JPS5813950Y2 - 微粉砕装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 く実用新案登録請求の範囲の解説〉 この考案は複写用カーボ／、顔料、薬品等の粉末を製造
する微粉砕装置が縦型ケーシング内側に金網製等の多孔
性円筒を添設し、該多孔性円筒内で回転軸を高速回転さ
せて該回転軸に半径方向水平に付設したロータの同じく
金網製等の多孔性筒体で渦流を生じさせ該多孔性筒体と
上記多孔性円筒の協働により吸引粒状原料を微粉砕し、
遠心放出する如くした微粉砕装置に関する考案であり、
特に、ケーシング下部に於て上記多孔性円筒下端から吸
引口外側１で逆截頭円錐コーンを形成付設させて未微粉
砕物を循環処理することが出来るようにした微粉砕装置
に係る考案である。

〈従来技術〉 周知の如く、近時、複写技術の進歩等のソフト産業の進
展に伴い複写カーボ／、顔料等の微粉末の需要が急速に
高１ってきており、高性能、低コスト微粉砕装置の案出
が車重れているにもかかわらず、経済的に見合って、し
かも、高性能である装置は現出していない。

く問題点〉 即ち、近時一般的に採用されているジェットミルでは極
めて清費電力が高くつく不利点があり、加えてショット
粉砕によるため粉砕粒度にバラツキがある欠侭がある。

ところで、基本的には従来技術としての特公昭３８−１
６４２８号公報に見られる様に縦軸ケーシング円筒内側
面に金網製等の多孔性円筒を添設し、その中心に回転軸
を高速裡に回転させ、該回転軸に水平に延設させた同じ
く金網製等の多孔性筒体によって旋回渦流を生じさせ、
該多孔性筒体、及び、上記多孔性円筒の協働によって微
粉砕を行わせる装置がある。

而して、該種微粉砕装置は知られ得る限りにおいては微
粉砕機能を有してはいるものの、該微粉砕に与る構成と
してその機械的構成が第１義的にとらえられて釦り、し
たがって、微粉砕効率を二重、三重の機械的重複さてカ
バーするべく構成が極めて複雑にされている欠点があり
、コンパクト化に向かない難点があった。

又、そのように構成が複雑であるため、機構部が大とな
り、重量増大し、動力が嵩み、ランニ／グコストが犬と
なる不利点があるばかりでなく、振動、騒音を発生し、
作業環境を悪化するのみならず、場合によっては公害問
題を発生するトそれもある不具合があった。

加えて、クーーシ／グ内渦流も構造複雑さのため粉砕に
与る旋回渦流が効率的に発生せず、したがって、擾乱を
来たし、ロータ、ステータの微粉砕機能が設計通りに発
揮されない不都合さもあった。

く目 的〉 この考案の目的は、上述従来技術に基づく微粉砕装置の
問題点を解決すべき技術的課題とし、上述渦流微粉砕装
置の有する基本的機能を生かすべく、旋回渦流を第１義
的にとらえてシンプルな構造にし、被処理物の循環がス
ムースに行え、製品粒度が確実に均一に得られるように
して各種工業産業にむける微粉砕子１州分野に益する優
れた微粉砕装置を提供せんとするものである。

く考案の構成〉 上述目的に沿い先述実用新案登録請求の範囲を要旨とす
るこの考案の構成は縦型ケーシングの下蓋中心寄りに設
けた吸引口から空気輸送裡に送給された粒状原料はロー
タの旋回による遠心気流に吸引されてケーシング内に入
り、該ロータに複数に水平方向延設された多孔性筒体と
ケーシング内面添設の多孔性円筒との協働により微粉砕
作用を受け、該遠心旋回動圧により上蓋の外側寄りに設
けられた排出口より排出され、その間排出口への排出プ
ロセスに釦いて大比重、大粒形の未粉砕物は上記多孔性
円筒内面に沿って沈降降下し、下部の逆截頭円錐台形コ
ーンにより上記吸引口に寄せられ、ケーシング下部に沈
積することなく、再び吸引上昇してスムースに循環し再
微粉砕され、当該再循環微粉砕により製品微粉砕粒度が
均一にされるようにした技術的手段を講じたものである
。

〈実施例の構成〉 次にこの考案の実施例を図面に基づいて説明すれば以下
の通りである。

第１図に示す実施例において、１はこの考案の要旨を威
す微粉砕装置であり、ベース２上に設置したフレーム３
には縦型円筒のステンレス製のケーシング４が固設され
その上蓋５の外周寄りには排出口６が配管７を介してバ
ッグフィルタ８の製品収納具に接続されている。

一方、該ケーシング４の下蓋９の中心寄りに設けた複数
の相互に位置のバランスされた部位には吸引口１０，１
０・・・・・・が穿設されて配管１１゜１１・・・・・
・を介して大気に開放された空気輸送シュート１２に接
続され、而して、該シュート１２には複写用カーボン原
料粒子を貯留したホラ・＜−１３の振動フィーダ１４が
臨１されている。

そして、上記ケーシング４の下部には上記吸引口１０，
１０・・・・・・の外側から該ケーシング４の内側面に
至る石膏製の逆截頭円錐台形コーン１５が形成されて付
設され、更に該コーン１５の上端からステータとしての
金網製等の多孔性円筒１６が該ケーシング４の内側面に
添設され、その下端は上記コーン１５に接続している。

一方、該ケーシング４の内部には同心的に上下蓋５，９
のベアリング１７，１８を介して回転軸１９が回転可能
に軸支され、該回転軸１９には軸方向所定間隔に回転モ
ーメントがバランスするように複数のロータ２０を構成
する同じ金網製等の筒体２Ｌ２Ｌ２１・・・・・・が半
径方向延設のアームパー２２を介して適宜ブラケットに
より多段、且つ、水平に取付けられてあ・す、又、該回
転軸１９の下端に設けたプーリ２３と変速モータ２４の
プーリ２５との間にはベルト２６が張設されている。

尚、該モータ２４は前記ベース２に固設したフレーム２
７に固設されているものである。

又、前記吸引口１０，１０・・・・・・と排出口６につ
いては前者が後者より内側寄りに開口すると共に前者の
総断面積が後者のそれより小さいように設計されている
。

く作 用〉 一上記構成において、モータ２４を起動すると共に振動
フィーダ１４を作動すると、ホッパー１３からは複写用
カーボン原料粒子がシュート１２に空気と共に供給され
、一方、ベルト２６により高速回転する回転軸１９のロ
ータ２０の旋回によってケーシング４内に発生する遠心
負圧が吸引口１０．１０より原料を輸送空気と共に吸引
し、ケーシング内にて旋回渦流に乗せ、前記多孔性筒体
２１及び多孔性円筒１６の協働作用で微粉砕に供される
。

而ｉ〜で、該旋回渦流中にて下段より上段に移行するプ
ロセスで微粉砕されたカーボン原料は旋回裡に排出口６
に移動するが前記の如く、吸引口１０，１０・・・・・
・が排出口６に対して内側でその総面積が小さいために
急速に吸引され、大比重のものも確実に吸引され微粉砕
に移行されるのに比し排出口１０は外側で大面積である
ため静圧差が大きく、したがって、よりスムースに排出
され易いと共に排出速度が低下するため該排出口６近傍
にて大比重、大粒形の未微粉砕粒子は外側寄りで矢印の
如く沈降し、多孔性円筒１６に沿って降下し、下部で前
記逆截頭円錐台形コーン１５に誘導されて底部に沈積す
ることなく上記吸引口１０，１０・・・に寄せられ、そ
こで該吸引口１０，１０・・・・・・の急速な吸引動圧
によって矢印の様に再び上昇し、再微粉砕に供せられ、
そのようにして順次反復され、リサイクル裡に微粉砕さ
れ、酊及的に均−粒度裡に製品化され、排出口６から排
出されてパックフィルタ８に収納される。

この間、吸引口１０から排出口６をでの旋回プロセスは
極めてシンプルであるため気流の擾乱はほとんどない。

又、第２図に示す実施例に於ては、上記実施例ノ逆截頭
円錐台コー／１５について金属パネルコー７１５′とし
た点を除いては実質的に変りはなく、特に、重心が低い
場合には当該実施例で充分である。

く他の実施例〉 尚、この考案の実施態様は上述各実施例に限ることなく
、他の実施例も採用可能であることは勿論であり、例え
ば、コーン面にスパイラル溝を形成させる等も出来、又
、被処理物も複写用カーボン、顔料に限るものでないこ
とも勿論である。

く効 果〉 以上この考案によれば、縦型円筒ケーシング内側にステ
ータとしての多孔性円筒を添設し、該ケーシングに同軸
の回転軸に半径方向にロータを多孔性筒体にして付設し
た微粉砕装置において、該ケーシングの底部に逆截頭円
錐台形のコーンを設け、上下蓋に設けた排出口、吸引口
を付設し前者を外側寄りに後者を中心寄りに形成したこ
とにより基本的に該吸引口からの吸引原料は上記ロータ
による旋回流にあ・ける静圧差を大きくすることが出来
、大比重の粒状原料も確実に吸引され、微粉砕に与らし
めることも可能であり、又、排出口付近の粉砕物も大比
重、大粒形の微粉砕不充分、未粉砕物沈降物もケーシン
グ下蓋に沈積して滞留することなく該コーンに誘導され
て吸引口に於て再び吸引旋回気流に乗り再微粉砕プロセ
スに移行し、その反復により確実に微粉砕が行われ排出
口より可及的に均一な微粉砕製品が得られる効果が奏さ
れる。

又、該ケーシングに一上記コー／を付設するだけで被処
理物の原料の旋回循環が確実に行われることにより、ロ
ータとステータの構造、即ち、微粉砕に係る機械的構造
を外側に循環路を設ける等するよりも簡単に出来、しか
も微粉砕が確実に出来るのみならず、却って旋回気流に
擾乱を発生させず、被処理物の流過粉砕プロセスを第１
に効果的に設計の対象とすることが出来る。

更に、上述の如く、ロータ、及び、ステータの構造を簡
単にすることが出来るので装置全体の構造もシンプルに
なり、それだけコンパクト化が企れ、低コストに出来、
消費電力等のランニングコストも低く、メンテナンスも
し易く、騒音発生振動発生もない優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すものであり、第１図はｌ
実施例の全体概略説明縦断面図、第２図は他の実施例の
１部説明縦断面図である。 ４・・・ケーシング、１６・・・多孔性円筒（ステータ
）、１９・・・回転軸、２０・・・ロータ、２１・・・
多孔性筒体、１・・・微粉砕装置、５・・・上蓋、６・
・・排出口、９・・・下蓋、１０・・・吸引口、１５’
、１５’・・・コーン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 縦型筒状ケーシング内側に多孔性円筒がステータとして
   添設され一方該ケーシングに同芯裡に軸装された回転軸
   の半径方向延設複数のロータが多孔性筒体を有しており
   上記ケーシングの上蓋の外周寄りに製品排出口が設けら
   れ他方下蓋の中心寄りに原料吸引口が設けられている微
   粉砕装置において、該吸入口外側から上記多孔性円筒の
   下端に対して逆截頭円錐台形コーンが渡設されているこ
   とを特徴とする微粉砕装置。