JPS5814970B2 - 回転負荷検出装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、被動機構に作用する回転負荷変動を所望の範
囲で且つ正確に検出することが可能な検出装置をコンパ
クトな構成で提供せんとするものであって、駆動機構に
連動連結された回転体と、被動機構に連動連結された回
転体とを弾性体を介して動力伝達可能に同速連動すると
ともに、被動機構の回転負荷変動に伴う弾性体の弾性変
位量を間接的に検出するよう構成しである回転負荷検出
装置において、前記駆動側の回転体を受動プーリから構
成すると共に、この受動プーリに連設のギヤと、前記被
動側の回転体、及びその回転体に連設のギヤとを前記受
動プーリの内側空間に内装し、前記両ギヤどうしに対す
る回転位相差検出器を前記受動プーリ外方の固定部側に
連設しであることを特徴とするものである。

即ち、弾性体の設定によって負荷変動を任意の範囲、任
意の感度で検出することが容易で、しかも、回転系から
外れた固定系に検出機構を配備してその検出機構の耐久
性の向上、検出結果の取出しの容易化、等に極めて有効
である回転負荷検出装置を利用して、殊に、これらの装
置の一部を駆動側の受動プーリの内側空間に内装するこ
とにより、より一層コンパクトで狭い場所でも設置可能
となり、前記受動プーリ内に内装された負荷検出部は外
部からの塵埃やその他の接触等の影響がなく、より正確
な負荷検出が可能となった。

以下本発明を、コンバインに搭載した脱穀装置の扱胴負
荷検出に利用した場合について説明する。

第１図はコンバインの側面を示し、左右一対のクローラ
走行装置１，１を装備するとともに脱穀装置２を搭載し
た機台３の前部に、引起し装置４、刈取装置５、及び刈
取殻稈を後方上方に搬送して脱穀フィードチェーン６に
横倒れ姿勢で受渡す搬送装置７等からなる刈取部８が連
結されている。

第２図は駆動系の概略を示すものであって、前記機台３
に搭載されたエンジン９の動力が脱穀装置２、フィード
チェーン６及び油圧式無段変速装置１０〔可変容量型ポ
ンプと油圧モータとから構成される。

〕に伝達され、この変速装置１０からの回転出力が左右
走行装置１，１を装備したギヤミッションヶー２１１と
刈取部８に伝達されている。

前記油圧式無段変速装置１０は、操縦座席１２の側部に
配備した変速レバー１３の前後揺動操作により、ポンプ
吐出量と吐出方向を変更して出力回転速度の無段調節と
正逆転切換えが行えるよう構成されている。

そして、前記変速装置１０によって変速される走行装置
１，１は、刈取り前進走行時において次に示すような制
御機構によって脱穀負荷変動に基づく自動制御がなされ
るよう構成されている。

第３図は走行速度自動制御機構の概略構成図、第４図は
制御回路のブロック線図であって、脱穀装置２の負荷を
扱胴１４に伝えられるトルクとして検出する回転負荷検
出装置１５からの検出信号と、変速装置１０の変速状態
を検出する検出機構１６からの検出信号を比較器１１に
入力し、その比較結果により脱穀装置２に供給される殻
稈量の過不足を判別し、これに基づいて自動変速操作装
置１８を作動させ、扱胴トルクＴと刈取走行速度Ｖとを
第１０図に示すように、扱胴トルクＴの増加に対して走
行速度Ｖが可逆的に減少する関係に維持する比例制御が
行われる。

扱胴回転負荷検出装置１５は次のように構成されている
。

第５図乃至８図に示すように、扱胴１４を脱穀装置２壁
に支承した軸１９の端部にはエンジン９からの動力を受
けるプーリ２０が遊嵌支承されるとともに、このプーリ
２０と軸１９に固着した部材２１との間にコイルスプリ
ング（弾性体）２２・・・・・・・・・・・・・・が介
在され、プーリ２０に与えられた動力がこのスプリング
２２・・・・・・・・・・・・・・を介して軸１９に伝
達されるように構成されている。

又、前記プーリ２０と軸１９には夫々同形同大のギヤ２
３，２４が夫々固着され、各ギヤ２３゜２４の周部に対
向する回転検出器２５，２６が、脱穀装置壁に連結され
たプーリカバー２７に取付けられている。

前記回転検出器２５，２６は、第１図に示すように、両
ギヤ２３，２４の歯部の通過を電気的に取出すよう構成
されたものであって、夫々位相差検出器２８に接続され
、更にこの位相差検出器２８が積分回路２９に接続され
ている。

つまり、プーリ２０及び軸１９の回転は両回転検出器２
５，２６によって、第８図中に示すように夫々パルス信
号Ａ、Ｂとして検出されるとともに、プーリ２０と軸１
９との回転位相差が検出器２８からパルス信号Ｃで検出
され、更にこのパルス信号Ｃが連続信号りに変換される
のである。

従って、扱胴トルクＴの変動に比例したコイルス１９フ
フ２２０弾性圧縮量変化が、一旦両ギャ２３．２４回転
位相差としてパルス信号Ｃで取出され、最終的には連続
信号りとして比較器１７に２人力されるのである。

次に変速状態検出装置１６と自動変速操作装置１８の構
成を第３図、第４図及び第９図について説明する。

変速レバー１３と油圧式無段変速装置１０とを連繋する
リンク機構３０中の１つのＬ型リンク３１にはカム３２
が固着されるとともに、このカム３１に追従するコア３
３を有する差動トランス３４が配置されている。

この差動トランス３４からの交流出力は整流回路３５に
て連続（アナログ）信号に変換されて比較器１７に入力
される。

又、前記り型リンク３１は軸３６に摩擦板３７゜３７を
介して支持されるとともに、軸３７はウオーム減速機構
３８を介して電動モータ３９に連動連結されている。

そして、前記比較器１１からの指令に基づいて電動モー
タ３９が正又は逆転駆動されることにより、Ｌ型リンク
３１が揺動されて変速レバー１３及び変速装置１０が操
作されるのである。

尚、プーリ２０と軸１９との回転位相差を回転系外部よ
り検出するのに光電管を利用することも可能である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る回転負荷検出装置の実施例を示し、
第１図はコンバインの全体側面図、第２図は駆動系の概
略線図、第３図は制御機構の概略構成図、第４図は制御
機構のブロック線図、第５図は扱胴負荷検出機構の正面
図、第６図は同上横断面図、第１図は回転検出部の構成
図、第８図は各検出信号の波形線図、第９図は変速状態
検出部の断面図、第１０図は「扱胴トルク−走行速度」
線図である。 １４・・・・・・被動機構（扱胴）、１９・・・・・・
回転体（軸）、２０・・・・・・回転体（プーリ）、２
２・・・・・・弾性体、２３，２４・・ギヤ、２８・・
・・・位相差検出機構。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 駆動機構に連動連結された回転体２０と、被動機構
   １４に連動連結された回転体１９とを弾性体２２を介し
   て動力伝達可能に同速連動するとともに、被動機構１４
   ０回転負荷変動に伴う弾性体２２の弾性変位量を間接的
   に検出するよう構成しである回転負荷検出装置において
   、前記駆動側の回転体２０を受動プーリから構成すると
   共に、この受動プーリ２０に連設のギヤ２３と、前記被
   動側の回転体１９、及びその回転体１９に連設のギヤ２
   ４とを前記受動ブーＪ２０の内側空間に内装し、前記両
   ギヤ２３，２４どうしに対する回転位相差検出器２８を
   前記受動プーリ２０外方の固定部側に連設しであること
   を特徴とする回転負荷検出装置。