JPS5815596Y2 - 面格子付き鎧板開閉式鎧戸 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は鎧板開閉式鎧戸の機能に支障をきたしたり体裁
を損じることなくして面格子を鎧板の開閉にか・わらず
外部より認識されないように架設し以てこの種開閉式鎧
戸に防犯上の効果を増大せしめたものである。

鎧板開閉式鎧戸は通風や採光の調節がなされるのと全閉
もなされるので固定式鎧戸に比して遥かに居住性に優れ
、然もブラインドや雨戸等も兼ねるので空間的ロスが排
せられ従って建造物の価格も低減せられる経済上の実益
があることは周知されている。

然し乍ら反面において斯かる開閉式鎧板の鎧戸は機構上
固定式鎧戸に比して必然的に堅牢性に欠け、従って防犯
上の安全性に乏しい欠点を具有する憾みがある。

そこで該回転式鎧板の内側に単に面格子を装架するとき
は格子が室内側に突出して不体裁となったり開閉機能を
阻害するおそれがあるのみでなく外部から見破られて安
全性を低下する憂いもある。

本考案は叙上の諸不利を悉く排除したものであって、即
ち実施例の図面に示したように、左右の側枠１，１′間
に横長の鎧板３の上下端鉤縁ｃ、ｃ’がその上部及び下
部鎧板３の下端及び上端の各鉤縁ｃ、ｃ’と回転接離す
るよう片方の支軸２を左方の側枠１に、他方の半りラン
ク形支軸２′を右方の側゛枠１′内に縦架した昇降枠４
に各軸架した合或樹脂製若しくは軽金属製鎧板開閉式鎧
戸において、縦方向三枚おき毎に各鎧板の軸架基部内側
毎に両端を左右の側枠１，１′に挿着した堅牢な各金、
属杆５を列架し、然してその天地枠６，６′をアルミサ
ツシの天地窓枠７，７′の内面に各鍵形止め金８，８′
の下部又は上部を各当接してそれぞれビスＮ、Ｎで止着
して成るものである。

本案は以上のように構成したので、今昇降枠４を少して
上下すると各鎧板３は一様に前後に回転傾向し従って所
望の通風及び採光、角度が設定せられ、又昇降枠４を下
限まで可動すると各鎧板３は一様に略垂直になってこの
際各鎧板３上下端の各鉤縁ｃ、ｃ’が互に係合して完全
に遮光閉鎖せられることは勿論であるが本案においては
堅牢な各金属杆５を各鎧板３の軸架基部の内側に沿って
軸架したのでこれら鎧板の回転及び通風、採光には何等
支障なくして然も金属杆の存在を外部より認識し得ない
ので盗人が鎧板を脱去した際意外な障害により室内への
侵入を困難ならしめ従って防犯上の安全性を増大する著
しい効果を奏せしめたものである。

本案は以上のようであるからこの種鎧板開閉式鎧戸にお
いて、その薄利点や体裁を損うことなくして頗る簡単な
装置により防犯上の安全性を大いに向上せしめたもので
あってこの種鎧板開閉式建具における防犯用鎧戸として
簡単乍ら極めて適切な考案である。

【図面の簡単な説明】

図は実施例であって、第１図は本案を装置した鎧板開閉
式鎧戸を外部から見た正面図、第２図は同上の拡大縦断
側面図、第３図は横断平面図である。 １．１′は側枠、２，２′は支軸、３は鎧板、４は昇降
枠、５は金属杆、６，６′は天地枠、７，７′は窓枠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右の側枠１，１′間に横長の各鎧板３の上下縁がその
   上部及び下部の鎧板３の下縁と上縁とが回転接離するよ
   う片方の支軸２を側枠１に、他方の半りランク形支軸２
   ′を側枠１′内に縦架した昇降枠４に各軸架した鎧板開
   閉式鎧戸において、縦方向数枚おき鎧板３の各軸架基部
   内側に沿って両端を左右の側枠１，１′に挿着した堅牢
   な各金属杆５を列架し、然して天地枠６，６′をアルミ
   サツシの天地窓枠７．７′に固着した面格子付き鎧板開
   閉式鎧戸。