JPS581190B2 - 銅材の表面清浄方法 - Google Patents

銅材の表面清浄方法

Info

Publication number
JPS581190B2
JPS581190B2 JP5711176A JP5711176A JPS581190B2 JP S581190 B2 JPS581190 B2 JP S581190B2 JP 5711176 A JP5711176 A JP 5711176A JP 5711176 A JP5711176 A JP 5711176A JP S581190 B2 JPS581190 B2 JP S581190B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copper
aqueous solution
steel
ether
cleaning method
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP5711176A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS52139629A (en
Inventor
志賀章二
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP5711176A priority Critical patent/JPS581190B2/ja
Publication of JPS52139629A publication Critical patent/JPS52139629A/ja
Publication of JPS581190B2 publication Critical patent/JPS581190B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は鋼材の製造加工又は使用中に該鋼材の表面に発
生する酸化物を除去する場合或は高温に加熱された鋼材
と無酸化状態において冷却する場合等における鋼材の表
面清浄方法の改良に関するものである。
一般に銅又は銅合金等の鋼材は常温において酸化される
が、特に高温において酸素ガスなどの酸化性物質を含む
雰囲気におかれると急速に酸化物を生成する。
而して鋼材の製造力旺するに際しては高温操作を伴う場
合が多く例えば銅又は銅合金の素線(荒引線)や素条は
約550〜800℃の高温において圧延され、又管、棒
においても300〜1000℃の高温において押出加工
されるものであり、常温加工する場合においても加工発
熱によって鋼材は高温度になることがある。
又焼鈍軟化或は焼入れ硬化を行う場合でも鋼材は高温に
加熱されなければならない。
このように鋼材が高温に加熱されると、その高温操作を
行っている間又は高温から常温に冷却する間に、その表
面は酸化をうけ易く、この酸化性物質を完全に遮断する
ことは極めて困難であった。
而して従来、鋼材の表面に発生する酸化物を除去する方
法としては希硫酸等の酸性溶液にて酸洗いすることが広
く実施されている。
然しなから、この方法による場合には同時に鋼材をも溶
解するおそれがあると共に、有毒な酸性重金属廃水を発
生するため環境汚染の危険性が大きく、この対策に莫大
な費用を要する。
又、これの改良としてアルコール又はアルコールと水と
の混合液を使用して高温時に還元処理する方法がある。
この方法は、銅の酸化物を還元して表面に残すので、銅
分のロスはないが環境汚染の点においては危険性を伴う
ものである。
即ちアルコールは一般にアルデヒドやカルボン酸に酸化
されるが、これらの物質は揮発性のためアルコール等の
有毒蒸気の漏洩はさけ難く、例えば多くのアルコール蒸
気の作業環境許容上限は100〜400ppmであり、
アルデヒドや酸に至っては1〜3ppm程度にきびしい
ものである。
更にカルボン酸の生成は酸化物や鋼材の化学的溶解をお
こし、前記の酸洗法と同様の結果をまねくものである。
又アミン類或は炭酸水素系有機溶媒を利用して除去する
方法も提案されているが、前者は猛毒性を有すると共に
銅を溶解するため実用性に乏しく、後者は還元性に劣る
ばかりでなく火災の危険を伴うものである。
本発明方法はかかる状況に鑑み鋭意研究を行った結果見
出したものであり、環境汚染を伴うことなく、高品質の
鋼材を経済的にうるための清浄方法である。
即ち本発明は銅又は銅合金をRO−(CmH2mO)n
−H(ただしRは炭素数20以下の炭化水素基、mは2
又は3の整数、nは30以下の整数)にて示されるモノ
又はポリオキシアルキレンモノエーテルを0.01g/
l以上含有し且つpH4〜13に保持された水溶液に接
触処理するものである。
本発明において対象とする鋼材は銅及び銅を主成分とす
る銅合金材料であり、タフピッチ銅、無酸素鋼、リン脱
酸銅、銀入り銅、銅−亜鉛、銅−スズ、銅−ニッケル、
銅−亜鉛−鉛、銅−亜鉛−ニッケル、銅−チタン等をあ
げることができる。
又本発明に使用するモノ又はポリオキシエチレンモノエ
ーテルは、溶解性と反応性の観点から既述の如く、規定
される分子構造の多種の化合物を包含している。
低分子量なものとしては例えば、エチレングリコールモ
ノメチルエーテル、同エチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノ
プロピルエーテルなどを単体として工業的に入手できる
しかし、高分子量の重合物は多種重合度の混合物として
工業的に製造されているのが普通である。
例えば、炭素数12−18のアルキル基を有するポリオ
キシエチレンアルキルエーテルや、炭素数8〜12のア
ルキル基のポリオキシエチレンアルキルフエニルエーテ
ルである。
ポリオキシプロピレンエーテルについても同様で、平均
重合度を指定することにより、液状から固体状までの各
種性状物として使用される。
又、ポリオキシエチレン部とポリオキシプロピレン部分
を分子内に有するプロツクポリマーも使用される。
炭素数20を越した炭化水素基及び重合度が30を越え
る場合、溶解性に劣しく、且つ目的とする還元作用を得
がたい。
本発明はこれらのモノ又はポリオキシアルキレンエーテ
ルを0.01g/l以上含有する水溶液(以下単に水溶
液という)にて鋼材を処理することにより、下記に示す
作用により容易に鋼材の表面を清浄することが出来るも
のである。
なお鋼材の温度は少くとも約300゜以上に加熱された
ものを使用するものである。
(1)鋼材表面上の酸化物を金属に還元する。
この場合高温、高濃度になる程その還元力は増大する。
しかしその還元作用の機構についてはこれを詳になしえ
ないが、水酸基が主導的役割をなすことは明かであり、
高温度領域においては分子中の他の水素原子の作用も無
視できない。
(2)鋼材の酸化を防止する。
高温に加熱された銅材は大気中はもとより、水中の溶存
酸素によっても急速に酸化されるが、上記の水溶液中で
鋼材を操作したり、冷却すると、酸化が抑制又は完全に
防止できる。
これは前項と同様に還元作用によるものであるが、一度
生成した酸化物を処理する場合に比して容易に目的を達
成することができる。
(3)酸化物以外の汚染を防止する。
潤滑剤及びその熱反応残渣によって鋼材表面を汚染する
が、上記の水溶液は低表面張力のものではあるが、界面
活性剤として優れた浸透力を有する。
(4)清浄化した鋼材表面を保護する。
鋼材の再酸化を防止するため高温から低温に冷却した鋼
材を液外に放置した場合に、上記の水溶液が鋼材の表面
上に微量ではあるが残留し活性な還元表面の腐食、変色
性を著しく改善し且つ表面の潤滑性を附与する。
而して鋼材の表面に対し上記の如き作用するについては
、その水溶液のpHが4〜13の範囲にすることが必要
であり好ましくはpH5.5〜11の範囲が望ましい。
このように限定した理由はpHが4をこえて酸性化する
と鋼材或は設備材料が腐食するおそれがあるためであり
、又、pH13をこえる場合には、上記同様銅材料を腐
食するなど銅材料を阻害するためである。
なお水溶液は通常pHは5.5〜8.0の中性附近に維
持するが、しかし長期間にわたり使用を続行すると水溶
液成分が酸化され、カルボキシル基を有する酸性物質に
変化するためpHは徐々に低下する傾向にある。
そのため必要に応じて任意の塩基性物質例えば水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウムなどの水溶性無機物質又はエタノ
ールアミン、クエン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウムカ
リウム等の有機性物質或は水酸化カルシウム、炭酸カル
シウムなどの不溶性無機物質を添加して調整する。
次に本発明の実施例について説明する。
実施例 1〜3 連続鋳造された高温の銅鋳塊を引続き約800〜600
℃において熱間で圧延して銅荒引線を製造したところ、
その表面に0.1wt%の酸化スケールが発生した。
この荒引線をpH6.2のジエチレングリコールモノエ
チルエーテルの50g/l水溶液(実施例1)、pH6
.2のエチレングリコールモノプロピルエーテルの50
g/l水溶液(実施例2)、pH6.2のオクタオキシ
エチレンヘプタデシルエーテルを主成分とするポリオキ
シエチレンエーテルの40g/l水溶液(実施例3)中
において処理、冷却したところ、何れも該スケールは除
去され金属銅色の光輝な銅表面のものが得られた。
実施例 4〜5 実施例1と同様の銅荒引線製造設備により熱間圧延工程
においてステアリン酸ナトリウムと少量の鉱物油を主成
分とする水性潤滑油を使用し、これに1.5g/lのエ
チレングリコール、モノブチルエーテル(実施例4)
1.5g/lのジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル(実施例5)を添加した水溶液により処理したところ
圧延上りでの酸化は相当減少したことが認められた。
次いでジエチレングリコールモノエチルエーテル10g
/lを含有する水溶液にて冷却せしめたところ光輝な銅
線表面のものかえられた。
実施例 6 高温に加熱軟化したビレットを880℃においてジエチ
レングリコールモノエチルエーテル1g/lを含む水溶
液(pH6.0)中に直接押出し冷却して銅棒(2.8
φ)を製造したところ、酸化の全くない光輝な金属表面
のものが得られた。
なお上記により処理した銅棒と、従来の如く酸洗された
銅棒を夫々40℃、相対湿度96%の試験機内に入れて
腐食変色を比較した。
その結果酸洗のものは2日以内において一色に変色した
が、本発明方法による銅棒は5日後においても何等変色
を示さなかった。
実施例 7 実施例6と同様の設備において、ヘキサオキシエチレン
オクチルフエニルエーテルを主成分とするポリオキシエ
チレンエーテル0.5g/2の水溶液(pH5.8)中
に銀入り銅の角棒(7×20mm)を680℃にて押出
したところ、光輝な金属表面のものかえられた。
実施例 8 実施例6と同様の設備において、ヘキサオキシプロピレ
ンドデシルエーテルを主成分とするポリオキシプロピレ
ンエーテル5g/lの水溶液(pH6.3)中に亜鉛分
20%を含む丹銅棒(10mmφ)を650℃にて押出
したところ光輝な金属表面のものがえられた。
実施例 9〜10 電気炉中に設備された管体内に非酸化性ガスを満し、こ
の中を鋼材細線を連続的に走行せしめて熱軟化した後、
大気と遮断して水中に直接導入して冷却した後、円筒容
器に収納する走間熱処理設備において該冷却水にジエチ
レングリコールモノメチルエーテル5g/l(pH5.
9)を添加した水溶液(実施例9)、ヘキサデカオキシ
エチレンドデシルエーテルを主成分とするポリオキシエ
チレンエーテルを10g/l(pH7.0)を添加した
水溶液(実施例10)を使用したところ、光輝な銅材表
面のものがえられた。
なお、上記円筒容器内に収納された細線を、次の工程で
再使用するに際し細線表面が潤滑性を附与されているの
でもつれることがなかった。
又ポリオキシエチレンエーテルに換えて、ドデカオキシ
プロピレンヘキシルエーテルを主成分とするポリオキシ
プロピレンエーテル5g/lを添加して水溶液(pH9
.0)を用いても同様の結果を得た。
以上詳述した如く本発明方法によれば公害問題をおこす
ことなく鋼材の表面に生成された酸化物を容易に除去し
うると共に清浄化した鋼材の表面に再度酸化物を生成せ
しめない等顕著な効果を有する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 銅又は銅合金をRO−(CmHzmO)n−H(た
    だしRは炭素数20以下の炭化水素基、mは2又3の整
    数、nは30以下の整数)にて示されるモノ又はポリオ
    キシアルキレンモノエーテルを0.01g/l以上合有
    し且つpH4〜13に保持された水溶液に接触処理する
    ことを特徴とする鋼材の表面清浄方法。
JP5711176A 1976-05-18 1976-05-18 銅材の表面清浄方法 Expired JPS581190B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5711176A JPS581190B2 (ja) 1976-05-18 1976-05-18 銅材の表面清浄方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5711176A JPS581190B2 (ja) 1976-05-18 1976-05-18 銅材の表面清浄方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS52139629A JPS52139629A (en) 1977-11-21
JPS581190B2 true JPS581190B2 (ja) 1983-01-10

Family

ID=13046399

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5711176A Expired JPS581190B2 (ja) 1976-05-18 1976-05-18 銅材の表面清浄方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS581190B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10280179A (ja) * 1997-02-04 1998-10-20 Kao Corp 鋼板用アルカリ洗浄剤組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10280179A (ja) * 1997-02-04 1998-10-20 Kao Corp 鋼板用アルカリ洗浄剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JPS52139629A (en) 1977-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS5817266B2 (ja) ドウ オヨビ ドウゴウキンノセンジヨウヨウエキ
US3725224A (en) Composition for electrolytic descaling of titanium and its alloys
CN110042403A (zh) 除灰剂及其制备方法、应用和硅铝合金的除灰方法
KR890001379B1 (ko) 산화물 스케일형성조절 및 스케일제거를 포함하는 금속 제품의 제조공정
US3507795A (en) Composition for removal of copper and copper oxide scales from boilers
US3951681A (en) Method for descaling ferrous metals
JPS581190B2 (ja) 銅材の表面清浄方法
JP3160051B2 (ja) 酸洗促進剤、酸洗促進剤を含んだ酸洗液組成物およびこれを用いる金属の酸洗促進方法
JP2009256701A (ja) アルミニウム材表面処理方法
JPS63216986A (ja) 低Cr鋼の高速酸洗方法
JP4669375B2 (ja) 鋼材の酸洗方法及び鋼材酸洗液
US2353026A (en) Metal-cleaning process and composition
JP3915235B2 (ja) 表面に模様のないオーステナイト系ステンレス鋼板の製造方法
US2710271A (en) Process for annealing and cleaning oxidized metal in a salt bath
US4248908A (en) Hot-dip metallic coatings on low carbon alloy steel
CN112593235A (zh) 一种螺纹钢的清洗剂及其制备与使用方法
JP4028014B2 (ja) 酸洗促進剤、酸洗促進剤を含んだ酸洗液組成物およびこれらを用いる金属の酸洗方法
KR20140050961A (ko) 산세정이 우수한 열연강판의 산세방법 및 장치
JP2017088981A (ja) 合金鋼の脱スケール促進添加剤、これを含有する酸洗浄液組成物ならびに酸洗浄方法
US2291201A (en) Cleaning cupreous articles
JPH0219486A (ja) 金属および合金の脱皮膜処理方法
KR20140121831A (ko) 스테인레스강의 산세에서의 질소 화합물의 용도
US3033796A (en) Acid pickling bath containing inhibitor and method of treating ferrous metals
KR101290421B1 (ko) 스테인리스 냉연강판의 소둔산세 방법
CN117684182A (zh) 一种铜带材表面清洗剂及其制备方法