JPS5816768Y2 - 安全ベルト巻取装置 - Google Patents

安全ベルト巻取装置

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JPS5816768Y2
JPS5816768Y2 JP8704079U JP8704079U JPS5816768Y2 JP S5816768 Y2 JPS5816768 Y2 JP S5816768Y2 JP 8704079 U JP8704079 U JP 8704079U JP 8704079 U JP8704079 U JP 8704079U JP S5816768 Y2 JPS5816768 Y2 JP S5816768Y2
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inertia wheel
inertia
cam
belt
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高田重一郎
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株式会社 高田工場
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、安全ベルト巻取装置に関するものである。
車輌等の安全ベルトに使用され車輌の衝突や横転、急停
車等の緊急時に安全ベルトの引出しを阻止する緊急ロッ
ク式巻取装置において、緊急時に乗員の飛び出そうとす
る力によってベルトが急速に引出される回転慣性を利用
した巻取装置が一般に用いられているが、このような巻
取装置においては引出し感知性能を上昇させ、例えば0
.3G感知というような高性能にすると、乗員が安全ベ
ルトを装着しようとしてベルトを急激に引出したとき、
慣性機構が作動しベルトカ釦ツクして引出せなくなると
いう不都合があった。
又車輛の衝突等の加減速度を感知してベルトをロックす
る巻取装置においては、感知機構を巻取装置自体に設け
ると例えば0.3Gから1、OGというように広範囲の
感知性能を与えたとき巻取装置の容積が大きくなり巻取
装置の車内配備に問題があった。
又このような感知機構を巻取装置以外の場所に配備する
と車内に幾多の電気配線をなし巻取装置を電気的に作動
させることとなり車種によっては巻取装置を使用できな
い欠点があった。
更に又前記従来装置においては、ベルト巻取用リールに
固設された鉄材からなるラチェットホイールに同じく鉄
材からなるパウルを係合させることによってロックを行
う方式のものが多く、このために部品点数或いは重量が
増し、装置の小型化、軽量化に制約を与えるという欠点
もあった。
本考案は前記欠点を除去するためになされたものであり
、例えば0.3Gから0.7Gの範囲の高性能帯におけ
る加速度を感知する感知機構と0.70以上の加速度を
感知する感知機構とを兼備し、それぞれについてベルト
の引出しをロックするようにしたいわゆる二重安全方式
のものでありながら、構造が簡単でかつ部品点数が少な
く装置の小型化、軽量化、さらには低価格化を図ること
ができる安全ベルト巻取装置を提供することを目的とす
るものである。
以下実施例により本考案を具体的に説明する。
第1図は本考案装置の一実施例を示す分解斜視図、第2
図はその組立断面図である。
1はコ字状フレームであり適宜手段lこより車床又はシ
ート等に取付けられている。
このコ字状フレーム1の両側板IA、IBの略中央部に
は貫通孔1a、1bが設けられており、この貫通孔内に
はそれぞれカラ一部材2A 、2Bを介して、ベルト巻
取用り−ル3が固着されたシャフト4が回転自在に支持
されている。
フレーム1の一方の側板1Bの外側にはリテーナ5を介
して、リターンスプリング6を収納したスプリングカバ
ー1がねじ止め等により取着されている。
このリターンスプリング6はシャフト3の一端とスプリ
ングカバー7との間に止着されており、このスプリング
6によって、ベルト巻取用リール3及びシャフト4が図
中実線で示す矢印A方向(時計方向)に回転するように
付勢すして、このリールに一端を液止している安全ベル
ト8を巻回するようになっている。
従って、安全ベルト8を引出した場合にはこのリール3
及びシャフト4は図中破線で示す矢印B方向(反時計方
向)に回転することになる。
又、コ字状フレーム1の一方の側板1Aの外面には、貫
通孔1aの外周面上に一定間隔毎に配設された複数(図
では12個)の係止部9が形成されている。
この係止部9は略扇状を成す溝又は孔(図では溝を示す
)からなり、各溝の一方の内側部は必要に応じて第3図
に示すように反時計方向(図中矢印B)に沿って低くな
るように傾斜するテーパ9Aが形成されている。
前記シャフト4の先端は一方の側板1Aの外方に突出し
ており、その突出部の基端には周辺部に切込部10Aを
有する円板状のフランジ10が固着されている。
この切込部10Aは前記側板1Aに設けられた溝9と対
応する位置に複数(図では6個)設けられている。
このフランジ10の外方には第1のスプリング11を介
して略円板状のラッチ部材12がシャフト4に対して遊
動支持されており、このラッチ部材12はその外方で、
シャフト4に圧入された係止部材13の第1の係止用突
部13Aに係合することによって、外方への移動が抑止
されるようになっている。
このラッチ部材12の周辺部には前記フランジ10の切
込部10Aに対応して配設され、それに常時噛合するよ
うな突出部12Aが前記切込部10Aと同数(例えば6
個)設けられており、この各突出部12Aの先端部12
aは第4図に示すように反時計方向(図示矢印B)に向
って広角となるように傾斜するテーパに形成されており
、その両側面12bは時計方向(図示矢印A)に向って
傾斜するようなテーパが形成されている。
このラッチ部材12は前記第1のスプリング11によっ
て通常は係止用突部13Aに接する位置に付勢されてい
るが、後述するカム部材の作用によって押された場合に
は、内方に向ってスラスト移動し、突出部先端が前記側
板の係止部9に係合するようになっている。
この場合、係止部9と突出部12Aとにはそれぞれ相対
的な傾斜を有するテーパが形成されているから、確実な
保合が行われると共に、ベルト巻取方向(時計方向)の
回転を阻止することはない。
又、ラッチ部材12の板面には円周上に一定間隔毎に配
設された複数(例えば6個)の第1のカム凹部12Bが
設けられている。
この第1のカム部12Bは例えば略扇状の子りであり、
前記各突出部の間に対応する位置に等間隔で形成され、
各社の反時計方向回りの内側面は外方に向って広くなる
ようなテーパを形成している。
ここで、このラッチ部材12は突出部12Aが常時フラ
ンジ10の切込部10Aに噛合していることからベルト
8の引出し及び巻取り動作に応じて回転するシャフト4
と共に回転するようになっている。
そして、このようなラッチ部材12の外方には、スラス
ト方向に移動可能な如く、シャフト4に圧入された係止
部材の第1の係止用突部13A上に遊動支持された慣性
ホイール14が配設されている。
この慣性ホイール14は全体が略カップ状を成し、側板
中央部には孔14Eが形成されている。
そして、外周面には反時計方向に向って適宜間隔で配設
された複数(図では12枚)の第1のラチェツト歯14
Aが形成され、外側面の孔14E側には前記第1のラチ
ェツト歯14Aと同一方向に向う複数(図では12枚)
の第2のラチェツト歯14Bが、そして該第2のラチェ
ツト歯14Bの外周には該第2のラチェツト歯14Bと
は反対方向に向う複数(図では12枚)の第3のラチェ
ツト歯14Dが設けられている。
ここで、第1〜第3のラチェツト歯の配置の一例を説明
すると、第2のラチェツト歯14Bは第1のラチェツト
歯14Aの各歯の略中間部に対応する位置に、又第3の
ラチェツト歯14Dは前記第2のラチェツト歯14Bの
各歯の略中間部に対応する位置にそれぞれ設けられる。
父、第2のラチェツト歯14Bは前記フレーム側板1A
に設けられた係止部9に対応する位置にそれと同数(1
2枚)設けられている。
更に、この慣性ホイール14の内側面の孔14Eの周囲
には第2のカム凸部14Cが設けられている。
この第2のカム凸部14Cは具体的には例えば第5図に
示すように、前記ラッチ部材12に設けられた第1のカ
ム凹部12Bに対応するように配設された山形状の突起
を成し、各突起の一側部14C1はベルト引出し時のラ
ッチ部材12の回転方向(図示矢印B方向)に対して反
対方向に下降傾斜するようなテーパが形成され、その先
端部14C2は平坦部を成すように加工されている。
そして、このような慣性ホイール14は通常は、前記第
2のカム凸部たる突起14Cがラッチ部材12の第1カ
ム凹部たる孔12B内に十分に挿通され、その基部がラ
ッチ部材12の板面に接する如く、第2のスプリング1
5によって付勢されている。
この第2のスプリング15は、前記係止部材13の第2
の係止用突部13Bと慣性ホイール14との間に止着さ
れている。
従って、この慣性ホイール14の回転がラッチ部材12
のそれよりも遅れると、先ず、ラッチ部材12は扇状孔
12Bで慣性ホイール14のカム用突起14Cのテーパ
面14C1上を滑動することになり、いずれかが軸方向
に沿って移動することになる。
従ってラッチ部材12を付勢しているスプリング11(
第1のスプリング)の弾性を、慣性ホイール14を付勢
している渦巻状スプリング15(第2のスプリング)の
それよりも強いものとしておけは、第5図に示すように
慣性ホイール14が図示右方向(外方)に移動すること
になる(図示矢印Cの方向)。
16は前記各部材を覆う如くフレーム1の側板面にねじ
止め等により取付けられたカップ状のカバーであり、内
側面には前記慣性ホイ−ル「4に設けられた第20)ラ
チェツト歯14Bに噛合し得る第1の噛合用突起16A
が等間隔で複数(図では3個)設けられており、この第
1の噛合用突起16Aの外周面には、それとは僅かに外
れた位置に前記第3のラチェツト歯14Dに噛合し得る
第2の噛合用突起16Bが等間隔で複数(図では3個)
設けられている。
この第1の噛合用突起16Aは、前述のように第1のカ
ム凹部と第2のカム凸部との作用で慣性ホイール14が
外方に移動した際に、その第2のラチェツト歯14Bと
噛合し、慣性ホイール14の回転を停止9させるように
なっている。
従って、この第2のラチェット歯1.4Bと第1の噛合
用突起16Aとの噛合によって慣性ホイール14の回転
が停止した場合には、今度は前記第5図に示すようにラ
ッチ部材12が図示左方向(内方)に移動することにな
る(矢印り方向)。
そして、このカバー16の底部には慣性感応装置17(
以下センサーと称す)が収納保持されている。
このセンサー17は、略中央部に皿状突出部17Aが形
成された底板17Bと、通常は前記突出部17Aの皿上
に載置されており、作動状態で皿の周縁側部に転勤可能
に設置された球体17Cと、これらを覆う如く配設され
一端に開口部を有する箱状のケース17Dと、ピン17
Eを介して前記ケース17Dに揺動自在に取付けられる
と共に、前記球体17Cの転□勤によって先端爪部が前
記慣性ホイール14の第1のラチェツト歯14Aと係合
する位置と係合しない位置とを動くように配設された係
合片17Fとによって構成されている。
このセッサー17は、車輌の急停車や傾斜等の例えば0
.3Gから07G程度の加速度が加わった際にイ乍用す
るように各部材の関係を設定されており、それ以外の部
材例えば、慣性ホイール14の重量や第1と第2のスプ
リング11と15の関係等は、車輛の衝突等の例えば0
.7G以上の加速度が急速に加わった際に慣性ホイール
14を外方に押してカバー16の内面に衝突させるよう
な値に設定されている。
尚、前記各部材のうち、少なくともフレーム1.リール
3、シャフト4.フランジ10.ラッチ部材12はその
性質上強度の高い材料、例えば鉄材を使用した方が好ま
しいが、その他の部材は軽量かつ安価な材料、例えば合
成樹脂を使用することができる。
次に全体の作用を説明する前に、第6図乃至第8図を参
照して主要部の配置関係と概略動作を説明する。
先ず、通常のベルト引出し及び巻取り動作時にあっては
、第6図に示すように、慣性ホイール14の第2のカム
突部14Cはラッチ部材12の第1のカム凹部12B内
に深く挿入されており、慣性ホイール14とラッチ部材
12とは近接した位置に配置されている。
このとき、ラッチ部材12の突出部12Aはフランジ1
0の切込部10A内に挿入されているが、フレーム側板
1Aの係止部9内には係合されていない。
又、慣性ホイール14とカバー16とは離れた位置にあ
り、第2及び第3のラチェット歯14B、14Dと第1
及び第2の噛合用突起16A、16Bとはそれぞれ噛合
しない位置に配置されている。
次に緊急ロック時においては、第7図に示すように、先
ず慣性ホイール14が外方(図中矢印C)に押されてカ
バー16に所接し、第2のラチェツト歯14Bがカバー
の第1の噛合用突起16Aに噛合した状態で停止し、今
度は第2のカム凸部14Cでラッチ部材12を内方(図
示矢印D)に押してラッチ部材12の突出部12Aをフ
レーム側板1Aの係止部9に係合させる。
このとき、慣性ホイール14の回転は停止しているが、
ラッチ部材12の突出部12Aが前記フレーム側板1A
の係止部9と完全に係合する迄に至っていない場合には
、フランジ10は回転を継続しラッチ部材12を回転さ
せるようになる。
この際ラッチ部材の第1のカム凹部で慣性ホイール14
の第2のカム凸部を強引に押し、慣性ホイール14をカ
バー16方向へ強く押し出すことになり、その結果第2
のカム凸部14C或いはラチェット歯14B、噛合用突
起16A等を破損させるおそれが生ずる。
そこで、本考案では特に慣性ホイール14の第2のカム
凸部14Cの先端部14C2がラッチ部材12の第2の
カム四部12Bの側面に乗り上げることができるように
して前記問題を解決している。
即ち、前記第6図におけるカバー16の内側面からフレ
ーム側板1Aの係止部9の底部迄の距離りが、丁度ラッ
チ部材の突出部12Aの先端が係止部9の底部に当接し
、慣性ホイール14の第2のカム凸部14Cの先端部1
4C2がラッチ部材12の側面に乗り上げた時、慣性ホ
イール14のラチェツト歯14Bがカバー16の内側面
に当接する距離に等しくなるように設定している。
入前記慣性ホイール14の外側面に設けられた2つのラ
チェット歯14B、14Dとカバー16の内側面に設け
られた第1と第2の噛合用突起16A、16Bとの関係
は第8図a、bに示すようになっている。
即ち、緊急ロック時には、同図aに示すようにカバー1
6の第1の噛合用突起16Aに慣性ホイール14の第2
のラチェツト歯14Bが噛合することによって慣性ホイ
ール14のB方向(ベル目出し方向)への回転が止めら
れるが、ロック動作が解除された初期状態にはフランジ
10.ラッチ部材12の回転に連動して慣性ホイール1
4もへ方向(ベルト巻取方向)へ回転することになる。
しかし、前述の如く、ロック時に慣性ホイール14の第
2のカム凸部14Cがラッチ部材12の側面に乗り上げ
た状態であったため、元に戻らなくなるという不都合か
生ずる。
そこで本考案では第8図すに示すように慣性ホイール1
4に第3のラチェツト歯14Dを設けると共に、カバー
16に第2の噛合用突起16Bを設け、両者を噛合させ
て、ベルト巻取方向(図示へ方向)への慣性ホイールの
回転を止めるようにした。
この結果ロック解除直後にはフランジ10とラッチ部材
12のみがへ方向に回転することになり、慣性ホイール
14の第2のカム凸部1.4Cがラッチ部材12の第1
のカム凹部内に戻り、各部材の配置が初期状態に戻され
ることになる。
従って、前記動作が円滑に行われるようにカバー16に
設けられた第1と第2の噛合用突起16Aと16Bとは
、第6図に示すように僅かな間隔lを有するように配置
することが好ましい。
次に第10図を参照して本考案装置の全体の作用を説明
する。
安全ベルト8が正常な状態でかつ平常の早さで引出され
る時はリール3.シャフト4、フランジ10.ラッチ部
材12.慣性ホイール13はシャフト4と同時に回転し
、この時ラッチ部材12は慣性ホイール14のカム用突
起14Cに押されることはないから移動せず、従ってラ
ッチ部材12の突出部12Aがフレーム1の側板1Aの
係止部9に係合されることはない。
かくして安全ベルト8は乗員の動作に合わせて伸縮自在
に引出されたり巻戻されたりする。
次に、第9図に示すように車輛の急停車や傾斜等により
例えば0.3Gから0.708度の加速度が加わったと
きは、センサー17の球体17Cの転動で係合片17F
がa−+b−+cの如く移動し、慣性ホイール14の第
1のラチェツト歯14Aの1つに噛合する。
このとき乗員にも加速度が加わりベルト8か引出されよ
うとしてシャフト4やシャフトに固着されたフランジ1
0及びラッチ部材12が回転するようになるか、慣性ホ
イール14は回転しない。
このとき、第1のスプリング11の弾性が第2のスプリ
ング15のそれよりも強く設定されているので、前記第
5図の説明の如き、ラッチ部材12の第1カム凹部12
Bと慣性ホイール14の第2のカム凸部14Cの相互作
用によって、先ず慣性ホイール14が外方に押されてカ
バー16の内面に接触するため第2のラチェツト歯14
Bと第1の噛合用突起16Aとの噛合が行われ、慣性ホ
イール14の外方移動は阻止される。
この場合、第2及び第3のラチェツト歯は同一間隔で同
−数設けられているから、その噛合は確実かつ円滑に行
われる。
そして、慣性ホイール14のスラスト方向の移動が阻止
された段階で今度は慣性ホイール14のカム部14Cで
ラッチ部材12のカム部12Bが押されることになりこ
れによりラッチ部材12がスプリング11の力に抗して
図示左方向に押される。
この結果ラッチ部材12の突出部12Aがフレーム1の
係止部9に係合し、ベルト8の引出しがロックされる。
この場合、ラッチ部材12の突出部12Aとこれを受は
入れるフレーム1の係止部9とには対応するテーパが設
けられており、かつ各部材の配置は対応しているため、
その係合は円滑かつ確実に行われることになる。
又、慣性ホイール14の第2のカム凸部14Cがラッチ
部材12の側面に乗り上げるようになっているため、各
部材が破損するようなおそれは全くない。
次に、車輛の衝突等により例えば0.7G以上の加速度
か急速に加わった場合には慣性ホイール14がシャフト
4の回転よりも遅れることになる。
この場合にも前述の如き、ラッチ部材12のカム凹部1
2Bと慣性ホイール14のカム凸部14Cとの相互作用
により、先ず慣性ホイール14か外方へ移動せしめられ
、ラチェツト歯14Bがカバー16の第1の噛合用突起
16Aに噛合することにより回転を阻止される。
その後は前述の場合と全く同様の作用により最終的にベ
ルト8の引出しがロックされる。
(第10図はロック時の各部材の配置を示している)。
このようにして、鋭敏なセンサーの作動が不完全な場合
でもベルトの引出しは確実にロックされる。
尚、いずれの場合にあっても、車輛や乗員の姿勢が元の
状態に戻れば、センサーが復帰し、ラッチ部材12及び
慣性ホイール14−がスプリング11及び15の弾性に
より元の位置に戻り、ベルトのロックが解除されること
になる。
このとき、前述のようにロック解除の初期状態では慣性
ホイール14のベルト巻取方向の回転がカバー16の噛
合用突起16Bによって阻止され、ラッチ部材12の側
面に乗り上げていた慣性ホイールのカム凸部14Cが元
の状態に戻ることになるので、各部材は円滑確実に初期
状態に戻り、誤動作を生じさせることはない。
又、前記動作においてはいずれの場合も、フレーム側板
1Aに設けられた係止部9の数と、慣性ホイール14の
側面に形成された第2のラチェツト歯14Bの数とを同
一とし、かつ対応配置させていることにより、ラッチ部
材12の突出部12Aと係止部9との係合は同期的に行
われ、従って迅速確実なベルト引出し動作のロックを行
うことができる。
以上詳述した本考案装置によれば、乗員が安全ベルトの
装着をするときは相当急激にベルトを引出してもベルト
がロックされることはなく、緊急時には車体感知とベル
ト引出し感知の二重安全方式によって完全にベルトをロ
ックさせることができ、しかも極めて簡単な構成を有し
かつ多くの部材が合成樹脂等を用いるものであることよ
り、装置の小型化、軽量化に寄与することができるもの
となる。
又、動作が確実であり、迅速かつ円滑に行われる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置の一実施例を示す分解斜視図、第2
図はその組立断面図、第3図乃至第5図はそれに使用さ
れる各部材の構成の一例を示す説明図、第6図乃至第8
図は各部材の配置関係とその作用を説明するための概略
説明図、第9図は本考案装置に使用される慣性感応装置
の作用を説明するための正面図、第10図は本考案装置
の作用を説明するための断面図である。 1・・・コ字状フレーム、3・・・ベルト巻取用リール
、4・・・シャフト、8・・・安全ベルト、9・・・係
止盲人10・・・フランジ、10A・・・切込部、11
・・・第1のスプリング、12・・・ラッチ部材、12
A・・・突出部、12B・・・第1のカム凹部、14・
・・慣性ホイール、14A・・・第1のラチェツト歯、
14B・・・第2のラチェツト歯、14D・・・第3の
ラチェツト歯、14C・・・第2のカム凸部、15・・
・第2のスプリング、16・・・カバー、16A・・・
第1の噛合用突起、16B・・・第2の噛合用突起、1
7・・・慣性感応装置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1)コ字状フレームの側板間に軸架したシャフトに固
    着されたベルト巻取用リールにベルトの一端を止着し、
    弾性ばねの力に抗してベルトを引出し、ばねの力により
    巻戻し得る如く格納せしめたベルト巻取装置において、
    前記フレームの一方の側板に所定間隔をおいて上記シャ
    フトと同心の円周上に配設された複数の係止部と、該側
    板から突出したシャフトに固設され円周部に所定間隔を
    おいて形成された複数の切込部を有するフランジと、該
    フランジの切込部に常時噛合しかつ前記係止部と係合す
    る位置と係合しない位置との間を移動する突出部が水成
    されると共に円周上に所定間隔をおいて配設された複数
    の第1カム凹部を有する前記シャフトに遊動支持された
    ラッチ部材と、前記フランジとラッチ部材との間に介挿
    されて通常はラッチ部材の突出部が側板の係止部に係合
    しない位置にラッチ部材を付勢する第1スプリングと、
    全体が略カップ状を威し、内側面には前記第1カム凹部
    内に係合する位置と該第1カム凹部内を摺動しその局面
    に乗り上げることによって前記ラッチ部材をスラスト方
    向に移動させ得る位置とを移動する第2カム凸部を有し
    、外周面には所定間隔毎に配設された第1のラチェツト
    歯を有し、更に外側面には前記第1のラチェツト歯と同
    一の向きを有する第2のラチェツト歯と該第2のラチェ
    ツト歯とは逆方向の向きを有しかつそれと対応しない位
    置に配設された第3のラチェツト歯とが形成され前記シ
    ャフトに遊動支持された慣性ホイールと、羅記第2及び
    第3のラチェツト歯とそれぞれ噛合し得る第1及び第2
    の噛合用突起が内側面に形成され前記フレームに固定さ
    れるカバーと、前記慣性ホイールとカバーとの間に介挿
    され通常は前記慣性ホイールがカバーと接触しない位置
    に付勢する第2スプリングと、前記慣性ホイールの下部
    に配置され車輛の加減速度に感応して前記第1のラチェ
    ツト歯に噛合し得る係合片を有する慣性感応装置とより
    成り、車輛の急減速時のベルトの急速引出しにより回転
    するラッチ部材の回転により慣性ホイール自体の慣性に
    よる回転遅れ、或いは前記慣性感応装置の感応による慣
    性ホイールの制御のいずれかにより、ラッチ部材のカム
    部が慣性ホイールのカム部で押されて突出部を係止部に
    係合せしめベルト巻取用リールの回転をロックするよう
    にしたことを特徴とする安全ベルト巻取装置。 ≧)前記係止部の数と前記第2のラチェツト歯の歯数と
    を同一とすることによって前記ラッチ部材の突出部と係
    止部との係合の際の同期を図ったことを特徴とする実用
    新案登録請求の範囲第1項記載の安全ベルト巻取装置。 3)前記カバーの内側面からフレーム側板の係止部の底
    部までの距離が、ラッチ部材の突出部の先端が係止部の
    底部に当接し、慣性ホイールの第2カム凸部の先端かラ
    ッチ部材の側面に乗り上げた際に慣性ホイールの第2の
    ラチェツト歯がカバーの内側面に当接する距離に等しく
    なるように設定されていることを特徴とする実用新案登
    録請求の範囲第1項又は第2項記載の安全ベルト巻取装
    置。 (4)前記カバー内側面に設けられた第1と第2の噛合
    用突起は僅かな間隔を有するように相互配置されている
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項乃至第
    3項のいずれか1項記載の安全ベルト巻取装置 (5)前記慣性感応装置は、前記慣性ホイールの第1の
    ラチェツト歯に係合する位置と係合しない位置とを動く
    係合片と、車輛の加減速時に転動する球体とからなり、
    球体の転勤によって係合片を作動させるものであること
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項乃至第4項
    のいずれか1項記載の安全ベルト巻取装置
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