JPS5815617Y2 - 内燃機関の排気管断熱構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は内燃機関の排気管断熱構造に関する。

一般に過給機付内燃機関に於ては、燃焼室から噴出した
排気ガスのエネルギーをできるだけそのま１（エネルギ
ーを失うことなく）過給機へ供給するべく、排気管に断
熱被覆が装着される。

そして従来排気管の断熱は、排気管の外周に石綿を巻付
け、その上に耐熱ゴム（シリコンゴム）を油性分のしん
透防止のため塗布した構造が一般的である。

ところがその場合は長い排気管の外周表面全体に石綿を
巻付けたり、耐熱ゴムを塗布する作業に熟練を要し、し
かも手間がかかる。

コストの増加も避けられない。

本考案は上記問題を解決するため、排気管の表面に耐火
材を塗布又は鋳込むだけで、耐熱性をあげ、油性分のし
ん透を防止すると共に、耐熱材を塗布又は鋳込むことが
できない接合部（７ランジ近傍）には石綿を巻付けて断
熱効果を確保しようとするもので、次に図面によう説明
する。

第１図の排気管１は上流端（左端）と下流端にそれぞれ
接続用７ランジ２，３を一体に備え、７ランジ２，３の
近傍の幅Ｌ１の部分を除き外周表面全体には耐火材４の
塗布層又は鋳込層が設けである。

上流側の７ランジ２はコルゲート部分を有する可撓管５
の７ランジ６に接合し、複数個のボルト（図示せず）に
より締付けである。

可撓管５の他゛方の７ランジ□γは排気マニホールド８
（排気管）のフランジ９に対し同様に接続される。

可撓管５の外周表面にも両側のフランジ６、γ近傍ノ幅
Ｌ２の部分を除き耐火材４の塗布層又は鋳込層が設けて
あり、排気マニホールド８についても同様である。

即ち排気□マニホールド８の７ランジ９近傍の１１０部
分を除く外周表面には同一厚さの耐火材４が塗布又は鋳
込みにより設けである。

７ランジ２，６の接合部に於ては排気管１側からボルト
が装着できるように、Ｌｌの方がＬ２よりやや大きくし
である。

１０は石綿糸で、耐火材４を備えていない７ランジ近傍
の幅Ｌ１．Ｌ２分の排気管表面に、耐火材４と同一厚さ
になる迄巻付けである。

石綿糸１０はボルト分解組立に際し簡単に取付、取外し
できるように、太く束ねて紐状で巻付ける。

巻付けた石綿糸１０の脱落を防止するため、石綿布１１
が巻付けである。

石綿布１１は可撓管５上の耐火材４とその両側のフラン
ジ２，６゜７．９と７ランジ接合部を挾む石綿糸１０と
、排気管１，８上の耐火材４の一部を覆い、この石綿布
１１の固定のためには縫付けるか、針金を両端に巻いて
行う。

排気管１の下流側フランジ３は可撓管１５のフランジ１
６と接合し、可撓管１５の下流側の７ランジ１７は排気
連絡管１８（排気管）のフランジ１９と接合し、排気連
絡管１８はフランジ２０の部分で過給機２１の本体に複
数個のボルトで締着される。

排気管１と排気連絡管１８の接合部分及び排気連絡管１
８と過給機２１の接合部分には、排気管１，８の接合部
分と同様の耐火＃４、石綿糸１０及び石綿布１１が装着
される。

過給機２１と過給機出口側の排気連絡管２２の接合部に
ついても同様である。

排気マニホールド８９上流側入口管２３（第２図）は各
シリンダ２４の排気出口と同様に接合される。

２５は入口管２３の先端に設けたフランジで、シリンダ
２４に複数個のボルトで締着される。

耐火材４としては４００℃以上の耐火塗料、例えば東和
耐火、株式会社製のキャスタプラ（商品名）相当品を採
用することができ、耐火材４の塗布層厚さＤは例えば２
０ＴＩｒＩｎである。

耐火材４を鋳込む場合は、各排気管をその外周表面部分
に所定厚さの空胴ができるように型内に装着し、耐火材
を注入すればよい。

その場合各排気管の両端部には隣接排気管、可撓管、排
気漣絡管、過給機、シリンダの何れかとの接合用フラン
ジを設け、上記フランジ近傍にボルトの分解組立に必要
な幅Ｌ□ｖ Ｉｊ ２の耐火材のない部分を予め設けて
おく。

耐火材４の塗布層又は鋳込層を有する排気管１，８を可
撓管５を介して接合する場合は、フランジ２，６及びフ
ランジＴ、９部沙をそれぞれ複数個のボルトにより締着
し、耐火材４のない幅Ｌ１．Ｌ２の部分に石綿糸１０を
耐火材４と同一厚さとなる１で巻き、その上に石綿布１
１を巻き、縫付は又は針金を利用して石綿布１１を図示
の状態に保持する。

排気管１と過給機２１の接合部及び排気マニホールド８
とシリンダ２４との接合部の組立作業についても同様で
ある。

以上説明したように本考案によると、排気管１と隣接す
る可撓管５の接続用７ランジ２，６の近傍を除く表面に
耐火材４の塗付層又は鋳込層を設け、上記フランジ２，
６を用いて排気管１を可撓管５に複数個のボルト（図示
せず）によう締着し、７ランジ２，６近傍の耐火材４を
設けていない部分に石綿糸１０を巻付け、フランジ２，
６と石綿糸１０の上に石綿布１１等の脱落防止用被覆を
設けたので（仙の歩続箇所も同様）、接続用フランジ近
傍部分のみを除く排気管１等の長い表面への断熱被覆の
装着作業が容易になり、コストも低下すると共に、排気
管１と可撓管５の間等の接続或いは取りはすしの作業が
容易になり、且つ接続の強度を増すことができる。

さらに石綿糸１０により接続用フランジ２，６の近傍に
おいても充分な断熱性を確保することができ、石綿糸１
０を巻く量も少なくて済み、作業も容易になる。

石綿！５１１を巻付けると石、綿糸１０の脱落を防止す
ることができ、体裁もよくなる。

なお本考案を具体化する時、石綿糸１０の脱落防止手段
としては、図示の石綿布１１の代りに、シリコン布、金
、網、針金、耐熱材コーティング等を採用することがで
きる。

又石綿糸１０の代りに塊状の石綿を充填しても差支えな
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は縦断面図、第２図は別の部分を示す縦断面図で
ある。 １・・・・・・排気管、２，３・・・・・・７ランジ、
４・・・・・・耐火材、１０・・・・・・石綿糸（石綿
）、１１・・・・・・石綿布（脱落防止手段）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 排気管と隣接排気管等の接続用フジンジ近傍を除く表面
   に耐火材の塗付層又は鋳込層を設け、上記フラ：ンジを
   用いソ讃排気舎を隣接排気管等にボルトにより締着し、
   ラランジ近佛の耐火材のない部分に石綿を巻分けにその
   フランジと石綿の上に石綿布等の脱落防止用被覆を設け
   たことを特徴とする内燃機関の排気管断熱構造。