JPS5816484Y2 - 梱包機のバンド給送・引戻し装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、Ｐ−Ｐバンドを用いる梱包機の改良に関し、
特に、そのバンド給送及び引戻し装置を改善して、バン
ドにくせ、傷を生じさせることなく、引戻し力の向上を
図るもので゛ある。

以下、本考案の構成・効果につき図示実施例に従って詳
述する。

第１図に於いて、１は機体で、その上面にはバンド案内
枠２が立設されており、該機体上面の案内枠２内に被梱
包物を載置して梱包する。

前記案内枠はバンド３の挿通路でフラップ（図示せず）
等により挿通状態が保持される構造であり、機体１に配
した二組のローラー装置４，５によりバンド３は案内枠
２内に挿通される。

機体１内には、前記ローラー以外に、図示しない、駆動
装置、リール装置、カム装置、バンド接合装置等が収容
されている。

前記したローラー装置の一方は、駆動ローラー６と圧接
ローラー７との組み合せから成る送り、引戻し用のロー
ラー装置で、他方のローラー装置５は引戻し時にのみ機
能し、同様に、駆動ローラー８と圧接ローラー９との組
み合せから成る。

これらローラー装置は互いに適宜間隔を置いて配設する
と共に、その中間に二段引き締め用の腕１０を介在させ
、バンド３は鉄腕の先端部を通過する。

駆動ローラー６に対応する圧接ローラー７はレバー１１
により揺動可能に軸支されてその自由端部には加圧ロッ
ド１２が遊嵌貫通し、該加圧ロッドの先端に固着した受
板１３とレバー１１間に一次加圧バネ１４が介装される
と共に、加圧ロッド１２の上部で摺動自在に外嵌し最降
下位置を規制したバネ座１５が前記加圧バネ内に収容さ
れて該バネ座と受板１３間に二次加圧バネ１６が介装さ
れており、さらに、バネ座１５の下限位置を規制する段
部１７の位置を適宜に設定して、該二次加圧バネの付勢
力が通常に於いてレバー１１に作用しない構成としであ
る。

他方、駆動ローラー８に対応する圧接ローラー９も同様
にレバー１０により揺動可能に軸支されると共に、その
自由端部には適宜余裕をもって加圧ロッド１９を貫通さ
せ、その上端に付設した受板２０と、レバー１８の上方
近傍に位置して加圧ロッド１９の段部２１より上方で摺
動可能なバネ座２２との間に加圧バネ２３を介装しであ
る。

尚、前記した加圧ロッド１２，１９は、共に機体１内に
配設したカム装置により昇降駆動され、そのタイミング
等は、バンド給送及び引戻し動作に適合させると共に、
駆動ローラー６．８の周速度及び各加圧バネの付勢力は
予め適宜に設定しである。

上記した実施例の作用についてさらに詳述すると、適宜
駆動装置により駆動ローラー６．８が駆動されて、バン
ド３は機体１から案内枠２に給送されるが、この時、一
方の加圧ロッド１２は初期状態にあって、圧接ローラー
７には予め適宜に定められた加圧力で第１次加圧バネ１
４のみがレバー１１を介して作用し、他方の注液ローラ
ー９に対応する加圧ロッド１９も初期状態にあって、加
圧バネ２３はレバー１８、すなわち該圧接ローラーには
作用しない。

従って、このバンド給送時には、バンド３は一方のロー
ラー装置４（こよってのみ給送されると共に、二〇給送
力は、前記の如く第１次加圧バネ１４によって設定され
たものとなるため、給送力が弱すぎて不充分なバンド給
送となったり、逆に、強すぎて、案内枠のフラップから
バンド先端が飛び出したりする心配もない。

バンド３の先端が、案内枠２を挿通して機体１の上面近
傍に配したストッパー２４に当接すると、これを適宜手
段で検出してその先端部を挟持すると共に駆動ローラー
６．８が停止し次いで逆転する。

この時、同時に、カム装置により加圧ロッド１２．１９
が適宜量降下されて、一方の圧接ローラー７には、バネ
座１５とレバー１１の当接により第１次加圧バネ１４及
び第２次加圧バネ１６の付勢力が作用すると共に、他方
の圧接ローラー９にも同様に加圧バネ１６が作用し、バ
ンド３は二つのローラー装置４，５により引戻される。

この引戻し力は、これら二つのローラー装置により予め
等分に負担されるように設定されており、各ローラー装
置でのバンド挾圧力はほぼ等しくなる。

通常、このローラー装置１つによる引戻し力は最大で約
５ｋｇ程度であり、これ以上の引戻し力を付与すべく圧
接ローラーの圧接力を高めても、スノツプ状態となると
共にバンドに傷が付いたりして引戻し力を実質的に向上
させ得ない。

尚、駆動ローラーとバンドとの接触角度を増大させると
、引戻し力を増大させ得るが、この場合にはバンドに屈
曲するくせが付いて以後の給送時に不都合が生じる。

上記実施例の場合には、前記引戻し工程で、既述の如く
、二つのローラー装置４，５が作用することとなり、上
記した不都合を生じことなく、引戻し力が増大したもの
となり、実験的には約１０ｋｇ程度の引戻し力が得られ
た。

次に、上記作用でバンド３が引戻されると、被梱包物に
該バンドが巻回し、この巻回圧力が適宜値に達した時、
これを検出して適宜手段により駆動ローラー６．８の逆
転が停止し、二段引締め用の腕１０に揺動力が付与され
ると共に、爪２５とバンド挿通溝の底部２６間で゛該バ
ンド３が挾持されて、二段引締めが行なわれる。

以後、バンド重合部の溶着・切断が行なわれてバンド梱
包が完了する。

以上詳記したように、本考案のバンド給送引戻し装置は
、二組のローラー装置４，５を一定間隔を置いて配設す
ると共に、前記各ローラー装置を駆動ローラーとこれに
対接する圧接ローラーとから構威し、これら圧接ローラ
ーをレバーにより揺動可能に軸支し、案内枠２の入口側
に位置するローラー装置４の圧接ローラー７を軸支する
レバー１１に加圧ロッド１２を挿通させ、該加圧ロッド
と前記レバー１１間に給送用の一次加圧バネ１４を介装
し、さらに引き戻し時の信号による加圧ロッド降下時に
於いてのみ揺動部材を加圧方向に付勢する二次加圧バネ
１６を該加圧ロッドに設け、他方のローラー装置５の圧
接ローラー９を軸支するレバー１８に同様に加圧ロッド
１９を挿通させ、引き戻し時の信号による加圧ロッド１
９降下時に於いてのみ前記レバー１８を加圧方向に付勢
させる加圧バネ２３を加圧ロッド１９に設けたことを特
徴とするものであるから、バンド給送・引戻しが円滑に
行なわれると共に、引戻し力を増大させても、バンド３
に傷が付いたり、屈曲ぐせが付いたすせず、バンド給送
・引戻し時の不良動作が解消される。

【図面の簡単な説明】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 二組のローラー装置４，５を一定間隔を置いて配設する
   と共に、前記各ローラー装置を駆動ローラーとこれに対
   接する圧接ローラーとから構成し、これら圧接ローラー
   をレバーにより揺動可能に軸支し、案内枠２の入口側に
   位置するローラー装置４の圧接ローラー７を軸支するレ
   バー１１に加圧ロッド１２を挿通させ、該加圧ロッドと
   前記レバー１１間に給送用の一次加圧バネ１４を介装し
   、さらに引き戻し時の信号による加圧ロッド降下時に於
   いてのみ揺動部材を加圧方向に付勢する二次加圧バネを
   該加圧ロッドに設け、他方のローラー装置５の圧接ロー
   ラー９を軸支するレバー１８に同様に加圧ロッド１９を
   挿通させ、引き戻し時の信号による加圧ロッド１９降下
   時に於いてのみ前記レバー１８を加圧方向に付勢させる
   加圧バネ２３を加圧ロッド１９に設けた梱包機のバンド
   給送・引き戻し装置。