JPS5812637Y2 - サンプソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は圃場に除草剤を散布したり、植付けられた苗
に活着剤を散布したりする薬剤の散布装置に関し、目的
とするところは散布量の調節を簡単な構造により簡単な
操作で得ることのできる散布装置の提供である。

そしてこの考案による散布装置は上述の目的を遠戚する
ために、ロッドを介して伝動される揺動杆の揺動に基づ
いて薬剤を散布する散布装置であって、前記揺動杆の揺
動端部に揺動基点より順次距離が異なる長溝を形成する
と共に長溝の適宜位置の複数個所に係止部を形成した調
節板を固定し、前記ロッドの連結部を上記長溝内を移動
し得るように形成すると共に連結部に前記係止部と付勢
して係合する保合部材を設けたので、この保合部材の保
合位置を換えることによって揺動量が換えられて散布量
を調節することができ、しかも係合位置の位置換えは係
合部材の付勢係止を解き、他の係合部へ長溝をガイドに
ロッドの連結部を移動させて再び付勢係止させることに
よって簡単にできる。

しかも構造は調節板と付勢された係合部材との構成によ
るので極めて簡単であるなどの効果を有する。

このような効果を有するこの考案の一実施例を以下図面
に基づいて詳述する。

図面は苗植機の苗植装置１を示し、２はミッションケー
スで苗植機に搭載されたエンジンより動力伝動され、３
は苗載台でシート状の苗を載置して左右横方向へ往復移
動し、４は苗植爪で苗載台３上の苗を一株分取出して植
付ける。

上述の苗植爪４は爪杆５を連結し、その連結部分はクラ
ンク機構６と連結されて回動され、また爪杆５の後端は
ミッションケース２の後方に延設された腕杆１に枢着さ
れた揺動杆８に連結されている。

そしてこれらの装置はフロート状滑走体９の後部に載置
されている。

薬剤散布装置１０はハンドル１１とミッションケース２
とに適宜の固定部材によって固定され、ホッパ１２には
散布のための薬剤を収容する。

ホッパ１２の下部位置には繰出ローラ１３が回動軸１４
に装着されて位置し、この回動軸１４には一方向クラッ
チ１５が装着されている。

前述の揺動杆８には調節板１６が固定されていて、この
調節板１６には前述の揺動杆８の揺動基点より順次距離
が異なる円弧状の長溝１７が形成され、この長溝には複
数個所に係止部１８が形成されている。

前述の一方向クラッチ１５に上端が連結されたロッド１
９の下端は丁字形に形成されて左右に連結部２０を形成
し、この連結部２０は前述の調節板１６の長溝１７内を
移動できる太さに形成されている。

上述の連結部２０には筒状の保合部材２１が嵌着され、
連結部２０の端部のス１〜ツバ２２にスプリング２３に
よって押圧付勢され、この係合部材２１は調節板１６の
係止部１８と係合し、係合を解くときは係合部材２１を
スプリング２３に抗して係止部１８より外し、他の係止
部蔭８に係合することができる。

散布装置１０の繰出しロール１３は揺動杆８の苗植作業
による前後揺動によりロッド１９を介して駆動されるが
、その繰出し量を調節するときは調節板１６の連結部の
係止位置を調節することによって行ない得る。

すなわち係止部１８は揺動杆８の基点より順次距離が異
なるため、これらを選択することによってロッド１９の
前後可動量を変えることができ、これによって繰出しロ
ール１３の回動量が調節し得散布量が調節することがで
きる。

なお調節板１６は左右に一対設けられロッド１９下端の
丁字形の連結部２０．２０には上述と同様の係合部材２
１が設けられている。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示し、第１図は苗植装置の
側面図、第２図は要部の平面図、第３図はその作用状態
を示す平面図である。 ８・・・・・・揺動杆、１０・・・・・・散布装置、１
６・・・・・・調節板、１１・・・・・・長溝、１８・
・・・・・係止部、１９・・・・・・ロッド、２０・・
・・・・連結部、２１・・・・・・係合部材、２３・・
・・・・スプリング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ロッドを介して伝動される揺動杆の揺動に基づいて薬剤
   を散布する散布装置であって、上記揺動杆の揺動端部に
   調節板を固定し、この調節板に揺動基点より順次距離が
   異なる長溝を形成すると共に長溝の適宜位置の複数個所
   に係止部を形成し、前記ロッドの連結部を上記長溝内を
   移動し得るように形成すると共に連結部に前記係止部と
   付勢して係合する係合部材を設けた散布装置。