JPS584026Y2 - 高温ガス分岐管のシ−ル装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は高温ガスの本管と分岐管の接続部、例えば熱
風炉の煙道本管と分岐管である煙道単管の接続部におい
て、両管の間に多少の変位があっても漏気を生じること
なくその接続部を十分にシールするようにした高温ガス
分岐管のシール装置に関する。

従来、熱風炉排ガスは２００〜３００℃であるために、
煙道本管と煙道単管の接続部をシールするには、第１図
のように煙道本管１の接続部の開口から筒状に突出させ
た内聞口縁２と申開口縁２′を配設し、両開口縁の間に
形成された環状溝３内に砂を充填するとともに、煙道単
管４の接続部の開口縁をフランジ状に拡管して軸方向に
筒状突出させた内聞口縁５と申開口縁５′を設け、煙道
単管の内聞口縁５の先端部分を上記環状溝３内の砕中に
突っ込ませることによって、煙道単管４が上下左右方向
に変位しても環状溝３内の砂の流動で接続部を密にシー
ルする機構にしである。

ところが最近の熱風炉には、省エネルギー的見地から排
ガスから熱を回収する設備を取付けるようになって、上
記煙道本管と煙道単管との接続部内では従来は負圧であ
ったものが正圧になり、第１図に示す接続部のシール構
造では環状溝３がら砂を噴き出して排ガスが漏れ、シー
ル装置として機能しなくなってきた。

この考案は従来シール装置の欠点を除去したシール装置
である。

以下この考案の実施例を第２図および第３図に基いて説
明する。

従来のシール装置と同一部分は同一符号を示している。

第２図において、分岐管である煙道単管４の申開口縁５
′の外側に筒状突設した外聞口縁５″を設けるとともに
上記外聞口縁５″と対応させて煙道本管１の申開口縁２
′の外側に外聞口縁２″を筒状突設する。

上記煙道単管４の外聞口縁５″と煙道本管１の外聞口縁
２″との外周に、筒状の非漏気性の可撓耐火物６の片側
開口縁を上記煙道単管４の外聞口縁５“に、他側開口縁
を煙道本管１の外聞口縁２“に、ボルト７、ナツト７′
を介して可撓耐火物６の筒体長さ方向に多少の余裕を持
たせて、それぞれ密着固定して接合部を２重にシールし
て構成する。

ここで云う可撓耐人物６とは、例えば第３図で図示する
ようなアルミナ薄板１１の両側に、石綿１２をシリコン
ゴム１３で張り付け、さらにこれら張り合せ面の露出す
る端部を石綿１２で縁取りして外面をアルミナ塗装置４
シたものを筒体に形成したもので、比較的高温度に耐え
、可撓性と非漏気性を有する合戒耐大物類を称す。

この考案は上記のごとく、シール用砂の充填されている
環状溝の外側にさらに可撓耐大物よりなるシール部材を
取付けて本管と分岐管の接続部を２重にシールしてなる
から、本管と分岐管の接続部内が正圧となっても、環状
溝内の砂が外部に漏出することはなく常にシール装置と
しての機能が維持される効果があり、さらに分岐管が本
管に対して多少変位しても、可撓耐大物の有する可撓性
、耐火性および非漏気性により接合部を十分にシールす
ることができる効果があり、極めて有用性に富むもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の熱風炉用分岐管のシール装置の切断正面
図、第２図はこの考案の熱風炉用分岐管のシール装置の
切断正面図、第３図は可撓耐火物の断面図である。 図中１・・・・・・煙道本管、２．２’、２″・・・・
・・煙道本管の開口縁、３・・・・・・環状溝、４・・
・・・・煙道単管、５．５’、５″・・・・・・煙道単
管の開口縁、６・・・・・・可撓耐火物、１１・・・・
・・アルミナ薄板、１２・・・・・・石綿、１３・・・
・・・シリコンゴム、１４・・・・・・アルミナ塗装。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 高温ガス本管の分岐管接続用開口部に内聞口縁と申開口
   縁を突設して形成した環状溝内に砂を充填し、分岐管の
   接続端部の開口縁をフランジ状に拡管して軸方向に筒状
   突出させた内聞口縁と申開口縁を前記ガス本管の分岐管
   接続用開口部に突合せて接続するとともに、分岐管側の
   内聞口縁を前記環状溝内の砕中に挿入させてなるシール
   装置であって、非漏気性の可撓耐人物よりなる管体の一
   方を前記接続部の本管中開口縁の外側に突設した外聞口
   縁に、他方を分岐管の外聞口縁にそれぞれ密着固定して
   ２重シール構造としたことを特徴とする高温ガス分岐管
   のシール装置。