JPS5811683Y2 - 筒状物品へのフイルム端末押込装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はレジャー用紙カップ或はプラスチックコツプ、
ふすま紙、カレンダ等の筒状物品において筒状に包装し
たフィルムの端末部を押込む筒状物品へのフィルム端末
押込装置に関する。

上記レジャー用紙コツプ、プラスチックコツプ等を包装
するときそれを筒状に包囲するフィルムの端末部は中心
開口部内に押込む必要がある。

特に紙コツプ、プラスチックコツプ等の場合塵埃侵入防
止等の衛生上かかる作業は必要である。

しかし従来かかる作業を人手により行っていたが、これ
では能率が悪いと共に高価となる。

かかる作業を自動的に行う機械も提案されたが従来のも
のはフィルムの端末を押込むブツシャを物品の走行速度
より高速で送り次に低速で送っており、かかる速度は変
速機により行っていたが、これでは構造が複雑で衝撃摩
耗等が起り易く、また物品とブツシャの送りのタイミン
グがずれ易く高速化できなかった。

本考案はかかる欠点を除去するもので、構造は簡単で動
作が確実な筒状物品へのフィルム端末押込装置を提供す
るものである。

以下図面につき本考案の一実施例を詳細に説明する。

第１図イ示のように複数個の紙コツプを積み重ねた物品
１，１．・・・・・・は横型ピロー包装機２の供給コン
ベヤ３のドッグ４，４・・・・・・によりフィルム５を
筒状に丸めるフォーマ６内に供給され、フィンシールロ
ーラ７によ’）フィンシールシタ後チュービングベルト
８，８によりボトムシールカット部９に送られ、排出コ
ンベヤ１０により本考案の押込装置１１に送られる。

このシールカット部９０ロール９ａは第１図口承のよう
にその周面の一部にボトムシールの全域シール部９ｂ、
切断分離ナイフ９Ｃ、スポットシール部９ｂを有する。

なお前記の部分は従来のものと同様であるので詳細な説
明を省略する。

この排出コンベヤ１０上に釦いては物品１．１．１・・
・・・・を筒状に包むフィルム５の底部側５ａは完全に
ボトムシールされているが、開口部側５ｂはその一部が
スポット溶着されているに過ぎない。

押込装置１１においては排出コンベヤ１０より前方（第
１図イにおいて右方）に向って一直線状に第１の低速ベ
ルト１２、第２の高速ベルト１３を順次掛渡し、低速ベ
ルト１２は大径のスプロケットホイール１４及びチェイ
ン１５を介して、高速ベルト１３は小径のスプロケット
ホイール１６及びチェイン１Ｔを介して夫々駆動機構１
８に連結する。

これら低速ベルト１２と高速ベルト１３の上方両側には
夫々物品１を挾持する一対のサイドベルト２０，２０，
２２，２２を掛渡し、これらのサイドベルト２０，２０
，２２，２２はその下方の低速ベルト１２と高速ベルト
１３と第２図示の垂直へりカルギヤ２３，２３，２４，
２４から水平へりカルギヤ２５，２５，２６，２６を介
して夫々同速で駆動せしめる。

前記低速ベルト１２と高速ベルト１３の上方には一対の
スプロケットホイール３０，３０，３１゜３１間に掛渡
したフィルム押込み用チェイン３２゜３２を設け、スプ
ロケットホイール３１の軸は駆動スプロケット３３、チ
ェイン３４を介して駆動機構３５，１８に連結し、これ
らチェイン３２゜３２を中速で駆動せしめる。

第２図示のようにチェイン３２．３２間には横方向に延
びる軸３６゜３６・・・・・・を一定間隔に設け、これ
らの軸３６゜３６にはＬ字型の支持体３７，３７・・・
・・・を回動すべく嵌合し、第１図イ示のようにこれら
支持体３７．３７の一端ａはチェイン３２．３２に沿っ
て延長してその溝をチェイン３２．３２のピン３８に遊
嵌し、また支持体３７，３７・・・・・・のチェイン３
２．３２に対し直角方向に延びる端部すには第３図口、
ハ、二に示すように端面中央が凹んだカップ状のブツシ
ャ３９，３９・・・・・・を固定する１次にこの装置の
動作を説明する。

第１図イにおいて排出コンベヤ１０より排出された物品
１，１・・・・・・は低速ベルト１２上で一対のサイド
ベルト２０．２０間に挾持されて前方に一定間隔で送ら
れる。

一方チェイン３２．３２によりブツシャ３９，３９・・
・・・・はサイドベルト２０゜２０間に中速で前方に作
動する。

したがってブツシャ３９，３９は物品１，１・・・・・
・に追いつき、第３図口、ハに示すようにフィルム５の
開口部側５ｂを物品１内に押し込む。

次に物品１，１・・・・・・は高速ベルト１３上で一対
のサイドベルト２２゜２２間に挾持されて前方に高速で
送られる。

したがって物品１，１・・・・・・は第３図二本のよう
にブツシャ３９より離れ、物品１，１・・・・・・は送
９出され、ブツシャ３９は第１図イ図示のように上方に
回動して後方に戻るものである。

前記装置においてフィルム５の開口部側５ｂをスポット
溶接しないときには第１図イ示のように低速ベルト１２
の導入部上方にフィルム５の開口部側５ｂを内方に押圧
するジェット流を噴出するエア噴出ノズル４０．４０を
設ければよい。

以上のように本考案では低速ベルトと高速ベルト上に物
品を送り、ブツシャは中速で送ってフィルムの端末を物
品の開口部内に押込んでいるので、従来のような変速装
置を要さず、構造は簡単で安価に提供しうると共に動作
が確実であり、また高速化しうるので能率がよいもので
ある。

前記実施例では物品の終端側のフィルム端末を物品の開
口部に押込んでいるが、フィルムの始端側の端末を物品
の開口部に押し込むこともできる。

第４図はその実施例を示すもので物品を高速ベルト１３
より低速ベルト１２に順次送り、中速のブツシャ３９は
第１図イの場合とは逆向きに設けたものである。

この場合は物品１がブツシャ３９に追いついてそのフィ
ルムの始端側の端末が物品の開口部に押込まれるもので
ある。

第５，６図はフィルムの両端の端末を筒状の物品１の開
口部に押し込む装置を示すもので、ブツシャ３９ａは二
重カップ状とし、第５図示のように高速ベルト１３、低
速ベルト１２、高速ベルト１３の順に、或は第６図示の
ように低速ベルト１２、高速ベルト１３、低速ベルト１
２の順に配置したものである。

【図面の簡単な説明】

第１図イは本考案の一実施例の概要を示す側面図、口は
イのＢ−Ｂ線よりみた図面、第２図は第１図イのＡ−Ａ
線断面図、第３図イ５口、ハ、二は押込順序を示す説明
図、第４〜６図は夫々本考案の夫々異った実施例の概要
を示す側面図である。 １・・・物品、２・・・包装機、５・・・フィルム、１
０・・・排出コンベヤ、１２・・・低速ベルト、１３・
・・高速ベルト、２０．２２・・・サイドベルト、３９
・・・ブツシャ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筒状の物品にフィルムを筒状に包む包装機の排出コンベ
   ヤより前方には低速ベルトと高速ベルトを順次掛渡し、
   これら低速及び高速ベルトの上側方には夫々物品を挾持
   する一対のサイドベルトを掛渡し、これら一対のサイド
   ベルト間にはブツシャを中速で作動せしめてなる筒状物
   品へのフィルム端末押込装置。