JPS581446A - 衛生用パツド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、衛生用パッドに関するものである。

本明細書において、衛生用パッドとは、ナプキンタイプ
の生理用パッド、挿入タイプ、いわゆるタンポンタイプ
の生理用パッド、および、赤ん坊用のナプキン、老人用
のナプキン、いわゆるおしめ、医療衛生用のナプキンな
どをいう。

以下、ナプキンタイプの生理用パッドとタンポンタイプ
の生理用パッドとを衛生用パッドの代表として説明する
が、本発明がこれのみに限るものでないことは上記の通
りである。

従来のナプキンタイプの生理用パッドは、第１図（ａ）
、（ｂ）に示すように、吸水紙と綿状パルプと不織布と
を積層した吸水層２を、その両側面と裏面部とから、防
水紙若しくはレーヨン紙からなる防水層３で被ったもの
を、透過性の破れにくい紙若しくは不織布で作られた袋
状の被覆材１の中に挿入し、被覆材１の両端をヒートシ
ール法により閉じることにより形成されていた。このよ
うな生理用パッドにおいては、経血は、矢印の方向から
被覆材１を通して、吸水層２にしみ込み、ここで、経血
は吸収され、溜められる。そして、防水層３により、溜
められた経血が生理用パッドの裏面に漏れるのを防止し
ていた。

しかしながら、防水紙を厚くするとゴワゴワするので、
女性に不快感を与えるため、できる限り薄い防水紙を用
いなければならないが、またあまり薄いものを用いると
出産後や生理中の異常出血時に経血が防水紙を通して漏
血するという欠点があった。また、従来の生理用パッド
には、脱臭作用を有するものがなかったので、経血によ
る特有の臭をおさえることができなかった。そのため、
他の人に生理中であることを知られてしまうという欠点
があった。さらに、肛門障害のある病人の中には、無意
識のうちに便を排出してしまう人がいるが、このような
病人には医療衛生用ナプキン、いわゆる大人用のおしめ
が用いられるが、排便による悪臭を気にするあまり、外
出もできず、室内に閉じ込もるため、精神障害をも併発
させることがある。

本発明は、かかる欠点を除去するものであり、吸着材と
吸水材とを併用することにより、吸収能力が大きく、脱
臭能力を有する衛生用パッドを提供するものである。

以下、本発明の一実施例であるナプキンタイプの生理用
パッドを第２図を用いて説明する。

第２図は、本発明の一実施例であるナプキンタイプの生
理用パッドの断面図である。

図中４ａは、やわらかいちり紙状の吸水紙、綿状パルプ
、脱脂綿、不織布、その他の吸水材などを積層した吸水
層２ａを内側に包むように、その両側面と裏面部とを被
う、活性炭を主成分とする吸着材からなる吸着層である
。吸着層４ａは、その両側面と裏面部とを防水紙若しく
はレーヨン紙からなる防水層３により被われている。

このようにした、吸水層２ａと吸着層４ａと防水層３と
の積層体は、透過性がよく、破れにくい紙状物質若しく
は不織布で作られた袋状の被覆材１の中に収納され、か
つ、その被覆材１の両端をヒートシール加工により閉じ
ることにより生理用パッドを形成する。

また、このように形成された生理用パッドの裏面側には
、ショーツに固定するための接着テープが貼付されてい
る。

次に、その経血吸収の過程を説明する。

まず、図中、矢印で示す方向から経血が、防水紙３に被
われていない表面に浸み込むと透過性の良い袋状の被覆
材１を通して吸水層２ａに吸収されると共に、この吸収
された経血から発散される臭のもとになる臭いの分子は
、吸着層４ａ中の活性炭に吸着され、脱臭されるため、
臭は生理用パッドの外には漏れない。そのため、他の人
に、生理中であることを知られることがない。また、多
量の経血があった場合には、吸着層４ａにおいても経血
を吸収すると共に、吸着層４ａの活性炭が経血中の色素
をも吸着するので、吸着層４ａを通過した経血は、ほぼ
無色に近い状態に脱色されている。したがって、万一防
水層３から漏れることがあってもショーツを汚すことは
、ほとんどない。

次に、本発明の他の実施例を第３図を用いて説明する。

第３図は、本発明の他の実施例であるナプキンタイプの
生理用パッドの断面図である。

図中２ｂは、活性炭を主成分とする吸着層４ｂを内側に
包むように、その両側面と裏面部とを被う吸水材からな
る吸水層である。防水紙若しくはレーヨン紙からなる防
水層３は、この吸水層２ｂを内側に包むようにして、そ
の両側面と裏面部とを被っている。このように、吸着層
４ｂと吸水層２ｂと防水層３とを積層した積層体を、透
過層を形成する袋状の不織布からなる被覆材１の中に入
れ、その後、被覆材１の両端をヒートシールすることに
より、生理用パッドを形成する。

次に、その経血吸収の過程を説明する。

経血は、被覆材１を通して、吸着層４ｂに浸透するが、
このとき経血は、吸着層４ｂの活性炭により脱色、脱臭
され、ほとんどにおわない無色の液体となって吸水層２
ｂに吸収されると共に防水層３により包囲されているの
で漏れることはない。

また、万一漏れても、経血中の色素はほとんど活性炭に
吸着されているので、ほとんど無色であり、ショーツな
どを赤く着色することがなく、しかも臭わない。

また、吸着層４ｂで、経血中の色素等の大きな粒子、分
子が吸着されてしまうので、吸水層２ｂには、そのよう
なものは浸透してこないので、極めて吸水が速く、また
従来のように吸水層の上層部で経血が凝固し、吸水が遅
れるということがなくなった。

次に、本発明の他の実施例を第４図を用いて説明する。

第４図は本発明の他の実施例であるナプキンタイプの生
理用パッドである。

図中４ｃ、４ｄは、活性炭を主成分とする吸着層である
。吸着層４ｃを内側に包むように、その両側面と裏面部
とを被う吸水材からなる吸水層２ｃと、吸水層２ｃを内
側に包むように、その両側面と裏面部とを被う吸着層４
ｄと、さらに吸着層４ｄを内側に包むように、その両側
面と裏面部とを被う防水層３とを積層一体化したものを
、不織布からなる袋状の被覆材１の中に装着することに
より、生理用パッドは形成される。

次に、その経血吸収の過程を説明する。

図中矢印で示す方向から浸み込む経血は、被覆材１を通
して吸着層４ｃに浸透し、脱色、脱臭されたのち、ほぼ
透明になった経血、主に水分だけが吸水層２ｃに吸収さ
れるが、経血の量が多く、第１の吸着層４ｃの吸着能力
を過える量となった場合、吸着層２ｃにもかなりの、未
だ十分に脱色、脱臭されていない、量の経血が浸透して
くる。しかし、第２の吸着層４ｄがあるので、余剰の脱
色、脱臭されていない経血はここで、完全に吸着、吸収
されるので漏れたり、悪臭を発したりすることがない。

本実施例の生理用パッドは、吸収能力が大きく、２重に
吸着層を設けるため、脱色、脱臭効果が大きいため、特
に経血の多い女性、また産後の女性などに好適である。

なお、本実施例では、吸着層と吸水層とを三層に積層し
た例を示したが、これに限るものではなく、三層以上の
多層構造にしてもよい。

また、本実施例においては、第１の吸着層４ｃと第２の
吸着層４ｄとに共に、活性炭を主成分とする吸着材をを
用いたが、第１の吸着層４ｃに脱色作用の強い活性アル
ミナ、活性炭を、又第２の吸着層４ｄに吸湿作用の強い
シリカゲルをそれぞれ主成分とする吸着材を用いるとシ
リカゲルの強い吸湿作用により、吸水材からなる吸水層
２ｃの吸水能力を上げることができ、さらに生理用パッ
ドをいつもさらりとした、乾燥した感触に保つことがで
きる。

次に、本発明の他の実施例を第５図を用いて説明する。

第５図は本発明のナプキンタイプの生理用パッドである
。

図中１は、不織布からなる袋状の被覆材である。

また、４ｅは、吸水材からなる防水層２ｄ中に混在（散
在）する活性炭粒子である。

防水層３は、活性炭粒子４ｅを含有する吸水層２ｄを内
側に包むように、その両側面と裏面部とを被っている防
水紙である。

このようにして形成された積層体を、袋状の被覆材１の
中に収め、その両端をヒートシールすることにより、生
理用パッドを構成する。

次に、その経血吸収の過程を説明する。

経血は被覆材１を通して吸水層２ｄに浸透するが、その
際、経血中の色素、臭のもとになる臭の粒子、分子など
が、吸水層２ｄ内に混在する活性炭粒子４ｅに吸着され
るので、次第に脱色、脱臭されてゆくのである。

吸着層を有する前記実施例などでは、どうしても吸着層
が、他の部分に比較して、かたい板状になりがちなため
、ごわごわした状態になりやすいのであるが、本実施例
では活性炭粒子を吸水層中に散在させているので、この
ようなことがなく、たいへんはだ触りがよく、快よい。

次に、本発明の他の実施例を第６図を用いて説明する。

第６図は、本発明の他の実施例であるナプキンタイプの
生理用パッドの断面図である。

図中１ａは、活性炭粒子４ｆを含有する不織布からなる
袋状の被覆材であり、その袋の内には、吸水層２と、そ
れを、表面部を除いて、包むように被っている防水紙か
らなる防水層３との積層体が収められている。このよう
にすることにより、被覆材１が薄いため十分な活性炭粒
子４ｆを含有させることができないので脱色作用は、先
記実施例のものに比べ弱いが、活性炭粒子４ｆが生理用
パッドの全周をおおっているので、脱臭効率がよく、先
記実施例のものに比べ一層脱臭作用を強めることができ
る。

次に、本発明の他の実施例を第７図を用いて説明する。

第７図は本発明の他の実施例であるタンポンタイプの生
理用パッドの断面図である。

図中１ｂは、不織布若しくは破れにくい紙状物質からな
る略円筒状の被覆材であり、その内側には、活性炭を主
成分とする吸着材からなる略円筒状の吸着層４ｇが内包
され、また吸着層４ｇの内側には、吸水紙、綿状パルプ
、脱脂綿などの吸水材からなる略円筒状の吸水層２ｅが
積層状に内包されている。また、５は生理用パッドを膣
内から取り出すときに用いる糸である。

次に、その経血吸収の過程を説明する。

経血は、図中矢印の方向から被覆材１ｂを通して吸着層
４ｇに浸透し、次第に経血中の色素や臭の粒子、分子な
どを吸着層４ｇ中の活性炭粒子に吸着させながら吸水層
２ｅに向って浸透して行く。吸水層２ｅに達した経血は
、ほとんど無色無臭の液体となっているため、直に吸収
される。したがって、被覆材１ｂの表面はいつもさらり
としている。また吸着層４ｇで脱色脱臭されているので
、経血が多い場合にも臭わず、また、万一漏れてもほと
んど無色であるので、ショーツを汚したりすることがな
い。尚、この場合、吸着層４ｇと吸水層２ｅとの積層順
位を逆に、すなわち、吸着層を内側に、吸水層を外側に
した場合脱色、脱臭効果はほとんどなかった。

次に、本発明の実施例を第８図を用いて説明する。

第８図は、本発明の他の実施例であるタンポンタイプの
生理用パッドの断面図である。

図中１ｂは略円筒状（砲弾型）の被覆材であり、その内
側には、下部に円柱状の吸着材からなる吸着層４ｉと、
またその吸着層４ｉの上部に略円柱状（砲弾型）の吸水
材からなる吸水層２ｇとが内包されている。また、５は
糸である。

このように構成することにより、膣から漏れる経血をほ
ぼ完全に脱色、脱臭したものにすることができると共に
、子宮に当接する部分、図中矢印で示す部分に吸着層が
ないので、やわらかく、生理用パッドを膣内に装着した
時の異和感を軽くすることができる。

次に、本発明の他の実施例を第９図を用いて説明する。

第９図は、本発明の他の実施例であるタンポンタイプの
生理用パッドの断面図である。

図中１ｂは、砲弾型で、かつ中空の被覆材１であり、そ
の内側には、活性炭粒子４ｈを混在する吸水材からなる
砲弾型の吸水層２ｆを内包する。

このようにすることにより、予め、活性炭粒子４ｈを含
有する吸水材を砲弾型に形成しておけばよく、前記実施
例のように積層加工する工程が不要となるため、量産性
に豊む。

また、本発明の実施例において、吸着剤として、主に、
無害で、安定し、かつ吸着力に優れた活性炭、１ｇ当り
の表面積４００〜３，０００ｍ２を用いたものを示した
が、これに限るものでなく、活性アルミナＡｌ２Ｏ３、
シリカゲルＳｉＯ２・ｎＨ２Ｏ、１ｇ当りの表面積約５
００ｍ２、などのように、無害で、吸着力の大きいもの
であればよい。

また、ナプキンタイプとタンポンタイプの生理用パッド
の例を示したが、これに限るものではなく、上記のよう
に、老人用、子供用のおしめなどにも本発明を実施する
ことができる。

また、防水材として、防水紙、レーヨン紙を示したが、
合成樹脂フイルムなどでもよい。

また、吸水層の表面を破れにくいように処理することに
より、被覆材を省略することができる。

この場合、吸水層と被覆材とが一体となるためより薄い
衛生用パッドを得ることができる。

さらに、衛生用パッド、特に裏面部がよい、に芳香剤、
香水などを含浸、塗布、含有させておくことにより、よ
り効果的な消臭と快い香りとを備えた衛生用パッドを得
ることができる。

以上にように本発明によれば、吸収部に吸水材と共に脱
色、脱臭作用を有する吸着材を含有させることにより、
排出物の色素を吸着し、脱色するので下着等を汚すこと
なく、しかも、排出物からの臭を脱臭し、臭を漏らさな
い衛生用パッドを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）は、従来のナプキンタイプの生理用パッド
の斜視図、図面（ｂ）は同Ｘ−Ｘ′部の断面図、第２図
は本発明の一実施例であるナプキンタイプの生理用パッ
ドの断面図、第３図、第４図、第５図、第６図は本発明
の他の実施例であるナプキンタイプの生理用パッドの断
面図、第７図、第８図、第９図は本発明の他の実施例で
あるタンポンタイプの生理用パッドの断面図である。 １、１ａ、１ｂ−−−被覆材、２、２ａ、２ｂ、２ｃ、
２ｄ、２ｅ、２ｆ、２ｇ−−−−−−−−吸水層、３−
−−−−−−−−防水層、４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄ、４
ｆ、４ｇ、４ｉ−−−−−−−吸着層、４ｅ、４ｈ−−
−−−活性炭粒子、 ５−−−−−−−−−糸。 特許出願人の氏名　池上喜美子

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）吸着材と吸水材とを不織布若しくは紙状物質で被
   ったことを特徴とする衛生用パッド。
2. （２）吸着材と吸収材とを有する吸収部と、前記吸収部
   を内側に包むように、その両側面と裏面部とを被う防水
   層と、前記吸収部の表面部を被う不織布若しくは紙状物
   質からなる被覆層を備えたことを特徴とする衛生用パッ
   ド。
3. （３）吸収部は、吸着材からなる吸着層と吸水材からな
   る吸水層との積層体であることを特徴とする特許請求の
   範囲第１項若しくは第２項記載の衛生用パッド。
4. （４）吸収部は、吸水材中に吸着材が混在するように形
   成されたものであることを特徴とする特許請求の範囲第
   １項若しくは第２項記載の衛生用パッド。
5. （５）吸着材は、活性炭、活性アルミナ、シリカゲルの
   うち少なくとも１種を主成分とするものであることを特
   徴とする特許請求の範囲第１項若しくは第２項記載の衛
   生用パッド。