JPS581655Y2 - 内燃機関の燃料供給装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は内燃機関の燃料噴射弁の取付構造を改良した燃
料供給装置に関する。

機関に供給する全燃料を吸気管集合部に設けた単一の燃
料噴射弁から噴射供給する、いわゆるシングルポイント
インジェクションシステムは、各吸気ポートにそれぞれ
噴射弁を設ける方式に比べて構造が簡略化されるメリッ
トがあるため、近年、とくに自動車用機関への装着率が
高玄りつつある。

ところでこの場合、燃料噴射弁に対しては、プレッシャ
レギュレータで調圧した燃料ヲ供給するのであるが、燃
料配管はゴムホースが利用されて釦す、プレッシャレギ
ュレータから噴射弁ｔｆ４ゴムホースで接続され、さら
に噴射弁をブラケットなどの支持部材で吸気管の一部を
構成するスロットルボディに取付けているが、とくに単
一の噴射弁で比較的多量の燃料を噴射しているため、こ
のように接続部位が沢山あるとそれだれ配管部分の信頼
性が低下し、さら同己管構造の複雑化による組立時の作
業性などに問題があった。

本考案は燃料噴射弁とプレッシャレギュレータとの接続
にゴムホースなどを使用せず、しかも燃料噴射弁の取付
けを確実かつ簡単に行えるようにしたもので、燃料の漏
洩防止や組付作業性の向上をはかることを目的とする。

以下本考案の実施例を第１図、第２図にもとづいて説明
する。

図中１は吸気管の一部を構成するスロットルボディであ
って、絞弁２の上流には吸入空気量センサ３のセンサボ
ディ４が連結される。

スロットルボディ１の側部にはプレッシャレギュレータ
５が一体的に取付けられてあ・す、このプレッシャレギ
ュレータ５とスロットルボディ１との間で、両端部を挾
持されるようにして燃料噴射弁７が装着される。

つ１す、燃料噴射弁Ｔの先端ノズル部８が、スロットル
ボディ１に設けた取付孔９に、シール用環状ゴム部材１
０を介して挿入されるとともに、基端燃料取入パイプ１
１がプレッシャレギュレータ５と一体の燃料供給通路１
２に軸方向から挿入接続され、かつＯリング１３及び環
状ゴム部材１４を介してシールされている。

したがって燃料噴射弁７ば２つの環状ゴム部材１０．１
４によって軸方向に適度の弾性力をもって支持されると
ともに、確実に燃料漏洩を防止されるようになっている
。

プレッシャレギュレータ５のボディは、上部ボディ１５
Ａと下部ボディ１５Ｂとにダイヤフラム１６を境として
分離されているが、これらは互にボルト締めなどにより
結合されて一体となっている。

そして、下部ボディ１５Ｂには燃料室１７、燃料リター
ン通路１８、インレット通路１９及び前記供給通路１２
が一体的に形成されて釦す、前記スロットルボディ１に
対してブラケット部２０の取付ボルト２１ｆ：介して、
燃料噴射弁７の軸線方向から結合されるようになってい
る。

したがって、燃料噴射弁７ｆｔ取付けるにあたり、先端
ノズル部８を取付孔９に挿し込んで釦いてから、プレッ
シャレギュレータ５の下部ボディ１５Ｂを、供給通路１
２に基端燃料取入バイブ１１が挿し込１れるようにして
、スロットルボディ１に取付ければよく、したがってこ
のとき燃料噴射弁７の支持孔の役目を兼ねる供給通路１
２は、予め噴射弁軸線方向と軸線を一致させるように形
成しておく。

次に、図中２３はスロットルボディ１に一体に取付けら
れたエアレギュレータで、冷間時に絞弁２をバイパスす
る通路２４を介して空気を流入させ、暖機後には通路を
閉じる。

２５は燃料噴射弁７の先端ノズル部８の周囲からアイド
ル釦よび低速時の燃料の霧化をはかる空気を噴射させる
ための空気通路である。

２６は噴射燃料の霧化、微粒化を促進するとともに混合
気の均一的分配性を高めるアトマイザ−である。

以上の構成において、燃料噴射弁７は図示しない制御回
路からの燃料噴射パルス信号に応じて開閉作動し、この
開弁時にプレッシャレギュレータ５で調圧された燃料が
、先端ノズル部８から吸入空気中に噴射供給される。

プレツシャレギュ１／−夕５では、インレット通路１９
から圧送される燃料圧力をダイヤフラム１６により設定
された燃料圧に調整するように、リターン通路１８の開
度をダイヤフラム弁１６ａがコントロールする〇 このため、燃料供給通路１２の燃料圧力は所定値に維持
され、燃料流量は精度よく噴射弁７の開弁時間に比例す
ることになる。

一方、この燃料噴射弁７はプレッシャレギュレータ５の
ボディ１５Ｂとスロットルボディ１との間で挟持固定さ
れると同時に、燃料供給通路１２と直接的に接続してい
るため、機関振動などに対しても強固に支持され、かつ
燃料漏洩などの危険性も全く解消されるのである。

以上、燃料噴射弁が単一の実施例について説明したが、
燃料噴射弁複数個をスロットルボディとプレッシャレギ
ュレータボディとの間で挾持固定できることはいうまで
もない。

以上のように本考案によれば、燃料配管にとって信頼性
に欠けるゴムホースや溶接個所のある鋼鉄パイプなどを
一切使用せずに、プレッシャレギュレータと燃料噴射弁
を接続できるので、燃料漏洩などの危険を確実に回避で
きる一方、燃料噴射弁の取付けを、スロットルボディと
一体的に結合するプレッシャレギュレータを利用して挾
持固定数の削減とともに取付時の作業性が改善され、コ
ストダウンがはかれる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の断面図、第２図は側面図である。 １・・・スロットルボディ、２・・・絞弁、５・・・プ
レッシャレギュレータ、７・・・燃料噴射弁、８・・・
先端ノズル部、９・・・取付孔、１０・・・環状ゴム部
材、１１・・・基端燃料取入パイプ、１２・・・燃料供
給通路、１３・・・０リング、１５Ａ、１５Ｂ・・・プ
レッシャレギュレータボディ、１７・・・燃料室、１８
・・・燃料リターン通路、１９・・・燃料インレット通
路、２１・・・ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機関に供給する全燃料を吸気管集合部に設置した燃料噴
   射弁を介しｒ噴射供給するようにした内燃機関にむいて
   、燃料噴射圧力を調整するプレッシャレギュレータを前
   記吸気管集合部に設けたスロットルボディに一体的に取
   付け、かつスロットルボディとプレッシャレギュレータ
   ボディとの間で前記燃料噴射弁の先端ノズル部および基
   端燃料取入部の両端を挾持固定するとともに、前記燃料
   噴射弁のノズル部はスロットルボディの吸気通路に臨み
   、かつ燃料取入部がプレッシャレギュレータの燃料供給
   通路に軸線方向から挿入接続されてなる内燃機関の燃料
   供給装置。