JPS5813505Y2 - エンドレスカセツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はエンドレスカセットに係り、特にエンドレスに
連結されたテープを屈曲させてカセットケーシング内に
収納するとともに、上記テープを引込む引込み用リール
と、信号再生装置に装着されたときにて９装置の供給側
のリール軸が内側に挿入される円筒状のガイド筒とを有
するエンドレスカセットに関する。

カセット式の信号再生装置の一例であるＶＴＲによって
比較的短時間ｍ像の再生を繰返して行つ場合には、エン
ドレスカセットを用いると非常に便利である。

このカセットは第１図に示すように、エンドレスに接続
された磁気テープ１を不規則に屈曲させてカセットケー
シング２内に収納し、このテープ１を順次引出して再生
し、その回転しておりかつその外周部にゴム等の摩擦部
分３が巻付けられた引込みリール４に磁気テープ１を押
圧部材５で押圧して、磁気テープ１を引込むようにして
いる。

このようなエンドレスカセットに釦いては、このカセッ
トがＶＴＲに装着されたときに、供給側のリール軸がそ
の内側に挿入された円筒状のガイド筒６がカセットケー
シングと一体に連設されており、しかもこのガイド筒６
の外表面と磁気テープ１との摩擦係数を低下させる目的
をもって外表面に凹凸を形成している。

しかしこのようにしてもな釦ガイド筒６の外表面に磁気
テープ１が多面積に亘って接触するために大きな摩擦抵
抗力を受は好オしいものではなかつ丸 本考案はこのような問題点を克服することを目的として
なされたものであって、ガイド筒とテープとの間の摩擦
係数をより一層低下することが可能なエンドレスカセッ
トを提供するものである。

以下本考案をカセット式ＶＴＲにおけるエンドレスカセ
ットに適用した一実施例を図面につき説明する。

ｌず第２図および第３図によって、エンドレスカセット
の概略を説明すると、このカセットはそのケーシング１
１が偏平な直方体状に形成されてち・す、かっこのケー
シング１１の前面側には回動可能に蓋体１２が取付けら
れている。

またこのケーシング１１の上面には透明な円形の窓１３
が設けられておシ、これによってケーシング１１の内部
に収納されている磁気テープ１４の状態を観察すること
ができるようになっている。

第３図はこのカセットケーシング１１の上側のハーフを
取除いた状態の平面図を示すものであって、蓋体１２の
内側に設けられている前面側のＶ字状をなす壁部１５に
はテープ引出し用開口１６およびテープ引込み用開口１
７がそれぞれ設けられている。

そしてテープ引込み用開口１７の内側にはテープ引込み
用リール１８が設けられている。

このリール１８の外周部には比較的摩擦係数の大きい例
えばゴム製の摩擦部材１９が巻付けられており、かつこ
のリール１８の外周部には磁気テープ１４をこのリール
１８に対して押圧する抑圧部材２０が弾性変形可能な支
持体２１に支持されて配されている。

さらにこのリール１８の外周部には、磁気テープ１４が
このリール１８に巻付くのを防止するための一対の巻付
き防止部材２２がそれぞれ弾性変形可能な支持体２３に
よって支持され配されている。

筐たこのケーシング１１内には円筒状をなすガイド筒２
４が連設されて督り、ＶＴＲ本体に設けられている供給
側のリール軸が挿入されるように構成されている。

このガイド筒２４の側部には直線状をなす案内板２５が
設けらられて釦り、これによって磁気テープ１４が上記
ガイド筒２４の外壁部に沿って回り込筐ないように構成
されている。

次にこのガイド筒２４の外周壁部に巻回されて配されて
いる滑性シート２６について説明するととの滑性シート
２６はカーボン材料を含んだ例えばのテフロンシートの
如く、非常に表面が滑性に富んだ材料によって第４Ａ図
に示すように帯状に形成さレル遁。

そしてこのシート２６の両端には、それぞれ一対ずつの
切込み２７が形成されている。

従ってこのシート２６は第４Ｂ図に示すように、カセッ
トケーシング１１に一体に植設されているピン２８に上
記切込み２７を挿通することによって、ガイド筒２４の
外周壁部に正しく巻回されて配置されることになる。

な３滑性シート２６に切込み２１を形成する代９に、第
５Ａ図に示すように両端をそれぞれ一対の円形の小孔２
９を形成し、この小孔２９に上記ピン２８を第５Ｂ図に
示すように挿通させて、このシート２６を保持するよう
にしてもよい。

あるいは筐た第６Ａ図に示すようにシート２６の柄端に
それぞれ切欠き３０を形成し、この切欠き３０を第６Ｂ
図に示すようにケーシング１１に一体に形成されている
保持片３１に係合させてガイド筒２４の外周部に滑性シ
ート２６を保持するようにしてもよい。

あるいはまた滑性シート２６を、第１図に示すようにガ
イド筒２４の外壁部に直接接着して取付けるようにして
もよい。

次に以上のように構成されているエンドレスカセットの
動作を第３図につき述べると、磁気テープ１４は、ＶＴ
Ｒ本体に設けられている巻取り側のリール台と係合して
回転駆動されるテープ引込みリール１８に対して押圧部
材２０によって押圧されて、テープ引込み周間０．１７
から引込筐れ、とのカセットケーシング１１内に←いて
屈曲して収納される。

そして順次引込筐れる磁気テープ１４によって不規即に
屈曲した状態でこの磁気テープ１４は第３図において次
第に右方に移動し、テープ引出し用開口１６によってこ
のカセットケーシング１１から引出される。

そしてこのときに、磁気テープ１４のテーフ゛面はガイ
ド筒２４と直接接触することなく、この方イド筒２４の
外周壁部に配されてそのテープ面と対接する滑性シート
２６と接触することになシ、従ってここで磁気テープ１
４が大きな摩擦抵抗を受けることなく、極めて円滑にカ
セットケーシング１１から引出されることになる。

なおとのカセットケーシング１１内には６本のテープガ
イ ドピン３２，３３，３４゜３５．３６．３７が設け
られて訃り、これによって磁気テープ１４が所定の経路
を正しく通過するように構成されている。

なト上記６本のガイドピン３２，３３，３４，３５．３
６の内、ガイドピン３４．３５．３６の近傍にはそれぞ
れ弾性変形可能な支持体３８によって支持されている押
圧部材３９が設けられてトシ、磁気テープ１４が確実に
これらのガイドピン３４，３５．３６と接触するように
するとともに、適当なバックテンションが付与されるよ
うに構成されている。

以上要するに本考案のエンドレスカセットは、冒頭に記
したものにおいて、上記ガイド筒の外周壁部に上記テー
プのテープ面に対接する帯状のカーボン材料を含んだ滑
性シートを巻回させたことを特徴とするものである。

従って供給リール軸がその内側に挿入されることで必然
的に径が大きくなり、そのために従来に釦いては多面積
に亘って接触して大きな摩擦抵抗力を受けていたガイド
筒の外表面にテープが直接接触することがなくなり、滑
性シートとテープが接触することになり、テープの受け
る摩擦抵抗力が非常に軽減される。

従ってエンドレスカセットにおけるテープの走行が円滑
かつ安定に行なわれることになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のエンドレスカセットの上側ノ・・−フを
取除いた状態の平面図である。 第２図〜第７図は本考案をカセット式ＶＴＲにおけるエ
ンドレスカセットに適用した一実施例を示すモ＋７）ｆ
アって、第２図はこのエンドレスカセットの外観斜視図
、第３図は上側の・・−フを取除いた状態の同平面図、
第４Ａ図は滑性シートの正面図、第４Ｂ図は滑性シート
の取付は状態を示す要部側面図、第５Ａ図は滑性シート
の変形例を示す正面図、第５Ｂ図はこの変形例の滑性シ
ートの取付は状態を示す要部側面図、第６Ａ図は滑性シ
ートの別の変形例を示す正面図、第６Ｂ図はこの別の変
形例の滑性シートの取付は状態を示す要部斜視図、第７
図はさらに別ｑ変形例の滑性シートの取付は状態を示す
平面図である。 なお図面に用いられている符号に釦いて、１１・・・・
・・ケーシング、１４・・・・・・磁気テープ、１８・
・・・・・テープ引込み用リール、２４・・・・・・ガ
イド筒、２６・・・・・・滑性シートである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. エンドレスに連結されたテープを屈曲させてカセットケ
   ーシング内に収納するとともに、上記テープを引込む引
   込み用リールと、信号再生装置に装着されたときにその
   装置の供給側のリール軸が内側に挿入される円筒状のガ
   イド筒とを有するエンドレスカセットにおいて、上記ガ
   イド筒の外周壁部に上記テープのテープ面に対接する帯
   状のカーボン材料を含んだ滑性シートを巻回させよこと
   を特徴とするエンドレスカセット。