JPS6347748Y2 - - Google Patents

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JPS6347748Y2
JPS6347748Y2 JP1214684U JP1214684U JPS6347748Y2 JP S6347748 Y2 JPS6347748 Y2 JP S6347748Y2 JP 1214684 U JP1214684 U JP 1214684U JP 1214684 U JP1214684 U JP 1214684U JP S6347748 Y2 JPS6347748 Y2 JP S6347748Y2
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JP
Japan
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tube
flat tube
stress
flat
heat exchanger
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JP1214684U
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JPS60122689U (ja
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  • Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、インタークーラーの如き複数の偏平
チユーブを有する熱交換器に関し、より詳しくは
熱歪その他に基づく偏平チユーブの応力集中をで
きる限り少なくしたものに関する。
〔考案の技術的背景及びその問題点〕
熱交換器の一例として、従来の過給気冷却用の
インタークーラーは第1図及び第2図の如く構成
されている。即ち、左右に離間した水タンク4間
にこの実施例では16本の偏平チユーブを水平に並
列して配設する。そして、各偏平チユーブ間には
図示しないコルゲートフイン又はプレートフイン
が介装されている。なお、水タンク4は、第2図
の如くタンク本体とチユーブプレート2とで構成
され、該チユーブプレート2に偏平チユーブ1が
ろう付け等の手段により水密に接合固定されてい
る。このようにして構成された熱交換器コアーを
第1図の如くシート6を介し、カバー部材5とイ
ンレツトマニホールド7との間に位置させる。こ
のカバー部材5には同図のように上方から一つの
パイプ8の一端が連通し、該パイプ8の他端が図
示しない過給機用コンプレツサーに接続されてい
る。又、インレツトマニホールド7にはその下端
部側面に内燃機関の気筒数に等しい複数のエアー
パイプ8の一端が連通され、夫々のパイプ8の他
端が図示せぬ各気筒内に連通する。而して、過給
機により圧縮され且つ高温になつたエアーは第1
図の上側のエアーパイプ8から各偏平チユーブ間
を通過し、熱交換されて下側のエアーパイプ8に
誘導される。即ち、各偏平チユーブ1内に流通す
る冷却水によりエアー10が冷却され、比較的低
温となつて、エンジンに給気されるものである。
ところが、このような従来型インタークーラー
では各偏平チユーブ毎にその温度が異なる。それ
に基づき偏平チユーブの付け根部に亀裂9(第2
図)が生じることがあつた。実験によれば、第1
図において左上隅の偏平チユーブ1aと右下隅の
偏平チユーブ1eとの間には最大46℃の温度差が
生じ、それに基づき1aの偏平チユーブは1eの
偏平チユーブに対し、0.3mm程余計に伸びていた。
そして、隣接する偏平チユーブに対しては夫々の
熱膨脹に基づく伸びの差が0.1mm程存在した。な
お、この実験で、偏平チユーブの長さはほぼ800
mmである。このように各偏平チユーブ間に熱膨脹
の差が現れると、第2図の如くチユーブプレート
2と偏平チユーブ1との付け根部分に亀裂9が生
じる。そして、この亀裂の始まりは偏平チユーブ
の湾曲部に集中することがわかつた。そこで、本
考案者は第2図の亀裂9部分に応力集中が生じる
ものと推測し、一本の偏平チユーブの応力集中状
態を調べてみた。すると、その応力分布は偏平チ
ユーブ1の回りに第7図及び第8図の如く形成さ
れることがわかつた。即ち、偏平チユーブ1とチ
ユーブプレート2との境界部において、該チユー
ブ1の断面外周の応力状態を調べると、第7図の
如く偏平チユーブ1の外周の点cで最もその応力
が大きくなり、その値は36Kg/mm2であつた。な
お、この応力分布は第6図に示すサンプルをつく
り偏平チユーブを約0.1mm程引つ張つたときの応
力状態である。この0.1mmの値は、熱膨脹により
隣接する前記チユーブ間に現実に生じる伸びの差
の最大値に等しい。ここにおいて偏平チユーブ1
の断面における長径Lは26mm、板厚Tは1mm、短
軸の直径Mは3.3mmとした。又、チユーブプレー
ト2の板厚は3mmとした。そして、第6図のよう
な矩形のチユーブプレート片四周を拘束して引張
荷重を加え、チユーブ1に生ずる前記応力分布を
調べたものである。そして、第7図は偏平チユー
ブの回りの各点a〜e,o,pの応力分布曲線を
表し、第8図はそれを展開して表したものであ
る。即ち、第8図の横軸にチユーブ外面の前記各
点a〜e,o,pをとり、縦軸に応力を表したも
のである。なお、第7図、第8図は夫々偏平チユ
ーブの1/4について表したが、他の部分の応力曲
線も同様に現れる。又、第8図においてa〜e,
o,pの各点は第7図の同一符号の各点に対応す
る。これらの応力分布に現れた応力の最大点と第
2図における現実の亀裂9の生ずる部分とはほぼ
一致することがわかつた。即ち、亀裂9の始まり
部分はほぼ第7図及び第8図における応力集中の
最もおこるc点近傍である。
そこで、本考案はチユーブの付け根におけるこ
のような応力集中を防止し、亀裂9の発生を防ぐ
ことを目的とする。
〔考案の概要〕
即ち、本考案の熱交換器は互いに離間して並列
配設された複数の偏平チユーブ1の両端部外面
を、チユーブプレート2に接合固定したものであ
る。そして、本考案では特に偏平チユーブの長軸
方向両外側面に夫々応力分散用のリブ3を設け、
該リブ3がチユーブ中心軸にほぼ平行に位置する
ように突設したことを特徴とする。
従つて、本考案によれば、第10図から明らか
なように、リブ3の存在により偏平チユーブの湾
曲部における応力集中が少なくなり、チユーブ付
け根における亀裂の発生を防止し得る。そして、
信頼性の高い熱交換器を提供するものとなる。即
ち、リブ3が偏平チユーブ湾曲部の応力の一部を
分担することにより、該湾曲部における亀裂を防
止し、水漏れ事故を防ぐものである。
〔考案の実施例〕
第4図及び第5図は本考案の偏平チユーブの第
1実施例及び第2実施例を示す斜視図である。
夫々偏平チユーブ1の長軸上にリブ3を突設し、
該リブ3をチユーブ1の中心軸に平行に形成す
る。そして、第4図の実施例ではチユーブ自体は
前記従来例と同一とし、リブの厚みYを2mmと
し、リブの突設幅Xを2mm程とし且つリブの全長
Zを10mmとした。又、第5図の第2実施例ではリ
ブ3がチユーブの全長に渡つて突設するように形
成した。そこで、第5図のように形成されたチユ
ーブの回りの応力分布を前記と同一の条件で下で
調べると、第10図の如き応力分布曲線を得た。
この第10図は前記第8図と同様に偏平チユーブ
付け根部の各点を横軸にとり、該各点における応
力の大きさを縦軸にとつたものである。すると、
第10図から明らかなように、偏平チユーブ自体
の外周では点cにおける応力が最大となり、その
値は22.4Kg/mm2となり、リブ先端では30Kg/mm2
なつた。いずれにしても、第8図に示す従来型チ
ユーブの応力の最大値より少ないことが明らかと
なつた。又、リブ3自体は偏平チユーブより強度
の大なるものを使用することができると共に、リ
ブの亀裂自体は直接水漏れの影響がないから、偏
平チユーブ自体の応力集中は22.4Kg/mm2と判断し
得る。このことから本実施例において応力集中が
約4割ほど減少したことが明らかとなる。これ
は、リブ3が偏平チユーブ湾曲部の応力の一部を
分担するからである。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、本熱交換器の
構成は、互いに離間して並列配設された複数の偏
平チユーブ1の両端部外面を、チユーブプレート
2に嵌着して接合固定したものである。そして、
本考案では特に偏平チユーブの長軸方向両外側面
に夫々リブ3を設け、該リブ3がチユーブ中心軸
にほぼ平行に位置するように突設したことを特徴
とする。
本熱交換器は以上のような構成からなり、次の
効果を有する。
(1) 本熱交換器の偏平チユーブ1には、応力集中
の起こる場所にリブ3が設けられている。その
ため、チユーブ自体の応力集中を少なくし、熱
歪等に基づくチユーブの亀裂を防止し、信頼性
の高い熱交換器を提供し得る効果がある。即
ち、リブ3が偏平チユーブ湾曲部の応力の一部
を分担することにより、該湾曲部に亀裂が生じ
るのを防止し得るものである。
(2) 又、本熱交換器はリブ3がチユーブ中心軸に
平行にその外側面に突設されているから、チユ
ーブ自体の放熱面積を増大させると共に、偏平
チユーブ1とチユーブプレート2との熱伝導を
良好にする効果がある。さらには、リブ3の突
出量だけ偏平チユーブ1とチユーブプレート2
との接合部分を増大させ、両者の接合をより確
固に行い得る効果がある。
(3) さらには、リブ3の存在により熱交換器の剛
性が大となり、強度の大なる熱交換器を提供し
得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来型熱交換器(インタークーラー)
の一例を示す縦断面図、第2図は第1図のA,A
線断面略図、第3図は従来型偏平チユーブ先端部
を示す斜視略図、第4図は本考案の偏平チユーブ
の第1実施例を示す斜視略図、第5図は同第2実
施例の斜視略図、第6図は従来型偏平チユーブに
加わる応力集中状態を調べるために用いた偏平チ
ユーブとチユーブプレート片との関係を示す平面
図、第7図は従来型偏平チユーブ外周の応力分布
曲線であり、応力の大きさを偏平チユーブ1の外
周の放射方向にとつたもの。第8図は、第7図を
展開したものであり、偏平チユーブ外周の各点を
横軸にとり、その各点における応力を縦軸として
描いた応力分布曲線。第9図は本考案の偏平チユ
ーブ外周に設けた各点を示すもの。第10図は前
記各点を横軸とし、それらの各点における応力を
縦軸として描いた応力分布曲線を表す。 1,1a,1e……偏平チユーブ、2……チユ
ーブプレート、3……リブ、4……水タンク、5
……カバー部材、6……シート、7……インレツ
トマニホールド、8……エアーパイプ、9……亀
裂、10……エアー、11……水、12……応力
曲線。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 互いに離間して並列配設される複数の偏平チユ
    ーブ1と、夫々の前記偏平チユーブ1の両端部外
    周が嵌着して密に接合固定されるチユーブプレー
    ト2と、を具備する熱交換器において、前記偏平
    チユーブ1の少なくとも前記接合固定部であつ
    て、その長軸方向両外側面に夫々応力分散用のリ
    ブ3をチユーブ中心軸にほぼ平行に突設したこと
    を特徴とする熱交換器。
JP1214684U 1984-01-30 1984-01-30 熱交換器 Granted JPS60122689U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1214684U JPS60122689U (ja) 1984-01-30 1984-01-30 熱交換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1214684U JPS60122689U (ja) 1984-01-30 1984-01-30 熱交換器

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Publication Number Publication Date
JPS60122689U JPS60122689U (ja) 1985-08-19
JPS6347748Y2 true JPS6347748Y2 (ja) 1988-12-08

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JP1214684U Granted JPS60122689U (ja) 1984-01-30 1984-01-30 熱交換器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102011075071A1 (de) 2011-05-02 2012-11-08 Behr Gmbh & Co. Kg Wärmetauscher, insbesondere Ladeluftkühler

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Publication number Publication date
JPS60122689U (ja) 1985-08-19

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