JPS5813818B2 - オ−ブン等の調理器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はガスあるいは電気を熱源としたオーブンあるい
はオーブンにコンロ部は一体化しているような調理器に
関するものである。

従来例の構成とその問題点 一般にこの種の調理器は、その熱源調節部が調理器本体
の側部、すなわち、加熱庫の側方に配設してある。

ところが最近この熱源調節部を調理器本体の上部、すな
わち加熱庫の上方に配設したものが見られるようになっ
てきた。

これは調理器本体の上部に熱源調節部があるとその前面
に突出する操作つまみの操作性がよくなり、かつ部品交
換等の保守点検が容易になるとともに、調理器の小型化
ならびに意匠の向上等が図れるからである。

しかしながら、上記熱源調節部が調理器本体の上部に配
設してあると、加熱庫からの熱の影響を受けて熱源調節
部が高温になりやすく、長期間使用していると熱源調節
部に故障が生じる等の問題があった。

このため従来は、上記加熱庫と調節部との間に間隙をお
いて遮熱板を配設するとともにその前方に開口を設け、
加熱庫からの輻射熱を遮断するとともに、加熱庫からの
排気ガスのドラフト作用で開口部から外気を吸引し、こ
の外気を加熱庫と熱源調節部との間に流して熱源調節部
を冷却するようになっていた。

しかしながらこの方式のものではその効果に限度があり
、十分な信頼性は得られなかった。

特にこの方式のものでは調理器本体前方から調理器本体
内に空気を吸い込むので、扉開成時に加熱庫前面の開口
から上昇する熱気を遮蔽することができず、たびかさな
る扉の開成によって操作部が熱損していく問題があった
。

また、前記熱源調節部品の冷却手段として本体の上部に
設けたファンの送風により冷却し、前記送風を前方に排
出するものも見られるが、このものは単に熱源調節部品
の冷却にとどまり、ファンの送風を他に有効に生かすも
のではない。

発明の目的 本発明は上記従来の問題に留意し、ファンによる送風を
本体上部に設けた熱源調節部品の冷却を有効に行なわせ
るとともに、扉を開けたときにおける熱気を遮断し、使
用者の保護をはかることを目的とするものである。

発明の構成 前記目的を達成するため、本発明は調理器本体の加熱庫
上方に空間部を設け、この空間部に熱源調節部品を配設
し、その熱源調節部品の操作つまみを加熱庫上方の調理
器本体前面に配設するとともに、前記調理器本体内には
上記空間部内の空気を強制流動させて熱源調節部品を冷
却する強制冷却手段を設け、さらにこの強制冷却手段は
操作つまみを配設した空間部の底面部から加熱庫前面の
開口全面に沿って下向きに冷却空気を送風するようにし
たオーブン等の調理器の構成としたものであり、熱源調
節部品の冷却および扉を開けたときの熱気の放射を加熱
庫の開口部において遮断し、操作つまみ部の操作を行い
やすく、また、使用者の顔面等を保護するものである。

実施例の説明 本発明はこのような従来の欠点を解消したもので、以下
その一実施例をガスオーブンを例にして説明する。

第１〜第４図において、１は調理器本体で、内部に加熱
庫２が設けてある。

３はこの加熱庫２の前面開口を開閉する扉で、下端部を
調理器本体１に枢結してある。

４，５は加熱庫２内の上下部に配設したがスバーナ等の
熱源、６はこの熱源４，５からの排気ガスを排出する排
気ダクトで、加熱庫２の背面上部から導出して調理器本
体１のバンクガード部７に開口させてある。

８はこのバツクガード部７に設けた排気孔である。

９は前記調理器本体１内の加熱庫側方に形成した配管用
スペース、１０は同加熱庫上方に形成した空間部で、配
管用スペース９と連通している。

１１は上記空間部１０の前面を覆うように調理器本体１
の前面上部に取付けた操作パネルで、その内面に前記加
熱庫内の熱源４，５へのガス供給を制御するコツク１２
ならびにその熱源４，５の燃焼を制御あるいは加熱終了
を知らせるタイマ１３、加熱庫２内の温度を設定する温
度調節器（可変抵抗器）１４等を取付けて空間部１０内
に位置させてある。

１５，１６，１７は上記各部品の操作つまみで、操作パ
ネル１１の前面に取付けてある。

１８．１９はこの操作つまみ１５，１６．１７を設けた
操作パネル１１の下部ならびに空間部１０の前底部に形
成した開口で、空間部１０を大気と連通させている。

なお、下部開口１８は底部開口１９より小さくし、底部
開口１９へ流出しやすいようにしてある。

２０は上記コツク１２、タイマ１３、温度調節器１４等
の熱源調節部品１２，１３，１４の後方にこれと近接さ
れて配設した強制冷却手段で、ファン２１を有し、配管
用スペース９から冷気を吸引して開口１８．１９から調
理器本体の前方ならびに下方へと吹き出すように構成し
てある。

２２は上記強制冷却千段２０を各熱源調節部品１２，１
３，１４ともに覆うダクトで、一端は配管用スペース９
に連通させるとともに、他端はテーパー状に傾斜させて
操作パネル１１の内面に取付けてある。

そしてこのダクト２２の内周全面には石綿、アスベスト
等のような断熱材２３が貼り付けてある。

なお上記強制冷却手段はダクト２２内而に取付けてあり
、タイマ１３のセントとともに通電されて回転し、タイ
マ１３の終了とともに通電停止されて止まるようになっ
ている。

２４は調理本体１の下部前板に形成した冷気取入口、２
５は加熱庫底部に設けた燃焼用空気取入口である。

上記構成において、コツク１２を開成すれば熱源４，５
が燃焼を開始する。

これと同時に強制冷却手段２０が駆動し、そのファン２
１が回転を始める。

これによりファン２１は配管用スペース９がら空気を吸
引し、その空気を空間部１０内の各熱源調節部品１２，
１３．１４に吹きつけてこれを強制的に冷却するように
なる。

したがって、上記各熱源調節部品１２，１３．１４の温
度を確実に低く維持することができる。

一方上記各熱源調節部品冷却後の空気は操作パネル１１
の下部に形成した開口１８から第３図の矢印Ａで示す如
く、調理器本体外へと流出し、加熱庫２の前面開口部分
と操作つまみ１５，１６，１７との間にエアーカーテン
を作るようｌこなる。

また操作パネル１１の底部に形成した開口１９は通常扉
３の上端で閉塞されているが、扉３を開成した時には加
熱庫２前面に開口に沿って矢印Ｂの如く流出し、この加
熱庫の開口全面にエアーカーテンを形成するようになる
。

したがって、力ｐ熱庫２の前面開口部分からの熱気の放
射を遮断し、調理物の出入時において使用者の顔等に高
温熱気がかからなく、調理作業が安全に行える。

またこの実施例ではさらに上記強制冷却手段２０ならび
に各熱源調節部品１２，１３．１４を覆うダクト２２の
内面に断熱材２３を配設しているので、この断熱材２３
の断熱作用によってさらに各熱源調節部品１２，１３，
１４の温度を低く維持することができる。

そしてこの断熱材２３は吸音あるいは遮音作用を有する
ので強制冷却千段２０の設置によって生じる騒音を低く
することができる利点もある。

第４図は他の実施例を示し、扉３の閉成時における扉３
表面部よりも外方に強制冷却送風口１９′を設けてある
。

この実施例によれば操作パネル１１の下部から前方への
送風がないので快適なる調理作業が行なえるし、常時扉
３表面が冷却空気により冷却され、扉３の異常加熱が防
止されるものである。

なお、上記実施例では熱源調節部品をコツク１２、タイ
マ１３、温度調節部１４の三つで説明したが、コツク１
２のみであってもよく、また熱源４，５も二つでなく一
つであってもよい。

また前記実施例の開口１８を扉開成時には閉成するよう
にして開口１９の送風効率を向上させてもよくいずれも
実施例の形態に限られるものではない。

また上記実施例ではガスオーブンで説明したが、電気オ
ーブンあるいはオーブン部とコンロ部とが一体になった
ものであってもよく、これらの実施例の形態に限られる
ものではない。

発明の効果 このように本発明によれば、加熱庫の上方空間部に設け
た熱源調節部品を強制冷却手段によって強制的に冷却す
るので熱源調節部品を確実に低い温度に維持でき、故障
等の恐れがなくなって信頼性が飛躍的に向上するととも
に、扉開成時における加熱庫内の熱気の放射を遮断して
調理物の出し入れ時において使用者の顔等に高湛熱気が
かからないので、調理作業が安全に行える等、その効果
は犬なるものがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す調理器の斜視図、第２
図はその扉開成時の斜視図、第３図はその断面図、第４
図は第３図のａ − ａ線断面図、第５図は他の実施例
を示す要部断面図である。 １・・・・・・調理器本体、２・・・・・・加熱庫、４
，５・・・・・・熱源、１０・・・・・・空間部、１２
，１３，１４・・・・・・熱源調節部品、１５，１６．
１７・・・・・・操作つまみ、１９・・・・・・開口、
２０・・・・・・強制冷却手段。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 調理器本体の加熱庫上方に空間部を設け、この空間
   部に熱源調節部品を配設し、その熱源調節部品の操作つ
   まみを加熱庫上方の調理器本体前面に配設するとともに
   、前記調理器本体内には上記空間部内の空気を強制流動
   させて熱源調節部品を冷却する強制冷却手段を設け、さ
   らにこの強制冷却手段は操作つまみを配設した空間部の
   底面部から加熱庫前面の開口の全面に沿って下向きに冷
   却空気を送風するように構成してなるオーブン等の調理
   器。