JPS5815232Y2 - 変速位置表示用デジタル時計 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は同一表示部において変速機の変速位置及び時刻
を切り換え表示する変速位置表示用ディタル時計に関す
るものである。

従来自動車用デジタル時計は周知でありキースイッチを
入れると時刻を表示し、キースイッチを切るまでは運転
者が時刻を知る必要のあるないにもか＼わらず表示し続
けるか、常時は消灯状態にしておき運転者の必要に応じ
て押しボタン等により時刻表示する等の機構がとられて
いる。

また変速機の変速位置を運転者に知らせるために、変速
位置に対応したデジタル表示による変速位置表示゛装置
を備えることも周知である。

しかるに、本考案は時刻表示及び変速位置表示を同一表
示部にて兼用することにより、デジタル時計の表示機能
の有効使用とそれによる表示部の簡素化を目的とするも
のである。

以下添付図面に基き本考案に係る一実施例の構成及び動
作を詳述する。

第１図の１・２・３及び４に示す各７セグメントの発光
素子からなる数表示部において、１は分の１位桁表示部
、２は分の１０位桁表示部、３は時の１位桁表示部、４
は時の１０位桁表示部を示し、分の１０位桁表示部２は
同時に変速機の変速位置に対応した数字を表示する変速
位置表示部を兼用する。

すなわち表示部２は常時は変速機の変速位置に対応した
数字を表示し、運転者の必要時に切り換えスイッチによ
って表示部１・３・４と共に時刻に切り換え表示するも
のである。

第２図において、５は車載電源、６はキースイッチ、７
は公知の定電圧回路でトランジスタ１４、抵抗１５、ツ
ェナーダイオード１６から構成され入力端は電源５のプ
ラス側に接続されている。

８はＣＭＯ８ＩＣで、図示しない分周回路、シフト回路
、デコーダ等を内積し常時定電圧が印加されて刻時動作
を続けている。

９は刻時用の基準信号発生回路の一構成部を示し、水晶
振動子１７、コンデンサー１８・１９及びバリコン２０
から構成されＣＭＯ８ＩＣＢ内の図示しない帰還回路と
共に基準信号の周波数を決定する。

１０は表示器で、第１図に示した各７セグメントの発光
素子からなる数表示部を構成し、各セグメントの入力端
子は０ＭＯ８ＩＣ８の図示しないデコーダー出力端子と
各々対応して接続され、プラス端子は抵抗２１を介して
定電圧プラスライン２２に接続され、マイナス端子は表
示制御用トランジスタ２３のコレクタに接続されている
。

該トランジスタ２３は表示器１０に発生可能な電力を供
給制御するもので、エミッタは接地されベースは抵抗２
４を介してキースイッチ６の非電源側端子に接続されて
いる。

１１は変速位置選択装置で、変速機の変速位置変換操作
と連動して選択的に接合する可動接点２５と固定接点２
６・２１・２８・２９・３０及び３１から構成され、可
動接点２５は定電圧プラスライン２２からの信号制御用
トランジスタ３２のコレクタに接続されている。

１２は論理ＯＲ的動作と逆流防止を供するダイオードマ
トリクス回路で、変速位置選択装置１１の各固定接点に
接続され変速位置変換操作と連動して可動接点２５と選
択的に接合したー固定接点からの信号を、表示器１０の
分の１０位桁表示部兼変速位置表示部２の各セグメント
の入力端子に変速位置と対応した数表示を行わしめる信
号として印加するよう構成接続されている。

１２は常時継続する変速位置表示を時刻表示に切り換え
るための切り換えスイッチで、一端３３は定電圧プラス
ライン２２に接続され他端３４は逆流防止用ダイオード
３５のアノードに接続され、該ダイオード３５のカソー
ドはトランジスタ３２のベースに接続されている。

同時に該トランジスタ３２のベースはバイアス抵抗３６
を介して接地されている。

またトランジスタ３２と定電圧プラスライン２２間には
エミッタ電位補償用ダイオード３７が順極性に接続され
ている。

ツェナーダイオード３８は定電圧プラスライン２２から
抵抗３９を介して接地され０ＭＯ８ＩＣ８の安定動作電
圧を設定している。

４０はリセット用スイッチ、４１は時シフト用スイッチ
、４２は分シフト用スイッチで、各々ＣＭＯ８ＩＣ８の
リセット端子・時シフト端子・分シフト端子に接続され
ている。

トランジスタ４３は０ＭＯ８ＩＣ８の出力信号制御用で
、エミッタは０ＭＯ８ＩＣ８のＢＲ端子に接続され、コ
レクタはツェナーダイオード３８と抵抗３９の接続点に
接続され、ベースはベース抵抗４４を介して切り換えス
イッチ１３の一端３４に接続されている。

同時に切り換えスイッチ１３の一端３４はトランジスタ
４３のバイアス抵抗４５を介して接地されている。

また逆流防止用ダイオード４６が切り換えスイッチ１３
の一端３４とキースイッチ６の非電源側端子間に逆極性
に接続され、切り換えスイッチ１３を閉じキースイッチ
６を開放した時にのみ導通する。

次に、回路図に基き回路動作を説明する。

先ず０ＭＯ８ＩＣ８には安定動作電圧設定用のツェナー
ダイオード３８によって定電圧回路７の出力電圧を再度
設定した一定電圧が常時印加されており、刻時動作はキ
ースイッチ６の開閉に関係なく継続されている。

第１状態としてキースイッチ６を閉じ切り換えスイッチ
１３を開放している時には抵抗２４を介してトランジス
タ２３を導通し、表示部１・２・３・４を発光させるに
至る電力を供給可能とし、同時にトランジスタ３２は抵
抗３６によってバイアスされ変速位置選択装置１１の可
動接点２５に定電圧プラスライン２２からコレクタ電流
として供給し、選択的に接合したー固定接点からダイオ
ードマトリクス回路１２を介して表示部１０の変速位置
表示部２の各セグメントの入力端子に変速位置と対応し
た数字を表示するように印加される。

こ＼で、出力信号制御用トランジスタ４３が抵抗４５に
よってバイアスされ導通状態となっているため、０ＭＯ
８ＩＣ８の図示しないデコーダーからの出力信号は遮断
され表示部１０の時刻表示部は消灯状態となり、分の１
０位桁表示部兼変速位置表示部２のみが変速位置に対応
した数字を表示することになる。

また、上記動作上からトランジスタ３２が導通状態にあ
る時はトランジスタ４３は導通状態でなければならず、
トランジスタ４３のベース電位がトランジスタ３２のベ
ース電位とはゾ等しくなり、同時にトランジスタ３２の
ベース電位がトランジスタ４３のエミッタ電位より高電
位であるためトランジスタ４３は遮断状態となり時刻と
変速位置を重複表示するという不具合を生ずる。

ダイオード３５は逆流防止の働きによってトランジスタ
３２が導通状態にある時のベース電位がトランジスタ４
３のべ−スに直接加わらないようにし、上記不具合を解
消してる。

第２状態としてキースイッチ６及び切り換えスイッチ１
３を閉じた時はトランジスタ３２のベースには定電圧プ
ラスライン２２から切り換えスイッチ１３・ダイオード
３５を介して定電圧回路７の出力電圧が印加され、トラ
ンジスタ３２は遮断状態となるため変速位置選択装置１
１への信号は遮断され、従って表示器１０への信号は印
加されず変速位置表示は行われない。

同時にトランジスタ４３のベースにも切り換えスイッチ
１３を介して定電圧回路７の出力電圧が印加されるため
遮断状態となり、そのためＣＭＯ８ＩＣ８の出力信号が
表示器１０に印加され時刻表示される。

こ＼でダイオード３７はトランジスタ３２のエミッタ電
位補償用で切り換えスイッチ１３を介してトランジスタ
３２のベースに定電圧回路７の出力電圧よりダイオード
３５の電圧降下分だけ降下した電圧が印加されるため、
エミッタ電位を同降下分だけ補償しトランジスタ３２を
確実に動作せしめる。

次に第３状態としてキースイッチ６及び切り換えスイッ
チ１３を開放した時はトランジスタ４３は導通状態にあ
り、ＣＭＯ８ＩＣ８の出力信号は遮断され表示器１０の
各入力端に信号は印加されない。

またトランジスタ３２は導通状態にあるため定電圧プラ
スライン２２からの電圧が変速位置選択装置１トダイオ
一ドマトリクス回路１２を介して表示器１０の変速位置
表示部２の各セグメントの入力端子に印加されるが、表
示制御用トランジスタ２３が遮断状態であるため変速位
置表示部２も表示に至らない。

第４状態としてキースイッチ６が開放状態で切り換えス
イッチ１３が閉じている時は、トランジスタ３２のベー
ス電位かはゾ定電圧回路７の出力電圧と等しくなり、従
って遮断状態となるため変速位置表示部２の入力端子に
は信号は印加されない。

同時にトランジスタ４３のベースにも定電圧回路７の出
力電圧が加わり遮断状態となるためＣＭＯ８ＩＣ８の出
力信号が表示器１０の各々対応する入力端子に位置され
る。

また切り換えスイッチ１３・ダイオード４６・抵抗２４
を介して定電圧プラスライン２２から表示制御用トラン
ジスタ２３のベースに駆動電流が供給されるため、トラ
ンジスタ２３は導通しＣＭＯ８ＩＣ８からの出力信号に
対応して時刻表示する。

すなわち本考案に係る一実施例によれば、常時は変速機
の変速位置をデジタル表示し運転者の必要に応じて押ボ
タン等によって時刻表示に切り換える機構のため、運転
者の必要のない時にも時刻表示し続けるという無駄をな
くすことができると同時に時刻表示部の少なくとも一数
字表示部を変速位置表示部として使用するため、常時は
消灯状態にあり運転者の必要に応じて時刻表示する機構
に対しても表示部の有効使用を可能としている。

またキースイッチを入れると同時に変速機の変速位置を
表示するためあやまった変速位置で始動することもなく
、時刻表示部と兼用のため表示部のスペース的なコンパ
クト化も計れ視認性も良好となる。

尚、従来のデジタル時計に簡易な回路機構を付加するだ
けで変速位置表示を時刻表示部にて兼用できるため、専
用に変速位置表示部を設ける必要がなく経費面について
も最小限にとゾめることかできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来からのデジタル時刻表示部を示し、第２図
は本考案に係る一実施例の回路構成を示している。 ８・・・・・・ＣＭＯ８ＩＣ，１０・・・・・・表示器
、１１・・・・・・変速位置選択装置、１２・・・・・
・ダイオードマトリクス回路、１３・・・・・・切り換
えスイッチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車載電源に接続されて、刻時動作する計時回路部と、計
   時回路部の出力で時刻指示する時刻表示部と、変速機の
   変速位置変換操作で選択される各変速位置に対応した信
   号を送出する変速位置選択装置と、変速位置選択装置の
   出力信号を上記時刻表示部の少なくとも１つの数表示部
   に変速位置と対応した数字あるいは信号を表示可能に印
   加するマトリクス回路と、切り換え位置の選択により常
   時はマトリクス回路から時刻表示部への信号を供給する
   側に位置し、所望時に計時回路部からの信号を時刻表示
   部へ供給する側に切り換え得る切り換えスイッチとで構
   成した変速位置表示用デジタル時計。