JPS5816421B2 - 木口カバ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は種木、母屋等の木口に被着される木口カバーに
関するものである。

従来の木口カバーにあっては、はじめからサイズが決定
してあったので所定の大きさの種木等にしか取付けるこ
とができなかった。

ところが種木等は木を加工したものであるため、同一サ
イズのものであっても一つ一つ大きさが若干ちがうもの
であって、木口カバーを取付ける場合、木口カバーと種
木等との間にすき間ができたり、あるいは木口カバーを
取付けることができないという欠点があり、しかも種木
等のサイズが異った場合には別サイズの木口カバーを用
意しなければならないという問題があった。

本発明は上記の点に鑑みて提供したものであって、その
目的とするところは種木等の木口のサイズが種々異なっ
ても隙間等が生じるおそれなく木口に取付けることがで
き、また鏡板を木口の先端に予め取付けておく必要なく
コーナー枠の木口への取付けで鏡板の取付けを同時に行
なうことができ、しかも大きな木口サイズの変化に対し
てもこれに追従して適合させることができるようにした
木口カバーを提供するにある。

以下本発明の一実施例を図面により詳述する。

コーナー枠８は例えば板金の折曲げ加工により形成され
るものであって、その断面形状において、背方に延出さ
れ木口３の側面に当接する当接板部４と、この当接板部
４の前端を内方に２段に折曲して形成した鍔縁部５とよ
りなり、この鍔縁部５は第１図に示すように当接板部４
の前端を内方へ屈曲した前面片５ａ、前面片５ａの屈曲
先端を後方へ屈曲した外側内面片５ｂ、外側外側片５ｂ
の屈曲先端を内方へ屈曲した中間前面片５ｃ及び中間前
面片５ｃの屈曲先端を後方へ屈曲した内側内面片５ｄで
形成されるものである。

また正面形状においてこのコーナー枠８はその両端が夫
々挿入部６と被挿入部７とになるようにＬ型に屈曲して
形成してあり、挿入部６の先部は径を絞ったスライド部
９としである。

かかるコーナー枠８は４個を用い、４個のコーナー枠８
を組合せてカバー枠１０を構成するものであり、このと
き各コーナー枠８の鍔縁部５により鍔縁２が形成される
。

４個のコーナー枠８のうち、例えば右上位置に用いるコ
ーナー枠８の鍔縁部５内周端に鏡板１が溶接などで固着
しである。

即ち上記のコーナー枠８において、２段状に折曲して形
成された鍔縁部５の内周面を形成する内側内面片５ｄに
鍔縁部５内方にて鏡板１周縁の立上り片１１を当接し溶
着するものであり、このとき鏡板１の立上り片１１は、
第２図に示すようにコーナー枠８の挿入部６で鍔縁部５
の内周の内側内面片５ｄに固着され、被挿入部７におい
てはこの被挿入部γに他のコーナー枠８の挿入部６を挿
入できるように、鍔縁部５の内側内面片５ｄの内側面と
鏡板１の立上り片１１との間に隙間１２が形成される。

上記のように構成した木口カバーＡを種木等の木口３の
先端部に取付けるにあたっては、先ず第１図のように４
個のコーナー枠８を矩形が形成されるように配し、相隣
合うコーナー枠８の一方のコーナー枠８の被挿入部７内
側に他方のコーナー枠８の挿入部６のスライド部９を深
浅自在に挿入する。

被挿入部γ内へのスライド部９の挿入深さを調節するこ
とにより、カバー枠１０の上下及び横の巾寸法が調節で
きる。

このとき、鍔縁部５は２段折曲状に形成されているため
、カバー枠１０に形成される鍔縁２も２段となり、鍔縁
２としての意匠に変化があり美麗な外観を得ることがで
きるのであるが、これと同時に２段状の鍔縁２が形成さ
れるため鍔縁２の巾寸法、即ち当接板部４と内側内面片
５ｄとの間の間隔寸法を広くとることができるようにな
り、従つぞ木口３のサイズに適合させて木口カバーＡの
寸法を調整できる範囲が大きくなるのである。

かくて上述のようにしてカバー枠１０の上下横巾を木口
３のサイズに適合させて種木等の木口の先端部に被着す
るものである。

このとき鏡板１は一個のコーナー枠８の内側に固着しで
あるのでカバー枠１０を組立てるとカバー枠１０の前面
開口は鏡板１で閉塞されることになる。

上記のような木口カバーＡを構成するための各部材は、
銅板のような金属板で形成したり、あるいは０．４ ｍ
ｍ程度の金属板の全外面に合成樹脂を被覆した合成樹脂
被覆金属板にて形成したり、あるいはまた合成樹脂のイ
ンジェクション成形にて形成したりするものである。

この場合０．４ ｍｍ程度の金属板の全外面に合成樹脂
で被覆したものは、金属板と同じくプレス加工や打抜き
加工ができるものである。

上記のように本考案の木口カバーはカバー枠のサイズを
上下中も横巾も調整できるので、挿木等の木口の先端の
大きさに合うよう調整して取付けることができ、挿木等
の木口のサイズに誤差があンっでもすき間が生じたり取
付は不可能となるおそれがなく、一種類のサイズで種々
のサイズの木口への取付けを行なえるものであり、しか
も鏡板はコーナー枠の一つに予じめ固着しであるので、
コーナー枠でカバー枠を組立てるとカバー枠の前面開口
は鏡板で閉塞されることになり、鏡板を単独で木口の先
端面に釘打ちしたり貼付けたりする作業が不要となると
ともにカバー枠から鏡板が外れ落ちるようなこともない
効果を有するものであり、しかも鍔縁部が当接板部の前
端を内方へ屈曲した前面片、前面片の屈曲先端を後方へ
屈曲した外側内面片、外側内面片の屈曲先端を内方へ屈
曲した中間前面片及び中間前面片の屈曲先端を後方へ屈
曲した内側内面片で構成される２段折曲状に形成されて
いるので、鍔縁の外観に変化が生じて意匠上すぐれた外
観を有しまた鍔縁の巾寸法を大きくすることができるよ
うになり、このため木口サイズに合せたカバー枠の上下
横巾の寸法調整ができるようになる効果を有するもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明一実施例の分解斜視図、第２図は第１図
のＸ−Ｘ拡大断面図、第３図は同上の取付状態の斜視図
、第４図は同上の取付状態の断面図であり、１は鏡板、
２は鍔縁、３は木口、４は当接板部、５は鍔縁部、５ａ
は前面片、５ｂは外側内面片、５ｃは中間前面片、５ｄ
は内側内面片、６は挿入部、７は被挿入部、８はコーナ
ー枠である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 鏡板とこの鏡板４周の鍔縁とを有し、背方より種木
   、母屋等の木口を被嵌するようにした木口カバーにおい
   て、木口側面に当接する当接板部とこの当接板部の前端
   を内方へ屈曲した前面片、前面片の屈曲先端を後方へ屈
   曲した外側内面片、外側内面片の屈曲先端を内方へ屈曲
   した中間前面片及び中間前面片の屈曲先端を後方へ屈曲
   した内側内面片で２段に折曲した形状に形成した鍔縁部
   とよりなり両端を夫々挿入部と被挿入部としたＬ型のコ
   ーナー枠を形成し、この４個のコーナー枠を矩形となる
   ように配すると共に４個のコーナー枠のうち一個のコー
   ナー枠の鍔縁部内周端に鏡板を連設し、相隣合うコーナ
   ー枠の一方のコーナー枠の被挿入部内周に他方のコーナ
   ー枠の挿入部を深浅自在に挿入して成ることを特徴とす
   る木口カバー○