JPS58128423A - タ−ボフアンエンジンのブレ−ド点検用回転駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はターボファンエンジンのブレードの点検に用い
る回転駆動装置に関する。

ターボファンエンジン、殊に航空機用ターボファンエン
ジンのコンプレッサーブレード（ファンを含む）及び低
圧系タービンブレード等に損傷、破損を来すと重大な事
故を惹起する可能性があるが、ターボファンエンジンの
心臓部ともいうべきコンプレッサーブレード（ファンを
含む）及びタービンブレードに欠陥がないかどうか定期
的に点検する必要がある。

ターボファンエンジンは型式によって違いがあるが、機
構上高圧、低圧コンプレッサー及びタービンからなシ、
通常高圧コンプレッサー及びタービンは駆動機構とギヤ
接続されているが、低圧コンプレッサー（ファンを含む
）及びタービンは駆動機構とギヤ接続がなく空気流によ
って自由回転するようになっている。従って、高圧コン
プレッサー及びタービンではブレードを点検するのに外
部より駆動機構を介してコンプレッサーブレード及びタ
ービンブレードを機械的に所望の速度で回転させ乍ら視
覚検査をすることが出来るが、低圧コンプレッサー（フ
ァンを含む）及びタービンのタービンブレード（以下ブ
レードと称する）は前述の如くギヤ接続がないため、点
検のため外部より機械的に回転することができず、点検
時にはファンブレードを人手によって徐々に回転させ乍
らブレードに損傷やクラックが発生していないかどうか
を視覚検査しているのが実情である。ところが、ターボ
ファンエンジンを収容しているロケット状のファンケー
スの前方空気吸入開口部近くにファンブレードが配置さ
れている機種では外部よりファンブレードに容易にアク
セスできるから人手によってそれを徐々に回転すること
もできるが、ファンブレードがロケット状のファンケー
スの奥深くに配置されている場合には点検員が横臥して
入ってもアクセスするのは容易ではなく、またこのよ・
うな状態でファンブレードを回転させ乍ら長時間に亘っ
てブレードを一枚一枚点検することは点検員にとって耐
え難い負担となる。

従って、本発明はターボファンエンジンのブレードの点
検に際し、ブレードを機械的に回転すると、とができる
回転駆動装置を提供することを目的とするものである。

以下本発明を図示実施例について説明する。

第１Ａ図は航空機用に設計されたターボファンエンジン
の外様を示しており、ロケット状のファンケース１内に
は各種ブレードが収容されてい′る。ファンケース１の
前方空気吸入開口部に臨んで第２Ｂ図に示すようなファ
ーストファンブレードローター２が回転自在に配置され
ている。ファンブレードローター２にはローター軸に多
数のファンブレード３が放射状に植設されている。これ
らファンブレードは高速空気流によって応力を受は或い
は外的衝撃によってクラックを生じたり損傷することが
ある。このような欠陥が生じた場合には大きな事故に至
らない前にいち早く整備された部品と交換しなければな
らない。そのためにはエンジン各部の整備と共にファン
ブレードを定期点検することが必要である。

本発明の回転駆動装置はブレードを点検するときにファ
ンブレードを必要に応じ連続的又は間歇的に所望の角度
づつ回転させるものである。第２図にファンブレード３
に本発明の回転駆動装置１０を取付けた状態を示す。

第２図において、ファンブレード３の各々を離間保持す
るスペーサーとしてのハーフベーンシュラウド４に本発
明の回転駆動装置１０を取付け、第３図に関連して説明
する如く、そのプーリーをファンケース１の内壁面に圧
接する。ファンケース１に圧接したプーリーを回転する
と、プーリーはファンケース１の内壁面に摩擦係合して
公転する。前述の如く、このプーリーを備えた本発明の
回転駆動装置１０はハーフベージシュラウド４に取付け
られているから、プーリーの回転に伴ってファンブレー
ドローター２は回転することになる。

ブレードの点検は各ブレードの近傍にボアスコープと称
する内視鏡又はファイバースコープの先端を近づけ、視
覚検査するか或いはこれらスコープに表示装置を接続し
てモニター表示する。これらスコープの視野は勿論限ら
れているから点検に際してはファンブレードローターを
何回も回転させる一方、ファイバースコープの先端位置
を一回転ごとに放射方向に移動して円周方向に走査する
ことになる。

検査に当りファンブレードローターを連続回転させて検
査をする場合と、ファンブレードローターを一定の角度
だけ回転して休止するように間歇的に回転させ、その休
止期間に検査を行なう場合がある。ファンブレードロー
ターの回転角や、休止期間は本発明の回転駆動装置に接
続される制御装置２０によって制御され、その制御装置
にはまた何枚口のファンブレードを検査しているかを計
数表示す゛　るカウンタ（図示せず）が附属している。

しかし、その制御装置の機能は本発明とは直接関係がな
いのでこ＼では詳細には述べない。

第３図を参照すると、本発明の回転駆動装置１０が概略
図で示されている。この回転駆動装置は前述の如くファ
ンケースの内壁面に摩擦係合して回転するネオプレーン
樹脂材料のような弾性部材よりなるプーリー１１を備え
、プーリーの軸は動力伝達機構としてのベベルギヤー１
２を収容したギヤーアセンブリ１３に結合されている。

このギヤーアセンブリ１３はモーターアセンブリ１４に
結合されてその中に可逆回転式直流モーター１５を収容
している。

モーターアセンブリ１４はシリンダー１６内に往復動自
在に嵌挿したプランジ＋１−１７に固着し、シリンダー
１６内にスプリング１８を縮設してプランジャーを一方
向に偏倚するようにして応力付与手段を構成する。シリ
ンダー１６には万力構造の保持手段１９を固定してハー
フベーンシュラウド４（第２　図参照）を挾持するよう
にし、そのハンドル１９′を一方向ニ回転してベーンシ
ュラウドに着脱自在に取付ける。

プーリー１１がファンケース１の内壁面に接するように
位置調整し乍ら、第２図に示すようにハーフベーンシュ
ラウド４に保持手段１８を締付固定すると、応力付与手
段を構成するシリンダー１６内に縮設されたスプリング
１８の弾性によってプーリー１１がファンケース１の内
壁面に圧接される。このよう々状態で、制御装置２０に
より制御された所定の断続的な直流電力をモーター１５
に供給すると、モーターは間歇的に回転し、その結果光
に述べた如くファンブレードローター２力；所望の角度
づつ間歇的に回転され、その休止期間中にファンブレー
ドの所定位置のクラックや損傷等の欠陥を視覚検査する
こと６ｔできる。

以上述べた如く、本発明によると回転駆動装置をファン
ブレードに取付けるだけで外部よりファンブレードを間
歇的にしかも正確に・可逆的に回転することができるか
ら点検作業の能率を改善することができるのみ久らず点
検精度を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

第１Ａ図は航空機用ターボファンエンジンの外様図、 第１Ｂ図は第１Ａ図のターボファンエンジンの先端開口
部に設けられたファンブレードを示す斜視図、 第２図は第１図のターボファンエンジンのファンブレー
ドに本発明の回転駆動装置を取付けた状態を示す概略図
、 第３図は本発明の回転駆動装置の概略図である。 〔主要部分の符号の説明〕 プーリー　　・・・・・・１１ 動力伝達機構・・・・・・１３ モーター　　・・・・・・１５ 保持手段　　・・・・・・１９ 応力付与手段・・・・・・１６．１７．１Ｂ！ＩＡ図 第１８因 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　ファンブレードをファンケースに対して相対的に回
   転するためファンケースに摩擦係合すべきプーリーと、 該プーリーに回転力を伝達する動力伝達機構と、 該動力伝達機構を介して前記プーリーを回転駆動するモ
   ーターと、 該モーター、動力伝達機構、プーリーを支持すると共に
   前記ファンブレードに着脱自在に取付けることができる
   保持手段と、該保持手段を取付けた状態で前記プーリー
   をファンケースに圧接する応力付与手段と、 を有することを特徴とするターボファンエンジンのブレ
   ード点検用回転駆動装置。 ２、特許請求の範囲第１項°記載の装置において、モー
   ターは可逆回転式直流モーターであることを特徴とする
   ターボファンエンジンのブレード点検用回転駆動装置。 ３　特許請求の範囲第１項記載の装置において、応力付
   与手段は保持手段に固定されたシリンダー内にスプリン
   グを縮設してプランジャーを偏倚してなることを特徴と
   するターボファンエンジンのブレード点検用回転駆動装
   置。