JPS5815335B2 - アウトリガ−ノセツチバンカクノウソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 従前のアウトリガ−装置は、接地板の接地面積を大きく
形成して単位面積あたりの接地圧を小さくシ、作業中に
接地板が地中に喰い込まないように形成してあったがた
めに、接地板格納時に第１図に示されるごと（接地板の
一部が車体からｔ長さ突出せる位置に位置していたから
道幅の狭い所での走行時には接地板による接触事故の危
険性を有していた。

又車両が大型化されるにつれて法規上の対策から車幅を
小さくするために接地板を人力により取り外し、他の箇
所へ移動させる必要が生じてきた。

そこで実公昭４９−２７９４４等にて車体内方へ格納す
ることが知られているが、いずれも人力に頼らざるを得
す２０〜５０ｋｇもある接地板移動は困難な作業であっ
た。

本発明は上述したような現状に鑑みてなされたものであ
って、アウトリガ−装置の不使用時には接地板を伸縮脚
柱のシリンダ外側面より内方へ自動格納せしめアウトリ
ガ−装置の使用時には、接地板を伸縮脚柱のピストンロ
ッド下端の適宜な位置にもたらしめたことを特徴として
なるアウトリガ−の接地板格納装置である。

次に本発明の一実施例を詳細に説明する。

アウトリガ−の接地板格納装置は、動力装置により横方
向へ伸縮される伸縮梁Ａ１該伸縮梁Ａの摺動部材の先端
に位置し、縦方向へ伸縮される伸縮脚柱Ｂ１該伸縮脚柱
Ｂのピストンロッド下端部に吊持される接地板を自動格
納する格納装置Ｃより成っている。

伸縮梁Ａにおいて１は車体に固定されている静止部材で
あり２は動力装置（図示せず）により静止部材１内を摺
動し張り出し、格納自在にした摺動部材である。

該摺動部材２の先端には縦方向へ伸縮する伸縮脚柱Ｂの
シリンダ３が取付けられており、該シリンダ３には下端
に保合部５を持つピストンロッド４が摺動自在に嵌挿さ
れている。

６は上記係合部５と係合し空間部γを有する接地板であ
り、該接地板６には一対の支持片８が固着されている。

該支持片８はシリンダ３の下部にピン９により回動自在
に枢着されたレバー１０の下部とピストンロッド４が縮
小時に係合するものである。

上記レバー１０の上部は、摺動部材２が伸長時に支持片
８との保合を解除する方向へスプリング１１により付勢
さｎている。

１２は静止部材１の一端にあって摺動部材２をはさむ位
置に一対に突出せる保合片であり、先端はピン９より上
方に位置すると共に摺動部材２の縮小時にレバー１０の
上部と係合し該レバー１０の下部をして、支持片８と係
合せしめ静止部材１の伸縮脚柱Ｂ側下部に一対に突設せ
らｎている傾斜面を有するガイド板１３のこの傾斜面に
沿って接地板６をピストンロッド４の軸線に対し静止部
材内方にして上方へ摺動格納せしめるものである。

１４は摺動部材２が張り出し時にレバー１０が係合片１
２との係合状態を解かれスプリング１１により付勢回転
されるのを適宜な位置、すなわちレバー１０の上部が摺
動部材２の縮小時に保合片１２に係合しうる位置にとど
めるためのストッパーである。

１５はピストンロッド４の先端の原端部１６にピストン
ロッド伸長時に係合するピストンロッド受けでありアウ
トリガ−装置の使用時には油圧ジヤツキの支持力が原端
部１６、当該ピストンロッド受げ１５を介して接地板６
に伝えらｎるものである。

尚、ピストンロッド受げ１５は原端部１６と接地板６と
の間隙を適当にとれば必ずしも必要ではない。

１７は上記ピストンロッド受げ１５の動きを規制する規
制片、１８は接地板６の動きを規制する規制片である。

尚規制片１８は接地板６格納時には。ピストンロッド４
の先端の原端部１６に係合しない大きさである。

次に作用を説明する。

作業を終えて接地板の格納に到るまでには、まずピスト
ンロッド４が縮小された後にピストンロッド受げ１５を
接地板６より外方へ抜き出す。

次に摺動部材２が縮小すれば支持片８にガイド板１３が
挿入さｎた位置となると同時にレバー１０の上部が係合
片１２に当接し摺動部材２の縮小力によりスプリング１
１により付勢されている方向とは逆向きの方向へ回転運
動を始めようとする。

更に縮小させればレバー１０の下部は支持片８に係合さ
れレバー１０の上部が、一層の回転を始めるためにレバ
ー１０の下部は傾斜面を有するガイド板１３に沿って支
持片８すなわち接地板６が接地板６の大重量に抗して格
納位置へ持ち上げ摺動格納されるものである。

作業を始める場合には上記の逆作用である。

尚摺動部材２を格納状態で作業する場合にはあらかじめ
接地板６を９０°回転させてやればよい。

以上型するに本発明は特許請求の範囲に記載の構成とし
たので次の通りの効果を奏する。

第１には、接地板の自動格納による作業能率の向上とい
う効果を奏する。

第２には、従前公知の接地板を伸縮脚柱の外側へ格納す
るものにあっては、当該接地板の位置までが車中となる
のに対し、本発明では、伸縮脚柱の位置までが車中とな
るものであるので、本発明の方が静止部材長さと共に伸
縮梁の伸長ストロークを犬に出来、安定性能が向上する
という効果を奏する。

第３には、接地板は、その格納に際してガイド板の傾斜
面上を上方へと摺動して所定の格納位置に至るものであ
るのでこの格納位置にあっては、地面との距離ロードク
リアランスを十分に確保し得て、悪路走行の際に地面と
干渉を起こすのを可及的に防止できるという効果を奏す
る。

第４には、従前公知の接地板に直接外力を付与して接地
板を回転させて自動格納するものにあっては、接地板の
回転時に接地板と地面が干渉する恐れがあり、これを防
止するためには接地板の形状を小形のものに限定する必
要があるが、本発明では、接地板は回転しないものであ
るので大形の接地板であっても接地板の縁部が地面と干
渉することがなくしかも自動格納であるので大形の大重
量の接地板において特に秀でた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従前のアウトリガ−装置をトラッククレーンに
装着した背面図、第２図は本発明の一実施例の接地板格
納時の側面図、第３図は同正面図第４図は作業時の一部
断面側面図、第５図は第４図り矢視図である。 １：静止部材、２：摺動部材、Ａ：伸縮梁、Ｂ：伸縮脚
柱、３ニジリンダ、４：ピストンロッド、６：接地板、
９：ピン（水平支軸）、１３ニガイド板、１０ニレバー
、１２：係合片、８：支持片。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 車体に固定された静止部材内に横方向に摺動自在な
   摺動部材を嵌挿せる伸縮梁の先端に縦方向に油圧シリン
   ダにより伸縮せる伸縮脚柱を取り付は上記油圧シリンダ
   のピストンロッド下端部に接地板を吊持したアウトリガ
   −において、伸縮梁の静止部材に伸縮梁の伸長方向に突
   出して設けられ伸縮梁の最縮小時に前記接地板に係合し
   伸縮梁の縮小方向への接地板の動きに応じて当該接地板
   を上方へ案内する傾斜面を有するガイド板、上記油圧シ
   リンダのシリンダ側に設けられた伸縮梁の伸縮方向に直
   交する水平支軸によってその中間部を回動自在に枢着さ
   れこの枢着部から上下に延びるレバー、伸縮梁の最縮小
   点近傍において前記レバーの上部位置と係合し伸縮梁の
   縮小運動によりレバーの下部位置が伸縮梁の縮小方向に
   移動するようレバーを回動させる上記静止部材に設けた
   係合片、および伸縮梁の縮小運動に伴う上記レバーの回
   動時にレバーの下方位置に係合し接地板を前記ガイド板
   上で伸縮梁の縮小方向へ移動させる接地板に設げられた
   支持片を有する構成としたことを。 特徴とするアウトリガ−の接地板格納装置。