JPS5813835B2 - 回転羽根型蒸発器 - Google Patents

回転羽根型蒸発器

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JPS5813835B2
JPS5813835B2 JP53080997A JP8099778A JPS5813835B2 JP S5813835 B2 JPS5813835 B2 JP S5813835B2 JP 53080997 A JP53080997 A JP 53080997A JP 8099778 A JP8099778 A JP 8099778A JP S5813835 B2 JPS5813835 B2 JP S5813835B2
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rotary
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rotating blade
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三浦英一
小田明
千野耕一
堀内進
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D1/00Evaporating
    • B01D1/22Evaporating by bringing a thin layer of the liquid into contact with a heated surface
    • B01D1/222In rotating vessels; vessels with movable parts
    • B01D1/223In rotating vessels; vessels with movable parts containing a rotor
    • B01D1/225In rotating vessels; vessels with movable parts containing a rotor with blades or scrapers

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、回転羽根型蒸発器に係り、回転羽根の摩耗の
少ない回転羽根型蒸発器に関するものである。
一般に、廃液を処理する場合には、廃棄物量の減容をは
かることは周知のことである。
特に、敷地内への貯蔵スペースが問題となる原子力発電
所では、再生廃液等の放射性廃液は、20重量%程度に
濃縮された後、回転羽根型蒸発器等の乾燥固化装置で粉
体化することが考えられている。
従来の回転羽根型蒸発器の構造を第1図および第2図に
示す。
回転羽根型蒸発器16は、胴体9内に回転羽根10が取
付けられる回転軸15を設けたものである。
回転軸15は、上部軸受1と下部軸受12によって支持
される。
胴体9の上部に、蒸気出口3および処理液入口5が設け
られる。
胴体9の下部には、粉体取出口14が設けられる下部コ
ーン13が設けられる。
胴体9内の上部に、ミストセパレータ2および分配器6
が配置され、蒸気室4が形成される。
ジャケット8が胴体9の周囲に取付けられ,ジャケット
8には熱媒体入口7および熱媒体出口11が設けられる
回転羽根10は、回転軸15にサポートアーム19で固
定されるサポートリング20に、支持軸21を介して取
付けられる。
放射性物質を含む処理液は、処理液人口5より胴体9内
に供給され、分配器(デイストリビュータ)6により円
周方向に均一に分配され、重力により胴体9の内面を流
下していく。
沸騰水型原子炉においては硫酸ナトリウムを主成分とす
る廃液が発生し、この廃液が処理液として処理液入口5
より胴体9内に供給される。
流下した処理液は、回転軸15に取りつけられている回
転羽根10を矢印22の方向に回転させることにより胴
体9の内面に遠心力によって押しつけられる。
このようにして胴体9の内面に処理液の薄膜が形成され
る。
薄膜に形成された処理液は、胴体9の外部よりジャケッ
ト8内を流れる熱媒体(170℃の蒸気)により加熱さ
れて濃縮され、硫酸ナ} IJウム等の溶解成分が析出
してスラリー状となる。
ジャケット8で囲まれる胴体9の壁面が、伝熱面17で
ある。
更に濃縮が進むとスラリーが乾燥して析出固体18とな
る。
この時、析出固体18の一部が伝熱面17に付着したま
まスケールとなって伝熱面17の熱伝達率を低下させる
おそれがある。
しかし、回転羽根10の移動によって回転羽根10の先
端部が伝熱面17上の析出固体18を掻取り、スケール
の発生を防止している。
回転羽根10で伝熱面17上の液膜を強制的に運動させ
ることによって、伝熱面17から液膜への熱伝達が促進
される。
回転羽根10により掻取られた析出固体18は、粉体と
なって粉体取出口14より排出される。
回転羽根型蒸発器16は、回転羽根10によってスケー
ルが防止されかつ高伝熱特性が得られるので、信頼性が
高くコンパクトな濃縮固化装置である。
しかし、回転羽根10は、伝熱面17上の析出固体18
を除去するために、遠心力によって常に伝達面7に押付
けられながら移動している。
この結果、回転羽根10の先端部が摩耗し、伝熱面17
上にスケールが発生する。
したがって、回転羽根10の交換を頻繁に行なう必要が
あり、回転羽根型蒸発器の稼動率が低下する。
本発明の目的は、上記した従来技術の欠点をなくし、回
転羽根型蒸発器の稼動率を向上させることにある。
本発明の特徴は、処理液が内部に供給されかつ壁面が加
熱される容器と、前記容器内に挿入される回転軸と、前
記回転軸の軸方向に複数段配置される回転羽根とからな
る回転羽根型蒸発器において、前記容器の内壁に対向す
る前記回転羽根の先端に、前記容器の円周方向に突出す
る突出部を設け、前記突出部の前記容器の円周方向の長
さを変化させることにより回転羽根の押付力を軸方向に
変化させ、前記容器内で前記処理液が溶液状態にある領
域に存在する前記突出部の長さを最も長くして押付力を
最も小さくすることにある。
本発明は、回転羽根型蒸発器の回転羽根の摩耗量が面圧
に依存し、回転羽根型蒸発器の胴体内壁へのスケール析
出の有無は回転羽根の胴体内壁への押付力に依存するこ
とを実験的に確認することによってなされたものである
回転羽根型蒸発器の回転羽根によって胴体内壁に作用す
る押付力F1を、第2図に基づいて詳細に説明する。
第2図において、点Aは回転羽根10と伝熱面17が接
触している点、点Bは支持軸21の軸心、点0は回転軸
15の軸心、点G1は回転羽根10に遠心力が作用する
重心の位置で通常の重力に対する重心とは一致しない。
回転羽根10は、回転軸15まわりの回転で生じる遠心
力f1によって伝熱面17に押付けられる。
この押付力F1は次式で示される。
ここで、W1は回転羽根10の軸方向単位長さ当りの重
量、ωは回転軸15まわりの角速度、lはAとBとの距
離、r1はOと01との距離、r2はBと01との距離
、θ1はBG1とOG1が作る角度である。
押圧力F,は、直線ABに対して直角な方向に作用する
本発明の好適な一実施例である回転羽根型蒸発器23を
第3図に基づいて説明する。
回転羽根型蒸発器16と同一構成は同一符号で示す。
回転羽根型蒸発器23は、回転羽根型蒸発器16と回転
羽根の形状が異なっているだけである。
回転羽根24は、支持部25と、支持部25に取付けら
れる羽根部26とからなっている。
支持部25が、支持軸21に回転可能に取付けられ、円
周方向に8枚存在する。
胴体9の伝熱面17の内壁に対向する回転羽根24の先
端部に、すなわち、羽根部26の先端部に胴体9の円周
方向に突出する突出部27が形成される。
回転羽根24の先端の曲線CDによって形成される面が
、伝熱面17の内壁に対向する面である。
曲線CDの長さは、Sである。
曲線CDの長さは、羽根部26の横断面で最も長い。
回転軸15の回転時に、回転羽根24によってA点で伝
熱面17に垂直に(OAの延長線上)作用する力F3は
、押付力F1の作用する方向とOAの延長線とのなす角
をαとすると、F3−F10OSで表わされる。
回転羽根型蒸発器23においても押付力F1は、(1)
式で示される。
ただし(1)式中のW1は、回転羽根型蒸発器23にお
いては回転羽根24の軸方向単位長さ当りの重量となる
伝熱面17に作用する回転羽根24の軸方向単位長さ当
りの面圧は、F3/sとなる。
押付力F1を一定に保持して曲線CDの長さ(s)を増
加させれば、回転羽根24の摩耗量は減少する。
回転羽根24の摩耗量は、曲線CDの長さに反比例して
減少する。
距離lが一定で長さSを増加させた時の押付力の変化を
考える。
長さSを増加させれば、回転羽根24の重量W1は、必
然的に増加するので、押圧力F1は、当然大きくなるし
かし、回転羽根24の形状を変えて(例えば、角BEC
を変える)回転羽根24の重心G1の位置を変化させ、
距離r1およびr2、さらに角度θの変化によって遠心
力f1が増加しても押付力F,の増加を抑制し一定にす
ることができる。
回転羽根24の重量が増加したことによる遠心力f1の
増加分は、支持軸21で支えられる。
支持軸21の直径は、許容せん断応力によって決まる。
支持軸21の直径は、加わる荷重の平方根に比例して増
加させる必要がある。
第3図においてOBより左部分の回転羽根24の重量を
増加させると押付力F1は減少し、OBより右部分の回
転羽根24の重量を増加させると、押付力F1は増加す
る。
回転羽根24は、先端に長さSの突出部27を設けた分
だけ、支持軸21の軸心と支持部25の軸心をずらせる
ことによって押付力F1の増加を抑えている。
本実施例では、突出部27を設けることによって羽根部
26の重量が約2倍に増加して支持軸21の直径を1,
4倍にする必要はあるが、伝熱面17に作用する。
面圧を低下させることができるので回転羽根24の摩耗
量を1/5に低減することができる。
回転羽根24の寿命が延び、保守点検の回数が減少する
ので、回転羽根型蒸発器23の稼動率が向上する。
伝熱面17へのスケール付着も防止できる。
羽根部26の厚みを先端部だけでなく全体を一様に厚く
しても、曲線CDの長さを大きくでき、押付力F1を変
化させることなく伝熱面17の内壁に作用する面圧を小
さくすることができる。
しかし、これを達成するためには、支持軸21の直径を
著しく増加させる必要がある。
回転羽根型蒸発器23の性能は、同一断面に存在する回
転羽根24の枚数が多い程、良くなる。
同一断面における回転羽根24の枚数は、サポートリン
グ20への取付けによって制限される。
支持軸21の直径が極端に大きくなると、同一断面に配
置可能な回転羽根24の枚数が減少し、回転羽根型蒸発
器23の性能が低下する。
回転羽根24の摩耗量は、突出部2Tの回転方向側(C
点側)よりも回転方向と反対方向側(D点側)が大きい
ので、突出部2Tの厚みをC点側からD点側に向って厚
くするとよい。
回転羽根24の突出部27は、回転方向側(C点側)に
突出させて形成してもよい。
第4図は、回転羽根の他の実施例である。
回転羽根28は、羽根部29に開口30を設けた点が回
転羽根24と異なっている。
支持部25に設けられる貫通孔31は、支持軸21が挿
入される穴である。
回転羽根28を設けた回転羽根型蒸発器も、前述した実
施例と同様な効果を得ることができる。
さらに開口30を設けることによって、回転羽根28を
軽量化でき、支持軸21の直径を大きくする必要がない
このため、同一断面に配置可能な回転羽根28の枚数を
増加でき、回転羽根型蒸発器の性能を向上させることが
できる。
本発明の他の実施例を、第5図、第6図、第T図、第8
図および第9図に基づいて説明する。
前述した実施例と同一構成は、同一符号で示す。
前述した実施例は、特願昭52−95127号明細書に
記載された軸方向に配置された複数の回転羽根の摩耗量
の相違および特願昭52−133487号明細書に記載
された回転羽根の摩耗に基づく押付力F1の減少という
問題をかかえている。
本実施例は、回転軸の軸方向における回転羽根による伝
熱面に作用する押付力をその軸方向で変化させることに
よって前者の問題点を、さらに回転羽根にバランスウエ
ートを取付けることによって後者の問題点を解消したも
のである。
第5図は、本実施例の回転羽根型蒸発器32の回転羽根
24の部分を拡大したものである。
本実施例の回転羽根型蒸発器32は、前述した実施例の
回転羽根型蒸発器23の回転羽根24に、バランスウエ
ート33を取付けたものである。
回転羽根24は、回転軸15にその軸方向に5段設けら
れる。
点G2は、バランスウエート33に遠心力が作用する重
心の位置である。
バランスウエート33は、回転軸15の軸心0まわりの
回転によって生じる遠心力f2によって、回転羽根24
の伝熱面17への押付力を変化させる。
バランスウエート23による押付力F2は次式で示され
る。
ここで、W2はバランスウエート23の軸方向単位長さ
当りの重量、r3はOと02との距離、r4はBと02
との距離、θ2はBG2とOG2が作る角度である。
バランスウエート33を有する回転羽根24によって伝
熱面17に作用する押付力Fは、(1)式によって得ら
れるF1と(2)式によって得られるF2の合力(F1
+F2)となる。
したがって、回転羽根24の摩耗量き押付力F1の関係
を求め,バランスウエート33による押付力F2を適当
に選定することにより、合力(F1十F2)を一定に保
つことが可能となる。
バランスウエート33の取付け位置は、後述するように
押付力F1の減少分だけ補償するため、支持軸21の軸
心を通り支持軸21の中心Bと回転軸15の軸心Oを結
ぶ直線に垂直な直線より回転軸15の軸心側にする必要
がある。
また、バランスウエート33の形状(r3yr4)、重
量(W2)、取付け位置(θ2の初期値)は、回転羽根
24の摩耗量と押付力F1の関係、および適正な押付力
Fより決定する。
第6図は前述した本実施例による回転羽根24の摩耗量
と押付力Fの具体的な検討結果である。
ここで、7=6 9ml1!,rl: 1 7 ful
l, r2=4 0mm, r3=1 27mm, r
4=2 6mm, W1=2.0k97mW2=1.0
kg/m,ω=42rad/S初期のθ1=23度、初
期のθ2=165度である。
F1は回転羽根24のみによる押付力、F2はバランス
ウエート33のみによる押付け力、F=(F1+F2)
は本実施例によるバランスウエート付き回転羽根の押付
力である。
回転羽根24の摩耗に伴い、押付力F1は徐々に減少す
るが押付力F2は徐々に増加するので、押付力Fはほぼ
一定となる。
しかし回転羽根24の摩耗量が7朋以上になると、回転
羽根24がもはや伝熱面17と接触することが不可能と
なる。
したがって、回転羽根24が伝熱面17と接触不可能と
なる点が本実施例での回転羽根24の寿命となる。
回転羽根24の突出部27の厚みは、7朋以上ある。
ここで、バランスウエート33の取付位置が、前述した
位置でなければならない理由を、第5図および第7図に
基づいて説明する。
バランスウエート33による押付力F2は、次式で求ま
る。
ただし、θ3はOBとBG2とのなす角(OBを基準)
である。
回転羽根24の摩耗と共に、θ3,sinθ3およびF
2は増加する。
したがって、(F1+F2)を一定に保持できる。
バランスウエート33の取付位置は、sinθ3が回転
羽根24の摩耗と共に増加するように設定する必要があ
る。
θ3とF2の関係は、第7図のようになるので、−90
゜くθ3く90゜を満足するようにしなければならない
すなわち、バランスウエート33の重心G2が、点Bを
通り直線OBに垂直な直線Pよりも回転軸15の軸心O
側に存在するように、バランスウエート33を取付ける
必要がある。
このように、回転羽根24にバランスウエード33を取
付けることにより、回転羽根24の摩耗限界を回転羽根
型蒸発器32の約3.5倍に増加できる。
その結果、回転羽根24の寿命は、回転羽根型蒸発器3
2に比較して著しく長くなる。
また、押付力を適正に設定し、かつ一定に保持できるの
でスケール発生防止が容易となるという効果も生じる。
回転羽根にバランスウエートを取付けた回転羽根型蒸発
器は、特公昭38−6074号公報の第10図および第
11図に示されておりすでに公知である。
しかし、特公昭38−6074号公報では、バランスウ
エートの重心の位置が、回転羽根の支持軸の軸心と回転
軸の軸心を結ぶ直線に直角でかつ支持軸の軸心を通る直
線よりも伝熱面側に存在する。
したがって、この蒸発器における角度θ2は、回転羽根
の摩耗と共に減少する。
特公昭38−6074号公報の蒸発器の押付力F (=
F1十F2)は、回転羽根の摩耗と共に急激に減少し、
回転羽根の交換回数の増加および伝熱面上のスケール発
生等のトラブルが生じる。
前述した本実施例は、特公昭38−6074号公報の蒸
発器にて発生する問題も解消できる。
垂直壁を落下する液膜の厚さは、粘性係数のl/3乗に
比例することが知られている(例えばTranspor
s Phenomena P37 )。
回転羽根型蒸発器内の胴体内壁に沿って落下する処理液
は、濃縮されて粘性係数が増加するに伴って、液膜の厚
さが増加する。
回転羽根型蒸発器21内の処理液(沸騰水型原子炉で発
生する廃液)の濃縮過程を、第8図に基づいて詳細に説
明する。
処理液は、処理流入口5から胴体9内に供給され伝熱面
17の内壁に沿って下降する間に、まず沸点まで加熱さ
れ、以後は蒸発によって濃縮される。
処理液中の硫酸ナトリウムの濃度が飽和濃度以下である
ならば、処理液は溶液状態(第8図のHの領域)にある
硫酸ナ} IJウムの濃度が飽和濃度以上に濃縮される
と、溶液中に硫酸ナt− IJウムの小さな固形物が析
出し、処理液はスラリー状となる。
この領域を固体析出部■という。処理液人口5で動粘性
係数がIC poiseであった処理液は、スラリー
化によってその動粘性係数が第9図の特性Xで示すよう
に1 0’Cpoiseと急激に増加し、液膜の厚みが
増大する。
さらに、処理液の濃縮が進むと、処理液は液状ではなく
湿った析出固体の連なった状態となる。
この部分を乾燥部Jという。
固体析出部■で析出した析出固体(硫酸ナトリウム)は
、粉体となって落下する。
溶液部Hでは溶液Kのみが存在し、固体析出部■では溶
液Kと固形物Lとが共存し、更に乾燥部Jでは粉体Mが
存在する。
胴体9内での処理液の各状態の領域、すなわち、溶液部
H、固体析出部■および乾燥部Jに配置されるすべての
回転羽根24の摩耗量を一様にするためには、各段の回
転羽根24による押付力F(F1+F2)を第9図の特
性Yのように変化させるとよい。
ここで、特性Xは、回転軸15の軸方向における処理液
の動粘性係数の変化を示す。
回転羽根24の押付力Fを、第9図の特性Yのように、
回転軸15の軸方向で各段毎に変えると、溶液部Hにお
ける回転羽根24の摩耗量が減少し、各回転羽根24の
摩耗量は回転軸15の軸方向で等しくなる。
すなわち、胴体9内における処理液の動粘性係数の最も
小さい溶液部Hに存在する回転羽根24の押付力Fを最
も小さくし、その動粘性係数の最も大きな固体析出部工
に存在する回転羽根24の押付力Fを最も大きくする。
伝熱面11の摩耗量と回転羽根24の摩耗量は比例関係
にあるので、伝熱面17の摩耗量を軸方向で一定にする
ことができる。
回転軸15の軸方向に存在する各段の回転羽根24によ
る押付力Fを各段毎に変えるためには、各段毎の回転羽
根24の形状を前述したように変えればよい。
このように回転軸方向において回転羽根24の押付力F
を変えた本実施例によれば、回転羽根24の摩耗量を回
転軸15の軸方向において均一にでき、軸方向における
最犬の摩耗量は第3図に示す実施例の約1/3になる。
したがって、軸方向における特定の回転羽根24の摩耗
量が大きくなることはなく、これに伴う回転羽根24の
交換作業を解消できる。
バランスウエート33を設け、回転軸15の軸方向で溶
液部Hに配置される回転羽根24の押付力Fを最も小さ
くすることによって、第3図に示す実施例よりも回転羽
根24の交換回数を低減できる。
回転羽根型蒸発器32によって原子力発電プラントから
発生する放射性廃液を処理する場合には、回転羽根24
の交換回数を低減できるので、作業員の放射線被ばくの
危険性を減少することができる。
第3図に示す実施例においても、同様に作業員の放射線
被ばくの危険性を減少することができる。
前述した回転羽根型蒸発器32においては、回転軸15
の軸方向の各段に設けられる回転羽根24の突出部27
の長さSは、各回転羽根24において等しくなっている
溶液部Hに存在する回転羽根24の長さを短かくし、回
転羽根24が伝熱面17に接触しないようにしてもよい
したがって、溶液部Hに存在する回転羽根24によって
伝熱面17に作用する押付力Fを零にすることができ、
この回転羽根24の摩耗を防止することができる。
押付力Fを回転軸15の軸方向に変化させないで、回転
羽根24の突出部27の長さSを、回転軸15の軸方向
に設けられる回転羽根24で毎段毎に変化させても、軸
方向に存在する回転羽根24の摩耗量を均一にすること
ができる。
すなわち、溶液部Hに存在する回転羽根24の突出部2
7の長さSを最も長くし、固体析出部に存在する回転羽
根24の突出部27の長さSを最も短かくする。
前述した回転軸の軸方向で、回転羽根の突出部の円周方
向の長さを変えることまたは回転羽根によって作用する
押付力を変えることは、第3図に示す実施例に適用する
ことが可能である。
以上述べた本発明によれば、回転羽根の摩耗量が減少し
、回転羽根の交換回数を低減できるので回転羽根型蒸発
器の稼動率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は回転羽根型蒸発器の縦断面図、第2図は第1図
の■一■断面における従来の回転羽根型蒸発器の回転羽
根の構造を示す説明図、第3図は本発明の好適な一実施
例である回転羽根型蒸発器の回転羽根の構造を示す説明
図、第4図は回転羽根の他の実施例を示す斜視図、第5
図は本発明の他の実施例で第1図の■一■断面に相当す
る部分の構造図、第6図は第5図に示す実施例の回転羽
根の摩耗量と押付力の関係を示す特性図、第7図は角度
θ3と押付力F2との関係を示す特性図、第8図は回転
羽根型蒸発器内での処理液の濃縮乾燥過程を示す説明図
、第9図は第5図に示す回転羽根型蒸発器の軸方向にお
ける回転軸の軸方向における各回転羽根の押付力を示す
特性図。 8・・・・・・ジャケット、9・・・・・・胴体、15
・・・・・・回転軸、21・・・・・・支持軸、23,
32・・・・・・回転羽根型蒸発器、24 . 28・
・・・・・回転羽根、27・・・・・・突出部、30・
・・・・・開口、33・・・・・・バランスウエート。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 処理液が内部に供給されかつ壁面が加熱される容器
    と、前記容器内に挿入される回転軸と、前記回転軸の軸
    方向に複数段配置される回転羽根とからなる回転羽根型
    蒸発器において、前記容器の内壁に対向する前記回転羽
    根の先端に、前記容器の円周方向に突出する突出部を設
    け、前記突出部の前記容器の円周方向の長さを変化させ
    ることにより回転羽根の押付力を軸方向に変化させ、前
    記容器内で前記処理液が容液状態にある領域に存在する
    前記突出部の長さを最も長くして押付力を最も小さくす
    ることを特徴とする回転羽根型蒸発器。
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