JPS5816711Y2 - 葬祭用装飾具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、葬儀や仏事、神事等、各種葬祭に用いる装
飾具に関するものである。

例えば、葬祭に用いられる従来の提灯や灯籠は、脚部や
提灯部分などの板状部分が合成樹脂や木材を用いて形成
さへ必要に応じこれに塗装と、手書による模様を施した
構造であった。

上記のような塗装は、塗料内に脚部や提手をそのｉｔ浸
漬する所謂ドブ漬けが行なわれており、このため木製の
素材を塗料内に浸漬すると、切口側の端部や合成の合せ
目が露出する周縁部分から素材内に塗料が浸入し、多量
の塗料が不必要に消費されることになり、塗料に多くの
無駄が生じる欠点があった。

また、商品価値を向上させ、装飾品としての豪華さを出
すには、板状部分の外装に、多数の色彩を使ったり模様
を施す必要があるが、従来の手工的な仕上ぞは極めて熟
練した技術と多くの時間が必要になり、コスト的に高く
なるという問題がある。

さらに、素材の周縁は、脚体や提手の形状に切断される
ものであるが、切断のｉｔでは表面が粗面となって商品
価値が低下するので、周縁を平担に仕上げる加工が必要
になり、加工コストが高くつくという問題がある。

この考案は、上記のような問題点や欠点を解消するため
に成されたものであり、所望の形状に形成された芯体の
表面を印刷紙で仕上げ、周縁はテープで仕上げるように
し、塗料の不必要な使用を防き゛、シ乃・も豪華さを簡
単に表現できる装飾具を提供することが目的である。

以下、この考案の実施例を示す添付図面に基づいて説明
する。

第１図は、装飾具１として葬儀に用いる灯籠を示してお
り、台２を複数本、例えば上下に長し三本の脚体３で支
持し、台２上に火袋４を取付け、この火袋４の上部に横
長の提手５を設けると共に、提手５の両端に房６を吊下
げた構造であり、図示省略したが火袋４の内部には、電
灯とこの電灯の点灯熱によって生じる上昇気流で回転す
る模様筒か組込１れ、火袋４の表面に移動模様が表現さ
れるようになっている。

前記装飾具１の所要部分、図示の灯籠にお・して、脚体
３と提手５のような板状部分が、第２図に示すように、
芯体７と、この芯体７の両側表面に貼合わせた印刷紙８
と、芯体７の外周縁に沿って貼合わせたテープ９とによ
って形成されている。

上記芯体１は合板や多数の厚紙を貼合わせた積層紙によ
って形成され、脚体や提手とした形状に切出されている
。

上記印刷紙８は、アート紙等の適当な紙質の紙１０を用
い、その表面に印刷紙１１を施し印刷１１面を透明又は
これに近いポリエステル等合成樹脂フィルムや合成樹脂
塗布膜のような合成樹脂層１２で保護した構造である。

印刷紙８に釦ける印刷は、例えば太き目の紙に脚体３や
提手５の輪郭と、この輪郭の内部に着色や模様を施し、
輪郭に沿って切断したものを芯体Ｉに貼合わせたり、こ
れとは逆に印刷紙と太き目の芯体を貼合わせた後、印刷
紙の輪郭に沿って印刷紙と芯材を同時に切断するように
する。

前記テープ９は、芯体７の板厚に応じた幅のものを用い
、接着剤層１３によって、芯体７の局面に貼合せられる
。

このテープ９は予じめ着色を施したものを使用してもよ
いが貼合せ後その外面に塗装置４を施すようにしてもよ
い。

なお、芯体７の周縁は、図示のような平担面ばかりでな
く、外方に向けて弧状に膨出するような加工を施しても
よい。

この考案の装飾具は上記のような構成であり、脚体３と
提手５は、芯体７の外面に接着剤１５で印刷紙８を貼合
わせ、周縁にテープ９を貼合わせることによって製作す
る。

印刷紙８には脚体や提手の形状に応じて予じめ模様や着
色の印刷１１が施されているので、この印刷紙８の貼付
けを行ない、テープ９に塗装置４を施すことによって、
脚体３や提手５の外装に仕上がることになる。

このようにして出来上った脚体３と提手５は、台２や大
袋４等と組合わせ、第１図のような装飾具１を組立てる
ものである。

なお、装飾具は図示のような灯篭に限定されるものでは
なく、提灯や造花台のような他の装飾具にも採用できる
。

以上のように、この考案によると、芯体の表面に、印刷
面が合成樹脂層で保護された印刷紙を貼合わせ、周縁に
テープを貼合わせたので、装飾具の一部を構成する脚体
や提手などの板状部分の外装を印刷紙とテープの貼合わ
せたけて完了でき、しかも印刷紙には着色や模様７５咄
由に施せるので、装飾体としての豪華さや厳かな感じを
極めて簡単に表現できるようになる。

また、芯体の切断された周縁にテープを貼合わせるため
に、芯体の外周縁を研磨仕上するような必要はなくなり
、製作の能率が向上し、塗料の使用量減少とによって製
作コストを大幅に低減できる効果をあげることができる
。

さらに、手書きのような高度の技術を必要とすることな
く、装飾性の優れたものを低コストで大量生産できる効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る装飾具の正面図、第２図は同上
の要部を示す横断面図、第３図は同じく要部を拡大した
横断面図である。 １・・・・・装飾Ａ、７・・・・・・芯体、８・・・・
・・印刷紙、９・・・・・・テープ、１０・・・・・・
紙、１１・・・・・・印刷、１２・・・・・・合成樹脂
層。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 所要形状に形成された芯体の表面に、印刷面が、合成樹
   脂層で保護された印刷紙を貼合わせ、前記芯体の周縁面
   にテープを貼合わせたことを特徴とする葬祭用装飾具。