い子宮頚を通過できるように大半が弾
性を有していて押つぶされ得るように設けられている。

この種のある周知器具においてはアームがつぶされた状
態で外被内に押し込まれており、その状態で前記外被が
子宮内に挿入される。

挿入後器具は押出ロッドにより外被から子宮腔へ押し出
され、アームは自然に広がる。

最後に外被と押出ロッドが引き出される。

この器具はつぶされたアームを収容できるように外被の
直径を相対的大きくせねばならず、従って外被を子宮頚
に挿入することが困難であり、通常痛みを伴う欠点があ
った。

これとは別に、該アームはある時間押つぶされた状態に
置かれると復元性を失い、従って押出ロッドを用いる直
前にアームな外被に押し込まねばならず、余分な操作が
増え衛生上も好ましくなかった。

本発明の一目的は上記欠点を除去することにある。

本発明によれば、外被が心棒な略間隔を置かずに囲繞し
、又アームの形状と弾性はアームが外被の外面上で容易
につぶれるように好適に選定されているので、この目的
は本発明の子宮内挿入具を使用することにより実現でき
る。

アームは広がった時軸方向後方に湾曲していることが好
ましく、従ってアームは楕円の一部を形成し、その長軸
は心棒と整合するように設けられる。

本発明による器具のアームは外被内に収容する必要がな
いので、外被の直径は比較的小さくできる。

アームは外被の外面で容易につぶれ得るので器具が子宮
頚に挿入される際に該アームはこの挿入動作に対応して
つぶされる。

従って外被を含めてつぶされた状態の挿入具全体の太さ
は、アームが外被内に収容されねばならない場合に比べ
小さくできる。

つぶれた状態にあるアームは子宮頚を通過し終ると直ち
に子宮腔内で拡がり、挿入後外被は引き出され、挿入具
自体はアームに形成された小さな突出部により子宮腔内
に保持される。

またアームは常に外被の外側に配置されるすなわち外被
の内側に押し込められていないので、外被から心棒を押
し出す棒状補助具は不要となる。

本挿入具の機能を高めるたびに、少なくとも郡部的に避
妊材を施すことが好ましい。

この外装材はたとえば心棒上に巻装された銅線のような
金属あるいはホルモン調整用の媒体にすることができる
。

本発明の実施例を示す図面を参照して本発明を更に詳記
する。

図の子宮内挿入具は長手の心棒１を備え、前記心棒は一
端に２つの弾性片持アーム２を担持し、前記アームは心
棒１０両側で長手方向に延びている。

第１図に示すように広がっている時のアームは心棒１に
向って後方へほぼ楕円の一部を形成するように湾曲し、
その長軸は心棒１と整合する。

心棒１はほとんど遊びなく管状外被３内に収容され、そ
の状態で子宮内挿入具は子宮内に挿入されうる。

本子宮内挿入具は極めて狭い子宮頚を通って子宮腔内に
挿入されるので、アーム２は外被３の外面で容易に押し
つぶされうる。

アーム２は高い弾性力を有し、且つ湾曲して形成されて
いるため、心棒が外被３を介して子宮頚に挿入される際
前記アームは自然につぶされる。

アームは子宮頚を通過した後それ自体の弾性力で再び広
がり得る。

その後外被３は引き出され、挿入具自体はアーム２の外
側に設けられた小さな突出部４により子宮腔内に保持さ
れる。

本子宮内挿入具の機能を高めるために、心棒は避妊材で
被覆することができる。

この外装材は例えば第１図の心棒１上に巻装された銅線
のような金属となし得る。

又外装材はホルモン調整用の媒体を施こしてもよい。

必要な時、子宮から挿入具を除去できるように、引き出
しひも６が心棒１下部の自由端に付設され、前記ひもは
子宮頚から導き出されている。

本挿入具が子宮頚に挿入される際外被３の上端部により
痛みを生じないようにするために、アーム２を担持する
心棒１の上端には丸いヘッド７が装置され前記ヘッドは
外被３の上端部と重なっている。

挿入具は周知の器具と異なり、子宮腔内で揺動しないよ
うに広がっているので、本発明による挿入具を使用する
場合、はとんど出血せず、また腹痛も生じない。

更に本挿入具は揺動性がないので挿入具の逸脱率は同種
の周知器具と比較して極めて低い。

本発明の実施例を要約すると次の通りである。

■、外被が略間隔を置かずに心棒を囲繞し、アームの形
状と弾性が前記外被の外面でアームが容易に押しつぶさ
れうるべく選定されることを特徴とし、前記心棒の両側
に長手方向へ延びる２つの弾性片持アームを一端で担持
し、子宮頚を通り子宮腔に挿入される管状外被内に収納
されている長手の心棒を備えた子宮に挿入する子宮挿入
具。

２、広がる際アームは軸方向後方へ湾曲しほぼ楕円の一
部を形成しその長手は前記心棒と整合することを特徴と
する上記第１項記載の子宮内挿入具。

３、心棒に避妊材を少なくとも局部的に施して本器具の
効果を高めることを特徴とする上記第１項あるいは第２
項記載の子宮内挿入具。

４ 外装材が心棒上に巻装された銅線等の特別の金属か
ら成ることを特徴とする上記第３項記載の子宮内挿入具
。

５、外装材がホルモン調整用の媒体で成ることを特徴と
する上記第３項記載の子宮内挿入具。

【図面の簡単な説明】

第１図は一部分を第２図の線Ｉ−Ｉに沿った断面図で示
す本発明の子宮内挿入具の正面図、第２図は同側面図。 １・・・・・・心棒、２・・・・・・アーム、３・・・
・・・外被、４・・・、・・突出部、５・・・・・・銅
線、６・・・・・・引き出しひも、７・・・・・・ヘッ
ド。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 両側にあって横方向に延長された２つの弾性アーム
   が一端に装着された長手の心棒と、子宮腔への挿入に際
   して利用され且つ子宮腔への挿入後に除去される管状外
   被とを包有してなる子宮内挿入具において、前記管状外
   被が狭小で前記弾性アーム’ｌ容することなく前記心棒
   のみを収容し、前記弾性アームが前記管状外被の外表面
   に対し折りたため且つ解放されたとき心棒へ向けて復帰
   して前言シ已・棒が長軸をなす楕円の弧となることを特
   徴とする子宮内挿入具。