JPS5816698Y2 - 引出し装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、引出し装置に関し、特に整理ケース等に於
ける引出し装置に関する。

従来整理ケース本体の両側板の内面に相対して複数段に
設けられる引出しのレールは、左右対称に別々に製作し
なげればならず、これらレールを合成樹脂で製作する場
合は、２種類の金型な準備する必要があり高価となる。

又両側の中空枠の透孔内にレールの係合爪を嵌合したり
、取り外ずすのも面倒であり、更に上側レールの底面前
部に抜は落ち防止用ストッパを突設したから、町減して
引出しを挿入しないとストッパに引出しの後板が衝突す
るので入れにくく、引出しの出し入れに際し不容易に本
体から抜は落ちる事もある。

この考案は、ケース本体の両側板の内面に相対して複数
段に設けられるレールを１種類とし、左右両側に設けら
れるようにして互換性を持たせて作業工程を簡略化し、
特にレールを合成樹脂で製作する場合は、１種類の金型
しか準備する必要がないので費用も廉価となり、又ケー
ス本体の両側板内面に中空枠の透孔内にレールの係合爪
の嵌合、取り外ずしも容易となり、更に引出しのケース
本体内えの装入が簡単となり、更に引出しの出し入れが
円滑で、不容易に抜は落ちない引出し装置を提供する。

この考案の実施例を図面について説明する。

ケース本体１の両側板２，２の各内面前方及び後方寄り
に、略方形の透孔４，４・・・を一定間隔で穿設した中
空補強枠３，３′を垂直に固着するｇ第３〜６図に示す
Ｌ字形レール５の垂直板５′外面で前方枠３の透孔４対
応個所で下端近くに、両端が下方に向って僅かに狭くな
る下向き係合爪６とその上端近くに上に向って膨らむ突
起７を夫夫設け、外面の上端近く且つ後方枠３′の透孔
４の対応個所で後方に向って外向きの係合爪８′を突設
する。

更にレール５を該本体の相対する側板２の中空補強枠３
，３′に逆向きとして嵌着する場合、同じ外面で前方枠
３の透孔４の対応個所に下向き係合爪６′とその上端近
くに上に向って膨らむ突起７′を夫々設け、外面の上端
近く且つ後方枠３′の透孔４の対応個所で後方に向って
外向き係合爪８を夫々突設する。

更にレール５の水平板５〃上両端に、外側を傾斜辺９′
としたストッパ９，９を夫々突設する。

引出し１０の底板１１で両側のレール５，５の対応個所
に該底板全長にわたり突起縁１２．１２を設け、更に該
底板の後端寄りの両突起縁の外側でそれに接して突起１
３，１３を設げ、レール５゜５先端のストッパ９，９と
接触出来るようにする。

前述の構成で、レール５をケース１本体内に導びき、該
レールの垂直板５′の後方寄りの外向き係合爪８′を、
後方中空補強枠３の透孔４内に水平に嵌合し、前方寄り
の下向き係合爪６を、前刃中空補強枠３の透孔４内に上
から嵌合して下方に押圧すれば、上部突起７が透孔４の
上縁に接触してレール５を中空枠３，３′に水平に固定
させ、抜は出ないようにする。

次に相対する側の中空枠３，３′にレール５を逆向きに
して導びき、垂直板５′の後方寄りの外向き係合爪８を
、後方中空枠３の透孔４内に水平に嵌合し、前方寄りの
下向き係合爪６′を、前方中空枠３の透孔４内に上から
嵌合して下方に押圧すれば、上部突起Ｔ′が透孔４の上
縁に接触して該レールを中空枠３，３′に水平に固定さ
せ、抜は出ないようにする。

この様にして両側の中空枠３，３′に所定本数のレール
５，５・・・を嵌着後、引出し１０の前面部を持ち、突
起１３，１３をストッパ９，９を越えてその背面部から
レール５，５に挿入する。

ストッパ９，９の両端が外側から上方に傾斜するテーパ
辺９’ 、９’としたから引出し１０の挿入が容易であ
る。

しかし一旦挿入後は、引出し１０の出し入れはその底板
１１の突起縁１２，１２がレール５，５の水平板５１Ｉ
、５〃上を滑走して円滑に実施される。

仮りに不用意に手前に強く引き過ぎても底板１１の突起
１３，１３がストッパ９，９に接触するから引出し１０
が抜は落ちない。

前述の通り、この考案によればケース１本体内に設ける
左右のレール５，５は１種類しか製作する必要がないか
ら、これらレールを金属、合成樹脂いずれで製作するに
しても廉価となり、作業工程が簡素化する。

又これらレールの中空補強枠３゜３′えの嵌着も容易と
なり、一度嵌着後は突起７゜７′が透孔４，４の上縁に
接触するから外ずれない０ 更に公知の装置では、引出しの抜は落ち防止用に上側の
レールの底面前部近くに突起を設け、弓出しが最も手前
に引出された時はその自重で前部が下方に下がり該引出
しの後板が上方に傾斜して上側の突起に接触し抜は落ち
を防止する。

これに反し、この考案では引出し１０の底板１１の突起
縁１２．１２の後端近くに設けた突起１３，１３の高さ
は突起縁１２．１２と略等高としたからケース１内えの
挿入が容易であり、しかも引出し１０を最も手前に引い
た時はその自重でストッパ９゜９の内角を支点として僅
かに前方下部に傾斜し、後板１０′の上端縁が上側のレ
ール５，５の下面に接触して不容易に抜は落ちを防止す
る。

しかも前述の通り、この考案ではレール５を１種類しか
製作する必要がないので極めて効率的で、組立ても容易
となり、引出し１０の出し入れが簡単である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の引出し装置を備えた整理ケースの斜
視図、第２図は該ケースの内側に設ける中空補強枠とレ
ールとの１部切欠部分拡大正面図、第３図はレールの斜
視図、第４図はその拡大平面図、第５図は第４図の正面
図、第６図は第５図の底面図、第７図は第２図のＡ−Ａ
線拡大断面図、第８図は引出しとレールの部分後端面図
、第９図はレール上の最先端と最後端に引出しがきた状
態の１部切欠側面図である。 １・・・・・・ケース本体、２・・・・・・側板、３，
３′・・・・・・中空補強枠、４・・・・・・透孔、５
・・・・・・Ｌ字形レール、５′・・・・・・レール５
の垂直板、５〃・・・・・・レール５の水平板、６，６
′・・・・・・下向き係合爪、７，７′・・・・・・突
起、８，８′・・・・・・外向き係合爪、９，９・・・
・・・ストッパ、１０・警・・・・引出し、１１・・・
・・・引出し１０の底板、１２・・・・・・突起縁、１
３・・・・・・突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ケース１本体の両側板２．２の各内面前方及び後方寄り
   に、略方形透孔４，４・・・を一定間隔で穿設した中空
   補強枠３，３′を垂直に固着し；Ｌ字形レール５の垂直
   板５′外面で前方枠３の透孔４の対応個所で下端近くに
   、両端が下方に向って僅かに狭くなる下向き係合爪６と
   その上端近くに上に向って膨らむ突起７を夫々設け、外
   面の上端近く且つ後方枠３′の透孔４の対応個所で後方
   に向って外向き係合爪８′を突設し、同じくレール５を
   該本体の相対する側板２の中空補強枠３，３′に嵌着す
   る場合、同じ外面で前方枠３の透孔４の対応個所に下向
   き係合爪６′とその’ｒ３近くに上に向って膨らむ突起
   ７′を夫々設け、外面の上端近く且つ後方枠３′の透孔
   ４の対応個所で後方に向って外向き係合爪８を夫々突設
   し、水平板５〃上両端に外側を傾斜辺９′としたストッ
   パ９，９を夫々突設し；引出し１０の底板１１で両側の
   レール５，５の対応個所に該底板全長にわたり突起縁１
   ２，１２を設け、該底板の後端寄りの両突起縁の外側で
   それに接して突起１３，１３を設け、これら突起の高さ
   を該突起縁と略等高としてレール５，５各端のストッパ
   ９，９と接触自在として成る引出し装置。