JPS5813410B2 - 袋充填用の回転包装装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、弁を備え又は弁の一部分を構成する口を有
している袋にセメントのような粉末材料を充填する回転
包装機に関する。

袋の弁は、例えば、袋を作っているペーパの折り曲げ部
によって形成される。

その口は折り曲げられたペーパを広げることで開放する
ことができ、そして充填した後に、袋の中の粉末材料の
圧力で折り曲げ部を口が閉じるように互に押圧する。

包装機はしばしば多数の充填口を備え、充填中、袋はそ
の充填口から吊下げられるか、又はその充填口の下に袋
が置かれそして袋ブラケットによって支持される。

充填口は包装機の垂直軸のまわりに均一に配置されてい
て前記垂直軸のまわりに回転する。

通常、空の袋を作業者が充填口に手で配置する。

従って作業者の唯一の仕事は、空の袋を袋マガジンから
拾い上げ、そして充填口が作業者の前を通る時に空の袋
を空の充填口に取付けることである。

所定の重さにまで袋に充填することを含む包装機のすべ
ての他の操作、及び充填された袋の放出と取出しは、通
常自動的に行なわれる。

しかしながら、手動操作を自動的にするために、空の袋
を一度に１つずつ袋マガジンから取り出し、袋の弁を開
きそして袋を空の充填口上に又は対向して置くようにな
っている把持装置を備えた包装機は公知である。

この従来公知の自動装置は、しかしながら非常に構造が
複雑であり、広いスペースを必要とし更に原価が高く操
作費用も高くついた。

それ故に、この発明の目的は、袋を充填口に対して配置
する手動操作がいらない完全自動であると共にその自動
装置が構造簡単であり、狭いスペースしか必要とせず、
しかも原価が安く操作費用も安い回転包装機を提供する
ことである。

この発明は、包装機の垂直軸のまわりの円に均一に配置
され且前記垂直軸のまわりに回転する多数の充填口、及
び前記充填口の運動通路に隣接して設置された空の袋用
の少なくとも１個のマガジンを備えた回転包装機によっ
て、弁を備え又は弁の一部分を形成する口を有する袋に
充填する装置において、少くとも、袋を前記マガジンか
ら拾い上げる位置で各々の個々の充填口を、その日部が
回転運動方向に前方に向くように方向づけ、次に拾い上
げられるべき袋の口を自動的に開放し、そして前記マガ
ジンからの袋の取出しを完了する前に、前記袋の口を前
記充填口の運動通路に自動的に配置し、充填口が袋の口
の中に摺り込み、そして前記袋を前記マガジンから拾い
上げて前記袋を前記充填口と一緒に運び去り、それから
前記袋を前記充填口を通じて充填することから成る袋に
充填する装置に関する。

更に、この発明による前記回転包装機は、その垂直軸の
まわりに均一に配置され且前記垂直軸のまわりに回転す
る多数の充填口を備えており、更に少くとも袋をマガジ
ンから拾い上げる位置に於で各々の充填口を、その日部
が回転運動方向に前方に向くように方向づけ、前記充填
口の運動通路に隣接して配置した空の袋用の少なくとも
１個のマガジンを備えておシ、しかも前記マガジンから
の最先の袋の取出しを完了する前に、前記袋の口を開放
し且前記充填口の運動通路に配置するようになっている
装置を設けており、充填口が袋の口の中へ摺り込み、そ
れから前記袋を前記マガジンから拾い上げそして充填す
るために前記袋を前記充填口と一緒に運ぶことから成る
ものである。

従って、この発明の本質的な特長は、袋を充填口に向け
て押し付ける把持装置によるのではなく、充填口の回転
運動によって充填口を袋の口の中へ挿入させることので
きる前向きの充填口を使用することである。

それ故に、この発明による包装機を使用すると、袋を自
動的に拾い上げることで時間を短縮することができる。

即ち従来、熟練した人が袋を手で配置していた速度と少
なくとも同じ速度で操作することができる。

この発明は、袋を充填口からの吊下げによって充填中完
全に支持する場合並びに袋を、袋ブラケットによって充
填中少なくとも部分的に支持する場合に、等しく応用す
ることができる。

回転包装機は、しばしば包装機と一緒に回転し且袋の中
へ供給されるべき材料を収容するコンテナを中心に備え
ている。

コンテナの底部から連結パイプ又はホースが充填口に連
絡する。

この包装機に於て、各々の充填口をコンテナに関して相
対的に動くように取付け、しかもその充填口は、袋を拾
い上げた後に、充填口の口部が回転方向の前方に向けら
れる位置から充填口の口部が包装機の軸線の実質的に半
径方向外向きに向けられる位置まで前記充填口を回転さ
せ、それから充填された袋を前記充填口から放出した後
でしかも前記充填口が別の袋を再び拾い上げるだめにマ
ガジンに到達する前に前記充填口を再び戻すように回転
させる回転装置を備えている。

このことは、充填されている隣接の袋が互に邪魔になる
ことなしに、より多くの充填口を所定の半径の田上に設
けることを可能にする。

袋の口を開放し且充填口の運動通路に配置する装置は前
記マガジンに隣接して取付けた把持装置から成る。

そして前記把持装置は、作動中、順次、マガジンの中の
袋を把持し、袋の口を開放しかつ運動通路へ移動させ、
それから通過中の充填口によって袋が拾い上げられてか
ら、次の袋を拾い上げるだめに元に戻るように運動を行
なうようになっている可動装置を備えている。

別の実施例として、袋の積み重ねを次のように供給する
ようにマガジンを構成する。

即ち、最先の袋の口を、回転している充填口の口部の円
形通路のすぐ下に配置する。

前記袋の口を開放し且充填口の運動通路に配置する装置
は、前記マガジンに隣接して配置され且つ前記マガジン
の中の最先の袋の口の中へ空気ジェットを送って前記口
を前記充填口の運動通路へ広げるようになっている圧縮
空気装置から成る。

更に、袋の口に吹込まれる空気が袋本体を膨脹させない
ようにするために、前記マガジンの中に位置する間最先
の袋と接触状態に載置されるホルダ装置を備えている。

更に、袋をそれらの口端部から下向きに傾斜した状態で
空の袋の直立状積み重ねを上方に前進させるようにマガ
ジンを構成し、前記マガジンに、その中の最先の袋の口
端部およびこれと反対側の端部の両方に係合する保持装
置を設けるのが有利である。

そして充填口の口部が水平に関して袋よりも小さい角度
に傾斜するよう袋の口部分を位置決めさせた側で充填口
がマガジンに近づき、これにより充填口が最先の袋の口
の中へ摺り込むに従って、袋の反対側端部を保持装置か
ら解放するが、しかし袋の口端部は充填口が袋の口に完
全にはいり込んだ時に前記保持装置から解放される。

そしてホルダー装置は、前記袋を前記充填口で拾い上げ
るに従ってホルダー装置が退いて行くように設けてある
。

更に、この包装機は、作動中、袋の口が圧縮空気装置に
よって広げられずそして通過する充填口によって袋が拾
い上げられなかった場合に、最先の袋をマガジンから取
出すようになっている自動把持装置を有している。

この発明によって構成され且操作する包装機のいくつか
の実施例を、図面に概略的に図示する。

以下、この発明の実施例を図面を参照して詳述する。

第１図に示す包装機は、円形状配列の充填口１を有して
おり、各々の充填口１はそれらの配置円に対して実質的
に接線方向に向けられている。

袋を拾い上げる前の充填口１′、袋を拾い上げている時
の充填口１′及び袋を拾い上げた後の充填口１＃′、の
それぞれの位置を示す。

袋は袋マガジン２から取出されるが拾い上げ前の袋３′
、拾い上げ中の袋３′及び拾い上げた後の袋３′を図示
している。

サクションカップ４′を備えた把持装置４はマガジンか
ら一番先の袋を拾い上げ、弁を開放しそして回転する充
填口の口の円形通路Ｃに袋を配置することができる。

例えば、セメント等の材料を袋の中に供給するために充
填口１を回転コンテナ５に連結し、コンテナ５を懸架式
ブラケット６によって支持する。

コンテナを歯車７と駆動軸８とによって矢印の方向に回
転させる。

更に、第２図は、把持装置４と袋マガジン２との制御調
整装置を示す。

弁１０によって制御される複動空気シリンダ９によって
把持装置４を前後に動かし、そしてサクションカップ４
′に於ける真空を二方弁１１によって制御する。

電気センサー１２は、回転コンテナ上に設けたカム１３
と協働しそして増巾器とリレーとを組込んだボックス１
４を通って把持装置４を制御するだめの信号を提供し、
それで把持装置４の往復運動とマガジンを通り越す充填
口の通過で袋マガジン２からの袋の取出しとを同期させ
ることができる。

図示の実施例に於で、マガジンは袋用のスプリング作動
式前進装置１５を備えたカセットとして形成され、その
ため袋をカセットの開放端に向って前方に自動的に押圧
し、スプリング作動式ホルダー１６は、袋が押持装置４
によって把持されるまで袋を所定位置に保持する。

第３図及び第４図は別の充填口を示し、この実施例では
充填口が配置円に関して接線方向又は半径方向位置を選
定することができるように充填口を水平面で回転させる
装置を備えている。

充填口１は連結具即ちソケット１７によってコンテナ５
の出口パイプ１８に対して回転することができる。

バー２０の一端部をソケット１７に取付け、そしてバー
２０の他端部はカム２２と接触するホイール２１を支持
する。

カム２２は回転する包装機に関して固定しておりそして
バー２８に取付けられている。

スプリング２４の一端部をバー２０に取付け、そしてそ
の他端部をコンテナ底部から突出するバー２５に取付け
る。

スプリング２４はバー２０をストッパー２６に押しつけ
て充填口１をその半径方向位置に保持しており、ホイー
ル２１がカム２２に係合すると、バー２０をスプリング
２４の作用に逆らって回転させ、その結果としてソケッ
ト１７と充填口１をその接線方向位置へ回転させる。

充填口１が袋マガジンを通過した時に、ソケット１７と
充填口１がスプリング２４によって半径方向の位置へ戻
され、再びバー２０はスプリング２４によってストッパ
ー２６に押しつけられる。

第５図及び第６図に於で、把持装置と協働することなく
、袋マガジンの中の最初の袋の口を、回転している充填
口１の回転通路に配置する。

この実施例に於て、袋マガジン２は空の袋の積み重ね８
′を保持する。

最先の袋３の口を開放し、充填口１を袋３が備えている
弁の中へはいり込ませた状態を示す。

保持装置２８と２９は袋３の端部に係合する。

空の袋の積み重ね３′は、袋３を水平に対して傾斜させ
た状態で上方に進められる。

この角度は、袋をマガジンから拾い上げられている間に
、装置２７からの圧縮空気のジェットによって前もって
開かれた袋の口の中へ摺り込む充填口１のその部分の傾
斜角度よりも大きくなっている。

充填口１が、開かれた袋の口の中へ摺り込む時に、第６
図の符号αで示す如き傾斜の違いのために、充填口１は
積み重ね３′の相継ぐ袋から離れる袋の目端部とは反対
側の袋の端部を上昇させる。

かくして、充填口１が袋の中へはいり込み始めると、保
持装置２９は袋３を解放し、一方保持装置２８は充填口
１が袋の口の中へ完全に挿入されてしまうまで袋３を保
持する。

空の充填口１が袋３の積み重ね３′の所を通る直前に口
を開かせるために圧縮空気装置２７によって、空気を袋
３０日へ吹込む。

ホルダー装置３０は、袋の中へ吹込まれた空気が袋を膨
脹させることがないようにするために、一番先の袋３と
接触している。

袋３と接触しているホルダー装置３０の接触部材はロー
ラとして形成することができ、更にホルダー装置３０は
スプリング作動式ヒンジによってコンテナベースに或は
図示のように袋マガジン２上に取付けることができる。

かくして、充填口が袋３を拾い上げそして袋３を運び去
る時ホルダー装置３０とローラは、スプリング作動式ヒ
ンジによシ、充填口１０作用に負けて点線３０′で指示
した如く動く。

センサー装置３３が働らいて、パイプ連結具又はホース
連結具を備えた切換弁３２によって駆動されるマガジン
２の中の袋の積み重ね３′用の油圧又は空気圧の前進装
置３１は袋の積み重ね３′を上方へ自動的に前進させ、
袋３の口を、回転している充填口の口の円形通路に配置
する。

サクションカツプ３５とセンサー装置３６とを有しそし
てマガジン２に隣接して取付けられた把持装置３４は、
袋の口が圧縮空気装置２７によって開かれない場合に、
積み重ね３′から最先の袋３を取出すことができる。

この場合、ホルダー装置３０は、通常のようにローラと
充填口との間に絶縁層となる袋の壁部分をもつことなし
に、ホルダー装置３０のローラを介して、充填口１と直
接的に接触させられる。

それから、ホルダー装置３０が符号３０′で示すように
センサー装置３６に係合する時に、電気回路が閉じて、
杷持装置３４が増幅器とリレーとを組込んだボックス３
７を通じて働らき、袋を取出す。

【図面の簡単な説明】

第１図は実質的に接線方向に配置した充填口を備えた回
転包装機の一部分及び符合する把持装置を備えた袋マガ
ジンの一部分についての一部断面の上面図、第２図は部
分的に配線図を示した把持装置の自動制御装置を補足し
ている第１図の線■一ｍに於ける断面図、第３図は符合
する回転装置を備えた別の実施例に係る充填口について
の側面図、第４図は第３図の線Ｖ−Ｖに於ける断面図、
第５図は第１図に図示した包装置の別の実施例に５つい
ての一部断面の上面図、並びに、第６図は第５図の線Ｖ
−Ｖに於ける断面図である。 １・・・充填口、２・・・マガジン、３・・・袋、４・
・・把持装置、５・・・コンテナ、２７・・・圧縮空気
装置、２８，２９・・・保持装置、３０・・・ホルダー
装置、３４・・・把持装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 包装機の垂直軸のまわりに均一に配置され且前記垂
   直軸のまわりに回転する多数の充填口を備えておシ、少
   くとも、袋をマガジンから拾い上げる位置に於て各々の
   充填口を、その日部回転方向の前方に向くように方向づ
   け、空の袋用の少なくとも１個のマガジンを前記充填口
   の運動通路に隣接して配置し、更に、最先の袋を前記マ
   ガジンから完全に取出すのに先だって、前記袋の口を開
   放して前記充填口の運動通路に配置するために設けた装
   置を備えておシ、それで充填口が前記袋の口の中へ摺り
   込み、それから前記袋を前記マガジンから拾い上げ、次
   に前記袋に充填するために前記充填口と一緒に前記袋を
   運ぶ装置から成る回転包装機。