JPS58113658A - トルクコンバ−タ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、車両等において動力の伝達に用いられるトル
クコンバータに関する。

一般に、トルクコンバータは、油が満たされているケー
シング内に、互いに対向して配設されたポンプ部とター
ビン部とをそなえるとともに、ステータと称する固定羽
根をそなえていて。

このステータで戻り油の流れの方向を制御してトルク変
換がなされるようになっている。

しかしながら、従来のトルクコンバータでは、車両のア
イドリンク時等において、車両が発進を起こすいわゆる
クリープ現象があられれるほか、振動も太きいという問
題点がある。

本発明は、これらの問題点を解決しようとするもので、
トルク容量を可変にして、車両のアイドリンク時等にお
けるクリープ現象をなくすとともに、振動を低減できる
ようにしたトルクコンパ〜りを提供することを目的とす
る。

このため、本発明のトルクコンバータは、作動液の満た
されているケーシング内に互いに対向して配設されたポ
ンプ部とタービン部との間にステータをそなえ、上記ス
テータが相対的に動きうる前部ステータ部と後部ステー
タ部とで構成されて、上記作動液の流速が所定値以下の
場合は上記の前部ステータ部と後部ステータ部との整合
を妨げるが上記流速が上記所定値を超えると上記の前部
ステータ部と後部ステータ部との整合を許容する弾性的
付勢手段が設けられたことを特徴としている。

以下、図面により本発明の実施例について説明すると、
第１〜４図はその第１実施例としてのトルクコンバータ
を示すもので、第１図はその要部断面図、第２図はその
ステータの部分正面図、第３，４図はいずれもその作用
を説明するための模式図である。

第１図に示すごとく、作動液としての油が満たされてい
るケーシング１内には、ポンプブレード２ａを有するポ
ンプ部２と、タービンブレード３ａを有するタービン部
３とが互いに対向して配設されている。

なお、ケーシング１はクランク軸に連結されており、ク
ランク軸の回転に伴ってケーシング１も回転するが、ポ
ンプ部２はケーシング１に固定されているので、ポンプ
部２のポンプブレード２ａもクランク軸の回転に伴って
ケーシング１と一体に回転する。

また、タービンブレード３ａは連結部材４を介してトラ
ンスミッション側の軸５に連結されている１、こ（０例
で（主連結部材、１が軸５にスプライン係合している。

さらにポンプ部２とタービン部３との間には、ステータ
６が設けられている。

なお、ステータ６は翼形断面を有する複数の羽根部６１
をそなえており、各羽根部６１は所定のピッチで配設さ
れている。

ところで、このステータ６は、相対的に動きうる前部ス
テータ部６ａと後部ステータ部６ｂとで構成されている
。すなわち後部ステータ部６ｂはワンウェイクラッチ７
を介してケース８に取付けられており、前部ステータ部
６ａがこの後部ステータ部６ｂに対し回転移動できるよ
うになっている。

したがって、第３図に実線で示すように両ステータ部６
ａ、６ｂを整合させて各羽根部６１を整合させることも
、第２，３図に鎖線で示すように前部ステータ部６ａを
移動させて両ステータ部６ａ、６ｂを整合させないよう
にすなわち各羽根部６１を整合させないようにすること
もできる。

また、前部ステータ部６ａの外周部には、つめ９が所定
のピッチをあけて複数個設けられており、後部ステータ
部６ｂの外周部には、ストッパ１０が同じく複数個設け
られており、これにより前部ステータ部６ａの移動は、
第２，３図に鎖線で示すごとく１羽根部６１．６１間ピ
ッチの半ピツチ程度に規制されている。

さらに、前部ステータ部６ａ′と後部ステータ部６ｂと
の外周部において１両ステータ部６ａ。

６ｂ間には、両ステータ部６ａ、６ｂの整合を妨げる方
向に付勢する弾性的付勢手段としてのばね１１が複数個
介装されている。

そして、各ばね１１はそのばね力が次のように設定され
ている。すなわち油の流速が所定値以下の場合は、この
流れに基づいてストール時に両ステータ部６ａ　、６ｂ
を整合させる方向に働く力ｆ（実際は第４図に示す力ｆ
の分力ｆ、）に打ち勝って前部ステータ部６ａと後部ス
テータ部６ｂとの整合を妨げるが、流速が上記所定値を
超えると、−１−配力ｆ（実際は上記力ｆｔ　）に降伏
して前部ステータ部６ａと後部ステータ部６ｂとの整合
を許容しうるように、ばね１】のばね力が設定されてい
るのである。

なお、上記の力ｆを受けやすくするために。

前部ステータ部６ａの各羽根部には、切欠き６　ａ’が
形成されている。

上述の構成により、アイドリンク時は、油の流速が上記
所定値以下であるので、前部ステータ部６ａと後部ステ
ータ部６ｂとは、ばね１１の作用により、第２，３図に
鎖線で示すように整合が妨げられて、羽根部間ピッチの
半ピツチ程度ずれているため、トルク容量は低く、これ
によりアイドル回転数が下がりクリープ現象の発生を防
止できるとともに、振動を低減でき、その結果アイドリ
ンク時の燃費をよくすることができる。

また１発進時は、アクセルを踏むことにより。

上記流速が上記所定値を超えるので１両ステータ部６ａ
　、６ｂを整合させて各羽根部６１を整合させようとす
る力ｆ（実際は第４図に示すように力ｆの分力１＋　）
がばね力に打ち勝って、これＫより両ステータ６ａ　、
６ｂが整合し、その結果トルク容量が増え、支障なくト
ルクコンバータのとしての機能を発揮する。

なお、流速が更に大きくなると、力ｆのかかる方向が第
４図において時計方向にずれてゆき、再度両ステータ部
６ａ、６ｂはその整合がとれなくなるが、このときは、
通常カップリングレンジであるので、トルクコンバータ
の機能に支障はない。

また、このトルクコンバータは、このようなカップリン
グレンジでワンウェイクラッチ７０作用により通常の流
体継手となる。

第５〜１０図は本発明の第２実施例としてのトルクコン
バータを示すもので、第５図はその要部断面図、第６〜
１０図はいずれもその作用を説明するための模式図であ
り、第５〜１０図中、第１〜４図と同じ符号はほぼ同様
の部分を示している。

この第２実施例のトルクコンバータは、前部ステータ部
６ａをワンウェイクラッチ７を介してケース８に取付け
、後部ステータ部６ｂが前部ステータ部６ａに対し回転
移動できるようにしたもので、ストッパ１０が前部ステ
ータ部６ａの外周部に複数個設けられるとともに、っめ
９が後部ステータ部６ｂの外周部に複数個設けられてい
る。

したがって、この場合もアイドリンク時は、油の流速が
上記所定値以下であるので、後部ステータ部６ｂが、ば
ね１１の作用により第８゜９図に示すごとく羽根部６１
．６１間ピッチの半ヒツチ程度ずれるように移動して、
両スｆ−タ部６ａ　、６ｂの整合が妨げられるため、ト
ルク容量は低く、これに□より前述の第１実施例と同様
、アイドル回転数が下がりクリープ現象の発生を防止で
きるとともに振動を低減でき、その結果アイドリンク時
の燃費をよくすることができる。

また、発進時は、アクセルを踏むことにより上記流速が
上記所定値を超えるので、ストール時に両ステータ部６
ａ　、６ｂを整合させようとする力ｆ’（第１０図参照
）の分力がばね力に打ち勝って、後部ステータ部６ｂが
移動することにより１両ステータ６ａ　、６ｂの各羽根
部分が第６，７図に示すごとく整合し、これによりこの
場合も第１実施例の場合と同様、トルク容量が増工、支
障なくトルクコンバータとしての機能を発揮する。

さらに、この第２実施例のトルクコンバータでは、前部
ステータ部６ａよりも油から受ける力の大きい後部ステ
ータ部６ｂが移動可能に構成されているので１発進時に
おいて第７図に示すような正規の羽根形状に速やかに戻
るので。

発進時の応答性に秀れている。

なお、この第２実施例の場合は、カップリングレンジに
おいて前部ステータ部６ａと後部ステータ部６ｂとを整
合させた状態にしておくことができる。

第１１〜１３図は本発明の第３実施例としてのトルクコ
ンバータを示すもので、第１１図はその要部断面図、第
１２図はその前部ステータ部および後部ステータ部を共
に示す正面図、第１３図は第１１図の■部に組込まれた
弾性的付勢手段を説明するための模式図であり、第１１
〜１３図中、第１〜１０図と同じ符号はほぼ同様の部分
を示している。

この第３実施例のトルクコンバータは、ステータ６の内
周部に沿い複数のつめ９′とストッパ１０’とを設け、
更に弾性的付勢手段としてのばね１１′を同じくステー
タ６の内周部に沿いつめ９′とストツバ１０′との間に
装填したもので、このばね１１′も、前述の各実施例と
同様、油の流速が所定値以下の場合は１両ステータ部６
ａ。

６ｂの整合を妨げるが、上記流速が上記所定値を超え・
ると、両ステータ部６ａ　、６ｂの整合を許容するよう
になっている。

したがって、この第３実施例では、前述の各実施例とほ
ぼ同様の効果ないし利点が得られるほか、ステータ６の
内周部に、つめ９′やストッパ１０′更にばばね１１′
を組込むことが行なわれるので、トルクコンバータの小
型化に寄与しうるのである。

なお、第１３図中、前部ステータ部６ａが符号Ａで示す
位置にあるときはアイドリンク時であり、前部ステータ
部６ａが符号Ｂで示す位置にあるときは発進時である。

また、この第３実施例では、後部ステータ部６ｂをワン
ウェイクラッチ７を介しケース８に取付けて、前部ステ
ータ部６ａを移動可能に構成した場合であるが、前部ス
テータ部６ａをワンウェイクラッチ７を介しケース８に
取付けて、後部ステータ６ｂを移動可能に構成すること
もでき、この場合は前述の第２実施例とほぼ同様の効果
ないし利点が得られる。

以上詳述したように１本発明のトルクコンバータによれ
ば、ステータが相対的に動きうる前部ステータ部と後部
ステータ部とで構成されて、作動液の流速が所定値以下
の場合は両ステータ部の整合を妨げるが上記流速が上記
所定値を超えると上記の両ステータ部の整合を許容する
弾性的付勢手段が設けられるという簡素な構成で、アイ
ドリンク時にトルク・容量を低減させて、アイドリング
時にクリープ現象が発生しないようにすることができる
とともに、振動を十分に低減できる利点が得られるほか
、アイドリンク時における燃費も向上するのである。

また、発進時には、上記の前・後部ステータ部が整合す
るので、トルク容量が増え、円滑な発進を行なえるので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１〜４図は本発明の第１実施例としてのトルクコンバ
ータを示すもので、第１図はその要部断面図、第２図は
そのステータの部分正面図、第３，４図はいずれもその
作用を説明するための模式図であり、第５〜１０図は本
発明の第２実施例とじ−Ｃのトルクコンバータを示スモ
ノテ、第５図はその要部断面図、第６〜１０図はいずれ
もその作用を説明するための模式図であり、第１１〜１
３図は本発明の第３実施例としてのトルクコンバータを
示すもので、第１１図はその要部断面図、第１２図はそ
の前部ステータ部および後部ステータ部を共に示す正面
図、第１３図は第１１図の■部に組込まれた弾性的付勢
手段を説明するための模式図である。 １−・ケーシング％　２ＩＩ・ポンプ部、２ａ・・ポン
プブレード、３１１・タービン部、３ａ・・タービンブ
レード、４・・連結部材、５・・軸、６・・ステータ、
６ａ１１Φ前部ステータ部、６　ａ’・・切欠き、６ｂ
・・後部ステータ部、７・・ワンウェイクラッチ、８・
・ケース、９゜９′・・つめ、　１０　、１０’・・ス
トッパ、１１゜１１′・・弾性的付勢手段としてのばね
、６１・・羽根部。 復代理人　弁理士　　飯　沼　義　彦 第１図 第２図 第３図　　　第４図 第５図 第６図　　　第７図 第８図　　　第９図 Ｉり 第１０図 第１１図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 作動液の満たされているケーシング内に互いに対向して
   配設されたポンプ部とタービン部との間にステータをそ
   なえ、上記ステータが相対的に動きうる前部ステータ部
   と後部ステータ部とで構成されて、上記作動液の流速が
   所定値以下の場合は上記の前部ステータ部と後部ステー
   タ部との整合を妨げるが上記流速が上記所定値を超える
   と上記の前部ステータ部と後部ステータ部との整合を許
   容する弾性的付勢手段が設けられたことを特徴とする。 トルクコンパく一タ。