JPS594379Y2 - 自動販売機等における物品排出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、販売用などとして収納した多数の物品を所
定の指令に基づいて１個ずつ排出する自動販売機等にお
ける物品排出装置に関する。

この種の装置は、多数の物品を収納する収納路の先端に
排出器およびこれと対向する排出案内板を設け、上記排
出器で収納路の物品を掛止するとともに所定の指令ごと
にその物品を１個ずつ排出するようになっている。

そして排出案内板には、排出器との間隔を物品の大きさ
に応じて変換させるスペーサを取付けることができるよ
うになっている。

つまり、このスペーサの着脱により物品通過空間の高さ
を調整できるようになっているのである。

ところが従来のスペーサにおいては、後端が排出案内板
に係止され、前端がねじを介して排出案内板に止められ
ていて、これを取外す際には、まずねじを外し、ついで
スペーサを収納路の奥行側に移動して排出案内板との係
止を外すことにより行うようになっている。

ところがこのような構成であると、スプーサを取付けた
状態のもとで、誤って大きな径の物品を収納路に収納し
てしまった場合、その物品がスペーサの後端側に衝合し
てスペーサを収納路の奥行側に移動させることが困難と
なり、この結果スペーサの取外しが不可能となって物品
の排出を継続することができなくなり装置全体を分解し
なければならないような事態を招来してしまうことがあ
った。

また、スペーサをねじを介して着脱するためその作業が
面倒となる難点があった。

この考案はこのようなことから、スペーサの着脱が容易
であるとともに、誤って大きな径の物品が投入されたと
しても１、何ら支障なくスペーサの取外しを行うことが
できるようにした自動販売機等における物品排出装置を
提供しようとするものである。

以下、この考案の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図において１・・・は案内レールで、これらレール
ト・・により互いに並行する一対の収納路２，２が形成
されている。

そしてこれら収納路２．２の先端部に排出案内板３およ
びこの案内板３の上下面に対向する排出器４，４が設け
られている。

収納路２，２の後端側は図示しないが蛇行状をなして上
方に延出していて、その延圧端部から順次物品ａが投入
され、その物品ａが各排出器４，４に設けられた一対の
突起５，６により掛止されて収納路２，２内に並列する
状態で定着し、そして上記一対の突起５，６が交互に突
没することによりそれら物品ａが順次１個ずつ収納路２
゜２から排出されるようになっている。

排出案内板３の上面および下面には、排出器４゜４との
間隔を物品ａの大きさく外径）に応じた適正間隔に保持
するためのスペーサ７．７が着脱自在に取付けられてい
る。

これら排出案内板３およびスペーサ７．７について詳述
すると、まず排出案内板３は第２図に示すごとく、合成
樹脂などにより複数の補強桟８・・・を有する矩形板状
に一体形成されている。

そして両側の中間部に開口９，９が形成され、この開口
９の一側縁に起立壁１０が設けられ、この起立壁１０の
上端−側寄りおよび下端化側寄りに位置して透孔１１−
を有する水平板状の係合受部１２．１２が起立壁１０と
排出案内板３の板材３ａとの間に掛は渡されて上記開口
９，９に臨むように設けられている。

一方、スペーサ７は第４図および第５図に示すごとく、
合成樹脂などにより複数の補強桟１３・・・を有しかつ
一側縁側に斜面１４を有する矩形の扁平皿形状に一体形
成されている。

そして、その内面側に一対の係合突部１５，１５が一体
に突設されている。

この係合突部１５はＬ字形をなし、その先端内面には突
堤１６が形成されている。

次にスペーサ７を排出案内板３に取付ける手順について
説明する。

まず排出案内板３の下面に一方のスペーサ７を取付ける
場合には、案内面１４を先端にしスペーサ７の内面を排
出案内板３の下面に対向させる状態でそのスペーサ７を
収納路２の先端開口部側からその奥行側に向って移動さ
せ、第６図の鎖線で示すごとく、各係合突部１５．１５
を排出案内板３の各開口９，９内に臨ませる。

ついでスペーサ７を第６図中矢線穴で示すごとく排出案
内板３の幅方向に移動させる。

この操作により、各係合突部１５，１５が弾性的に変形
し突堤１６，１６が係合受部１２．１２の透孔１１．１
１内に嵌入して係合突部１５．１５と係合受部１２．１
２とが係合し、この係合により排出案内板３に対してス
ペーサ７が固定される。

そして、このように取付けたスペーサ７を取外す場合に
は上述の逆手順、すなわちまず、スペーサ７を矢線Ｂで
示す排出案内板３の幅方向に移動させ、ついでそのスペ
ーサ７を収納路２の開口部側に引き出すことにより容易
に行なえる。

また、排出案内板３の上面に対して他方のスペーサ７を
着脱する場合も前述の手順と同様にして行う。

なお、各スペーサ７の斜面１４は、物品ａを円滑に排出
器４の所定位置に案内させるためのものである。

このようにスペーサ７は、排出案内板３の幅方向に移動
することにより、その排出案内板３に対して着脱するも
のであり、このため第１図に示すごとく、誤って収納路
２に所定より大きな径の物品ａ′を投入したような場合
、従来のようにその物品ａ′によってスペーサ７の取外
しが困難となるようなことがなく、物品ａ′が存在する
状態のもとて単にスペーサ７を排出案内板３の幅方向に
移動させるだけで簡単に取外すことができる。

そしてスペーサ７の取外しによって物品ａ′を収納路２
がら除去することができる。

また、通常の際のスペーサ７の着脱においても、従来の
ようにねじを要することがないから容易に能率的にその
作業を行なうことができる利点がある。

なお、上記実施例においては、並行する一対の収納路の
中間に排出案内板を設け、この案内板の上下両面にスペ
ーサを取付けるようにしたが、単独の収納路に排出案内
板を設け、この案内板の一方の面に排出器に対向してス
ペーサを取付ける場合であっても差し支えないことは勿
論である。

また排出案内板は収納路の案内レールと別途に構成する
場合に限らず、案内ルールを一体に延出しその延出部で
構成するようにしてもよい。

以上説明のようにこの考案によれば、通常の際は勿論の
こと、誤って収納路に所定より大きい物品が投入された
場合であっても何ら支障なくスペーサを取外すことがで
きるものである。

【図面の簡単な説明】 図面はこの考案の一実施例を示し、第１図は全体の側断
面図、第２図は排出案内体の平面図、第３図は第２図Ｉ
ＩＩ−ＩＩ線に沿う断面図、第４図はスペーサの平面図
、第５図は同じく側面図、第６図は排出案内体にスペー
サを取付けた状態の断面図である。 ２・・・収納路、３・・・排出案内体、４・・・排出器
、７スペーサ、１２・・・係合受部、１５・・・係合突
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 多数の物品を収納する収納路の先端に、排出器およびこ
   れと対向する排出案内板を設け、上記排出案内板には、
   物品の大きさに応じて着脱させるスペーサを取付けてな
   るものにおいて、上記排出案内板に開口およびこの開口
   に臨む保合受部を、スペーサにその保合受部と係脱自在
   な係合突部を形成し、この係合突部は排出案内板の幅方
   向に対するスペーサの移動により上記開口を通して保合
   受部に係合することを特徴とする自動販売機等における
   物品排出装置。