JPS58165037A - クラブシヤフトの撓み試験器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、クラブシャフトの撓み試験器に関する。

一般にゴルフ用シャフトの剛性（硬さ）は、ゴルフクラ
ブの性能や使用感を決める上で大きな要素となっている
。近年、シャフトの種類もその材質によって、スチール
シャフト、超軽量スチールシャフト、グラファイト、ケ
プラー繊維含有シャフト等、種々のものが出回り多様化
している。また、スチールシャフトに於いては、シャフ
トの中央部を細く絞るといった新たな設計も試みられて
いる。このように多種多様なシャフトが増加するに伴い
、各々シャフトの撓み特性を詳しく知ることが、クラブ
設計に於いて非常に重要なこととなってきた。

ところが従来は、第１図及び第２図に示すように、測定
物であるシャフト（１）の一端を固定具（２）の孔（３
）に挿入し、ボルト（４）でこのシャフト（１）の一端
を固定すると共に、シャフト（１）の他端にウエイト（
５）を付着して撓ませ、シャフト（１）の後方に貼り付
けたグラフ（６）の目盛を、測定者が目視で読み取りな
がら、シャフト（１）の軸方向の多点で測定を行なった
り、固定具（２）の端からの距離を一定に決め、その一
点で各々のシャフトの撓みをそれぞれ測定するといった
ものであった。そして、このようにして得られた撓み量
で、各シャフトの硬度判定を行なっていた。しかし、測
定が目視であるため、その測定値もせいぜい１ｍｍ位の
精度でしか読み取ることができなかった。また、測定者
によって、測定値が多少相違したりして測定値の再現性
の面でも色々問題があった。また、シャフト全体にわた
る硬軟の微妙な特性を把握することも困難であった。更
に、前記固定具（２）の孔（３）の臭部が、閉塞されて
いるため、シャフトの端の固定長（Ｌ）は常に一定とな
り、長さの相違する各番手用のシャフトの撓みをそれぞ
れ測定しようとした場合、実際に各番手用の長さにシャ
フトを切断しないと測定できなかった。

そこで本発明は、叙述の問題点に鑑みて考案されたもの
で、その目的は、上記のような問題点を解決すると共に
、測定物全体の各点に於ける撓みの値を容易迅速にかつ
正確に測定でき、測定物全体の微妙な硬軟の特性を把握
できるようにすると共に、測定物の固定長を任意に変化
させて測定できるものを提供することである。

そこで、本発明の特徴とする処は、被測定用のクラブシ
ャフトの一端を、固定長可変としてチャックにて着脱自
在に固定し、片持梁状に支持すると共に、該クラブシャ
フトと平行して移動自在として支持台を設け、該支持台
にダイヤルゲージを取付けて蚊ダイヤルゲージの測定子
の先端を該クラブシャフトに接触しつつ長手方向に移動
可能とすると共に、該測定子の位置を測定するスケール
を該クラブシャフトと平行に設け、該クラブシャフトの
他端にウエイトを付着して、上記スケールの目盛に対応
する各点の撓み量を上記ダイヤルゲージにて同一方向か
ら読み取るよう構成された点にある。

以下、図示の実施例に基づき本発明を詳説する。

第３図乃至第５図のように、被測定用のクラブシャフト
（７）の一端を、固定長可変としてチャック（８）にて
着脱自在に固定し、片持梁状に支持する。具体的に、（
９）はＣ型鋼から成る長尺の矩形状を成した基盤であり
、該基盤（９）の両端にベース板（１０）（１０）を付
設し、ボルト（１１）・・・で壁等に固定できるように
なっている。そして、該基盤（９）の上面（１２）の一
端には、ベース台（１３）を付設し、該ベース台（１３
）の上にチャック台（１４）を取付ける。該チャック台
（１４）は、基板部（１５）の上に立板部（１６）を直
角に立設り、良形状であり、該立板部（１６）の中央に
は、孔（１７）を開設してある。更に、該立板部（１６
）の上記基盤（９）の長手方向側の面に、クラブシャフ
ト（７）を着脱自在に固定するチャック（８）を付設す
る。該チャック（８）は三ツ爪のものが好ましい。更に
立板部（１６）の反対側の面に固定長可変機構（１８）
を付設する。このようにして、チャック（８）の貫通孔
（１９）、立板部（１６）の孔（１７）及び可変機構（
１８）の中心が合うようにする。また、上記可変機構（
１８）は、箱形状を成した枠部（２０）の開口側を立板
部（１６）に取付け、該枠部（２０）の底部（２１）に
ネジ孔（２２）を開設し、該孔（２２）よりクラブシャ
フト（７）の固定長（Ｌ）を可変自在に調節できる調節
ボルト（２３）を螺合する。該調節ボルト（２３）には
ロック用のナット（２４）が螺合されていて、調節ボル
ト（２３）の角形凸部（２５）をスパナー等で回わすこ
とにより、調節ボルト（２３）を前後に螺進できる。ま
た、該調節ボルト（２３）の先端には、当接板（２６）
を付設して固定長（Ｌ）の端面と当接させ、該固定長（
Ｌ）を任意の長さに設定できるようになっている。この
場合、固定長（Ｌ）を５Ｏｍｍ〜２００ｍｍ変化させる
ようにすれば十分である。尚、固定長可変機構（１８）
は、前記機構に限定されるものではなく、クラブシャフ
ト（７）の固定長（Ｌ）を可変できる機構であれば、電
気的、機械的或は流体圧を用いた機構等、何れの機構で
もよい。

また、前記チャック（８）に片持梁状に固定したクラブ
シャフト（７）と平行して移動自在として支持台（２７
）を設ける。具体的に、該支持台（２７）は、クラブシ
ャフト（７）と平行して移動自在なように、基盤（９）
の長手方向に添って平行に設けた二本のガイド軸（２８
）（２８）に取付けられている。また、該ガイド軸（２
８）（２８）の一端はチャック台（１４）に、他端は、
基盤（９）の長手方向の端に設けた支え台（２５）に固
定されている。該ガイド軸（２８）（２８）は、丸形、
角形或はその他の形状のパイプや軸でもよいが、支持台
（２７）の移動がスムースで且つガタがないように、摩
耗に強い硬質パイプを使用することが好ましい。

更に、該支持台（２７）にダイヤルゲージ（３０）を取
付け、該ダイヤルゲージ（３０）の測定子（３１）の先
端を、該クラブシャフト（７）に接触しつつ、支持台（
２７）の動きにより基盤（９）の長手方向に移動可能と
する。該ダイヤルゲージ（３０）は、ストロークを１５
０ｍｍ、目盛りを５／（１００）〜（１０）／（１００
）ｍｍのものを使用するのが好ましい。また、測定に際
し１５０ｍｍのストロークでは足りない場合は、アダプ
タを取付けてストロークを長くすれば良い。

また、前記測定子（３１）の位置を測定する長さ標示の
スケール（３２）を該クラブシャフト（７）と平行に、
基盤（９）の上面（１２）に設ける。更に、チャック（
８）の固定端面（３３）とスケール（３２）のゼロ目盛
位置とのｌｍｍのズレを修正し、該ダイヤルゲージ（３
０）の測定子（３１）の接触するクラブシャフト（７）
の正確な測定位置を得るため、支持台（２７）の図示の
右側面に、測定子のセンタよりｌｍｍ間隔をもってスケ
ールの目盛（３７）を指示するポインタ（３４）をスペ
ーサ（３５）を介して取付ける。

そして、チャック（８）で固定したクラブシャフト（７
）の先端にウエイト（３６）を付着する。該ウエイト（
３６）の荷重は、０．５ｋｇ〜４．０ｋｇが好ましく、
１．０ｋｇが最適である。

このようにして、スケール（３２）の目盛（３７）に対
応するクラブシャフト（７）の各点の撓み量（Ｇ）をダ
イヤルゲージ（３０）にて同一方向から読み取るように
構成したものである。

叙述の構成による撓み試験器を用いてクラブシャフト（
７）の撓みを測定した例を第６図、第７図に示す。図表
の横軸の０〜１１００の数値は、クラブシャフト（７）
の先端からの長さを示し、左の縦軸の０〜９０の数値は
、クラブシャフト（７）の大径の基端（プット部）をチ
ャック（８）で固定した場合の該クラブシャフト（７）
の撓み量（Ｇ）を示す。また、右の縦軸の１０〜１５０
の数値は、クラブシャフト（７）の小径の先端（チップ
部）をチャック（８）で固定した場合の撓み量（Ｇ）を
示す。また、第６図、第７図では、夫々、タイプ（Ａ）
とタイプ（Ｂ）、及びタイプ（Ｃ）とタイプ（Ｄ）の２
種類毎のクラブシャフト（７）について、チップ部及び
プット部を固定した場合の該クラブシャフト（７）の撓
み曲線を図示している。そこで、第６図を見ると、タイ
プ（Ｂ）のクラブシャフト（７）は、タイプ（Ａ）に比
べて、チップ部を固定しても、プット部を固定しても、
タイプ（Ａ）より全体に剛性が大である（硬い）ことが
わかる。この程度の歴然とした差のめる場合は、従来の
装置でも、タイプ（Ｂ）の方がタイプ（Ａ）より硬いと
いうことが把握できたが、その測定値は、せいぜい１ｍ
ｍ単位であった。ところが、本発明に係る試験器では、
５／（１００）〜（１０）／（１ＯＯ）ｍｍ程度と従来
の２０〜１０倍の精度で読み取ることができ、クラブシ
ャフト（７）の撓み特性をより詳しく把握することがで
きる。また、第７図に示す測定例の１うな場合は、チッ
プ部を固定するとタイプ（Ｄ）はタイプ（Ｃ）より硬い
が、プット部を固定するとプット部に近い部分ではタイ
プ（Ｃ）より軟かく、チップ部に近い部分ではタイプ（
Ｃ）より硬い、というように、各点に於ける個々のクラ
ブシャフト（７）の撓みの微妙な変化を正確に読み取る
ことができる。即ち、第７図に示したように、プット部
を固定したときのタイプ（Ｃ）とタイプ（Ｄ）の両クラ
ブシャフト（７）（７）の撓み量の交点（３８）が明瞭
となると共に、タイプ（Ｃ）はプット側が硬くチップ側
が軟かいことが判る。

このように、実施例の撓み試験器を用いてクラブシャフ
ト（７）を測定すれば、従来に比べてより精度の高い正
確な撓み量を得ることができ、また、クラプシャフト（
１）の全体の微妙な特性を把握することもできる。更に
、クラブシャフト（７）の固定長（Ｌ）を調節ボルト（
２３）で変化できるので、クラブシャフト（７）をカッ
トせずとも、各番手用にカットした時のクラブシャフト
の撓み特性と同様の特性を得ることができる。また、ク
ラブシャフト（７）をチャック（８）で固定するので、
正確に且つ強固に固定することができる。また、ポイン
タ（３４）を設けてあるので、測定子（３１）で示すク
ラブシャフト（７）の各点の位置を正確に且つ迅速に把
握することができる。

以上、詳説したように本発明は、被測定用のクラブシャ
フトの一端を、固定長可変のチャックで片持梁状に支持
すると共に、クラブシャフトに平行して移動自在として
支持台を設け、該支持台にダイヤルゲージを取付け、該
ダイヤルゲージの測定子の先端を該クラブシャフトに接
触しつつ長手方向に移動可能とし、該測定子の位置を測
定するスケールを該クラブシャフトと平行に設け、該ク
ラブシャフトの他端にウエイトを付着して、スケールの
目盛に対応する各点の撓み量をダイヤルゲージにて同一
方向から読み取るようにした構成であるから、クラブシ
ャフトの測定精度を一段と向上させることができると共
に、各点に於けるクラブシャフトの微妙な特性を正確に
把握することができる。また、同一クラブシャフトの再
測定の値についても、前回測定の値とほぼ同一の値が得
られ、目視に比べ、測定値の正確な再現性が得られる。

また、クラブシャフトの固定長を任意に変化させること
ができるので、それぞれの番手用の長さにクラブシャフ
トを切る必要がなく、一本のクラブシャフトをもって異
なる番手とした場合の撓み量を、測定することができる
。また、測定値をダイヤルゲージで測定するので、測定
値に個人差を生じない。更に、チャックでクラブシャフ
トを固定するので、固定が正確で且つ強固でありクラブ
シャフトの撓み量に微小な誤差を生じさせることもない
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す正面図、第２図は同要部の拡大図
、第３図は本発明に係る一実施例の正面図、第４図は底
面図、第５図は測定時の簡略正面図、第６図と第７図は
測定例の結果を示す図表である。 （７）・・クラブシャフト、（８）・・・チャック、（
２７）・・・支持台、（３０）・・・ダイヤルゲージ、
（３１）・・・測定子、（３２）・・・スケール、（３
６）・・・ウエイト、（３７）・・・目盛。 特許出願人　　住友ゴム工業株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、被測定用のクラブシャフト（７）の一端を、固定長
   可変としてチャック（８）にて着脱自在に固定し、片持
   梁状に支持すると共に、該クラブシャフト（７）と平行
   して移動自在として支持台（２７）を設け、該支持台（
   ２７）にダイヤルゲージ（３０）を取付けて該ダイヤル
   ゲージ（３０）の測定子（３１）の先端を該クラブシャ
   フト（７）に接触しつつ長手方向に移動可能とすると共
   に、該測定子（３１）の位置を測定するスケール（３２
   ）を該クラブシャフト（７）と平行に設け、該クラブシ
   ャフト（７）の他端にウエイト（３６）を付着して、上
   記スケール（３２）の目盛（３７）に対応する各点の撓
   み量（Ｇ）を上記ダイヤルゲージ（３０）にて同一方向
   から読み取るように構成されたことを特徴とテるクラブ
   シャフトの撓み試験器。