JPS5816341Y2 - 茹揚器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は麺類その他の書物、もしくはフライ、てんぷら
等の揚物に使用する油揚器の改良に関する。

一般に麺類を茹でる際には熱湯に一定の流れを作り、そ
の流れの中で茹でるのが好ましく、またその際に湯の温
度低下を来たさないことが良好な品質を得る上において
必要である。

またフライ等の揚物、特にてんぷらにあっては揚作業中
に油の温度低下がないことが好ましい。

またこれら書物、揚物にあっては、液中に溶出した滓が
加熱循環の際に分離されることが好ましい 従来のこの種の装置は液を加熱する部分と油揚を行う部
分とを遮閉物、あるい；よパイプ等を介して連通させ加
熱部分で加熱された液が直接油揚部分に送られるような
強制循環の方式が採用されつつあるが掃除が困難であり
、また油揚部分における流れ方向が固定的であるために
例えばスパゲツティ用のものを日本そば用に使用するに
は適しない等、用途が限られたものであった。

更にまた書物にあっては熱湯内に溶出したグルテン等、
揚物にあっては微細な揚滓等がそのまま強制循環される
ため、湯、油等の液を短時間の使用で取り換える必要が
あった。

本考案は上述の如き点に鑑み、油揚処理部分における流
れ方向の変更が容易となり、しかも槽内の掃除が簡単で
ありしかも、グルテンや揚滓等の液中に溶出した滓が良
好に分離されて液の循環がなされる油揚器の提供を目的
としたものであり、その要旨とするところは、底部に加
熱部を有する加熱液槽を有し、該液槽内に調理品収容籠
を引き上げ自在に備えてなる油揚器において、前記液槽
内にはその底部に前記加熱部上を覆つ’ＪＬ閉板を取り
外し自在に備え、該遮閉板は周縁部を立ち上がらせた受
皿状に形成し、該遮閉板にはその上面に液上法筒体と該
上昇筒体より高さを低くした液降下筒体とを突設し、該
両筒体を遮閉板下に連通開口させ、該遮閉板の下面には
適宜間隔を隔ててパンチング板を取り外し自在に取り付
けし、該パンチング板には前記上昇筒体の下端開口部下
に多数の通液孔を備えるとともに前記降下筒体の下端開
口部下に上面を凹ませた滓受は部を備えたことを特徴と
してなる油揚器に存する。

次に本考案の実施の一例を図面について説明する。

図中１は油揚器本体である。

本体１には加熱液槽２と加熱液槽２の前面側に備えた補
助槽３と加熱源であるバーナー４と、バーナー４の排気
により供給液を予熱する予熱槽５とが備えられている。

加熱槽２は底板６が波型に形成され、その下面の凹部に
吸熱面積を大きくするフィン７．７・・・・・・が固着
されている。

この底板６下には周囲を断熱板８をもって囲んだ燃焼室
９が形成され、この燃焼室９内に底板６の下面に向けて
バーナー４が二列配置に挿入され、このバーナー４をも
って底板６を加熱するようにしている。

燃焼室９はその後端面に排気筒１０が連結され、この排
気筒１０は本体１の後部上面に設置した予熱槽５に通さ
れ、排気筒１０を通る排気により予熱槽５内の液（主と
して水）を熱するようにしている。

排気筒１０内にはダンパー１１が備えられ、排気量を調
節して熱効率を高め得るようにしている。

予熱槽５はその底部側面に給水管１２が連通され、コッ
ク１３を開閉して清水を送り込むようにしているととも
に予熱槽５への上部に排水管１４の一端を開口させ、そ
の排水管１４の下端を加熱液槽２の上方に開口させてい
る。

補助槽３には加熱液槽２との境界壁１５の上縁の一部を
凹ませたオーバーフロー流路１６が備えられ、主として
書物を行う際に予熱槽５より連続して予熱された清水を
送り込み、これにより増加した分の加熱液、即ち、茹湯
の上澄を流出させるようにしている。

尚図中１７はドレーン筒であり、１８は加熱液槽２のド
レーンコックである。

加熱液槽２内には底部周壁に段部１９が形成され、その
段部１９上に底板６上を覆う遮閉板２０が取り外し自在
に載置されている。

遮閉板２０は周縁部に立ち上がす２１が一体成形されて
受皿状に形成されている。

この遮閉板２０には一対の液上法筒体２２．２２と波峰
下筒体２３が突設されている。

液上法筒体２２．２２は断面が前後方向に長く形威され
、下端が遮閉板２０下に開口されている。

波峰下筒体２３は両筒体２２，２２の中間位置に取り付
けされ、その高さを低く形威し、下端を遮閉板２０下に
開口させている。

遮閉板２０下には小間隔を隔ててパンチング板２４が取
り付けられている。

このパンチング板２４は周縁部を立ち上がらせた稍深い
受は皿状に形成され、その一方の側の対向縁に差し込み
片２５が水平方向に張り出されており、その差し込み片
２５を遮閉板２０の下面の差し込み溝２６に挿入して取
り外し自在に取り付けしている。

このパンチング板２４には前述した液上法筒体２２ 、
２２の下端開口部下の位置に多数の通液孔２７゜２７・
・・・・・が開口されているとともに波峰下筒体２３の
下端開口部下には上面を凹ませた滓受は部２８が形成さ
れている。

一方加熱液槽２内には液上法筒体２２．２２の上端開口
部上にそれぞれ調理品収容籠２９．２９が挿入されるよ
うにしている。

この籠２９は前面に支軸３０が突設され、その支軸３０
が境界壁１５の上面に突設したＵ状の支持金具３１に取
り外し自在に支持されている。

また籠２９には上縁にハンドル３２が突設され、籠２９
はそのハンドル３２を操作して支軸３０を中心として補
助槽３上に転回させ得るようにしている。

尚、上述した遮閉板２０はその各筒体２２，２３の取り
付は位置の違えたものを必要に応じて取り換え使用し、
書物部分、即ち籠収容部分の液の流れを変更させるよう
にし得るものである。

本考案の油揚器は上述のように構成され、使用に際して
は、予熱槽及び加熱液槽に清水又は油を収容して書物又
は揚物を行うものであり、加熱液槽内にあって底部の加
熱部を覆って設けた遮閉板をもって加熱液の流れを作り
、強制循環させるようにし、その遮閉板を加熱液槽から
自由に取り出し得るようにしたことによって掃除が容易
となり、またこれを取り換え使用が可能であるために液
の流れ方向の変更も容易になし得られ、多品目の書物、
揚物に良好な調理品が得られることとなったものである
。

更にまた、遮閉板は受皿状とし、その上面に突出させて
液降下筒を備え、かつその下側に備えたパンチング板に
は液降下筒の下端開口下に上面を凹ませた滓受は部を備
えたことによって加熱されて液上井筒を通って上昇した
液は一担遮閉板上まで降下し、稍上昇して液降下筒より
吸い込まれることとなり、グルテン、又は油滓等は受は
皿状の遮閉板の上面に堆積されることとなり、滓の加熱
部分への流れ込みが少なくなり液の汚れ、及び老化が防
止されることとなったものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施の一例を示すもので、第１図は平面
図、第２図は第１図中Ｉ−Ｉ線断面図、第３図は同■Ｉ
−■■線断面図、第４図はパンチング板の斜視図である
。 １・・・・・・油揚器本体、２・・・・・・加熱液槽、
４・・・・・・バーナー、６・・・・・・底板、９・・
・・・・燃焼室、１０・・・・・・排気筒、１１・・・
・・・ダンパー、１２・・・・・・給水管、１４・・・
・・・排水管、１６・・・・・・オーバーフロー流路、
１８・・・・・・ドレーンコック、２０・・・・・・遮
閉板、２１・・・・・・立ち上がす、２２・・・・・・
液上弁筒体、２３・・・・・・波峰下筒体、２４・・・
・・・パンチング板、２５・・・・・・差し込み片、２
６・・・・・・差し込み溝、２７・・・・・・通液孔、
２８・・・・・・滓受は部、２９・・・・・・調理品収
容能、３２・・・・・・ハンドル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底部に加熱部を有する加熱液槽を有し、該液槽内に調理
   品収容籠を引き上げ自在に備えてなる油揚器において、
   前記液槽内にはその底部に前記加熱部上を覆う遮閉板を
   取り外し自在に備え、該遮閉板は周縁部を立ち上がらせ
   た受皿状に形成し、該遮閉板にはその上面に液上法筒体
   と、該上昇筒体より高さを低くした液降下筒体とを突設
   し、該両筒体を遮閉板下に連通開口させ、該遮閉板の下
   面には適宜間隔を隔ててパンチング板を取り外し自在に
   取り付けし、該パンチング板には前記上昇筒体の下端開
   口部下に多数の通液孔を備えるとともに前記降下筒体の
   下端開口部下に上面を凹ませた滓受は部を備えたことを
   特徴としてなる油揚器。