JPS5813358Y2 - エキシヨウヒヨウジドケイ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、時計内部に設けた光源と時計外部からの一般
環境光とを係合させ、一般環境光の変化に訃いても明確
な視覚表示を行ない得るようにした透過型液晶表示時計
に関するものである。

近年、消費電力が少ない等種々の利点を有する液晶物質
を用いてデジタル的に時計等の表示を行なう液晶表示時
計が実用化されてきた。

しかしながら、この液晶表示時計には、液晶物質それ自
体は発光性をもたない受光形のものであるという欠点が
存在する。

そのため、従来透過型液晶表示器を使用した液晶時計で
は、時計表示を行なうための液晶表示器の照明方法とし
て下記のような方法がとられてきた。

（１）時計外装の後方を光が通過可能な構造として、室
内の照明などの一般環境光により表示を見易くする方法
。

（２）時計内部後方に照明手段を配して、その照明のみ
により表示を見易くする方法。

前記（１）に関しては、−足取上の照度をもった光源が
時計外部に存在している場合はよいのだが、時計外部が
暗いときには時刻表示が非常に見にくく、さらには見え
なくなるという欠点が生じる。

前記（２）Ｋ関しては、前記（１）とは逆に時計外部が
暗いときには有効だが、時計外部が非常に明るいときに
は内部照明だけでは照度が不足して時刻表示が暗く見え
、満足される視覚表示が得られないという欠点を生じる
。

本考案は、このような欠点を改良するために考案された
ものである。

以下図面に基づき詳細に説明する。

第１図は透過型デジタル液晶表示器を有する従来の液晶
表示時計の斜視図である。

第２図は透過型液晶表示器を使用した液晶表示時計であ
り、液晶表示器の照明方法として上記（１）の方法を利
用した従来、一実施例の概要構造断面図である。

構造釦よび動作を説明すると、表示駆動用電子回路２に
よって駆動される液晶表示器１は、時計外部の一般環境
光３を受光し、視覚表示を可能にする。

第３図は透過型液晶表示器を使用した液晶表示時計で液
晶表示器の照明方法として上記（２）の方法を利用した
従来、他の一実施例の概要構造断面図である。

この構造釦よび動作は、表示駆動用電子回路２によって
駆動される液晶表示器１、時計内部後方に設けた照明ラ
ンプ５、反射板７、および前記照明ランプ５から発つせ
られる光６を拡散し視覚表示を明確にするためと、時計
外部から時計内部の配線等が見えないようにするためな
どの機能をもった半透明板４から成り立っている。

液晶表示器１は、時計内部に設けた照明ランプ５により
発つせられた光６が反射板Ｉにより拡散反射され、さら
に半透明板４により拡散された光を受光し、視覚表示を
可能とする。

しかし、第３図に示されるような構造から時計全体が厚
くなるという欠点を有している。

第４図は透過型液晶表示器を使用した液晶表示時計で、
液晶表示器の照明方法として本考案を使用した本考案、
一実施例の概要構造断面図である。

第５図は前記第４図の要部拡大図である。

以下本考案の構造を第４図訃よび第５図によって説明す
る。

表示駆動用電子回路２！Ｆ−よって駆動される液晶表示
器１、液晶表示器１の後部側面の下方位置に設けられた
照明ランプ５、照明ランプ５から発つせられた光６を上
方のみに反射させるための反射板９、反射板９によって
反射された光６を該液晶表示器１に向かって拡散反射さ
せるためと時計外部の一般環境光３を該液晶表示器１に
導くための双方の機能を有する該表示器１側に曲率中心
をもつように湾曲させた半反射板８、および前記半反射
板８により拡散反射された光６と前記一般環境光３を拡
散し視覚表示を明確にするためと、時計外部から時計内
部の配線等が見えないようにするためなどの機能をもっ
た半透明板４から成り立っている。

これについての動作を説明すると、照明ランプ５より発
つせられる光６を直接または反射板９釦よび内側が光反
射面となっている半反射板８を介して液晶表示器１が受
光する。

さらに外側が光透過面となっている半反射板８によって
時計外部の一般環境光３も時計内部に導かれ、同様に液
晶表示器１を受光させ、前述双方の光の保合により明確
な視覚表示が行なえる。

前述のような構造および動作により、時計外部が明るい
ときには該照明ランプ５より発つせられる光６および時
計内部に導びかれる該一般環境光３双方が合成すること
になり、時計外部の光と同様もしくはそれ以上の光が該
液晶表示器１を通過することになるので明確な視覚表示
を行なうことができ、！た時計外部が暗いときには該光
６により時計外部の光以上であり充分な照度をもった光
が該液晶表示器１を通過することになるので明確な視覚
表示が行なえる。

第６図は本考案、一実施例のブロック図である。

以上のような構造から成り立つ本考案は、上述液晶表示
器の照明方法（１）および（２）の欠点を排除したもの
である。

ゆえに本考案の特徴は、まず第１に時計外部環境がどう
変わろうとも、つまり時計外部の一般環境光が明かるす
ぎるときでも、また逆に暗いときでも、熱論普通程度の
明かるさのときでも、明確な視覚表示が行なえるという
ことである。

會た本考案にかいては半反射板の外側を光透過面とし内
側を光反射面としたことから、外側から時計内部は見え
ないことになり意匠面上の問題は生じない。

第２に本考案は、上記第４図本考案、一実施例に釦いて
、同様に時計内部に照明手段を設けている第３図従来、
他の一実施例に比べて時計全体を薄型にすることができ
る。

筐たさらに本考案では、第４図本考案、一実施例におい
て照明ランプ５の位置を可能な限り自由に選択すること
ができ、デザイン上の色々な可能性を有する。

なお第４図本考案、一実施例は、本考案の単なる一実施
例にすぎず、第４図に示されるような効果をもつ半反射
板８の代わりに−・−フミラー等を使用したものも本考
案の他の実施例となる（・・−７ミラーについては現在
周知なので、その特徴については省略）。

次に第４図本考案、一実施例において、照明ランプ５を
色つきのものとするか、または半透明板４を色つきのも
のとすれば、カラー表示とすることも可能である。

渣た本考案において、照明手段をＯＮ、ＯＦＦできるス
イッチ機構を設ければ一般環境光が充分な照度をもつと
きには照明手段スイッチをＯＦＦにすることも可能とな
り、その分の電力を節約出来るという利点も有すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の透過形デジタル液晶表示時計斜視図、第
２図は透過形液晶表示時計従来、一実施例、第３図は透
過形液晶表示時計従来、他の一実施例、第４図は透過形
液晶表示時計本考案、一実施例、第５図は第４国費部拡
大図、第６図は本考案、一実施例ブロック図。 １・・・・・・液晶表示器、２・・・・・・表示駆動用
電子回路、３・・・・・・一般環境光、４・・・・・・
半透明板、５・・・・・・照明ラング、６・・・・・・
照明ランプから発つせられた光、Ｔ・・・・・・反射板
、８・・・・・・半反射板、９・・・・・・反射板、ａ
・・・・・・基準信号発生回路、ｂ・・・・・・分周回
路、Ｃ・・・・・・デコーダードライバー回路、ｄ・・
・・・・液晶表示器、ｅ・・・・・・電源回路、ｆ・・
・・・・照明ランプ、ｇ・・・・・・照明ランプより発
りせられた光および一般環境光。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 透過型液晶表示器を有する時計に釦いて、時計ケース内
   に照明手段を設け、一方、該表示器の背後には該表示器
   側に曲率中心を持つように湾曲させた半反射板を配置し
   、この半反射板は該表示器側が光反射面となり反射側が
   光透過面としてあり、はぼ該表示器の側方に配置した照
   明手段からの光は半反射板の光反射面にて反射されて該
   表示器に導かれ、時計外部の光は半反射板の光透過面よ
   り該表示器に導かれることを特徴とする液晶表示時計。