JPS5813196Y2 - キヨウセイスイフウシキシンシユクツギテ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、焼結機などの高温、高負圧燃焼ガス導管の
伸縮継手に関するものである。

上記焼結機では、多数連動するパレットに焼結原鉱を置
き、点火炉で点火して排出端１でパレットが動いて行く
間に焼結が完了する。

この燃焼には十分な空気が必要であり、空気はパレット
上部から焼結層を通し吸引されて焼結処理が行われる。

焼結処理により発生した廃ガスは焼結機下方に多数並置
されたウィンドボックス、各ウィンドボックスからの吸
引管、各吸引管を集合させたメインガスダクトを経てフ
ァンにより排出するようになされている。

ところで、これら吸引管やメインガスダクトには伸縮継
手が設けられてトリ、従来ではベロー型伸縮継手、ある
いはアスベスト型伸縮継手が多く採用されていた。

ベロー型伸縮継手は、管の伸縮量をベローで吸収するよ
うになされて釦り、そのため管に圧縮または引張力が作
用する。

またベローに大きな内部応力が生じ、破損し易い等の欠
点がある。

アスベスト型伸縮継手は、管相互を筒状のアスベストで
継合したもので、管の伸縮量をアスベストのたわみで吸
収させるようにしてあり、この継手に釦いてもアスベス
トが破損し易く、また屋外耘よび高湿度雰囲気で使用し
た場合には寿命が短い等の欠点があり、その改善を望１
れていた。

この考案は、上記に対処すべくなされたもので、以下に
実施例を示す図面に基づいて説明する。

第１図は、本考案実施の一例を示し、図面にかいて、１
は排ガスの入口側の被連結管、２は同じく出口側の被連
結管、３は被連結管１の端部外周囲に溶接により取付け
たフランジ、６はこのフランジ３に、パツキン４を介し
ボルト５にて取付けた環体、７ば環体６の自由端部外周
囲に溶接等により固定した環状のノズルであって、スリ
ット７ａと給水管７ｂとを備えて釦り、送水管８より圧
力循環水を供給され、筒状の水幕９を形成できるように
しである。

他方の被連結管２には７ランジ１０を溶接にて取付け、
このフランジ１０に、パツキン１１を介し、前記ノズル
Ｉを収納し得る環状の受水箱１２をボルト１３により取
付けである。

１４はこの受水箱１２の底部に設けた排水管であり、こ
れより排出された水は、図示されていないが循環ポンプ
等により送水管８に送って循環せしめる。

かくて第１図に示すごとくノズル７を受水箱１２内に係
合せしめ、ノズルＩと受水箱１２との間を水幕ａにより
水封して被連結管１゜２を連結できるようになされてい
る。

第２図は、本考案の他の実施例を示し、これは前例とほ
ぼ同様に構成されているが、前記受水箱１２の形状を一
部変更し、横方向にも使用できるようにしたものである
。

なふ−１本考案伸縮継手を前記焼結機等に用いる場合に
は、循環水の流量、圧力を所定のものにする制御装置、
受水箱１２内における循環水の水位検出装置等が設けら
れ、水位に異常が認められるときには焼結機等は自動的
に運転を停止するようになされる。

この考案は、以上の如く構成されているので、被連結管
の伸縮量は、ノズルと受水箱間に形成される水幕の相対
位置の変化により吸収される。

そのため、大きな伸縮量を吸収できる。

高温、負圧の雰囲気でも使用できる。

部材の破損がほとんどない。

据付加工に特に高精度を要しない。漏風がほとんどなく
、かつ漏風による騒音がない。

等の利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案実施の一例を示す断面図、第２図は他
の実施例を示す断面図である。 １．２は被連結管、３，１０はフランジ、６は環体、７
はノズル、９は水幕、１２は受水箱、矢印は排ガス。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 被連結管の連結部にむける管端部外周囲に、７ランジを
   介して連結側へ開口した環体を取付け、該環体によって
   、筒状の水幕形成用のノズルを支承せしめると共に、該
   被連結管と対応する他方の被連結管端部外周囲には、７
   ランジを介して前記ノズルを内部に収容し得る環状の受
   水箱を設け、前記ノズルを該受水箱の内部にのぞ筐せて
   、このノズルに連なる送水管からの圧力循環水の供給に
   より該ノズルと受水箱との間を水幕により封じて被連結
   管を連結できるように構成したことを特徴とする強制水
   封式伸縮継手。