JPS5811361B2 - 純粋な無水リン酸二石灰の製造法 - Google Patents

純粋な無水リン酸二石灰の製造法

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JPS5811361B2
JPS5811361B2 JP9467277A JP9467277A JPS5811361B2 JP S5811361 B2 JPS5811361 B2 JP S5811361B2 JP 9467277 A JP9467277 A JP 9467277A JP 9467277 A JP9467277 A JP 9467277A JP S5811361 B2 JPS5811361 B2 JP S5811361B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は螢光体原料として好適な、Fe、Na等の不純
物の少ない純粋な無水リン酸二石灰の製造法に関するも
のである。
一般に螢光体の純度、粒度分布及び形状が螢光体の輝度
及び最適発光量に大きい影響を与える要因とされており
、リン酸塩螢光体例えばハロリン酸カルシウム螢光体の
主要部分を占める無水リン酸二石灰にも同様な品質が要
求されている。
即ち螢光体原料としての無水リン酸二石灰は高純度と1
0μ前後の好適粒度分布をもつ正方形若しくはひし形の
結晶形状のものが要求されている。
これらの条件を満たす無水リン酸二石灰を主原料とする
螢光体は高純度と形状に基づく堅牢性、透明度と適正粒
径による分散性の良さにより螢光体としての効果を発揮
させる事ができる。
従来螢光体原料としての無水リン酸二石灰は純粋な、従
がって高価な精製リン酸に精製したカルシウム塩を反応
させて生成するリン酸二石灰三水塩を脱水することによ
り製造されている。
即ち常温付近における反応により生成したリン酸二石灰
三水塩を母液と共にあるいは母液を分離除去したのち水
を加えてスラリー状としたものを70−100℃に加熱
するか、あるいは、母液を分離除去した沈澱を100℃
又はそれ以上の温度で乾燥して製造されている。
あるいは又リン酸二アンモニウムと塩化カルシウムとの
反応により生成したリン酸二石灰三水塩のスラリーを無
水リン酸二石灰に変換する所定温度範囲において充分に
所定時間保持する温度管理を行ないながら加熱脱水して
製造されている。
しかしこれら従来方法で製造された無水リン酸二石灰は
要求される純度、結晶形状、粒度分布を満足する事が出
来ず経済的にも欠点の多いものであった。
本発明者らはこれらと公知の方法のもつ欠点を排除する
製造方法として既に特開昭51−87198号公報(特
願昭50−11424号)に示されるようにリン酸水素
アンモニウムナトリウム四水塩と塩化カルシウムとを反
応させリン酸二石灰三水塩を得、得られた三水塩を5−
20重量%のスラリー濃度で無機酸を添加しpH4,5
〜55に調整し85〜97℃で急激に加熱脱水すること
により高純度で正方形状の好適粒度をもつ無水リン酸二
石灰を製造する方法を提案したが、原料に湿式リン酸か
ら製造されるリン酸水素アンモニウムナトリウム四水塩
とソーダ灰製造工程で副生ずる塩化カルシウムを使用す
るためNa及びFeの除去に関して完全とは云えずこの
点について鋭意研究の結果、これらを満足させうる無水
リン酸二石灰の製造方法を開発するに到った。
即ち本発明はリン酸塩螢光体原料に好適な純度を有する
高純度無水リン酸二石灰の製造方法を提供することを目
的とし、その目的はリン酸水素アンモニウムナトリウム
四水塩と塩化カルシウムを反応させてリン酸二石灰三水
塩を生成させ、得られたリン酸二石灰三水塩を加熱脱水
して無水リン酸二石灰を製造する方法において、リン酸
水素アンモニウムナトリウム四水塩水溶液Ca/Pモル
比で0.01以上の割合でカルシウム塩水溶液を添加し
、生成した沈澱物を除去し、一方塩化カルシウム水溶液
にP/Caモル比で0.005以上の割合でリン酸塩水
溶液を添加し、生成した沈澱物を除去し、これにより精
製されたリン塩水溶液と塩化カルシウム水溶液をそれぞ
れP2O5換算で50g/l以下、CaCl2で70g
/l以下の濃度で、5〜30重量%(以下、特に断わら
ない限り、%は重量%を表す)の割合でリン酸二石灰三
水塩の種晶の存在下で、5℃以上40℃以下の温度で3
時間以上反応させてリン酸二石灰三水塩を生成させ、得
られたリン酸二石灰三水塩に無機酸を添加してpH1〜
5に調整しスラリー濃度30%以下、塩度80℃以上で
加熱脱水することを特徴とする高純度の無水リン酸二石
灰の製造方法により達成される。
以下上記本発明の方法についてさらに詳しく説明する。
先ず湿式リン酸から得られるリン酸水素アンモニウムナ
トリウム四水塩をν過し、再結晶等により精製したのち
約20%水溶液とし、次いでこの水溶液にリン酸水素ア
ンモニウムナトリウム四水塩に対して塩化カルシウム水
溶液を添加し、リン酸二石灰三水塩を生成させ、リン地
中の鉄分を生成結晶に吸着または結晶中へ包含させ、次
いで該沈澱を除去することにより不純物たる鉄分を除去
するが、このとき添加する塩化カルシウムのリン酸水素
アンモニウムナトリウム四水塩に対するCa/Pモル比
を変えて、リン酸水素アンモニウムナトリウム四水塩水
溶液中の鉄分除去の効果をみた結果を第1図に示す。
ここで鉄分は塩水溶液中にlppm以下とすれば一応満
足すべき値といえるが、第1図からCa/Pモル比0.
01以上で上記範囲とすることができることが判る。
原料リン酸水素アンモニウムナトリウム四水塩にFeと
して1.48ppm含まれる鉄分は処理後0.16pp
mまで低下させることができた。
同様にソーダ灰製造工程で副生ずる塩化カルシウムを約
40%水溶液とし、これにリン塩水溶液を加えてリン酸
二石灰三水塩を生成させ、これを濾過分離して不純物た
る鉄分を一応の目安たる0.3ppm以下とするが、こ
のとき添加するリン酸水素アンモニウムナトリウム四水
塩の塩化カルシウムに対するP/Caモル比を変えて、
塩化カルシウム水溶液中の鉄分除去の効果をみた結果を
第2図に示す。
第2図からP/Caモル比0.005以上で、鉄分0.
3ppm以下とできることが判る。
原料塩化カルシウム中に0.65ppmあった鉄を0、
lppmまで低下させた。
なお塩化カルシウム中の除鉄法として炭酸ナトリウムを
添加し、炭酸カルシウムを生成させ、吸着除去する方法
も考えられるが、塩化カルシウムの損失が大きくなるの
で好ましくない。
上記の方法で精製したリン酸水素アンモニウムナトリウ
ムと塩化カルシウムを反応させてリン酸二石灰三水塩を
製造するが、このときの反応条件によりNaの含有量を
70〜90ppm以下とすることによってその後、得ら
れる無水塩中のNaを20ppm以下とすることができ
、この反応条件として次のようなものが挙げられる。
(1)リン酸二石灰三水塩を種晶として理輪生成三水塩
量に対し5〜30%の割合で添加することによりNaは
減少する。
(2)反応(液)濃度は低い程また反応時間は長い程N
aは低下する。
(3)反応温度は高い程好ましい。
(4)反応時のpHは影響しない。
添付の図面のうち、第3図は反応時間の差による種晶添
加の効果を示すもので、サイクルとは1回の反応をいk
、2回目は1回目の三水塩を、3回目は2回目の三水塩
を種晶として理輪生成二水塩の25%を加えて行なった
ことを示している。
曲線1は反応時間70分の場合、曲線2は反応時間18
0分の場合を示す。
このように種晶添加によって生成三水塩中のNaは減少
させることができ、反応時間は長い方がよいが、180
分で十分Naの低い三水塩が生成できる。
またサイクルの長い方がNa量が少ないことから種晶に
用いる三水塩中のNa量が低げれば低い程、好ましいこ
とが判るが、大略の目安としてリン酸二石灰三水塩中の
Na量を40ppmにするためには、種晶中のNaが6
0ppm程度のものを用いれば十分である。
第4図は塩化カルシウム(CaC1250g/l)水溶
液とリン酸水素アンモニウムナトリウム四水塩(P20
530g/l)水溶液を用いる場合に、種晶存在の有無
が生成リン酸二石灰三水塩中のNa量にどのような影響
を与えるかを示すもので、種晶の添加により初期におけ
る三水塩へのNaの混入を防いでいるのが分かる。
曲線1は種晶無添加、曲線2は種晶添加の場合である。
ここで種晶添加量は25%とした。
一方、種晶の添加割合が生成三水塩中のNa量に与える
影響を調べたが、5%、10%、15%、25%、35
%の5種の比較では添加量の差は殆んどないが、あまり
大量の種晶を用いるのは工業的に不経済であり、その点
から30%以下が好ましく、また5%未満では種晶添加
によるNaの減少効果があまり認められないため、5〜
30%の範囲が好ましい。
第5図および第6図は夫々反応時間および反応液濃度の
生成三水塩中のNa量に対する影響を示すグラフで、反
応時間の長い程、またCaCl2反応液濃度の低い程N
aの混入は低減できることを示している。
第5図では塩化カルシウム濃度は50g/l一定で曲線
1〜4は夫々リン酸水素アンモニウムナトリウム四水塩
溶液濃度がP2O5で30g/l、30g/l、15g
/l、15g/lで、うち曲線2,4は種晶添加して反
応させた場合を示している。
−実第6図では曲線1はリン酸水素アンモニウムナトリ
ウム四水塩溶液濃度がP2O530g/l、曲線3はP
2O515g/lの場合を示し、X印はP2O550g
/lの場合を示す。
第6図から三水塩中のNaを70〜90ppm以下とす
るためにはCaCl2濃度150g/lでもよいが、濃
度に比例して粘稠性が増し操作上の問題が起きることか
ら70g/l以下とするのがよい。
またP2O5濃度としては、三水塩中のNaを70〜9
0ppm以下とするには50g/l以下の濃度が好まし
く、またこれ以上高いと、その濃度に比例して粘稠液と
なり三水塩が微細となって濾過分離が困難となる。
第7図は反応温度の影響を見たもので、この図で反応液
濃度はCaCl250g/l、P2O530g/lで、
曲線1は反応温度25℃、曲線2は30℃、曲線3は3
5℃の場合を示したもので、明らかに反応温度の高い方
が脱Naの効果は大きいが、40℃以上ではアパタイト
の生成するおそれもあるため、余り高温を採用すること
は好ましくなく、また冬期の室温を考慮して5℃〜40
℃が一般的で、室温〜35℃程度、更に30℃が特に好
ましい。
第8図はリン酸水素アンモニウムナトリウム四水塩溶液
中にリン酸を添加してpHを調整して脱Naに及ぼす効
果を調べたグラフであり、これよりpH依存性は殆んど
ないことが分かる。
曲線1は反応時間60分、曲線2は反応時間70分の場
合である。
結論としてリン酸二石灰二水塩製造時の好ましい条件と
しては液濃度を塩化カルシウムCaCl270g/l以
下、リン酸水素アンモニウムナトリウム四水塩P2O5
50g/l以下で、液pHは4〜5、反応時間は3時間
以上、好ましくは5時間以上、反応温度は室温〜40℃
、好ましくは30℃、種晶は理論生成量の5〜30%添
加することが挙げられる。
このように低Naになるよう製造されたリン酸二石灰三
水塩を無水化する際に更に脱Naできる方法について検
討した結果、三水塩のスラリー濃度に大きく影響されス
ラリー濃度が低い程脱Na効来があられれる事が判明し
た。
第9図に13.7g/1P2O5を含む95℃の熱水に
所定スラリー濃度になるようにリン酸二石灰工水塩(N
a80ppm)を投入し攪拌して脱水無水化を行ったと
きのスラリー濃度と無水リン酸二石灰中のNa含有率の
関係を示す。
このグラフから明らかな様にスラリー濃度は低い程生成
する無水リン酸二石灰中のNa含有率は低減できるが、
低いスラリー濃度では1回の処理量が少なくなる難点が
ある。
第10図は25g/l及び1g/lのHNO3を含む9
5℃の熱水に夫々スラリー濃度が36重量%(曲線1)
、10重量%(曲線2)となるよう投入し無水化したと
きリン酸二石灰三水塩中のNaの影響を示したもので無
水リン酸二石灰中のNaは無水化するリン酸二石灰三水
塩中のNaの含有率に依存する事が明らかであり、スラ
リー濃度の差に関係なく低Nミリン酸二石灰工水塩によ
り低Na無水リン酸二石灰が製造できる。
スラリー濃度による差はこのグラフからも顕著で低スラ
リー濃度のものの方が低Na無水リン酸二石灰の製造に
有効である。
即ち、無水リン酸二石灰のNaを減少させるためには原
料三水塩中のNaを低く押さえることと、スラリー濃度
を低くすることで達成されるが高いスラリー濃度であっ
ても原料三水塩中のNa含有率を30ppm以下にすれ
ば無水リン酸二石灰中のNaは15ppmにまで低下さ
せられる。
一方酸濃度の影響については第11図に示すが、これは
HNO3の濃度を変えた95℃の熱水中へリン酸二石灰
工水塩(Na80ppm)を添加して無水化を行ったと
きの無水塩中のNaの含有量を表わしており、酸濃度は
低い方がNa含有率は低く押さえられる傾向はあるもの
の5g/1以上の濃度では殆んど影響は出ていない(○
印はスラリー濃度38%、Δ印はスラリー濃度10%)
即ちHNO31g/l以下では無水過程はゲル化を経て
行なわれるが、1g/1以上の濃度ではゲル化を経ない
で直接無水化されるためゲル化の起る範囲での脱水を行
なえば脱Naの効果があがると云える。
HNO31g/lの酸濃度においてリン酸二石灰工水塩
をスラリー濃度10%となるように添加しpHをみたと
ころおおよそpH4,4で、これがゲル化の変曲点とい
える。
したがってpH4,4以上のゲル化過程を経る場合には
三水塩中のNaが80ppmで製品無水塩中のNaは商
品規格の約20ppm以下にすることが可能である。
一方、pH4,4以下のゲル化過程を通らない無水化に
おいては、三水塩中のNNa30ppでは無水塩中には
約40ppmも残ることになるが、第9図、第10図に
も示されるようにスラリー濃度を低くすること、および
三水塩中のNa含有率を低下させることによって、十分
商品規格値を満たすことができる。
第10図においてはスラリー濃度36%の方(曲線1)
はゲル化過程を経ておらず10%スラリーの方(曲線2
)がゲル過程を経ていることになるが、ゲル化過程を経
由しない条件での無水化においても他の条件(原二水塩
中のNaの低減化)によって無水リン酸二石灰中のNa
を低減化できる事が明らかである。
一方、若干の酸を添加してpHをコントロールしないと
結晶が薄く強度的に弱くなるため、pH値5を上限とす
るのが適当である。
このスラリー濃度をpH範囲の両者の兼合いを考えて、
スラリー濃度30重量%以下、pH1〜5とすると、生
成結晶中のNaを20ppm以下とすることができ、ま
たある程度の厚さのある強度的に問題のない結晶が得ら
れるものである。
このように本発明を駆使してリン酸水素アンモニウムナ
トリウム四水塩と塩化カルシウムからFeが2ppm以
下、Na15ppm以下の純粋な無水リン酸二石灰を製
造することができ、ゲル化過程を経る方法ではNa6p
pm以下まで低減することが可能である。
次に実施例を挙げ本発明を詳述する。
実施例 湿式リン酸から製造したリン酸水素アンモニウムナトリ
ウム四水塩を再結晶法で精製後20%溶液としてこれに
塩化カルシウムを0.5gCaCl2/100gリン酸
水素アンモニウムナトリウム四水塩溶液の割合(Ca/
Pモル比0.047)で添加して生成リン酸二石灰三水
塩を除去し鉄を除去する。
リン酸水素アンモニウムナトリウム四本塩中に1.5p
pm存在したFeは処理後0.2ppmに減少した。
同様にソーダ製造時副生の塩化カルシウムを40%溶液
としリン酸水素アンモニウムナトリウム四水塩を0.5
gNaNH4、HPO4・4H2O/100g塩化カル
シウム溶液の割合(P/Caモル比0.0066)で添
加し生成するリン酸二石灰三水塩を除去して除鉄すれば
塩化カルシウム中0.65ppm存在したFeは処理後
0.lppmに減少した。
1001のステンレス容器に精製塩化カルシウム液を2
5g/lに水で調整し且35%塩酸でpH7に調整した
液を張って、種晶として生成量の25%相当のリン酸二
石灰三水塩を加えこれに精製リン酸水素アンモニウムナ
トリウム四水塩溶液を温水でP2O530g/lとし、
且85%リン酸でpH7,1に調整した液をスプレー状
で攪拌しつに加えて30℃において5時間保って反応さ
せ静置後沢過し10倍量の純水で2回りバルブ洗浄した
得られたリン酸二石灰三水塩中のNaは20ppm、F
eは0.32ppmであった。
このようにして得られた三水塩を■25f/lおよび■
1g/lのHNO3を含む95℃の熱水1500ml中
にスラリー濃度が36%および10%になるよう夫々投
入し数分間攪拌して脱水し無水リン酸二石灰を得た。
■の条件での無水塩はひし形状を呈しNal。
ppm、FeO,5ppmであった(第12図)。
一方■の条件のものは長方形状でNa3ppm、Fe0
.3ppmであった(第13図)。
比較例 実施例と同一の方法でリン酸水素アンモニウムナトリウ
ム四水塩、塩化カルシウムの脱鉄処理を行なう場合夫々
の添加量を0.1gCaCl2/100gリン酸水素ア
ンモニウムナトリウム四水塩液(Ca/Pモル比0.0
094)、0.21NaNH4HPO4・4H2O/1
00g塩化カルシウム液(P/Caモル比0.0026
7)に変えて行なった。
得られた精製リン酸水素アンモニウムナトリウム四本塩
中のFeは0.9ppm、精製塩化カルシウム中のFe
は0.45ppmであった。
1001のステンレス容器に精製塩化カルシウム液を2
5g/lに水で調整し且35%HC1でpH7にした液
を張ってこれに精製リン酸水素アンモニウムナトリウム
四本塩液を温水でP2O530g/lとし且85%リン
酸でpH7,1に調整した液をスプレー状で加え攪拌し
ながら30℃において2時間保って反応させ静置後濾過
し10倍量の純水で2回りバルブ洗浄した。
得られたリン酸二水塩中のNaは50ppm、Feは1
.60ppmであった。
このリン酸二石灰三水塩を■25g/lおよび■1g/
lのHNO3を含む95℃の熱水1500ml中にスラ
リー濃度がそれぞれ36%および10%となるよう投入
し攪拌して脱水し無水リン酸二石灰を得た。
■の条件の無水塩はひし形彫状でNa3ppm、Fe2
.5ppm、■の条件のものは長方形(正方形)状であ
りNaは8ppm、Fe1.5ppmであった。
【図面の簡単な説明】
添付図面の第1図はリン酸水素アンモニウムナトリウム
四水塩に対し添加する塩化カルシウムのCa/Pモル比
と液中存在鉄分との関係、第2図は塩化カルシウムに対
し添加するリン酸アンモニウムナトリウム四水塩のP/
Caモル比と液中存在鉄分との関係、第3図は三水塩中
のNa量とサイクル数との関係、第4図は三水塩中のN
a量と反応時間との関係、第5図は三水塩中のNa量と
反応時間との関係、第6図は三水塩中のNa量とCaC
l2濃度との関係、第7図は三水塩中のNa量と反応時
間との関係を反応温度をパラメーターとしてみたもの、
第8図は三水塩中のNa量とpH値との関係、第9図は
無水塩中のNa量とスラリー濃度との関係、第10図は
無水塩中のNa量と三水塩中のNa量との関係をスラリ
ー濃度をパラメーターとしてみたもの、第11図は無水
塩中のNa量とHNO3濃度との関係を夫々示すグラフ
であり、第12図と第13図は実施例において酸濃度が
それぞれ25g/lおよび1g/lのとき得られた結晶
の顕微鏡写真を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 リン酸水素アンモニウムナトリウム四水塩と塩化カ
    ルシウムを反応させてリン酸二石灰三水塩を生成させ、
    得られたリン酸二石灰三水塩を加熱脱水して無水リン酸
    二石灰を製造する方法において、リン酸水素アンモニウ
    ムナトリウム四水塩水溶液にCa/Pモル比で0.01
    以上の割合でカルシウム塩水溶液を添加し、生成した沈
    澱物を除去し、一方塩化カルシウム水溶液に2763モ
    ル比で0.005以上の割合でリン酸水素アンモニウム
    ナトリウム四水塩水溶液を添加し、生成した沈澱物を除
    去し、これにより精製されたリン酸水素アンモニウムナ
    トリウム四水塩水溶液と塩化カルシウム水溶液をそれぞ
    れP2O5換算で50g/l以下、CaCl2で70g
    /l以下の濃度で、5〜30重量%の割合でリン酸二石
    灰三水塩の種晶を添加し、5℃以上40℃以下の温度で
    反応させてリン酸二石灰三水塩を生成させ、得られた三
    水塩をpH1,0〜5.0の熱水中において、スラリー
    濃度30重量%以下で脱水することを特徴とする無水リ
    ン酸二石灰の製造方法。
JP9467277A 1977-08-09 1977-08-09 純粋な無水リン酸二石灰の製造法 Expired JPS5811361B2 (ja)

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DE2834532A DE2834532C3 (de) 1977-08-09 1978-08-07 Verfahren zur Herstellung von sekundärem Calciumphosphat
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