JPS5815349Y2 - 底部に水中ポンプを取付けた組立水槽 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、底部に水中ポンプを取付けた組立水槽の改良
に関する。

従来、この種の水中ポンプを底部に取付けた組立水槽に
は実開昭５１−５７３１０号公報のものが存在する。

この組立水槽は、水槽底部を形成する単位体の平板部分
に直角四辺形又は円形な切欠部を設け、その切欠部に、
直角四辺形又は円形の筒を固定し、その中に水中ポンプ
を設置している。

ところが水中ポンプは、水槽底部よりも更に下位の位置
に存在することとなる為、底部上に沈澱する沈澱物を吸
入して一般家庭、工場等の設備に供給する不具合があり
、なによりも水中ポンプの振動が直接組立水槽に伝わり
接続用のボルト、ナツト等の締付が弛む不具合さえ有す
る。

本考案は上記従来事情に鑑みてなされたもので、その目
的とする処は、水中ポンプの振動が組立水槽に伝達され
ず、しかも底部上に沈澱する沈澱物を吸入する心配のな
い底部に水中ポンプを取付けた組立水槽を提供せんとす
るものである。

その基本的な構成は中央部分を水槽内方へ膨出して水平
面を形成したパネル板を組合わせて水槽の底部を形成し
、該底部の水平面上に水中ポンプより大きな面積を有し
且つ周縁に起立片を備えた下台をボルト止めし、該下台
上に周面がその起立片内面に当接するスノコ状の中間材
を敷設すると共に、その中間材上に敷設する防振ゴムを
介して水中ポンプを載置固定したものである。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

Ａは水槽で、この水槽Ａはパネル板３を組合わせて構成
され、このパネル板３にはＡパネル板６とＢパネル板７
がある。

Ａパネル板６は、周縁に起立縁１１を有する正面、正方
形状で中央に起立縁１１と逆方向に向って膨出部９が膨
出形成されており、このパネル板６夫々の起立縁１１同
志を当接させると共に、膨出部９を上方に向けて左右に
連設し、上壁部１０及び底部１を構成する。

Ｂパネル板７は、Ａパネル板６と同様に周縁に起立物１
１を有する正面、正方形状であるが膨出部９が起立縁１
１と同一方向に向って膨出形成されており、このパネル
板７夫々の起立縁１１同志を当接させると共に、膨出部
９を左右に向けて上下左右に連設し、水槽Ａの側壁部１
２四面を構成する。

尚図示しないが、この水槽Ａには水槽Ａ内に水を供給す
る入水用管、オーバーフロー用の排管、水槽への入口で
あるマンホールパネル、排出口管が設けられている。

この水槽Ａに、出水管１４に連結する水中ポンプ４を装
着せる。

この水中ポンプ４は、第１図に示す如く底部１を構成す
るＡパネル板６の水槽Ａ側へ膨出せしめるその水平面２
に台板５を介して固定し、このポンプ本体４には、側壁
部１２のＢパネル板７より外方へ突出せる出水管１４が
伸縮継手１５を介して伸縮自在に連結されている。

尚、１６は電気コードである。

台板５は、下台１７、中間材１８ならびに、防振ゴム１
９とにより構成される。

下台１７は、Ａパネル６の水平面２より大きく且つ水中
ポンプ４より大きな面積を有し且つ周縁に起立片２３を
備えた受板状に形威され、その水平面２に、水蜜性を保
持するようにボルト、ナツト２１゜２２で締付固定する
。

中間材１８は、スノコ状を呈し、下台１７上面に載置す
ると共に、周縁を下台１７の起立片２３に当接させて移
動不能に保持され、下側の収納凹部にてボルト２１を収
納すると共に、この中間材１８上面に防振ゴム１９を敷
設し、その防振ゴム１９上に載置せる水中ポンプ４の振
動が水槽Ａに伝わらないように防振する。

そしてこの水中ポンプ４と下台１７或いは中間材１８を
ロープ２３等で連結してこの水中ポンプ４を移動不能に
保持する。

尚、上記水中ポンプ４の取付けは下台１７、中間材１８
及び防振ゴム１９を夫々積載して、その防振ゴム１９上
に水中ポンプ４を載置し、ロープ２３等で連結して固定
しているが、中間材１８の連結も、下台１７でも中間材
１８でもどちらでも良い。

この考案は以上のように、中央部分を水槽内方へ膨出し
て水平面を形威したパネル板を組合わせて水槽の底部を
形威し、該底部の水平面上に水中ポンプより大きな面積
を有し且つ周縁に起立片を備えた下台をボルト止めし、
該下台上に局面がその起立片内面に当接するスノコ状の
中間状を敷設すると共に、その中間材上に敷設する防振
ゴムを介して水中ポンプを載置固定したので下記の利点
がある。

■ 水中ポンプの振動は防振ゴムにて緩衝されて水槽本
体へは伝達されず、パネル板接続用、架台との接続用等
のボルト、ナツトが弛む心配はなく浅水の発生゛、水槽
本体の架台からの離脱等の危険性を解消できる。

■ 水中ポンプを、パネル板の、水槽内方へ膨出させて
形成した水平面に載置固定しているので、ポンプ本体か
ら突出する吸入口は、底部のパネル板上に沈澱する沈澱
層の層高まりも高い位置に位置する為、沈澱物を吸入し
て一般家庭、工場等に供給する心配はない。

■ また下台をボルト、ナツトを介してパネル板の水平
面に固着した後、敷設するスノコ状の中間材を介して水
中ポンプを取付けるようにしている為、下台を取付ける
ボルト頭部が邪魔にならず、ポンプの据付けが至って容
易に行なえる。

依って所期の目的を達成し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案水槽の一部切欠せる正面図、第２図は第
１図の拡大平面図で一部切欠す。 尚図中 １は底部、Ａは水槽、２は水平面、３はパネル
板、４は水中ポンプ、１７は下台、１９は防振ゴム、１
８は中間材、２３は起立片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中央部分を水槽内方へ膨出して水平面を形成したパネル
   板を組合わせて水槽の底部を形成し、該底部の水平面上
   に水中ポンプより大きな面積を有し且つ周縁に起立片を
   備えた下台をボルト止めし、該下台上に周面がその起立
   片内面に当接するスノコ状の中間材を敷設すると共に、
   その中間材上に敷設する防振ゴムを介して水中ポンプを
   載置固定してなる底部に水中ポンプを取付けた水槽。