JPS5812489Y2 - 閉鎖配電盤 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は母線導体の支持構成を改良した閉鎖配電盤に関
する。

一般に閉鎖配電盤は第１図で示すように、盤フレーム１
１の幅方向に走る複数本の互いにほぼ並行な母線導体１
２が設けられている。

この母線導体１２は各盤フレーム１１毎に用意される盤
幅寸法に対応した長さの主導体１２ ａと、これら主導
体１２ａ間を接線する盤間接続用導体１２ ｂとで構成
される。

このような構成だと於上記主導体１２ａを支持するため
、図示のように１相当９２個の支持碍子１３を必要とし
、多相の母線導体１２に対しては多くの支持碍子１３が
必要であった。

また、これら母線導体１２からは、盤フレーム１１内の
図示しない電気機器に給電するため、導体が破線で示す
如く分岐されるが、この分岐部分は支持碍子１３間に位
置するため、充分な強度を得ることが難しく、事故電流
流通時等はこの分岐部分が変形してしまうことも考えら
れ、このための特別の補強手段が必要であった。

本考案の目的は、母線導体当りの支持碍子数を半減し、
かつ分岐部の機械的強度を充分に保ち得る閉鎖配電盤を
提供することにある。

以下本考案を図面に示す一実施例を参照して説明する。

第２図に於て、２１は盤フレーム、２２はこの盤フレー
ム２１の幅方向に沿って設けられる複数本の互いにほぼ
並行な母線導体、２３はこの母線導体２２の支持碍子で
ある。

上記支持碍子２３は、各母線導体２２の長さ方向の互い
に異なる位置に配置される。

また各母線導体２２は、第３図で示すように、支持碍子
２３上に取り付けられる主導体２２ ａと、この主導体
２２ ａの端部に接続される盤間接続導２２ ｂとで構
成される。

また前記主導体２２ ａは第３図で示すように、分岐用
の接続片２２ａＸを一体的に持っており、ここから図示
しない盤内機器に分岐する。

上記のように構成すると、第２図から明らかなように、
支持碍子２３は母線導体２２の１相当９１個でよく、第
１図で示す従来のものに比べその数を半減することがで
きる。

また、各支持碍子２３は各母線導体２２の長さ方向の互
いに異なる位置に配置されているので、支持碍子２３に
よって強固に固定された部分から分岐することができ、
充分な機械的強度を有し、事故電流等に対してもこの部
分が変形する惧れはない。

尚、主導体２２ ａの形状は第３図で示すものに限定さ
れず、以下に説明する如く種々変形してもよい。

例えば第４図ａ、ｌ）は導体面がたて方向となる場合に
用いる主導体であり、また第５図ａ、ｌ）は導体面及び
分岐方向が水平方向の場合に用いる主導体である。

第６図ａ、ｌ）及び第７図ａ、ｌ）は共に盤間接続用導
体の接続部を一方にのみ設けた端盤用の主導体で、分岐
方向が第６図のものは垂直方向、第７図のものは水平方
向の場合にそれぞれ用いる。

更に前記各主導体２２ ａは分岐用の接続片２２ａＸを
一体的に形成したものであるが、要するに支持碍子２３
上で分岐できればよく、このような分岐用の接続片２２
ａＸを設けずに、分岐導体の端部を支持碍子２３上の主
導体２２ ａと直接重ねるようにして分岐してもよい。

以上のように本考案によれば、母線導体１相当りの支持
碍子数を半減して構成を簡素化でき、しかも分岐部の強
度を従来のものより著しく強めることができる等、大き
な効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置を示す正面図、第２図は本考案による
閉鎖配電盤の一実施例を示す正面図、第３図ａ、ｌ）、
ｃは本考案に要部である母線導体の支持部の構成例を示
す平面図、正面図、側面図、第４図ａ、ｌ）乃至第７図
ａ、ｌ）は、いずれも第３図に対応する部分の他の実施
例を示す平面図及び正面図である。 ２１・・・・・・盤フレーム、２２・・・・・・母線導
体、２２ ａ・・・・・・主導体、２２ ｂ・・・・・
・盤間接続導体、２３・・・・・・碍子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 盤フレームの幅方向に沿って複数のほぼ並行な母線導体
   を設けて成るものに於て、上記各母線導体の支持碍子を
   これら母線導体の長さ方向の互いに異なる位置に配置し
   、また前記各母線導体は、上記支持碍子に固定された主
   導体と、この主導体の端部に接続する盤間接続導体とに
   よって構成され、各母線導体からの分岐を上記支持碍子
   部分にて行う閉鎖配電盤。