JPS5811776Y2 - 形鋼の払出し装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、形鋼の払出し装置に関するものである。

周知のように圧延を終えた形鋼は精整工程で各種の矯正
、検査、格付を行い製品として出荷される。

この工程で形鋼は作業に対応するように転倒（転回）さ
せたり、搬送されたりする。

例えば形鋼を払出すには周知の無端搬送帯、またはワイ
ヤースキッドで冷却床または精整場のガイドレール上を
摺動させて搬送しバッカーや他の手段で形鋼を転倒（転
回）させてローラーテーブルに払出しを行っている。

このとき形鋼の転倒（転回）に伴い約１２０ホーン程度
の騒音を発生することは日常経験するところであり、ま
た斯様な作業態様では作業要員を多く要することになる
。

本考案は斯様な難点を解決する目的で考案したもので、
その特徴とするところは、傾倒自在な爪を設けた無端搬
送帯をローラーテーブルを縦断して直交配置し、該搬送
帯に沿ってへ状（山形状）のガイド材を配置し、該ガイ
ド材のローラーテーブル側の傾斜面側に、該ガイド材と
並列に、転倒初期の傾斜力を与えるローラーと転倒終了
点に、吸音材を被覆したローラーを設けたことを特徴と
する形鋼、の払出し装置である。

以下、本考案を図面に示す一つの実施例に基づき説明す
る。

第１図は平面から見た説明図、第２図は第１図のＡ−Ａ
線矢視説明図、第３図は第１図の要部拡大説明図、第４
図は第２図の要部拡大図である。

図において、１はローラーテーブル、２は無端搬送帯、
３はスプロケットホイルである。

傾倒自在な爪４を適数段げた無端搬送帯２は前記ローラ
ーテーブル１を縦断して直交配置されている。

この爪４は形鋼５を背後からさ〜える状態で無端搬送帯
２の移動方向（矢印イ）Ｋ形鋼５を搬送する。

６はガイド材で、無端搬送帯２に沿って配置されており
図示のようにＡ状（山形状）の形状を呈しローラーテー
ブル１の側に面する傾斜面ａ側に軸受を介して２個のロ
ーラー１，８を設けている。

このローラー７．８のうちローラーテーブル１に近いロ
ーラー８のみが吸音材９、例えばゴムライナーで被覆さ
れている。

このガイド材６は形鋼５を無端搬送帯２と爪４の作用で
摺動させること及び、形鋼５の転倒を容易且つ円滑なら
しめるために図示の様にＡ状（山形状）を呈する。

また、２つのローラー７．８は形鋼５の転倒及び転倒に
よる衝撃音をやわらげる役目を果す。

特にローラーＴはガイド材６の傾斜面ａと爪４との相互
作用で形鋼５を転倒させ、ローラー８は転倒した形鋼５
の転倒をその回転と吸音材９の摩擦力の作用とによって
徐々に転倒させ、転倒による衝撃音（騒音）を著しく軽
減（激減）させるための役目を果す。

従って、ローラー８の外周（吸音材でライニングまたは
層を設けた表面）はローラーテーブル１を形成する夫々
のローラー１０の外周（形鋼搬送面）と同一レベルであ
ることが必要で且つ吸音材９で被覆（または層）を設け
ていることが必要である。

また、該ローラー８と他のローラー（形鋼を転倒させる
ためのローラー）７とは図のようにローラーＩがローラ
ー８より高い位置関係を呈することが必要である。

θ＝１０°〜３０゜ Ｌ＝）３５０ｍ／ θ１＝ｌＯ°〜３０゜ これによって、形鋼例えば■形、Ｈ形、［形、山形鋼な
どウェブ高さ２００〜３８０咽間の周知の寸法のものを
確実に転倒させつ〜ローラーテーブル１へ払出しローラ
ーテーブル１で搬送することができる。

このような払出し装置による払出し態様を更に説明する
と次のように行なわれる。

無端搬送帯２は、他の搬送帯から移送されてきた形鋼５
を迎えに行くために矢印イ方向とは逆に移動し、第４図
に示すように形鋼５の下面を潜るように連結ビン１２を
中心に傾倒し反対側へ移る。

次に爪４は自重で起立し運転者は移送方向（矢印イ方向
）へ爪４を移動する。

爪４はストッパー１３で起立状態を固定したまま形鋼５
を搬送する。

形鋼５は無端搬送帯２の矢印イ方向への移動に伴い爪４
で背後から支えられてガイド材６を図のように摺動する
。

Ａ状（山形状）を呈するガイド材６０頂点すを越えその
近傍に至ればローラー７の作用、即ち形鋼の自重とロー
ラーＩの回転力（アイドルローラー）と爪４の移送力に
より転倒初期の傾斜力を与えるものである。

ローラーγ、８は駆動ローラー及びアイドルローラーで
も同一の作用を為すことからアイドルローラーを採用し
た。

上記作用で形鋼は第２図に示すように転倒しつつ次に位
置する吸音材９を被覆したローラー８に形鋼５の端面が
当り、該ローラー８０作用で徐々に形鋼５は転倒する。

すなわち吸音材９は騒音を軽減（激減）するばかりでは
なく形鋼５に対して摩擦力により急激な転倒を生じるこ
となく回転力を伝える役目を果す。

これによって形鋼５は転倒を終えローラーテーブル１を
形成するローラー１０に乗り継ぎ次工程へ払出される。

爪４は形鋼５の転倒完了時点で停止し、ローラー１０に
乗り移った段階で次の工程を迎えに逆方向へ移動する。

本考案は以上の如く構威し且つ作用するものであるから
、従来の問題点は悉く解決される。

すなわち、形鋼５の転倒に伴う騒音（衝撃音）は従来約
１２０ホーンあったものが６０〜８０ホーンに激減した
。

また、形鋼５の転倒及び払出しは完全に自動的にしかも
確実に実施することができる。

さらに、既存設備にガイド材６とローラー７．８を設け
る（附設する）だけであるから極めて安価な費用で実施
することができるなど現場操業上極めて実用的効果を発
揮する。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも本考案の一実施例を示すもので第１図は
本考案の平面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線矢視の側面
図、第３図は第１図の要部拡大側面図、第４図は第２図
の要部拡大側面図である。 １はローラーテーブル、２は無端搬送帯、３はスプロケ
ットホイル、４は爪、５は形鋼、６はガイド材、７，８
はローラー、９は吸音材、１０はｏ−ラ−１２は連結ピ
ン、１３はストッパーａはローラーテーブル側の傾斜面
、ｂは頂点。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 傾倒自在な爪を設けた無端搬送帯をローラーテーブルを
   縦断して直交配置し、該搬送帯に沿ってへ状のガイド材
   を配置し、該ガイド材のローラーテーブル側の傾斜面側
   に、該ガイド材と並列に転倒初期の傾斜力を与えるロー
   ラーと転倒終了点に吸音材を被覆したローラーを設けた
   ことを特徴とする、形鋼の払出し装置。