JPS581669B2 - プ−ル式製袋機 - Google Patents

プ−ル式製袋機

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JPS581669B2
JPS581669B2 JP53041018A JP4101878A JPS581669B2 JP S581669 B2 JPS581669 B2 JP S581669B2 JP 53041018 A JP53041018 A JP 53041018A JP 4101878 A JP4101878 A JP 4101878A JP S581669 B2 JPS581669 B2 JP S581669B2
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speed
bag
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bag making
cam
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横田守
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Yazaki Kako Corp
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【発明の詳細な説明】 この発明は、袋用素材である熱可塑性プラスチツクのチ
ューブ状フイルムに連続的に熱シール加工とミシン目加
工とを施して製袋し、多数の袋が帯状に連続したものを
作るプール式製袋機に関するものであり、さらにいえば
特願昭50−116038号(特開昭52−41087
号)に係るプール式製袋機の改良であって、袋用素材の
導入側において非噛合い状態に維持された単位体が噛合
い状態に移行する時その単位体を強制的に動かして噛合
わせる手段を設け、作られる1つ1つの袋の寸法精度の
高い高速製袋を可能にしたプール式製袋機に係るもので
ある。
プール式製袋機は、従来のロール対の間に袋用素材を通
す原理の製袋機に比し、高速の製袋ができること、作ら
れる1つ1つの袋の長さを広範囲にかつ自在に調節でき
る融通性があり、製袋速度は袋用素材の供給速度より遅
くてもよく、熱シーム加工時間も十分にとれるので作ら
れる袋の品質が良く、製袋機構の寿命に関して極めて有
利である、等々の優れた利点、特長を有する。
プール式製袋機の場谷、製袋速度を高速化するには、袋
用素材の供給速度並びにいわゆるキャタピラの走行速度
を増速すればよく、高速製袋の実現性は大である。
が、そうした製袋速度の高速化は、袋の長さに関する寸
法精度の維持若しくは向上と無縁でなく、相当の配慮を
要する。
例えば上した特願昭50−116038号(特開昭50
−4 1 0 8 7号)に係るプール式製袋機の場合
、非噛合い状態に維持された上位の単位体が下位の単位
体との噛合い状態に移行する動作は、上位の単位体のカ
ムフオロアが非噛合いを一時期維持する手段としてのカ
ムを通過し去ると同時に同単位体がその自重量と及び下
向きに作用するバネの押圧力とで急速に下降し噛合い状
態に移行するのであり、いわば非強制的な動作を行うよ
うに構成されている。
このような非強制的動作による場合でも、製袋速度が一
定限度以下の常識的な低速運転時には大して問題はない
しかし、製袋速度が一定限度以上例えば袋用素材を毎分
当り100m以上製袋するような高速運転になると、作
られる1つ1つの袋の長さが不揃いとなり、袋の長さに
関する寸法精度の維持若しくは向上を阻害する問題が顕
在化してくる。
その原因は、上位の単位体が下降して下位の単位体との
噛合い状態に移行する速度がキャタピラの走行速度とは
一応無関係であり、キャタピラの走行速度が増速された
場合に、上位の単位体が下降し噛合い状態に移行する速
度も一定の比例的関係で増速されることはなく、むしろ
キャタピラの走行速度の増速による単位体の慣性運動、
振動その他の外乱要素が大きくなって、上位の単位体の
下降する速度(動作)に個々のバラつきを生じ、一定の
速度で供給される袋用素材を単位体で挟持する位置(つ
まりキャタピラの走行方向に前後する単位体で挟持され
た間の袋用素材の長さ)にバラつきを生ずるからである
プール式製袋機の場合、上下の単位体同志が噛合って扶
持した間の袋用素材の長さ、つまりキャタピラの走行方
向に前後する単位体による前後2ケ所の扶持位置の間の
袋用素材の長さが1つの袋の長さになるので、上述のよ
うに単位体で挟持する位置にバラつきを生ずると、作ら
れる1つ1つの袋の長さにバラつきを生ずるのである。
袋の長さに関する寸法精度が悪く、1つ1つの袋の長さ
が不揃いであると、たとえそれがlmm以下の誤差であ
っても商品となった場合に表示寸法と異なるものが含ま
れる。
特に、表示寸法より短い袋が含まれると、需要者の不信
感を招き、業務上の信用が下降する結果となるので、袋
の長さに関する寸法精度の向上若しくは維持は、生産性
の向上つまり製袋の高速化と共に製袋機にとって当然に
達成すべき性能というわけである。
この発明は、上述の問題の解決を目的とするものであり
、さらにいえば高速製袋においても袋の長さに関する寸
法精度が十分に高いプール式製袋機の提供を目的とする
この発明は、前記の目的を達成するためとして、袋用素
材の導入側において非噛合い状態に維持した単位体が噛
合い状態に移行する時、その単位体を強制的に動かして
噛合わせる手段を設けて成るプール式製袋機を要旨とす
る。
なお、この発明において、単位体を強制的に動かすとは
、機械的動作として確実に動かすという意味である。
以下にこの発明を図示の実施例により説明する。
第1図は、この発明のプール式製袋機の全体を概略的に
示したものであり、図中1は袋用素材たる熱可塑性プラ
スチックのチューブ状フイルムを指す。
このチューブ状フイルム1は、図示省略のインフレーシ
ョン成形機で成形加工したものを直接に、又は成形加工
後に一旦ボビン類に巻取ってから、この発明のプール式
製袋機へ供給される。
図中2はプール式製袋機の最前部即ちチューブ状フイル
ム1の導入側に位置するチューブ状フイルム1の引取り
ローラ対である。
この引取りローラ対2で引取られたチューブ状フイルム
1は、全体を3で指すプール式製袋機の一対のキャタピ
ラ31.32間へ供給され製袋加工を受ける。
この引取りローラ対2の周速度が、袋用素材たるチュー
ブ状フイルム1の供給速度に相当する。
全体を3で指すプール式製袋機の一対のキャタピラ31
,32において、上位のキャタピラ31は、マシンフレ
ーム17上に固定して取付けられた前後の軸受台311
と311′で支持された回転軸310と310′のホイ
ール312と312′の間に巻掛けられている。
そして、下位のキャタピラ32は、同じくマシンフレー
ム17上に固定して取付けられた前後の軸受台321と
321′で支持された回転軸320と320′のホイー
ル322と322′との間に巻掛けられている。
かくして一対のキャタピラ31と32は、等速の平行移
動をするように構成されている。
この一対のキャタピラ31,32の間へ供給されたチュ
ーブ状フイルム1は、キャタピラ31,32の単位体の
噛合いで挟持され、キャタピラ31,32と同じ速度で
運ばれる。
と同時にチューブ状フイルム1は、後記の如くキャタピ
ラ31,32を構成する単位体に内蔵された熱シーム加
工要素とミシン目加工要素とにより、熱シーム線とミシ
ン目カットとを隣接して平行に施す製袋加工を受け、多
数の袋が一連的に帯状に連続したものに作られる。
キャタピラ31,32の走行速度が製袋速度に相当する
製袋加工を受けたチューブ状フイルム1は、一対のキャ
タピラ31,32を出たあと、ダンサローラ機構4を経
てテンションローラ対5に達し、チューブ状フイルム1
を一定幅の帯状に折たたむ折たたみ機構6を通って送り
出しローラ対7に至り、図示省略の巻取り機に巻取られ
る。
次に、プール式製袋機全体の駆動系統について概説する
図中8は定速モータ、9はローラ群系統の変速機、13
はキャピタラ系統の変速機であり、それぞれ前記定速モ
ータ8とチェン等で連結されている。
前記の引取りローラ対2は、テンションローラ対5及び
送り出しローラ対7と一連的にチェン等で連結され、そ
れぞれのローラ対2,5.7の周速度が同一になるよう
に構成されている。
そして送り出しローラ対7のホイール11と前記変速機
9のホイール10とがチェン12等で連結されている。
故に変速機9の操作により、引取りローラ対2の周速度
つまりチューブ状フイルム1の供給速度をキャタピラ走
行速度とは無関係に調節できる。
又、一対のキャタピラ31と32を連動させるために、
各々の対応する回転軸310′と320′に取付けた歯
車15と15′とを噛合わせ、一対のキャタピラ31と
32は、その走行速度が等しくなるように構成されてい
る。
さらに回転軸320′に取付けたホイール15′は、前
記変速機13のホイール14とチェン16等で連結され
ている。
故に一対のキャタピラ31と32の走行速度つまり製袋
速度は、変速機13の操作により、チューブ状フイルム
1の供給速度となる前記引取りローラ対2の周速度とは
無関係に調節できる。
次に、第2図と第3図により、一対のキャタピラ31.
32の構成並びに製袋加工動作について概説する。
図中313は上位のキャタピラ31の主体となるチェン
若しくは噛合いベルトの如き無端軌条を指し、これが前
記した如く前後のホイール312と312′の間に連結
されている。
又図中323は下位のキャタピラ32の主体となるチェ
ン若しくは噛合いベルトの如き無端軌条であり、これも
前記の如く前後のホイール322と322′の間に連結
されている。
なお、上記の噛合いベルトとは、例えばタイミングベル
トと通称されるものの如く、ベルト自身が噛合い用の凹
凸部を有するものを指す。
一対のキャタピラ31と32を形成する一対の無端軌条
313と323は、一定の距離にわたり、等速の平行移
動をするようになっている。
等速の平行移動をさせる必要性は、向い合い噛合った単
位体同志がキャタピラの走行方向の前後にずれないよう
にするため、及び単位体同志の噛合い状態を保持するた
めである。
従って、そのような目的を すかぎり、一対の無端軌条
313と323同志がある程度の傾きをもって非等速の
非平行移動をすることも許される。
次に、図中314は熱シーム加工要素たるヒータ台34
並びにヒータ34″とミシン目加工要素たるミシン目カ
ット用刃35を内蔵した上位の単位体である。
この単位体314は、無端軌条313の外周面部に、そ
の走行方向の前後に一定の間隔をあけて、しかも走行方
向に直角の向きに、かつ隣接するもの同志平行に多数取
付けられている。
次に、図中324は前記上位の単位体314と向い合い
噛合って等速の平行移動をし、製袋加工の台となる下位
の単位体である。
これは前記下位の無端軌条323の外周面部に、その走
行方向の前後に前記単位体314・・・と同一の間隔を
あけて、しかも走行方向に直角の向きに、かつ隣接する
もの同志平行に取付けられている。
次に、キャタピラ31を構成する上位の単位体314の
構成について説明する。
図中315は上位の単位体314・・・の主体をなす角
筒状のスパンボックス、図中316はスパンボックス3
15の両端部を支持するスパン受けである。
このスパン受け316は、取付け金具313′を利用し
て無端軌条313に取付けられている。
スパンボックス315とスパン受け316との取合いは
、スパンボックス315の両端部を左右のスパン受け3
16内にはめ込み、スパン受け316に取付けたストツ
パピン318にてその飛び出しを阻止されるようになっ
ている。
他方、ブロック315′に、スパン受け316のウエブ
部に向って開口するめくら穴状のバネ用穴315b′が
形成され、該バネ用穴315b′内に設置された圧縮用
コイルバネ317の他端がスパン受け316のウエブ部
に当接されている。
なお、この圧縮用コイルバネ317は、スパンボックス
315とスパン受け316との一定の拘束関係を弾力的
に保持するためのものである。
故に、少なくとも製袋加工の際に、スパンボックス31
5を何らかの方法例えばカム機構等で拘束するならば、
該圧縮用コイルバネ317は必らずしも必要でない。
次に、図中319はブロック315′の端面部からスパ
ンボックス315の長手力向に突出する軸に取付けられ
たカムフオロアである。
このカムフオロア319は、袋用素材たるチューブ状フ
イルム1の導入側(引取りローラ対2が位置する側)に
おいて、単位体314同志の非噛合いを一時期維持する
手段を構成する。
即ちこのカムフオロア319は、チューブ状フイルム1
の導入側において、マシンフレーム17の内側面に回定
して取付けた棒状のカム33と接触して走行する。
特に、カムフオロア319は、カム33の上面部に乗る
如くに接触し、その上面を転動するものであり、スパン
ボックス315の自然な下降が阻止される。
つまりカム33の上面の高さを単位体同志314と32
4の非噛合を維持し得る高さとされている関係上、カム
フオロア319がカム33と接触している間は、向い合
う単位体同志314と324の非噛合い状態が維持され
る。
次に、カムフオロア319がカム33を通過し去ると、
上位の単位体314は下降し下位の単位体324との噛
合い状態に移行するわけであるが、その時同単位体31
4を強制的に動かし噛合わせる手段として、強制噛合わ
せ機構が設けられている0 強制噛合わせ機構の一例として第4図〜第6図に示す実
施例は、強制レバー60が、軸61を中心として揺動自
在に設置されている。
その軸61は、マシンフレーム17等へ取付けられてい
る。
強制レバー60は、キャタピラ31,32の走行方向に
延びてそれとほぼ平行に配設され、その先端部の立上が
り部60aは、カム33の終端面部に近接してかつ同カ
ム33の延長方向に位置する。
そして、立上がり部60aには、カム33上を転動して
きたカムフオロア319を迎え入れるに適した位置に、
カムフオロア319の直径並びに幅より若干大きい間口
の受け溝60bが内向きに開口するように形成されてい
る。
他方、強制レバー60の他端にはカムフオロア62が取
付けられ、それが円板カム63と接触するように構成さ
れている。
円板カム63の軸64は、マシンフレーム17等に取付
けられている。
円板カム63は、調束機65を介して下位のキャタピラ
32(上位のキャタピラ31でも可)と連動され、一定
の速度(又は運動)関係を保持して駆動されるようにな
っている。
ここに一定の速度(運動)関係とは、図示例の円板カム
63の場合、キャタピラ31又は32における上下の単
位体314又は324の1ピッチの進みに対して円板カ
ム63が1回転し、上位の単位体314のカムフオロア
319がカム33を通過し去り強制レバー60の立上が
り部60aの受け溝60bに進入すると同時期に、強制
レバー60のカムフオロア62が円板カム63の凸部6
3aと接し、強制レバー60が一定の方向に一定の速度
で揺動される関係をいう。
つまりカム33を通過し去り受け溝60bにカムフオロ
ア319が進入すると同時に強制レバー60は、間 を
いれず受け溝60b内のカムフオロア319を介して上
位の単位体314をそれと向い合う下位の単位体324
に向ってキャタピラ31,32の走行速度と比例的関係
の速度で強制的に動かし噛合わせるのである。
かくして上下の単位体同志314と324の噛合いが達
成されたあとは、キャタピラ31,32の走行に伴ない
、カムフオロア319は受け溝60bから出てゆくにま
かせる。
その後、強制レバー60は、円板カム63の回転に従い
、逆方向に揺動して、次順位の単位体314のカムフオ
ロア319がカム33を通過し去る以前に再びその受け
溝60bがカムフオロア319の進入を待ち受ける位置
に復帰しその位置を保持される。
強制レバー60のこうした動作時期の調節、動作速度の
調節、動作の大きさの設定等は、調速機65を操作して
、或いは円板カム63のカム曲線の設計変更等により行
なわれる。
カムフオロア319が強制レバー60の受け溝60bを
出たあと、既に噛合い状態にある上下の単位体314と
324は、上位の単位体314におけるコイルバネ31
7がスパンボックス315を下向きに押圧する力でチュ
ーブ状フイルム1をしっかりと扶持し、その状態を保持
してキャタピラ31.32の走行に従う。
次に第7図は、強制噛合わせ機構の他の実施例を示す。
本実施例は、単位体が噛合い状態に移行する時、その単
位体を強制的に動かして噛合わせる手段は、動作の確実
性に信頼があるかぎり、必らずしもキャタピラ31.3
2の走行速度と一定の比例的関係にない動作でも目的の
作用効果が達成されることに着目して成るものである。
すなわち、本実施例の場合は、上位の単位体314のス
パンボックス315に、前記実施例のカムフオロア31
9に代る平板上で良磁性の滑子319′が取付けられる
他方、滑子319′がカム33を通過し去りその上位の
単位体314が下位の単位体324との噛合い状態に移
行するべき位置には、滑子319′を吸引する電磁石(
又は永久磁石でも可)66が設置されている。
本実施例の場合、上位の単位体314の滑子319′が
カム33を通過し去ると同時に、リミットスイッチ等で
それを検出し、かつその検出信号に基いて電磁石66を
励磁し、カム33を通過し去った滑子319′を強力に
吸引して、上位の単位体314が下降して噛合い状態に
移行する動作を強制するのである。
当然、本実施例の場合は、滑子319′を除き単位体3
14、カム33等は、非磁性材料で作るのが望ましい。
上位の単位体314には、熱シーム加工要素並びにミシ
ン目加工要素が内蔵されており、向い合う上下の単位体
同志314と324が噛合い状態に移行したあとは、そ
れらの要素が適切な時期に製袋動作され製袋加工が行な
われる。
以下にその構成と作用を概説する。
細長い板状のヒータ台34は、上位の単位体314にお
けるスパンボックス315の中空部内の長手方向に配設
され、その両端部を支持ピン37で支持されている。
熱シーム加工要素たる細長い帯状のヒータ34″は、ヒ
ータ台34の底面の長手力向に設置されている。
又、ミシン目加工要素たる薄い板状のミシン目カット用
刃35は、ヒータ台34の一側面部に当接し止めネジ3
6・・・で固定されている。
ミシン目カット用刃35の底辺部には、谷の深さがヒー
タ34″にまで達するのこ刃状の刃が形成され、該刃が
前記ヒータ34″と一定の高低差を保持してチューブ状
フイルム1に当接するように構成されている。
上記のヒータ台34は、その両端部を引張用コイルバネ
39でその板面方向に懸垂されている。
ヒータ台34の両端部を支持する円柱状の支持ピン37
,37は、スパンボックス315に対し、その上下方向
に昇降自在に設置されている。
この支持ピン37により、ヒータ台34の両端の端部3
4′が支持されている。
支持ピン37の上端部には、上位のキャタピラ31の走
行方向と直角な向きの固定軸により、カムフオロア37
4が回転自在に取付けられている。
他方、キャタピラ31の走行方向には、前記のカムフオ
ロア374が接触する板状のカム38がマシンフレーム
1Tへ固定して設置され、カムフオロア374はカム3
8の底面へ接触しその面に沿って転動するようになって
いる。
カム38の底面の位置は、上位の単位体314に内蔵さ
れたヒーク台34を下降させ、ひいてはヒータ34″と
ミシン目カット用刃35を下降させてチューブ状フイル
ム1に製袋加工をするに適したレベルとされている。
カム38は、上下の単位体314と324が噛合ったま
ま等速の平行移動をする全長にわたって設置され、その
間継続してヒータ34″による必要かつ十分な時間の熱
シーム加工を行なえるように構成されている。
次に、下位の単位体324は、上面部にスリット状の開
口326を有するスパンボックス325を主体として構
成され、その開口326は、上記のミシン目カット用刃
35が下降した際にそれを通して逃がす役目を果すよう
になっている。
上記のスパンボソクス325は、その両端部を取付け金
具328を利用して左右の無端軌条323,323の外
周面部へ取付けられている。
なお、下位の単位体324は、上位の単位体314と向
い合う配置のときは、いつでも上位の単位体314の接
圧力に対する反力を維持できるように、その無端軌条3
23,323の内周面は、マシンフレーム17に固定し
て取付けたガイドプレート42の上面に、接触しその面
に沿って滑動するように構成されている。
次に、図中44は袋用素材であるチューブ状フイルム1
の導入側において、供給されるチューブ状フイルム1の
供給速度と製袋速度即ちキャタピラ31,32の走行速
度との相対速度差を吸収し差分のチューブ状フイルム1
をプールする手段を構成するエアノズル管である。
このエアノズル管44は、そのほぼ全長にわたり下向き
に細幅の空気吸出しスリット44′を有し、供給された
適度の圧力を持つ空気をカーテン状のエアジェットとし
て下向きに噴射するようになっている。
エアノズル管44は、その両端部のスリーブ51がガイ
ドバ−52で滑動自在に支持されている。
ガイドバー52は、向い合うキャタピラ3L32の走行
方向と平行な配置でその両端をブラケット53,53に
固定して設置され、エアノズル管44はキャタピラ31
,32と平行に移動可能とされている。
エアノズル管44の両端の下部には、係止片50が下向
きに突出して設けられている。
この係止片50は、上位のキャタピラ31を構成する単
位体314が非噛合い状態に維持されたスパンボックス
315と係合し、下降して噛合い状態に移ったスパンボ
ックス315とは決して係合しない下向き突出長さに作
られている。
図中49はエアノズル管44の復帰バネであり、その一
端はブラケット53に連結され、他端はスリーブ51の
バネ受48に連結されている。
上述の通りの構成であり、エアノズル管44は、間断な
く下向きにカーテン状のエアジェットを噴射し、その直
下を通過するチューブ状フイルム1は、その全幅にエア
ジェットのほぼ均等な風圧を受けて下方にふくらみプー
ルされる。
第2図の左行限界に位置するエアノズル管44に対し、
そのすぐ右側に位置する単位体314は、既に直下の単
位体324に接触して噛合い状態にあり、チューブ状フ
イルム1を挟持しているので、前述の如くエアジェット
でチューブ状フイルム1を下向きにふくらませる現象で
チューブ状フイルム1に付与される張力は、チューブ状
フイルム1の導入側において、前述の如く非噛合い状態
に維持された向い合う単位体同志314と324の間を
通過する引取りローラ対2より手前の自由な部分に対す
る張力として作用し、引取りローラ対2を通過したチュ
ーブ状フイルム1にゆるみ若しくは垂るみを生じさせる
ことなく、供給速度(引取りローラ対2の周速度)を維
持して前進させる、いわゆるたぐり寄せの機能を奏する
しかして、第2図の如く左行限界に位置するエアノズル
管44と、そのすぐ左隣りに接近してきた上位の単位体
314との関係については、この単位体314が既述の
如く非噛合い状態に維持されているので、そのスパンボ
ックス315が係止片50へ衝突する。
このため、係止片50を介してエアノズル管44はその
復帰バネ49を伸長しつつ単位体314と同速度で同一
方向に一定の関係を保持したまま移動される。
故に、エアノズル管44の空気吹出しスリット44′か
らカーテン状に下向きに噴射されるエアジェットは、係
止片50が係合した非噛合い状態の単位体314と、そ
の1つ右側で噛合い状態にある単位体314との中間位
置を保持し、チューブ状フィルム1の相対速度差分の効
果的吸収と、及びいま作られようとする1つの袋の長さ
の正確な決定に寄与する。
しかして、係止片50と係合している非噛合い状態の単
位体314のカムフオロア319がカム33を通過し去
ると同時に、そのスパンボックス315が強制レバー6
0の作用で急降下され噛合い状態に移るが、該スパンボ
ックス315の急降下で係止片50との係合が解除され
ると、エアノズル管44は、復帰バネ49の作用で急速
に左行されて左行限界に位置され、再び上述の動作をく
り返すのである。
以上に説明したとおり、この発明は、袋用素材の導入側
における単位体の非噛合い状態を維持する手段の終端に
近接して、その延長方向に、単位体のカムフオロアを迎
え入れ通過させるに適した形状、大きさの受け溝を形成
した強制レバーを揺動自在に設置し、無端軌条の走行と
連動して回転されるカムで前記強制レバーを揺動させる
構成の強制噛合わせ機構を設けたことを特徴とするプー
ル式製袋機を要旨とするものであり、次の効果を奏する
■ 各単位体は、その非噛合い状態を維持する手段(カ
ム33)の終端を通過すると同時に、その都度、無端軌
条と連動した速度で、機械的に強制的動作として確実に
噛合い状態に移行されるので、たとえ無端軌条の走行速
度が一定限度以上に高速化された場合にも、単位体が非
噛合い状態から噛合い状態へ移行して袋用素材を挟持す
る位置は、必らずキャタピラの走行方向に前後する2ケ
所の単位体による扶持位置の間の袋用素材の長さが一定
の位置に統一される。
故に、この発明のプール式製袋機によれば、作られる1
つ1つの袋の長さにバラツキがほとんどといってよいほ
どなく、極めて寸法精度の高い製袋ができ、真に高速製
袋としての実効を奏するのである。
■ 各単位体を強制的に噛合わせる機構を有するが故に
、袋用素材を上下方向に供給するところの、即ち無端軌
条が上下方向に走行するたて型のプール式製袋機として
構成することが可能で、この場合にも、実施例の如きよ
こ型のプール式製袋機とほとんど変りない作用効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明のプール式製袋機の全体概要を示す正
面図、第2図はこの発明のプール式製袋機における袋用
素材の導入側部分の一部破断した正面図、第3図は同前
の部分を約半分省略し一部破断した側面図、第4図は強
制噛合わせ手段の概略図、第5図と第6図は同前の手段
の要部を拡大して示す正面図と側面図、第7図は同手段
の他の実施例を示す説明図である。 34″・・・・・・ヒータ(熱シーム加工要素)、35
・・・・・・ミシン目カット用刃、314・・・・・・
単位体(上位)、324・・・・・・単位体(下位)、
313,323・・・・・・無端噛合いベルト、1・・
・・・・チューブ状フイルム(袋用素材)、44・・・
・・・エアノズル管、319・・・・・・カムフオロア
、33・・・・・・カム、37・・・・・・支持ピン、
374・・・・・・カムフオロア、39・・・・・・引
張用コイルバネ、34・・・・・・ヒータ台、38・・
・・・・カム、316・・・・・・スパン受け、60・
・・・・・強制レバー、63・・・・・・円板カム、6
2・・・・・・カムフオロア、319′・・・・・・滑
子(良磁性体)、66・・・・・・電磁石。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 熱シーム加工要素およびミシン目加工要素を内蔵し
    た単位体と、前記の単位体と向い合い製袋加工の台とな
    る単位体とを等速の平行移動若しくはそれと同等の移動
    を行う無端軌条へ互いに向い合う配置で取り付け、袋用
    素材の供給速度と製袋速度との相対速度差を吸収する手
    段を備え、袋用素材の導入側において単位体同志の非噛
    合いを一時期維持する手段、及び単位体内の熱シーム加
    工要素およびミシン目加工素素を適切な時期に製袋動作
    させる手段を備えているプール式製袋機において、 袋用素材の導入側における単位体の非噛合い状態を維持
    する手段の終端に近接して、その延長方向に、単位体の
    カムフオロアを迎え入れ通過させるに適した形状、大き
    さの受け溝を形成した強制レバーを揺動自在に設置し、
    無端軌条の走行と連動して回転されるカムで前記強制レ
    バーを揺動させる構成の強制噛合わせ機構を設けたこと
    を特徴とするプール式製袋機。
JP53041018A 1978-04-07 1978-04-07 プ−ル式製袋機 Expired JPS581669B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6294159U (ja) * 1985-12-04 1987-06-16
JPH0413505B2 (ja) * 1983-12-21 1992-03-09 Kubota Kk

Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5241087A (en) * 1975-09-26 1977-03-30 Yazaki Ind Chem Co Ltd Apparatus for manufacturing bag of pulling type

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