JPH0130428Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は連続的又は間欠的に搬送されてくる物
品を包装するため包装装置の入口コンベヤに供給
する被包装体の搬出コンベヤに関する。

包装装置は第１図に示す如く、包装用フイルム
１は原反ロール２から繰り出しローラ３により繰
り出され、ガイドローラ４を経て製袋器５に送ら
れる。一方包装しようとする被包装体６は入口コ
ンベヤ７で製袋器５内に押込まれる。入口コンベ
ヤ７はスプロケツト８間にチエーン９が張設され
チエーン９には被包装体６を移送するためのチエ
ーンブレード１０が設けられている。この入口コ
ンベヤ７のチエーンブレード１０で移送された被
包装体６は製袋器５内に押込められると、製袋化
されたフイルム１の走行と共に送られる。フイル
ム１は耳部を引張りローラ１１で引張られ、タテ
シールローラ１２で長手方向に連続的にシールさ
れる。フイルム１はさらにリードコンベヤ１３を
経てエンドシーラ１４で横シールがされると共に
カツター１５で切断されると出口コンベヤ１６で
製品１７となつて次工程に送り出される。

従来の包装装置の入口コンベヤに対する被包装
体の搬出コンベヤを図面に基づき説明すると、２
０はストツクコンベヤであり、このストツクコン
ベヤ２０はローラ２１間に張られたベルト２２と
ベルト２２上に被包装体６を案内する案内板２３
とで構成されている。なお２４は被包装体のスト
ツパーである。このストツクコンベヤ２０の先端
部の上部にはストツクコンベヤ２０と直交する向
きに被包装体の掻出しコンベヤ２５が配設されて
いる。この掻出しコンベヤ２５はスプロケツト２
６，２７間にチエーン２８が張られ、チエーン２
８には被包装体６を掻出すための掻出しブレード
２９が取着されている。

３０は中間コンベヤであり、この中間コンベヤ
３０は掻出しコンベヤ２５と入口コンベヤ４０と
の間に設けられている。この中間コンベヤ３０は
ローラ３１，３２間にベルト３３が張られ、被包
装体６を案内する案内板３４，３５がベルト３３
の上に設置されている。

入口コンベヤ４０は中間コンベヤ３０に接続し
て設置されていて、スプロケツト４１にチエーン
４２が張られ、所定間隔にチエーンブレード４３
が設けられている。

中間コンベヤ３０のローラ３１及び入口コンベ
ヤ４０のスプロケツト４１は駆動軸５０上に固着
されたスプロケツト５１，５２とチエーン５３，
５４で駆動され、また掻出しコンベヤ２５のスプ
ロケツト２６は駆動軸５０上に固着された歯車５
５と噛合つた歯車５６を固着した中間軸５７に連
結されているので、これらのコンベヤ２５，３０
及び４０は同一駆動源をもとに同期運転されてい
る。

この装置の作用について述べると、ストツクコ
ンベヤ２０で搬送されてきた被包装体６は案内板
２３で側面を案内されながら、横向きに一列に配
列した状態で先頭の被包装体６はストツパー２４
で位置決めされ待機している。掻出しコンベヤ２
５は連続回転しているのでやがてコンベヤ２５の
チエーン２８に取付けた掻出しブレード２９が先
頭の被包装体６を捉え、中間コンベヤ３０に向け
て送り出す。被包装体６は中間コンベヤ３０上の
案内板３４，３５に案内されながら隣り合つた入
口コンベヤ４０に乗り移らされる。掻出しコンベ
ヤ２５、中間コンベヤ３０及び入口コンベヤ４０
は同期運転されているので、中間コンベヤ３０上
を搬送された被包装体６は入口コンベヤ４０のチ
エーンブレード４３間の中間部分に送り出され、
次のチエーンブレード４３によつて包装装置の製
袋器内に供給される。

しかし、掻出しコンベヤ２５に取着された掻出
しブレード２９で被包装体６がストツクコンベヤ
２０のストツパー２４で待機している中間コンベ
ヤ３０に送り出される際に、第５図に示す如く、
掻出しブレード２９はスプロケツト２７に案内さ
れながら、被包装体６を送るので、すでに案内板
３４，３５で先端部が位置決めされている被包装
体６の後端部６Ｂを押し下げる作用力が働き、被
包装体６は傷をつけられ易く、また被包装体６の
進行を阻害する等の欠点を有していた。

本考案の搬出コンベヤはかかる問題を解決せん
がためのもので、被包装体のストツクコンベヤ
と、ストツクコンベヤ上の被包装体を進行方向を
変えて搬送させる掻出しコンベヤと、掻出しコン
ベヤ上を搬送されてきた被包装体を入口コンベヤ
へ送り出す中間コンベヤと、包装装置の入口コン
ベヤとからなり、掻出しコンベヤ、中間コンベヤ
及び入口コンベヤは同一の駆動源で運転されてい
て、掻出しコンベヤを駆動する駆動装置の中間に
調速装置を設け、掻出しコンベヤの掻出しブレー
ドで被包装体６を中間コンベヤに送り出しがなさ
れた後掻出しコンベヤの運転速度を遅くなるよう
調速し、同速で運転されている中間コンベヤ上を
移送する被包装体の後端部は従来の装置のように
接触されていないので、被包装体の搬送を円滑に
行うことができる装置を提供する。

本考案の実施例を図面に基づき説明すると、２
０はストツクコンベヤであり、このストツクコン
ベヤ２０の先端上部に進行方向が直交するように
掻出しコンベヤ２５が設けられている。掻出しコ
ンベヤ２５の先には中間コンベヤ３０が設けら
れ、さらに入口コンベヤ４０が連結されている。
これらのストツクコンベヤ２０、掻出しコンベヤ
２５、中間コンベヤ３０及び入口コンベヤ４０の
構成は同様である。

中間コンベヤ３０及び入口コンベヤ４０は駆動
軸５０に固着されたスプロケツト５１，５２でチ
エーン５３，５４を介して同速で運転されてい
る。

この駆動軸５０には調速装置６３が取付けられ
ている。調速装置６３の２次側出力軸６４には歯
車６５が固着され、この歯車６５と噛合う歯車６
６は掻出しコンベヤ駆動軸６７に固着されてい
る。この駆動軸６７で掻出しコンベヤ２５は運転
される。

掻出しコンベヤ２５は調速装置６３を設けたこ
とによりサイクルの途中で速度を変換されうるよ
うになつた。すなわち、ストツクコンベヤ２０上
のストツパー２４で位置決めされている被包装体
６を掻出しブレード２９で掻出す際には速度を早
め、中間コンベヤ３０に送り出しを行う。被包装
体６が案内板３４，３５で位置決めされる位置ま
できたら、掻出しコンベヤ２５の速度を遅くす
る。被包装体６は同速で運転されている中間コン
ベヤ３０で搬送されているので、掻出しコンベヤ
２５の速度を低下させたことにより、被包装体６
の後端部６Ｂと掻出しブレード２９とは離反し、
お互いに非接触となり、従来のように掻出しブレ
ード２９がスプロケツト２６，２７間の直線部か
らスプロケツト２７に案内されながら円孤運動す
る際に生じる、被包装体６の押下げ作用力が皆無
になり、被包装体６の進行を阻害したり、被包装
体６を傷つける等の問題を解消し、また、被包装
体の搬出コンベヤの運転劾率を向上することがで
きるようになつた等の特有の効果を奏した考案で
あり、本考案のコンベヤは産業の発達に寄与する
こと大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は包装装置の正面図、第２図乃至第５図
は従来のコンベヤを示すもので、第２図は平面
図、第３図は側面図、第４図は正面図、第５図は
平面の部分拡大図、第６図は本考案の正面図、第
７図は同平面図の部分拡大図である。 図面において、６は被包装体、２０はストツク
コンベヤ、２３は案内板、２４はストツパー、２
５は掻出しコンベヤ、２６，２７はスプロケツ
ト、２９は掻出しブレード、３０は中間コンベ
ヤ、４０は入口コンベヤ、５０は駆動軸、３３は
ベルト、３１，３２はローラ、３４，３５は案内
板、５１，５２はスプロケツト、５３，５４はチ
エーン、６３は調速装置、６４は出力軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 被包装体をストツクする被包装体のストツクコ
   ンベヤと、このストツクコンベヤの端部上方に位
   置しストツクコンベヤの進行方向と直交する向き
   に移動し、チエーンに取着された掻出しブレード
   を有する掻出しコンベヤと、この掻出しコンベヤ
   で搬送された被包装体を搬送する中間コンベヤ
   と、この中間コンベヤに接続された包装装置の入
   口コンベヤとからなり、中間コンベヤ及び入口コ
   ンベヤは同速で同期運転され、掻出しコンベヤに
   は調速装置を介して中間コンベヤ及び入口コンベ
   ヤの駆動源に接続されていて、掻出しコンベヤの
   掻出しブレードが被包装体を中間コンベヤに送り
   出しを行つた後掻出しコンベヤの送り速度を遅く
   するようにすることを特徴とする被包装体の搬出
   コンベヤ。