JPS5816306Y2 - テレビジョン信号の記録装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテレビジョン信号２プリエンフアシスして記録
する記録装置に関するもので、前記プリエンファシスを
することにより再生水平同期信号の位相がビデオ信号レ
ベルにより変化することを防止せんとするものである。

テレビジョン信号を記録再生するＶＴＲにおいて、従来
より記録すべきテレビジョン信号の輝度信号を記録可能
な帯域の高域側を占めるＦＭ信号に変換して記録媒体上
に記録し、再生側ではＦＭ復調して元信号を再現してい
る。

またこのＦＭ方式において復調時のＳ／Ｎをよくするた
めにプリエンファシス回路を設け、輝度信号の高域周波
数成分は強調されて記録されている。

特に最近の低相対速度による記録再生装置においてはＳ
／Ｎ比が十分にとれない為高エンファシスによりＳ／Ｎ
比をかせいでいる。

そのため輝度信号中のとくに立下がりや立下がり部分に
尖鋭なオーバーシュートを生ずる。

この１１ではＦＭ発振器を駆動すると、この部分で瞬間
的に周波数偏移が過大となり過変調状態となる。

この状態を第１図に示す。

ａはプリエンファシス前のビデオ信号、ｂはプリエンフ
ァシス後のビデオ信号である。

ここで白側の過変調は再生時の被変調波に過度のＡＭを
トこし、画像の反転現象をおこしたりＳ／Ｎ比が劣化し
たりして好筐しくない。

又悪例の過変調は、ビデオ信号周波数帯域内にＦＭ信号
周波数が存在し、モワレ現象など種々のビートを起こし
白面が見苦しくなる。

その為、白側存び悪例のオーバーシュートがある値を超
えないようにする為にホワイトクリップ及びダーククリ
ップ回路を設けている。

このようなりリップされたビデオ信号をＦＭ復調した場
合、水平同期信号のフロントポーチの始する点のビデオ
信号の情報内容、すなわち、輝度レベルによって再生水
平同期信号の位相を狂わせて、時間軸変動を起こす。

この現象を第２図において詳しく説明する。

第２図において、ａはプリエンファシス後のビデオ信号
中の水平同期信号前後の波形であり、ｂばその信号をＦ
Ｍ復調したときのビデオ信号である。

ここでａの信号で点線で示すホワイトクリップ及びダー
ククリップがない場合は、ｂの復調信号はディエンファ
シスが加えられ実線のような元信号を再甲出来る。

しかし前述のような理由で実際には、ホワイトクリップ
及びダーククリップが加えられ、よってクリップレベル
以上の信号ハ欠除される。

このような信号を復調した場合すの点線のような復調信
号となる。

すなわち、クリップによる信号欠除部分はスミア−とし
て現われる。

又ａで一点鎖線で表わしている信号は、実線では水平同
期信号の前のビデオ輝度レベルが白（１００多）であっ
たのに対し、黒（００Ｉ））のｕレベルの場合のプリエ
ンファシス後の波形でありこの場合Ａの様な尖鋭なオー
バシュートがない他は同一である。

このような信号を復調した場合すに示す一点鎖線のよう
な信号となる。

ここで注目すべき点は水平同期信号の前のビデオ信号輝
度レベルによりａのＡに示すオーバーシュートの量がか
わり、アダーククリップによって欠除される信号の量も
変わるということである。

このような場合復調時の水平同期信号の位相変化を起こ
すのであるがｂの水平同期信号部を拡大してＣに示し説
明する。

Ｃにトいて実線は輝度レベル１００％の信号の理想的な
復調波形、点線はクリップがあった時の波形、一点鎖線
は輝度レベル０％の時の波形である。

イはモニターテレビジョン受像機の同期分離レベルであ
る。

ここで各状態での同期分離レベルでの位相はつ、工、オ
に示すように異なる。

実際にはダーククリップがかかり輝度レベルばＯφ〜１
００多１で変化する為位相は二〜第１での位相の出力信
号となる。

すなわち、このような復調信号を同期分離した場合、水
平同期信号前の輝度情報により、同期分離出力信号の時
間軸が変動する。

よって画面の曲がりなどを発生する。

本考案は、この問題を解決せんとするものであり、以下
図拵を参照してその一実施例を説明する。

第３図において、３１はプリエンファシストよびクラン
プ回路であり、この出力はトランジスタＴｒｌ 、Ｔ
ｒ２、タイオードＤＩ ｓコンデンサＣＩ 。

抵抗ＲＩ Ｒ５からなるダーククリップ回路３２に加
えられ、第１図に示すように通常は所定のダーククリッ
プ電位でクリップされる。

このダーククリップ回路３２の出力はトランジスタＴｒ
３．ダイオードＤ２ 、コンデンサＣ２。

抵抗Ｒ６〜Ｒ７から成るホワイトクリップ回路３３で第
１図に示す所定のホワイトクリップ電位でクリップされ
ＦＭ変調器３４に印加され、ＦＭ変調された後に磁気記
録媒体に記録される。

一方、端子３５に印加される第４図ａに示すような記録
すべきビデオ信号より水平同期信号分離回路３６により
水平同期信号（第４図ｂ）を分離し、パルス発生回路３
７に印加する。

このパルス発生回路３７では、水平同期信号すを元とし
、立上り位置が水平同期信号のフロントポーチより前に
位置し、立下り位置が水平同期信号のバックポーチより
後に位置するパルス（第４図Ｃ）を発生する。

この信号Ｃば、例えば水平同期信号から単安定マルチを
２段通して得ることが出来る。

このパルスＣはスイッチングパルス発生回路３８により
、第４図ｄに示すように水平走査期間の最後の映像情報
部分と水平同期信号の始点（立下り部分）を含むパルス
巾Ｔの信号となり、この信号ｄによりコレクタがダーク
クリップ用トランジスタＴｒ４ のパースに接続された
トランジスタ３９をスイッチングすることによって、前
記パルス区間ＴＫ訃いてダーククリップ動作を禁止せし
める。

すなわち、各水平走査期間の映像信号の最終部分から水
平同期信号の始１り部分に至る期間、スイッチングトラ
ンジスタ３９が導通し、トランジスタＴ ｒ ２が非導
通となるため、この間ではダーククリップが行なわれず
、水平同期信号の時間軸変動はなくなるものである。

以上のように、本考案は、再生水平同期信号の波形に重
要な要素を持つ映像信号の終端部から水平同期信号の始
會り部分に訃けるダーククリップを行なわないため、忠
実な再生水平同期信号が得られるものである。

【図面の簡単な説明】 第１図はプリエンファシスを説明する波形図、第２図は
プリエンファシスされた信号のクリップ電位と復調同期
信号波形の関係を示す図、第３図は本考案の一実施例を
示す電気的結線図、第４図は同動作説明図である。 ３１・・・・・・プリエンファシス回路、３２・・・・
・・ダーククリップ回路、３３・・・・・・ホワイトク
リップ回路、３４・・・・・・ＦＭ変調器、３６・・・
・・・水平同期信号分離回路、３７・・・・・・パルス
発生回路、３９・・・・・・スイッチングパルス発生回
路、３９・・・・・・スイッチングトランジスタ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 記録すべきプリエンファシスされたテレビジョン信号の
   輝度信号をホワイトクリップとダーククリップ回路を直
   列に介して周波数変調器に導くとともに、前記輝度信号
   の水平同期信号に位相同期して前記輝度信号の各水平走
   査期間の映像情報の終端部分から水平同期信号の開始部
   に対応する期間のパルス巾のパルス信号を作成し、その
   パルス信号によりそのパルス巾の期間前記ダーククリッ
   プ回路のクリップ動作を禁止せしめるよう構成したこと
   を特徴とするテレビジョン信号の記録装置。